【試合詳細】9・26 DDT後楽園ホール大会 【KO-D無差別級】竹下幸之介vsクリス・ブルックス 関本“ゼウス”大介&樋口“ベルゼブブ”和貞&納谷“スサノヲノミコト ”幸男&“アポロン”彰人vs勝俣瞬馬&上野勇希&MAO&中村圭吾 with ブリュンヒルデ
『Who's Gonna TOP? 2021』
日程:2021年9月26日
会場:東京・後楽園ホール
観衆:713人(超満員札止め)
▼第一アンダーマッチ~エキシビションマッチ 5分1本勝負
△高鹿佑也
時間切れ引き分け
△石田有輝
▼第二アンダーマッチ 15分1本勝負
●青木真也/渡瀬瑞基
7分4秒 ピラミッド・ドライバー→エビ固め
高木三四郎/○堀田祐美子
▼オープニングマッチ 30分1本勝負
○飯野“セクシー”雄貴/今成“ファンタスティック”夢人
4分40秒 セクシーラリアット→体固め
●岡田佑介/岡谷英樹
▼終末のワルキューレ・コラボマッチ~神vs人類~ 30分1本勝負
【神軍】○関本“ゼウス”大介/樋口“ベルゼブブ”和貞/納谷“スサノヲノミコト ”幸男/“アポロン”彰人
7分56秒 ぶっこ抜きジャーマン・スープレックス・ホールド
【人類軍】勝俣瞬馬/上野勇希/MAO/●中村“アダム”圭吾 with ブリュンヒルデ
▼高梨将弘DDT復帰戦 30分1本勝負
●高梨将弘/大鷲透/男色“ダンディ”ディーノ
10分50秒 ダイビング・フィストドロップ→片エビ固め
○アントーニオ本多/吉村直巳/赤井沙希
▼スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
秋山準/○ヨシヒコ
10分9秒 輪廻転生
HARASHIMA/●平田一喜
▼DAMNATION解散試合 30分1本勝負
○佐々木大輔/遠藤哲哉/マッド・ポーリー
15分12秒 ミスティカ式クロス・フェースロック
石川修司/高尾蒼馬/●島谷常寛with火野裕士
▼KO-D無差別級選手権試合 60分1本勝負
【王者】○竹下幸之介
29分51秒 Plus Ultra
【挑戦者】●クリス・ブルックス
※第77代王者が初防衛に成功
超満員札止めの会場で竹下がクリスを倒しKO-D初防衛!終末のワルキューレコラボマッチでブリュンヒルデがアダムを召喚も関本ゼウスが迎撃!ダムネーションが正式解散!
第一アンダーマッチ
デビューを控えた石田をエキシビションで迎え撃つのは、デビュー間もない高鹿。
ロックアップからバックの取り合い、グラウンドでの首の取り合い、スタンドでのリストロックの応酬となり、高鹿がハンマーロックで石田をコントロール。コーナーに叩きつけて串刺しドロップキックを見舞っていくが、石田もエルボー連打で反撃。高鹿はショルダーアームブリーカー、腕へのシザースと腕への集中攻撃を展開。
石田はエルボー連打で反撃し、フライングショルダー、ボディスラム、逆エビ固めと続けるも高鹿が余裕を持ってブレイク。石田はエルボー連打からロープに飛ぶが、高鹿がランニングバックエルボーで迎撃し、ヒップトスから腕十字。石田は慌ててクラッチして耐えてロープを目指すが、高鹿が体重をかけて動かさず。石田が必死に耐える中で5分フルタイムドローを告げるゴングが鳴った。
第二アンダーマッチ
渡瀬と堀田でゴングが鳴ると、互いに額を突き合わせてメンチを切り合い、足を止めてのエルボー合戦を展開。渡瀬が顔面に思い切りビンタを見舞うと互いに両手での往復ビンタ。堀田がローキックを見舞うと渡瀬がジャンピングハイキック。渡瀬がロープに飛ぶと、堀田がチェーンを手に巻いて顔面を殴りつける。
タッチを受けた高木はドラゴンリングイン。これを見た渡瀬が無言で青木にタッチ。
高木は堀田がRIZINに出場した際に見せたリング四方へのロープワークを見せると、堀田は「なに真似してんだよコノヤロー!」と高木をひっぱたく。これを無表情で見つめていた青木が黙って青木が脇固めに捕らえると堀田がローキックでカット。改めて「なに真似してんだよ」と高木をひっぱたく。
代わる渡瀬は高木の顔面を踏みつけ、後頭部への低空ドロップキック。渡瀬が堀田に突っかかって髪を掴みながらのにらみ合いを展開。
青木と高木の対面となると、青木がエルボー連打から顔面踏みつけ。さらにロープを使ったレッグブリーカーから堀田を指差しながら監獄固め。渡瀬にタッチ。
渡瀬は高木の顔面を踏みつけてからボディスラム。青木にタッチ。
青木は高木にミドルキックを連打していくが、高木がドラゴンスクリューで反撃して堀田にタッチ。
青木と堀田の対面となると、互いに前羽の構えで距離を詰めローキックを撃ち合っていくが、青木がハンマーロックに捕らえてグラウンドに組み伏せチキンウイングフェイスロック。さらに青木が堀田をフルネルソンで捕らえ、渡瀬がランニングエルボーを発射もこれが青木に誤爆。高木が渡瀬をスタナーで排除し、堀田が青木を鎖で殴りつけてからピラミッド・ドライバーで突き刺し、カウント3を奪った。
堀田「久しぶりにDDTのリングに上ったよ!オイ!青木!お前のベルト、挑戦させろ。オイ。お前、結構強んだってな?でもこのリングでは大したことねーじゃねーかよこの野郎!ここのリングはな、あたしの持ち場だ。お前には絶対に負けない。そのベルト、挑戦させろ」
青木「そんなことより!そんなことより!アンタRIZINのギャラもらったのか?俺はもらったぞ。俺は満額もらったぞ。お前はどうなってんだ?!」
堀田「今言いたいけど、あたしが負けたときに教えてやるよ」
青木「よし!大したもんだ。大したもんだ。やってやろうじゃないか。その挑戦受けて立ちます」
青木真也vs堀田祐美子のEXTREME王座戦が行われることが決定され、今林GMから日程の話になる。
青木「10月2日、RIZIN LANDMARKタワー!U-NEXTで放送があるぞ、社長!『みんなで見ようWRESTLE UNIVERSE』じゃなくてU-NEXTだ!」
高木「YouTubeで配信されてるから……(両手でバッテンを作る)」
10月12日の後楽園ホールで行われることが提案され、日程について堀田が手でOKマークを作り、青木は「残念ながらOKです」と返したことで正式決定された。
そして青木がリングに上がり、「We are RIZIN」と叫んでリングを後にした。
<試合後コメント>
青木真也
「いや、朝11時前に嵐のようにやられて、嵐のようにチャンピオンシップが決まったっすね。不安でしか無い」
――女性が相手で王座戦というシチュエーションについて
「いやもう、男女平等の時代ですから、いいんじゃないですか。手加減どころかやられてますからね。一方的にやられてますからね」
――体格差について
「決まったらやるしか無いですよ」
――対戦ルールや作戦はありますか
「まさかやることになるとは思ってなかったんで、これから一生懸命考えます」
――堀田選手に対する印象は
「やっぱ勢いというか華はありますよ。華はあるけど、必死さを感じたっすね。強いと思いました」
高木三四郎&堀田祐美子&川畑梨瑚
高木「いや、堀田さんありがとうございます!」
堀田「久々にDDT上がって燃えましたね。いいですね」
高木「勢いのままベルト挑戦ぶち上げましたね!」
