【試合詳細】9・25 スターダム大田区総合体育館大会 【5★STAR GP決勝】朱里vs渡辺桃 林下詩美vs中野たむ 朱里vs彩羽匠 岩谷麻優vsスターライト・キッド

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『5★STAR GP 2021~最終戦&優勝決定戦~』
日程:2021年9月25日(土)
開始:17:00
会場:東京都・大田区総合体育館
観衆:1539人(満員)

▼3WAYバトル 15分1本勝負
[STARS]○羽南
3分34秒 足バサミ式エビ固め
[大江戸隊]●吏南
※もう1人は[Queens Quest]渡辺桃

▼スターダム・チャレンジマッチ ダブルチャレンジ 15分1本勝負
[COSMIC ANGELS]○桜井まい(フリー)
5分24秒 ダイビングエルボードロップ→エビ固め
●月山和香(フリー)

▼5★STAR GP 2021レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負
[Donna Del Mondo]●なつぽい【4勝4敗1不戦勝=9点】
7分27秒 リングアウト
[COSMIC ANGELS]○白川未奈(フリー)【3勝6敗=6点】

▼5★STAR GP 2021レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負
[大江戸隊]●鹿島沙希【2勝7敗=4点】
1分52秒 後方回転エビ固め
[大江戸隊]○フキゲンです★【4勝4敗1不戦勝=10点】

▼5★STAR GP 2021レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負
[STARS]○コグマ【5勝3敗1分=11点】
7分5秒 横入り式エビ固め
[Donna Del Mondo]●ひめか【4勝4敗1不戦勝=10点】

▼5★STAR GP 2021レッドスターズ公式リーグ戦 20分1本勝負
[STARS]○岩谷麻優【5勝3敗1分=11点】
9分16秒 ドラゴン・スープレックス・ホールド
[大江戸隊]●スターライト・キッド【5勝3敗1分=11点】

▼5★STAR GP 2021ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負
[Queens Quest]○AZM【4勝5敗=8点】
3分39秒 あずみ寿司
[大江戸隊]●琉悪夏【0勝9敗=0点】

▼5★STAR GP 2021ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負
[COSMIC ANGELS]○ウナギ・サヤカ【4勝4敗1分=9点】
11分53秒 大儀であった→片エビ固め
[Queens Quest]●上谷沙弥【5勝3敗1分=11点】

▼5★STAR GP 2021ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負
[Donna Del Mondo]○舞華【4勝4敗1分=9点】
6分11秒 みちのくドライバーII→片エビ固め
[大江戸隊]●小波【5勝4敗=10点】

▼5★STAR GP 2021ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負
[Donna Del Mondo]△朱里【5勝2敗2分=12点】
20分0秒 時間切れ引き分け
△彩羽匠(Marvelous)【4勝2敗3分=11点】

▼5★STAR GP 2021ブルースターズ公式リーグ戦 20分1本勝負
[Queens Quest]●林下詩美【4勝3敗2分=10点】
13分55秒 トワイライト・ドリーム
[COSMIC ANGELS]○中野たむ【5勝4敗=10点】

▼5★STAR GP 2021優勝決定戦 時間無制限1本勝負
【レッドスターズ1位/Queens Quest】●渡辺桃
18分26秒 流炎→片エビ固め
【ブルースターズ1位/Donna Del Mondo】○朱里
※朱里が5★STAR GP 2021優勝

朱里が亡き母に捧げる5★STAR GP優勝を果たし12・29両国国技館で赤いベルトに挑戦決定!詩美vs彩羽の赤いベルト戦、たむvs岩谷の白いベルト戦が10・9大阪城ホールで決定!