堀田「それくらいやんないとね。ベルトが見えたから、ベルト挑戦良いかなって。次。自分でチャンスを掴んでいかなきゃいけないんでね、楽しみですよ。でも、すごい格闘技では強い人じゃないですか。なのに、期待はずれだった。リングの上ではあたしはもう持ち場なんでね、プロレスは。ガツンとね。ベルト巻いて、色々と」
――EXTREME級は特殊なルールで争われるが、ルールについては
高木「チャンピオンがルールを決めることが出来るんですよ」
堀田「ああ、そうなんですか」
高木「普通のプロレスの3カウントルールじゃないかもしれないですし、もしかしたら、ライ……ピー、ルールかもしれないです」
堀田「なんでもいいです。なんでもありですからね。プロレスのリングでは何でもありだと私は思ってずっと闘ってきたのでなんでもOKです」
――男性が相手ということについて
堀田「そういうの関係ないですよね。昔から、全日本女子プロレスからやってきてますし、R……えっと……」
高木「RIZIN。あっ!言っちゃった!」
堀田「その、言っちゃったやつにも出てて」
高木「ギャビ……ですよね」
堀田「はい。もう、闘ってるんで。その気持ちで。ギャビとやった気持ちで闘っていきたいなと思っております」
(※ここで突如川畑梨瑚がコメント会場に乱入)
川畑「高木さん、すみません。10月12日、自分も試合したいんでDDTさんに上がらせてください」
堀田「お前なに勝手に言ってんだよ」
川畑「自分、試合したいです。高木さん、おねがいします」
堀田「そういうもんじゃねーんだよ!」
(※堀田が川畑を喉輪で壁に叩きつける)
川畑「高木さん、お願いします!自分も試合したいんです!」
堀田「DDTのな、大社長だぞ!勝手にな、そんなことな、軽々しくな、言うことがな、今のな、女子プロレスの奴らはおかしいんだよ!お前はそうか?!」
川畑「はい。自分はでも試合がしたいんです」
堀田「そうじゃないと思ってたけどさ!」
高木「ちょ、堀田さん!堀田さん!堀田さん!落ち着いてください落ち着いてください」
堀田「そういうもんじゃねーんだよ!」
川畑「お願いします!試合がしたいんです!」
高木「わかりましたわかりました、川畑選手ですよね?あの、次、10月、カードをちょっと考えますんで、今日のところは」
堀田「いいですよ!考えなくて!そういうのダメですよ。言えば出れるって、そんなもんじゃないんですよ!」
高木「すみません、考えますんで、考えますんで……」
川畑「お願いします」
(※高木が堀田を必死になだめながら退席)
オープニング
オープニングでは長期欠場が決まった坂口征夫がリングに上って挨拶を行った。
坂口「本日、1人の男がDDTの復帰戦を迎えて、入れ替わる形で自分がこのような形になってカードが変わったことをお詫びします。リリースにあった通り、自分はしばらくこのリングから離れる形となります。ここにある2つの戦闘服、必ずここにある戦闘服をまとって、自分はここに帰ってきます。戻ってきた暁には、自分に楯突くやつを全員……ヤってやるからな」
第1試合
飯野と岡谷でゴングが鳴ると、ロックアップで組み合った岡谷を飯野が吹き飛ばして腰をくねらせる。さらに飯野がロックアップをスカしてセクシーアピール、ショルダータックルでなぎ倒してセクシーアピール。飯野が逆水平チョップからオイルを塗るかのように背中を撫で回し、ハンマーパンチ。飯野は岡谷のエルボー連打を受けても腰クネで余裕を見せエルボーで吹き飛ばす。さらに岡谷の胸にもオイルを塗るかのように撫で回してスリーパーホールドも岡谷は必死のブレイク。飯野は串刺し攻撃を狙うが、岡谷がミサイルキックで反撃し岡田にタッチ。
岡田は串刺しジャンピングエルボー2連発からランニングエルボー。さらにブレーンバスターを狙うが、飯野が耐えると岡田はヒザへのドロップキックからランニングエルボー、ミサイルキックと連撃。岡田がジャーマンを狙うと飯野は「オウ!カモーン!オウ!カモーン!」と艶っぽい声で腰クネ。岡田は飯野の後頭部をひっぱたいてからロープに飛ぶが、飯野はショルダースルーで切り返し、今成にタッチ。
今成はカメラを持ってリングに上がり、「さあさあさあさあ岡田佑介さん。あなたは素晴らしいレスラーだ!全日本プロレス出身、王道プロレス。それを学んだあなたはファンタスティックなレスラーだ!しかしこのDDTのリングではその王道の鎧が邪魔をすることがある。私が王道の鎧を脱がして差し上げましょう。さあ、その王道の鎧をあなたは脱ぐ必要があるのです!」とどこかで聞いたことのある口調で演説してからロープに飛ぶが、岡田は今成が手にしたカメラごとドロップキックでぶち抜く。岡谷にタッチ。
岡谷は串刺しジャンピングエルボーからブルドッギング・ヘッドロック。続けてブレーンバスターを狙うが、今成がブレーンバスターで切り返して飯野にタッチ。
飯野はボディスラムからセクシーエルボーを発射も、岡谷が回避してランニングエルボーも、飯野は「OK!カモーン!」とツーショルダーの片方を脱ぐ。もう一発食らうと飯野は「OK!カモーン!」とツーショルダーのもう片方を脱ぎ、さらに下半身も脱いでOバックに包まれきれない生尻を露出。岡谷が回転エビ固めを仕掛けるも飯野は倒れず腰クネ。岡田がランニングエルボーでアシストしてエビ固めを成功に導くも、今成がカット。岡谷がノーザンライト・スープレックス・ホールドを狙うが、飯野は軽々持ち上げて「セクシィ……」とつぶやいてからのバックフリップ。最後はセクシーラリアット(三頭筋にキスをしてからのショートレンジラリアット)でカウント3。
ディーノ「イーノっ♪」
今成「イーノっ♪」
ディーノ「ユゥーキィ~♪」
今成「ユゥーキィ~♪」
ディーノ「飯野雄貴はぁ~♪」
今成「飯野雄貴はぁ~♪」
ディーノ「セクシィ♪」
今成「セクシィ♪」
ディーノ「セクシィ♪」
今成「セクシィ♪」
ディーノ「セクシィ♪」
今成「セクシィ♪」
2人「セェ~~~~~クシィ♪」
ディーノ「これが、男色“ダンディ”ディーノ、今成“ファンタスティック”夢人、そして飯野“セクシー”雄貴の、3人揃って……せ~のっ、フェロモ~ンズ♪」
ここで高木が怒りに震えながら入場し、マイクを取る。
高木「オイ!お前何やっとんじゃコラ!日曜日の!お昼!YouTubeで全世界に無料配信!オイ!1人はアルマーニのパンツだし!もう1人はお尻!しかもTバックじゃなくてOバック!マジで事故ったら見れんやつ!お前YouTubeのアカウントがBANされたらどーすんだ!?10万人目前にしてんのに!ふざけんなこの野郎が!」
ディーノ「それがどうした!」
高木「大問題だこの野郎!お前そうやってな、さもなにごともなかったかのように振る舞うのはおかしいよお前!」
ディーノ「それを収めるのがキミの仕事だろう?」
高木「オイ、お前らな、これ以上は好きにさせねーよ。お前、大田区で6人タッグのタイトルに、王座決定戦に名乗りを上げたよな?これ以上お前らのこの状況を世界に晒すわけにはいかない。俺と岡田くん、そして誰かもう1人と組んで必ず阻止してやる!オイ!6人タッグ、俺達に王座決定戦、名乗りを上げさせろコラ!」
ディーノ「いいだろう。ただし1つ条件がある。もし大田区で我々が勝ったら、会社として腹くくれ。フェロモンズを認めろ」
高木「認める前にお前ら大田区で絶対解散させてやるからな!」
11月3日の大田区総合体育館大会でフェロモンズvs高木&岡田&もう1人の6人タッグ王座決定戦が決定され、高木は今成に「会社のカメラだからな、それ!」と激怒しながら去っていく。
ディーノ「あ~あ。解散が好きな社長さんですねえ?だが我々は屈しない。いいでしょう。会社の評価は今ここ(底)なんでしょう。でも我々は屈しない。人間の心の奥底にあるものを隠さない。それが我々フェロモンズ。好きにすると良い。でも我々は止まらない。ここにあるものをDDTにぶつける。男色“ダンディ”ディーノ、今成“ファンタスティック”夢人、そして、これまでの飯野雄貴じゃない。飯野“セクシー”雄貴、この3人。その名も……フェロモンズ!」
<試合後コメント>
高木三四郎&岡田佑介
高木「これ以上フェロモンズをのさばらせておくわけにはいかない。だから大田区で完全に終わりにさせます。解散させます。ねえ岡田くん」
岡田「はい。もうね、チャラチャラすんな!男色、飯野、今成!おお?プロレス以外何やっても構わんけどな、そこのリング上はちゃんと闘えこの野郎。あ?チャラチャラすんなオイ!俺がプロレス、お前らに叩き込んだるわボケ!」
――もう1人は頭の中にあるのでしょうか
高木「頭の中にある。アイツらもう、ぐうの音も出ないやつ。以上!」
フェロモンズ
ディーノ「見ての通りだ。まあ少々、初後楽園ホールにしては少々、ちょっと我々テンションを上げてしまったがね?まあそういうことだ。高木三四郎が……ナンボのもんじゃい。我々はここ(ハート)にあるものを隠さない。お前どうだ?」
今成「人生はLife is Good!喜ばせ合いだ!岡田佑介、キミはまだ王道の鎧に包み隠されている!裸にならなければリング上ではやっていけない!そうじゃないのか?」
飯野「おおん……ファンタスティック……」
今成「心を丸裸に!そう、それがフェロモンズなんだ!」
ディーノ「男色“ダンディ”ディーノ!今成“ファンタスティック”夢人!飯野“セクシー”雄貴による3人。それが……せーの!フェロモォンズ!(※3人でポーズ)」
今成「ファンタスティック!マスコミ様、素晴らしい!」
ディーノ「なにかあるのかね?」
――負けたら解散という条件が突きつけられました
ディーノ「それは……せーのっ!ノーコメント!(※3人でポーズ)他にあるかね?」
――今日、カメラが危ない場面がありました
今成「それは……ノーコメントです!(※3人でポーズ)」
ディーノ「他にあるか?無いならこれで終わりだ。グッバイ!」
今成「ファンタスティック!」
飯野「セクシー……シーハーッ、セクシィ……」
第2試合
舞台『「終末のワルキューレ」~The STAGE of Ragnarok~』とのコラボマッチ。まずは特別ゲスト解説を務める長州力さんが赤コーナーからパワーホールに乗って入場。人類軍が青コーナーから、神々が赤コーナーから入場し両軍記念撮影。
中村「人類と神々の闘い!開戦だぁ~!人類、行くぞぉ!」
人類「おーっ!」
人類がそれぞれ神にエルボーを連打していくが、神器を持たぬ人間の攻撃では神々に一切ダメージが通らず。中村がゼウスにエルボー連打からショルダータックルを仕掛けるが、ゼウスは一歩も動かずショルダータックルで跳ね返し、ブレーンバスター。中村は大ダメージを負ってふらふらと退場していく。
勝俣がスサノヲノミコトに掴みかかっていくが、スサノヲノミコトは軽々とこれをいなしていきドロップキックの連打を受けてもみじろぎもせず。つま先を踏みつけられるとわずかにうめくが、勝俣のブーメランアタックをニーリフトで迎撃しDDT。
代わるベルゼブブは勝俣をロープに振ってバックエルボー。アポロンにタッチ。
アポロンは芸術的なモンゴリアンチョップの連打からスイングネックブリーカー。さらに逆水平チョップからロープに飛び、勝俣のドロップキックをすかして自爆させブレーンバスターを狙うが、勝俣はフランケンシュタイナーからのドロップキック。ここにベルゼブブ&スサノヲノミコトがカットに入り、勝俣にトレイン攻撃を狙うが、勝俣はこれを誤爆させて納谷にドロップキック、着地の際にベルゼブブにセントーンという人類の英知を生かした同時攻撃。MAOにタッチ。
MAOは神々に掌底を見舞っていくが、ゼウスには効かず。ならばと右ストレートで撃退し、怒れる神々をカニバサミで倒して3人重ね、ブーメランアタック式ローリングセントーン。MAOは「俺も痛いけど頑張りますよ!」と叫んでコーナーに上がるとアポロンがデッドリードライブ。MAOは回転して着地し「残念でした~」と神々を挑発。突っ込んできたアポロンをコーナーに自爆させ、上野がおっぴろげアタック。2人でロープに振っていくがアポロンが場外に転がり出て回避し、その背後から迫ったベルゼブブがダブルラリアット。
ベルゼブブは強烈な逆水平チョップで上野を圧倒してロープに飛ぶが、上野がカウンターのドロップキック。ここにゼウスが入ってきてエルボーでカットし、アトミックドロップからアルゼンチン・バックブリーカー。さらにスサノヲノミコトがMAOにコブラツイスト、ベルゼブブが勝俣をカナディアン・バックブリーカーに捕らえて人類は滅亡の危機に瀕する。
アポロン「おい人類よ。これで終わりだなあ、もう。最後になにか言い残したことはあるか?」
上野「人類は……負けない!ブリュンヒルデ様ぁ~!」
ブリュンヒルデ「であれば、この男を選びましょう。人類の中で最も神に憎悪を抱く、この男を!」
ブリュンヒルデの呼びかけに応え、人類側の青コーナーから中村“アダム”圭吾が登場。
アダムはアポロンのチョップを見切ってかわし、神虚視によって一瞬で身に付けた逆水平チョップでアポロンを撃退。スサノヲノミコトのビッグブートもかわして神虚視のビッグブートで撃退。ベルゼブブのハイキックもかわして神虚視のハイキック。そしてゼウスのラリアットもかわして神虚視のラリアットを叩き込むも、ゼウスは倒れず耐えてみせる。しかし、アダムは涼しい顔でリンゴをかじるとゼウスはバタリと倒れ込む。
アダムはゼウスにローリングセントーンからエルボーを見舞っていくが、神器錬成されたメリケンサック無しではダメージは薄い。ゼウスの強烈な逆水平チョップが叩き込まれるとアダムは倒れ、ゼウスはリンゴを奪って握りつぶす。
かつらもとれてしまい中村に戻ったアダムが、エルボー連打からロープに飛んで走り込むも、ゼウスはラリアットで迎撃しフォールも人類軍総出でカット。
ゼウスはぐったりとしたアダムをぶっこ抜きジャーマン・スープレックス・ホールドで叩きつけ3カウントを奪った。
戦いが終わってノーサイドということで出場した神と人類とブリュンヒルデと長州さんがリングへ集結。
ブリュンヒルデ「会場の皆さん、こんにちは。舞台『「終末のワルキューレ」~The STAGE of Ragnarok~』で主演のブリュンヒルデを務めます飯窪春菜です。今日は初めてプロレスを生で見ることができたんですけども、大迫力で、ちょっとブリュンヒルデとしては人類側が勝ってほしかったんですけれども、この続きは舞台やアニメで是非楽しんでいただきたいと思います。『終末のワルキューレ』という作品を皆さんご存知ですかね?月刊コミックゼノンで連載中の漫画なんですけれども、10月にはアニメのテレビ放送が決まっていまして、11月には舞台化も決定している大人気作品になっています。今このリング上で繰り広げられたような神vs人類の熱いタイマンが描かれている漫画ですので、是非是非チェックしていただけたら嬉しいです。今日はありがとうございました!お邪魔しました!」