第0試合①


 ゴングが鳴ると吏南が「来いよ!」と両手を上げて2人に手4つを求める。2人がこれに応じようとすると吏南が足を踏み、2人のドロップキックをすかして羽南にヘアホイップ。桃にも狙うが、桃が「ナメんなクソガキ!」とヘアホイップで返してから吏南の攻撃を羽南に誤爆させ、羽南にミドルキックで追撃。
 桃はロープに飛ぶが、吏南が場外から足を引いて妨害。羽南と吏南のエルボー合戦となり、羽南が打ち勝って払腰からの腕十字。桃がこれをカットし、吏南をロープに振ろうとするが、吏南は桃に卍固め。カットに来た羽南もドラゴンスリーパーで同時に捕らえる。
 吏南は桃にフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。さらに「終わり!」とバックスライドを狙うが、羽南がドロップキックでカット。羽南が桃にダイビングクロスボディを見舞い、羽南の着地に吏南が押さえ込みに入るも、羽南がカニバサミから入るエビ固めで切り返してカウント3。

第0試合②


 アクトレスガールズからスターダムに闘いを求めてやってきた2人のシングルマッチ。ゴング前に両手でしっかりと握手を交わす。
ゴングとともに桜井がビッグブートをヒットさせ、互いにロープに押し込みながらエルボー合戦を展開。
 互いにボディスラムを狙い合い、月山がボディスラムからドロップキックを2連打から脇固め。桜井はその長い足を伸ばしてロープブレイク。
 月山はストンピング連打から桜井をロープにくくりつけて串刺しドロップキック。さらにコーナーに上っていくが、桜井がデッドリードライブで叩き落とし、串刺しビッグブートからコーナー上で顔面を小刻みに蹴りつける。そしてフェイスクラッシャーからのエルボードロップ、「上げるぞ!」と宣言してからボディスラムを狙うが、月山が背面着地してパロ・スペシャル。さらに両腕を束ねて絞る形へと変形させて絞り上げるが、桜井はなんとかロープに辿り着く。
 月山はロープにもたれかかる桜井に串刺しドロップキックからエルボーを連打。さらに串刺し攻撃を狙うが、桜井がエプロンにひらりと逃れ、ロープを使ったスタナーから串刺しビッグブート。桜井は月山の顔面にビッグブート3連打からボディスラムでコーナー下にセットし、ダイビングエルボードロップ。月山が雄叫びを上げながらこれを返すと、桜井は気迫の連続エビ固めで3カウントを奪った。

<試合後コメント>

桜井まい
「今日はダブルチャレンジで月山和香とのシングル戦、勝つことが出来ました!応援してくださった皆さん、本当にありがとうございます!メチャクチャ嬉しいです!スターダムに来て初勝利することが出来ました。でも、余裕で勝てたわけじゃないのでもっともっとたくさん練習行って、もっと上を目指して頑張りたいと思います。応援ありがとうございます!」

――こうした大舞台で月山選手と闘ったということについて
「前から一緒に、つらいときも楽しいときも一緒に過ごしてきて、練習もいっぱい一緒にしてきた仲間だと思っていたので、今回の試合はすごく楽しみでした。でも勝ちたいという気持ちは譲れなかったので、全力で挑みました」

――チャレンジ戦を振り返って
「1試合1試合どんどんどんどんリングに慣れてきて、声も最初はあまり出せなかったんですけど、感情がもっと出せるようになってきて、これからもっともっと強い選手になって皆さんのことを魅了していきたいと思うので、応援よろしくお願いします!」

第1試合


 両者握手を拒否してゴングが鳴ると、なつぽいが突っ込んでいって素早いロープワークで翻弄していくが、白川はヒザへの低空ドロップキックで的確になつぽいの動きを止める。なつぽいが追撃のドロップキックをかわしてアームドラッグで場外に放り捨てて場外飛びを狙うが、白川はするりとリングに戻ってグラビアポーズで挑発。なつぽいは後頭部への低空ドロップキックで返礼。互いにロープに飛んでいき、2人道ににスライディンググラビアポーズを見せてにらみ合う。白川は「真似すんな!」とダブルチョップも、なつぽいも真似してダブルチョップで反撃。白川は「ナメんなよ!」とフライングクロスチョップ。