長州「どうも!僕もこの時代に、みんなとこういうプロレスをしたかったです。いや、ホントに。特にコイツ(関本)の反対側に付きたいと思う。いやあ、でも今日はホントにみんな楽しく、ウン。僕も日去りぶりにこうやってリングに上って、なんか少し動揺してますけど(笑)えーなにか、言わなきゃいけないんですけど……(※長州がカンペを見つける)もし本当に神様が人類を滅ぼすって言うなら、僕が闘ってやります!僕が言いたいのは、この作品の舞台は……見たら、飛ぶぞ!ってことです(笑)どうもありがとうございました」
ゼウス「自分も舞台に出演させていただきます。よろしくお願いします。いいか?人類!お前ら必ず見に来いよォ!」
<試合後コメント>
勝俣瞬馬&上野勇希&MAO&中村圭吾 with ブリュンヒルデ(飯窪春菜)&長州力
上野「終末のワルキューレコラボマッチ、人類側。この後楽園ホール版ラグナロクは中村“アダム”圭吾を投入しても……」
勝俣「どこいった?!中村アダムは?!」
上野「消滅してしまいました」
ブリュンヒルデ「アダムさん、消えちゃいましたね……」
上野「今回はアダムが消滅、滅されることで人類側がなんとか生存を許されているわけですけども、舞台とアニメではまだ闘いの先がまだまだ見えないですが、僕も毎回楽しみに見させていただいております!今日はこの大事なコラボマッチ、ありがとうございました!」
MAO「人類側には長州さんがついていただけるということで、こんなに心強いことはないです。今後は人類の圧勝ということが約束されたようなものですね」
――飯窪さんはプロレスをご覧になってみていかがですか
飯窪「(ブリュンヒルデではなく)飯窪として喋らせていただきます(笑)生のプロレスはこんなに迫力があって楽しいんだっていうのを知れてすごく感動しました。人類側が負けたのは悔しいんですけど、ワルキューレを是非是非沢山の人に見ていただきたいなっていうのと、プロレス、自分でも足を運びたいなって思いました」
――長州さん、リング上で「関本さんの反対側に現役のときに立ちたかった」というお言葉がありましたが、やはりなにか感じるものがありましたか
長州「なにもない。いやあ、ホントに。(カツラが取れてしまった)アダムが、誰かなって。小峠くん(※小峠英二さん)かな?って。楽しそうにやってましたよ」
――改めて、飯窪さんから舞台への思いをお願いします
「11月から『「終末のワルキューレ」~The STAGE of Ragnarok~』が始まります。神vs人類がテーマというすごく壮大なストーリーになっています。関本さんがゼウス役で出演なさるのがすごく楽しみなんです。是非是非たくさんの方のご来場をお待ちしています!
関本“ゼウス”大介&樋口“ベルゼブブ”和貞&納谷“スサノヲノミコト ”幸男&“アポロン”彰人
彰人(アポロン)「どうでした?神として闘って」
関本(ゼウス)「神でしたね」
納谷「神でした」
樋口「神でしたね」
彰人「関本さん、舞台出られるんですよね?舞台初挑戦!」
関本「ちょっとビビってます」
彰人「関本さん、最後人類に向かってメッセージをお願いします」
関本「人類ども!お前ら必ず舞台を見に来いよ!」
彰人「そしてアニメも見ろよ!」
樋口「漫画も読めよ!」
第3試合
先んじてチョコプロで復帰していた高梨が約1年半ぶりにDDTのリングに復帰。
カード変更によって加わった吉村が先発を勝って出て高梨を挑発していくと、大鷲が「待て待て。お前高梨となんも関係ないだろ。違うカードにいたのにポっと現れてなに高梨を挑発してんのや!」と激怒。すると吉村は自身のオレンジ色の頭を指差すと、大鷲が「はっ!オレンジ色、オレンジ色!『DDTにオレンジは2人もいらんのや』と、そういうことが言いたいのか?!」と1人で納得。
高梨と吉村でゴングが鳴ると、ロックアップから吉村が突き飛ばし、コーナーからアントンもプッシュ。冷やかした大鷲に突っかかるも、大鷲も高梨を突き飛ばす。アントンが「泣いちゃうの?泣く?」と挑発すると、高梨はこの様子を見て笑っていた松井レフェリーに突っかかるも、松井レフェリーも高梨を突き飛ばす。高梨が場外にエスケープすると、アントンが「なにビビってんだよ!やれよ!」と高梨をリングに放り込む。吉村がストンピング連打から赤井にタッチ。
赤井はエルボー連打から「高梨さん!お帰りなさい!」と叫んでのサッカーボールキック。吉村にタッチ。
吉村はボディスラムからヘッドロック。耐える高梨のタイツにディーノが手を突っ込み、かつてのDDTの戦場を思い出させようとする。吉村がロープに振ろうとすると、高梨は「負けて!たまるか!」とブレーンバスターを狙う。吉村がこれを振り払ってバックを取る。高梨はまた抜けで吉村のクラッチを抜け出し、鼻をつまみ上げてのチョップ、顔面へのスライディングキックを見舞って大鷲にタッチ。
大鷲は赤井にビッグブート、吉村にビッグブートからドラゴンスクリュー。吉村が逆水平チョップを見舞うと、大鷲は「チームメイトなのにメチャクチャいてーな!」とDISASTER BOXの盟友同士のチョップ合戦へ。互いにショルダータックル、ラリアットでぶつかり合っていくが、吉村がバックドロップからロープに飛ぶが、大鷲がカウンターのビッグブートを叩き込んで両者タッチ。
ディーノと赤井の対面となると、ディーノがナックル連打、赤井がミドルキックを連打からジャンピングミドルキック、ダイビングクロスボディと見舞っていくがディーノはブレーンバスターで反撃し、レインボーメーカーを狙うものの、赤井が女性であることを思い出して興が削がれたのか、自ら解放して「高梨!決めてしまえ!」とタッチ。
高梨は「ありがとお!決めるぞ赤井!」と叫んでトラースキックを発射も赤井が回避してビッグブート。ディーノが必死のカットを見せるも、久々のマットの試合で感覚を取り戻せないのか、高梨は大の字で動けなくなってしまう。
ディーノは「高梨、昔を思い出せ。私の背中を見て、昔を思い出せ!高梨!さあ!思い出せ!」とコーナーに上って地獄門を開門。不信感むき出しの表情でディーノの尻を見つめる高梨の背後から赤井が殴りかかるが、高梨はこれを捕縛して「ここ(尻)にお前を突っ込んでやるぜぇ~!」と下卑た笑みを浮かべるが、赤井はサッキーカッターで脱出してアントンにタッチ。
アントンは意気揚々とリングインするが、案の定ロープに足を引っ掛けて転び、ギブアップせざるを得ない負傷を負ってしまう。
アントン「みんな、いつもの。もういつもの時間。初めての人に説明すると俺は膝が痛くてギブアップするけど、ギブアップする前に昔話をしてからギブアップしようと思って。徹夜で昔話考えてきたから。創作昔話、ごんぎつね。もう秋めいてきたなあ。でも夏が終わっちゃうからアイス食べなきゃな。アイス食べ残したらあれだからアイス食べるぞ。コンコン。アイス屋さんですか~?ガラガラ~。いらっしゃい。どんな味がいいかい?僕ねー、チョコミント味がいい?OK!ボロリンチョ~♪ミントの壺に今から、チャッポ~ン♪うわ~ヒリヒリ~!スースー!……おじさん、チョコミント味って言ったんだ僕は。おじさんの解釈だとチンコミント味だよ。チンコミント、チコミント、チョコミント……オラーッ!(※吉村にごんぎつね)アーッ!間違えた味方だった!オラーッ!(※赤井にごんぎつね)間違えた!また味方だった!なんで味方なのにこっち並んでんの!馬鹿!オラーッ!」
3人目の高梨にごんぎつねを発射も、高梨は無表情でこれをキャッチしてリバースしようとするが、アントンはドラゴンスクリュー。アントンはシャイニングごんぎつねを発射も高梨がガードして2匹のきつねをアントンに乳首に導いて授乳。高梨は腰をくねらせて踊り、アントンにナックル連打からのバイオニックエルボーを狙うが、最後の一発をガットショットで止めて両手のきつねを乳首から引っこ抜いてバイオニックエルボー。高梨も最後の一発をキャッチしてぐるぐる回し、目を回したアントンの顔面を先程からずっと待機していたディーノの地獄門に突っ込む。高梨はタカタニックの体勢も、アントンが脱出して突き飛ばし、高梨の顔面を地獄門に突っ込む。
2人共満身創痍の中で「高梨!久しぶり!」「おう!」と会話を交わしながらナックルを撃ち合っていき、高梨がトラースキック、アントンが溜めていた最後のバイオニックエルボーを叩き込み、アントンがTTDからダイビング・フィストドロップを見舞ってカウント3を奪った。
全員で高梨の復帰を喜び合い、アントンが握手を求める。高梨も応じる素振りを見せるが、2人同時に手を引っ込めて髪をかきあげる仕草を取るといった息ピッタリな様子を見せたあとにしっかり握手。高梨は場外に出てセコンドを務めていた坂口とも握手を交わした。
<試合後コメント>
高梨将弘&男色ディーノ&大鷲透
高梨「まあとりあえずね?DDTに復帰できたということで、待ってくれていた人たち、今日拍手聞いたら感じてるよ。鈍い俺でも分かるよ。感謝の気持ちしかないよ。そしてこの舞台を作ってくれたDDTっていう……俺の実家だよ。俺が戻ってくるべき故郷はDDTだから、そこにも感謝を言いたいよ。ねぇ、ダンさん」
ディーノ「いやぁ、さっきからさ、お客さんと会社だけみたいになってるけどさ、そんなんじゃなくてさ」
高梨「……そんなんじゃなくて?」
ディーノ「選手の我々もナシさんがいるから……私なんか特にナシさんがいるから、なんかがんばれてると思うよ。ナシさんが戻ってくるまでは私は辞められないと思ってこの2年やってきた。で、ちゃんと戻ってきた。今後、進退を考えようと思って」
高梨「ダンさん!いきなり……俺の復帰のはずなのに…すごい話題が全然移っちゃってるよぉ?!」
ディーノ「いやいや、そんなことない。それぐらいの気持ちでやってきたからナシさんが戻ってきてくれたことがとても嬉しい。でも、私だけじゃないよ。ナシさんを見て育ってきてる人は絶対いる!」
高梨「ホントにぃ?」
ディーノ「DDTだけじゃなくてプロレス界、インディー界はナシさんの背中を見て引っ張られてきたといっても過言ではない」
高梨「確かに今日俺もダンさんの背中を見させてもらったけど、この18年間、19年間、ダンさんの背中を追わせてもらってたよ。昨日20周年を迎えた大家さんもそうだよな。偉大な先輩たちがトップ走ってるんだから。オウ、トップかどうかわかんねーけど自分の道を走ってんだから、俺は俺の道をまた走らせてもらいたいよ。ダンさん、あんまいい話しないでよ!(笑)空気変わっちゃうじゃあん。大鷲さんもうなんも言うことないじゃん!(笑)」
大鷲「このまま終わるのかと思った。ここまで来るのに長かったんだがら、溜めた分をこれから爆発させて行けよ」
高梨「わかりました!ありがとうございます!……としか言えないよね(笑)もうこんな感じでいいんですかね?」
――復帰を迎えて、DDTでの目標は?
高梨「今日のクリスのタイトルマッチ。クリスがベルトを取ってDDTを変えていくんじゃないの?さらに新しいものを作っていくから。クリスは歴史をリスペクトしてるし、アイツが作っていくDDTの手助けをするのが俺の目標だよ」
赤井沙希&アントーニオ本多&吉村直巳
赤井「自分はずーっと酒呑童子の妹分としてやっていたので、今日の対戦はリング内で対峙して高梨さんと目が合ったときは泣きそうになりました。今自分はERUPTIONという場所で踏ん張って頑張っているので、なにか高梨さんは感じてくれたかなって、思うのと、大田区で高梨さんと組ませていただくので、そこでももっともっとがんばりたいと思います。DDTには高梨将弘は絶対に必要な選手だなって改めて思いました」
アントン「彼、長いこと欠場してたんですけども、なんかパっとリングに上がって来るとそのタイムラグがまったく消え失せて、なにもかも消え失せてですね、と思いました。時間というものは永遠に主観的なものと言いますか、特に大きな隔たりを感じず彼がいる感じでした。フハハハハ!よくわかんないことを言ってしまいましたが、こういう感じで、欠場しても帰ってきてくれてありがたいですね。彼とはやっぱり、一緒にプロレス人生を歩んでいかないとつまらないと思える人間なので、これからも……なんでこんな真面目なことを言ってしまったのか。申し訳ない。ちょっとパスします!
吉村「おわっ!キラーパスってやつですか、これは(笑)」
アントン「そんなこともないよ。普通に思ったことを言えばいいよ」
吉村「今日のメンツの中だと僕が多分一番お客さんに近い立場で、高梨さんが帰ってくるのを普通に1ファンとして楽しみにしていた中の1人で、最後は本多さんとやり合ってるのを、ただ一言も発さず見ているだけでした。すごく、なんか……『俺の知ってる、見始めたときのDDTだなぁ』っていうのを感じたので、今日はすごく、途中参加ですけど良い経験になりました」
アントン「またこれからも続けていきましょう。今日はありがとうございました」
(※3人で手を合わせて拝む)
第4試合
秋山とヨシヒコという異次元タッグが後楽園ホールに上陸。このタッグには思うところがあるのか、秋山は放送席を気にして「長州さん帰った?」と確認を入れ、平田は「なんちゅうタッグだ……」と頭を抱え、HARASHIMAは「同じ髪型だから見分けがつかないなあ」と秋山&ヨシヒコのタッグの完成度を称える。
平田とヨシヒコでゴングが鳴ると、ロープにもたれかかったまま一歩も動かず悠然と平田を見下ろすヨシヒコに対し、平田はロックアップで組み付くもヨシヒコは即座にヘッドロック。平田がヘッドロックで返してもすぐにヘッドシザース。ヨシヒコは倒れたまま猪木アリ状態ならぬ平田ヨシヒコ状態を作り出すが、平田が意を決して掴みかかり、強烈なエルボー。HARASHIMAにタッチ。
HARASHIMAは身動きがとれないほどダメージを負ったヨシヒコをセカンドロープ上に寝かせてフットスタンプ。さらにヨシヒコの身体が骨などないかのようにぐにゃりと曲げる逆エビ固め。ヨシヒコがブレイクするとHARASHIMAはボディスラム、ギロチンドロップ、キャメルクラッチで絞り上げ、ロープに伸ばしたヨシヒコの手を取って極楽固め。ヨシヒコの背中をかかとがくっつくほど絞り上げた上で腹部にフットスタンプを見舞う極悪非道な攻撃が入る。
代わる平田は「決めるぞ!終わりだ!」とヨシヒコにブレーンバスターを狙うが、ヨシヒコが耐えるとHARASHIMAとダブルブレーンバスターの体勢へ。ヨシヒコはダブルブレーンバスターで2人まとめて投げ飛ばし、秋山にタッチ。
秋山は「本当に長州さんいないだろうな?!」と念押ししてから平田に串刺しバックエルボー、ランニングニーからエクスプロイダーの体勢へ。すると平田は「秋山さん!まだ早い!早い早い!一旦外しましょう」と命乞いして解放させると、「あの、なんて言うか……」と弁明を始めるフリからサミング。延髄斬りを叩き込んでHARASHIMAにタッチ。
HARASHIMAは秋山にライダーキックから串刺しビッグブート、ファルコンアローと連撃。さらにミドルキック連打も秋山がキャッチしてエクスプロイダーからランニングニー。秋山は「ヨシヒコ!」と叫んでタッチし、コーナートップからヨシヒコをHARASHIMAに投げつける。HARASHIMAはこれをキャッチし、斜め45度の角度で顔面から突き刺す投げっぱなしボディスラムから顔面蹴り。平田にタッチ。
平田はヨシヒコをコーナーにくくりつけてHARASHIMAとトレイン攻撃。平田に垂直落下式ブレーンバスター、HARASHIMAのスワンダイブ式ボディプレス、平田のスライディングキックと猛攻。平田がエゴイストドライバーを狙うが、ヨシヒコが背面着地してバックを取り、ロコモーション式ジャーマン3連打からジャーマンスープレックスホールド。HARASHIMAが必死のカットを見せると、秋山が2人を場外に放り出し、「ヨシヒコ!飛べーッ!」と叫び、ヨシヒコがリング上で何回転もしてからのプランチャ。秋山は「ヨシヒコ!ダブルエクスプロイダー!」と叫んで秋山&ヨシヒコのダブルエクスプロイダーが炸裂。平田がなんとかキックアウトすると、ヨシヒコが喉輪で立ち上がらせ、輪廻転生で叩きつけて3カウントを奪った。
<試合後コメント>
秋山準
「もう1回確認するけど、長州さんいなかったろうな?見てなかったろうな?それが一番気になったよ。いやあ、今日ヨシヒコと組んで楽しかったし、HARASHIMA、平田、アイツらの上手さがわかったよ(笑)まあ、また組もうぜ(※ヨシヒコに笑いかけながら)」
第5試合
スクリーンには「解散の試合に駆けつけられなくて申し訳ない!」と叫ぶ大和ヒロシの姿が映し出され、歌っている途中にダムネーションの歴史を振り返る映像へ切り替わる。
先発は佐々木と石川。ロックアップから石川がロープに押し込みチョップ。さらにスプラッシュマウンテンを狙うが、佐々木は着地しガットショットからペディグリーの体勢。だが石川はリバースしてランニングニーも、避けた佐々木はクロスフェイスを狙うが石川は耐えると佐々木は一度距離を取る。両者タッチ。
高尾とポーリーはロックアップからポーリーがロープに押し込みクリーンブレイク。
再度ロックアップからポーリーがロープに押し込むが、高尾がガットショットからエルボーを叩き込みロープに飛ぶも、ポーリーはショルダータックルで迎撃し遠藤にタッチ。高尾も島谷にタッチ。
島谷が足を刈って倒し「俺がノブじゃオイ!」とアピール。島谷はロープに飛ぶが、遠藤はリープフロッグからアームホイップ。さらにバックエルボーからボディスラムで叩きつけ佐々木にタッチ。
佐々木はガットショット連発から顔面を踏みつけ、ロープに振ろうとするが島谷が逆に振ると高尾が場外から足を掴んで倒す。
島谷は佐々木の髪を掴んで挑発してからロープに飛ぶが、場外から遠藤が足を掴んで引きずり落とすと場外乱闘へ。
リングに戻った島谷の足へ佐々木がしがみつくが、島谷はストンピング連打で逃れるとナックルからコーナーに叩きつけ石川にタッチ。
石川はコーナーに叩きつけ「お前のせいで解散じゃねーか!さんざん偉そうにしやがって!」と顔面を踏みつける。
石川は高尾にタッチ。
高尾はガットショットも、佐々木は高尾と石川、島谷にエルボー。だが石川と島谷が髪を掴んで動きを止め、高尾が頭頂部にエルボーからコーナーに振って串刺し延髄斬り。さらにセカンドロープに飛びのりダイビングフットスタンプからフォールも2。
高尾はジントニックを狙うが、耐えた佐々木がタックルも、高尾はこれをエルボーで迎撃し投げようとするが、佐々木はチンクラッシャーからスピアー。佐々木はポーリーにタッチ。
ポーリーはコーナーに叩きつけ、串刺しボディスプラッシュからエルボードロップ。フォールも2。
エルボーの打ち合いから高尾がボディにエルボー。だがポーリーの腹には効かず、ポーリーがボディブローからボディスラム。さらにボディプレスも、避けた高尾がボディにエルボー連打からローリングエルボー。ポーリーはコーナーに振って串刺し攻撃も、避けた高尾が後頭部に延髄斬りからディープインパクト。高尾は石川にタッチ。
石川は串刺しラリアットからセカンドコーナーからフットスタンプを投下。フォールも2。
エルボーの打ち合いから石川がニーリフト。ロープに飛ぶが、ポーリーはルー・テーズプレスで迎撃しナックル連打。ポーリーは遠藤にタッチ。
石川はエルボーで倒すが、立ち上がった遠藤とエルボーの打ち合い。
石川がコーナーに振って串刺し攻撃も、避けた遠藤が投げようとするが、石川が担ぐも遠藤はエプロンに着地。遠藤はエルボーからスワンダイブラリアット。フォールも2。
遠藤は担ごうとするが、耐えた石川が投げようとするも、遠藤はリバースしてハンドスプリングで飛び込むが石川はキャッチし投げ捨てジャーマン。石川は島谷にタッチ。
島谷は串刺しラリアットからロープに振っていくが、遠藤はハンドスプリングエルボーで迎撃し佐々木にタッチ。
佐々木はコーナーからダイビングラリアット。さらにペディグリーを狙うが、切り返した島谷がサミングからロープに飛ぶも佐々木はケブラドーラコンヒーロで迎撃。フォールも2。
佐々木はコーナーに登るが、島谷は正面に登るも佐々木はエルボー連打で落とす。そこへ高尾が走り込み雪崩式ヘッドシザースホイップから石川がランニングニー。さらに島谷が飛びつきDDTからフォールも2。
島谷は逆打ちを狙うが、カットに来た遠藤にガットショット。遠藤は島谷を担ぐと肩車し、ポーリーに投げ捨てるとポーリーは島谷にニーアッパー。さらに遠藤はポーリーを踏み台にしてのその場飛びムーンサルトからポーリーがボディプレスを投下。佐々木はそこをフォールも2。
佐々木はコーナーに登り、ダイビングエルボードロップからフォールも2。
佐々木はクリップラークロスフェイスで捕らえるが、島谷が回転して潰してフォールも2。島谷はスクールボーイも2。
島谷はエルボー連打も佐々木はトラースキック。ロープに飛ぶが島谷はドロップキックで迎撃しロープに飛ぶが、佐々木もドロップキックで迎撃しフォールも2。
佐々木は走り込むが、高尾が走り込んでエルボーからローリングエルボー。ポーリーが高尾にラリアット。石川がポーリーにニーリフト。遠藤が石川にブレーンバスター。島谷が遠藤にヘッドバッドからロープに飛ぶが、遠藤は担ぐと佐々木とともに合体式のプリンスズスロウン。
遠藤は場外のポーリーたちに遠藤スペシャル。
佐々木は島谷をミスティカ式クロスフェイスで捕らえ、島谷はギブアップした。
佐々木「後楽園ホールの皆さん、こんばんは。ダムネーションです。今日、今、この試合が、終わったって事は、俺たち、ダムネーションは、解散だ。今の、俺の、リアルな、リアルな気持ちは解散。解散。解散なんてしない。なんて、思っちゃいない。俺たちは、確実に解散する。俺たちダムネーションは、5年間、常に、ベストを尽くしてきた。もう、やり残したことはないだろう。思えば、5年前、俺が、石川修司(遠藤がマイクを奪う)」
遠藤「長い。長い長い。そんな5年前のことなんか誰も興味ないから。最後くらいさ、あんた、愛想振りまいてみんなにありがとうございましたって言ったらどうなんだ?皆さん5年間ありがとうございましたー!それでは、最後の曲になります。聞いてください。ミュージックスタート」
(チューチュートレインを石川が歌いながら佐々木以外が踊り始めるが、途中で佐々木がマイクを奪い石川の頭をマイクで殴る)
佐々木「俺たちがダムネーションだ!俺たちは、群れない、媚びない、結婚しない。ダムネーションフォーエバー!ダムネーションフォーエバー!フォーエバー!フォーエバー!」
最後に記念撮影をして、ダムネーションは解散した。
<試合後コメント>
DAMNATION
佐々木「俺たちDAMNATIONはこのまま大人しく解散だ!以上!」
石川「ワッハッハッハ(笑)」
高尾「早い早い早い!」
佐々木「ツッコミはいらないぞ」
遠藤「解散しよう」
佐々木「特に喋ることはないぞ。なんかある?」
石川「俺は昨日誕生日だったんだけど、俺は一人でカラオケ行って、みんなが冷たい目線の中Choo Choo TRAIN練習して……お前、Aメロも歌ってねーよ!どうなってんだお前」
佐々木「史上最低の歌とダンスだったな」
遠藤「ワースト更新しましたね。こりゃ人気出ねーわ」
佐々木「とっとと解散したほうが良いよ」
高尾「原因はそれかあ」
石川「オイッ!……音楽の方向性の違いだよ。よくあるパターンだよ」
佐々木「原因はそれだよ。ポーリーはな、ポリン星に帰るからな。もう二度と会えないぞ」
ポーリー「バイバ〜イ」
佐々木「いつでもな!オイ!会えると思ってたら大間違いだからな!人はな、突然、いなくなっちゃうんだぞ。悲しい話だ。俺たちだってね、蒼馬だって就職先探して」
高尾「そうだ。履歴書買ってんだぞ、ちゃんと」
佐々木「哲哉も明日から髪型変えて明日ベビーフェイスだ」
遠藤「髪型までも」
佐々木「俺も明日坊主だ。以上だ!」
――解散について後悔はないですか
佐々木「俺の人生後悔なんてないよ。……いや、あるな。人生に後悔はあるな。後悔ある人?」
石川「やり切ったんで。でも東京ドームで歌いたかったな。東京ドームで再結成。よくあるメジャーバンドがやるやつ」
佐々木「イエモンみたいだ」
石川「それが唯一の野望……シカトかよ?!なんでみんなミュートなんだよ?!」
佐々木「もうみんな他人だから」
――今後は?
佐々木「DAMNATIONじゃなくなった俺たち?どうしたらいいんだ?俺たちにも分からないぞ。とりあえず坊主。人生変わるだろ」
遠藤「髪、邪魔なんですよね」
火野「みんなで坊主にしよう」
――DAMNATIONのテーマだった『媚びない、群れない、結婚しない』はどうなるのでしょう
佐々木「今日で終わりだそんなもん。誰が言い出したんだ?」
火野「子育て大変や」
佐々木「ということだ」
第6試合
ロックアップから竹下がヘッドロックで捕らえショルダータックル。ロープに飛ぶが、クリスがジャンプして逃れるも竹下が膝裏に低空ドロップキックからグラウンドで捕らえようとするがクリスはロープに足を伸ばしてすぐにブレイク。クリスは場外に降りてリングを周り、ゆっくりとリングに戻る。
手4つからクリスが小手投げ。切り返した竹下がアキレス腱固めからヒールホールドへ。
クリスは切り返して腕ひしぎも竹下はロープに足を伸ばしブレイク。
竹下とクリスは手4つ。竹下が潰してフォールも2。膝を落として再度フォールも2。腕を上げたクリスを潰してフォールも2。
ハンドスプリングで起き上がったクリスがアームホイップも、竹下はビッグブーツからロープに振ってラリアット。避けたクリスがショットガンドロップキックを叩き込み場外へ吹っ飛ばす。場外を周る竹下をリングから蹴りつけ鉄柵に叩き込むと、エプロンを走り込んでのドロップキック。
場外でクリスはチョップ連発から鉄柵に叩きつけるが、竹下もエルボーで返すとチョップとエルボーの打ち合い。
リングに戻ろうとしたクリスに竹下がフェイマサー。さらにエプロンから上半身を引き込んでグリーンキラー。フォールも2。
竹下は腕極めフェイスロックで捕らえるがクリスはロープに足を伸ばしブレイク。
クリスはチョップを打ち込んでいくが、竹下はエルボーで吹っ飛ばす。
竹下は腕を掴んでバックエルボー連発から、コーナーに振って串刺し攻撃も、クリスがショルダースルーでエプロンに落とすが竹下はエルボーからスワンダイブを狙う。クリスはこれを突き飛ばしてエプロンに落とすと、ドロップキックで場外に落としトペ・スイシーダ。
リングに戻り、クリスは髪を掴んでコーナーに登るが、竹下はエルボー連打もクリスは竹下の腕へのダブルニードロップ。フォールも2。
竹下のエルボーとクリスのチョップの打ち合い。クリスがコーナーに振ってさくらえみ70kg。フォールも2。
クリスはアップル・カット・ミューティレーションで捕らえるが竹下はロープに足を伸ばしブレイク。
クリスはショルダーアームブレイカーから腕を掴んでショルダータックル連発。竹下は3発目にカウンターのエルボーを叩き込んで倒し、ブレーンバスターを狙うが、痛めた腕で上がらないとみるや片腕でブレーンバスターで投げ捨てる。
竹下はコーナーに振って串刺しエルボー。ロープに振ろうとするが、クリスが逆に振るも竹下はジャンピングラリアットで倒し、ガットショットからDDT。
竹下はPlus Ultraを狙うが、クリスは切り返して鼻つまみからロープに飛んで、ラリアットを避けるが竹下はフランケンで場外に投げ捨てノータッチ・トペ・コンヒーロ。
リングに戻り、竹下は串刺しビッグブーツ。再度串刺し攻撃を狙うが、クリスが追走串刺しビッグブーツからトップロープに竹下をかけて、コーナーからダイビングセントーン。フォールも2。
クリスは投げようとするが、切り返した竹下がエルボー。クリスのチョップとエルボーの打ち合いになり、竹下が左右のエルボーからバックエルボー。さらにエルボーからロープに飛ぶが、クリスは腕にビッググーツからロープに飛ぶが、竹下もビッグブーツで迎撃。クリスはジャンピングニーからロープに飛ぶが、竹下はラリアットで迎撃。ダブルダウン。
竹下が垂直落下式ブレーンバスターからフォールも2。
竹下はPlus Ultraを狙うが、切り返そうとしたクリスを変形サイドバスター。
竹下はPlus Ultraを狙うがクリスは足をロープに伸ばしブレイク。
竹下はフットスタンプからコーナーに登るが、クリスが足を掴んで動きを止める。竹下は背中にエルボーを連打するが、クリスはビンタから正面に登るが、竹下は突き飛ばす。
しかしクリスは正面に駆け上がるが、竹下はヘッドバッドでリングに落とし、強引に引き上げると雪崩式パワーボム。フォールも2。
竹下はコーナーに登るが、クリスはチョップから正面に登り、雪崩式ダブルアームスープレックス。両者ダウン。
額をこすり合わせてからエルボーの打ち合い。
竹下はヘッドバッドからエルボー連打も、クリスはエルボーをナックルで迎撃。さらに手を握って腕へのナックルも、竹下もエルボーで返していき殴り合いへ。
クリスがビンタ連打も竹下がエルボー。すぐに立ち上がったクリスを竹下が投げようとするが、クリスはサムソンクラッチも2で竹下がぶっこ抜きジャーマンスープレックスホールドも2。
竹下はラストライドを狙うがクリスは丸め込むも2。
クリスは変形グラウンドオクトパスストレッチを狙うが、竹下はロープに足を伸ばしブレイク。
エルボーの打ち合いからクリスがバックエルボー。ロープに飛ぶが竹下はジャンピングニーで迎撃。
竹下はザーヒーを連打し、ランニングニーを狙うがクリスはカウンターのみちのくドライバーII。フォールも2。
クリスはプレイングマンティスボムで叩きつけフォールも2。
クリスはオクトパスストレッチで捕らえるが、竹下はロープを掴む。
だがクリスは離さず、竹下はそのままコーナーに登り、そのまま後ろに向かってリングに落下。
危険な角度で落ち、ダブルダウン。
クリスがヘッドバッドから髪を掴んでエプロンに立たせ、プレイングマンティスボムを狙うが、竹下は耐えるとクリスはチョップ。竹下のエルボーとクリスのチョップの打ち合いから、竹下がビッグブーツもクリスはハイキック。クリスはプレイング・マンティスボムを狙うが、着地した竹下がザーヒー。
竹下はエプロンでのジャーマンスープレックスから、そのまま離さずに場外へのロコモーションジャーマンスープレックス。
リングに戻り、竹下はラリアットでなぎ倒しフォールも2。
竹下はザーヒー。再度ザーヒーから左右のエルボー。改めてザーヒーも、クリスは竹下の髪を掴んで立ち上がりチョップ。だが竹下はショートレンジラリアットでなぎ倒しフォールも2。
竹下はPlus Ultraで捕らえ、鼻から出血したクリスはギブアップした。
竹下「クリス、クリス、ちょっと、簡単な英語しか話せないんですけど、クリス、ユーセッド、タケ、ハブ、メニーフレンドインジャパン。クリス、ユーハブノーフレンドインジャパン。ルック、メニーDDTファン、メニー、DDTメンバー。チョコプロメンバー、アンド、ユーザー、マイベストフレンド。センキューフォーカミングジャパン。DDTで、DDTを選んでくれてありがとう」
(竹下が手を伸ばすが、クリスはこれをはらうと竹下を抱きしめる。そして握手をし、竹下はクリスの腕を上げると、クリスも竹下の腕を上げてベルトを竹下の肩にかけてリングを去る)
竹下「今日は、久しぶりにこの後楽園ホールが全席完売になりました。ほんとに、この満員のお客さんの中で、クリスとメインイベントができて嬉しいんですけど、けど、ソーシャルディスタンスなんで、あいだあいだにはオレンジの席が目立ってるし、これは仕方ないことなんですけど、でもきっと、近い未来、この、今オレンジの席、空いているパイプ椅子の席も、満員になる日が来ると信じています。きっとその日まで、僕もこうしてチャンピオン頑張り続けるんで、もし今日後楽園、来てもらって、DDT最高って、面白いなって、ユニバース見てる人も、DDT見に行ってみようかなって思う人が居たら是非また、DDTの興行見に来たってください。よろしくお願いします!最後はみんなで、みんなで、最後に一言だけ、この今の世の中ふざけんなって感じですけど、DDT僕たちサウナカミーナもいるし、何よりDDTには竹下幸之介がいるんで、元気になりたいなって思ったら、DDT、また見に来てください!今日はありがとうございました!」
<試合後コメント>
竹下幸之介
「富士通スタジアムで秋山準から取ったベルトなので、一番今日の試合で思っていたことは長年言い続けてることですけど『ナメられたらいけない』ってそれがやっぱ一番にあって、DDTの一番のこのベルトが。クリスも多分同じ気持ちだったんじゃないですかね。特にクリスがこうしてトップ戦線で闘ってくれることで海外のレスラー、ファンがWRESTLE UNIVERSEを通して観てくれる中で『これがDDTなんだぞ』って。クリスも『俺が選んだDDTはこうなんだ』って。俺も『俺がトップのベルト巻いてるDDTはこうなんだ』って。『ナメめられたらいけない』って、やっぱそこに行き着くんですよね。クリスとのKO-Dを争うのは後楽園で2回目で、前は2019年か。2年ちょっと前ですけど、お互いのやってきたことっていうのは1ミリも間違えてなかったし、お互い進化してるし、明るい未来しかないし。勝ち負け以上のものがそこにはあったと思うし。僕はね、来年DDTでデビューして10年。(※ベルトを叩いて)こうしてチャンピオンをしているのがホントに10年間の恩返しのつもりで闘ってます。クリス、センキュー、ありがとう。D王グランプリも同じブロックって知って『マジか!』って思ったけど、闘いってのは続いていくので。D王、チャンピオンとして勝つことは決まっているので。チャンピオンとして、絶対王者として僕が優勝したいと思います」
――クリスの気持ちは伝わりましたか
「クリスとはプライベートも一緒にいて、面白いのはレスラーって普段そんなことないんですけど、クリスとはプロレスの話しかしないんですよね。それぐらいお互いのプロレスが大好きで。よく勝俣はクリスをみて『イギリス版竹下幸之介だ』って。僕を見て『日本版クリス・ブルックスだ』って。そういう意味では熱狂的なプロレスファン上がりのレスラー2人なので。そう意味で特別な気持ちってあったし。凄い試合にしてやるぞ、ってお互いに思っていたと思います」
――非情さもある試合でしたが、秋山戦を経て身に付けたものも出た?
「今日初防衛戦で2021年今現在のチャンピオンロードが始まったと思うんですけど、今までのチャンピオンロードと違う過去最高のチャンピオンになれると思うし、過去最高の竹下幸之介でいれると思うので。今日はそれのスタートなので。でも試合は無我夢中。それに尽きます」
――今後はD王に集中していくのでしょうか
「と、行きたいところですが10月12日、後楽園、KO-Dタッグの選手権があるので、KO-D無差別とは違う意味で勝俣とのチャンピオンなのでまだまだ防衛していきたいですよ。無差別の可能性を僕が広げて、タッグの可能性は2人で分かち合って深めていきたいんで。もっともっと魅せれると思ってるんです。D王はもちろんですがまずはタッグ選手権ですね。勝俣よろしく!」
クリス・ブルックス
「今朝、4時くらいに起きて勝った場合、負けた場合、自分はなんて言うのかな、なんて考えていたんだけど、いざコメントブースに来たら頭の中が真っ白だ。竹下はDDTの中だけじゃなく、日本の中でもなく、世界でもトップの強い選手だから、彼とこうやって後楽園のメインを張れて、負けたとしてもそれは恥ではないし、むしろ誇らしい気持ちでいる。いつも友達の中では自分は成功するタイプだと思われなかったし、『お前ならきっと大きいことが成し遂げられよ』と言われて来なかったタイプだけど、俺は今日たくさんの仲間に囲まれて大きなことを成し遂げたと、そういう気持ちでいる。鼻を折ったかもしれないし、指も折ったかもしれない。でも俺はまた挑戦できるまで2年かかろうと頑張るし、そのときの相手、対角に立っているのは竹下であってほしい。高梨さんにも竹下さんにもDDTの選手にもチョコプロの選手にも『ありがとう』と言いたい」
――日本で住み、戦うことを選んだ。今日で意味をみつけられた?
「世界最高の相手と28分闘えて負けたとしても、大勢のファンや仲間に囲まれて試合ができたことを考えると全く無駄ではなかった。大いなる意味のある選択だったと思う」