 白川はロコモーション式ロメロ・スペシャルからカベルナリア。さらにロープに飛んでいくが、なつぽいがヒザへの低空ドロップキックで姿勢を崩してから顔面への低空ドロップキック。なつぽいは串刺しドロップキック、ヘッドハンターからライトニングスパイラル。なつぽいはジャーマン・スープレックスの体勢に入るが、白川がサムソンクラッチで切り返し、突っ込んできたなつぽいに空中胴絞め落とし。なつぽいが下から丸め込むと白川も即座に対応してエビ固めの応酬となり、ロープ際でなつぽいが貫通式ドロップキックを見舞って白川を場外に叩き出す。場外飛びを狙うなつぽいだったが、白川がすぐにリングに戻ってなつぽいを場外に突き落とし、プランチャで追撃。

 両者場外戦から花道へと流れ込み、白川が硬い花道になつぽいをボディスラムで叩きつける。しかし、なつぽいもリングに戻ろうとした白川へ花道を駆けてのドロップキックを見舞う。
 2人でヨロヨロとエプロンに上がっていき、エプロンジャーマンを狙うなつぽいへ白川がエプロンへと突き刺すジャンピングDDT。痛烈な一撃を受けたなつぽいは20カウント以内にリングに戻れず、白川が勝利をもぎ取った。
 

第2試合


 大江戸隊対決となるこの試合、鹿島が「フキゲン!よろしくな!」と笑顔で握手を求めるが、フキゲンの答えはガットショット。その後フキゲンがヤンキー座りからの喫煙ポーズも、鹿島がその動きを完全にトレースして2人並んでエア喫煙。鹿島はドロップキックを発射も、フキゲンは東スポを広げてシールドを展開。鹿島はシールドをビッグブートで貫いてフェイスクラッシャーからダブルアーム・スープレックス。
 鹿島ダブルアーム式フェイスバスターを狙うが、フキゲンは多彩な丸め込みで対応。鹿島も丸め込み返していくものの、フキゲンの異常なフォール勝ち率を誇る必殺の後方回転エビ固めが決まるとこれでカウント3。
 鹿島とフキゲン、そしてセコンドの吏南は3人仲良く退場していった。

第3試合


 入場後、コグマが両手を差し出して握手を求めるもひめかは無視。
 ゴングと同時に突っ込んできたひめかをかわしたコグマがかわいくコグマポーズを決めるとひめかも笑顔で真似して2人でポーズ。コグマは「かわいい~♪」と駆け寄りつつエルボー。怒ったひめかはショルダータックルで吹き飛ばし、エアケモミミをちぎって投げ捨てる。
 ひめかはコーナー上にコグマを寝かせての串刺しボディスプラッシュ、超滞空ボディスラム、逆エビ固めと連撃。さらにロープに飛ぶとコグマがカニバサミも、ひめかは倒れず耐えて再びロープへ。コグマは回転エビ固めで切り返して頭部への低空ドロップキック。
 コグマはロープ際でひめかの背中をメチャクチャに踏みつけ、亜肥後から飛びついての胴絞スリーパーホールド。ひめかはこれを首投げで抜け出すと、コグマにジャンピングニーを発射も、これを回避したコグマがドロップキックからボディスラム。コグマは串刺しラリアットからのガン・スタン。
さらにコーナーに上っていくがひめかがリング内に落とし、ひめかはアルゼンチン・バックブリーカーを、コグマはジャーマン・スープレックスを狙い合う攻防からひめかがショルダータックル、ラリアットとダメージを蓄積させる。ひめかはアルゼンチン・バックブリーカーで絞り上げてから「終わり!」とJPコースターもコグマはカウント1で返してみせる。ひめかは後頭部へのラリアットからひめかボムを狙うが、コグマが高角度十字架固めで押さえ込み、電光石火のカウント3。

第4試合


 優勝決定戦進出選手が決まるレッドスターズ最終戦は、愛憎にまみれたかつての姉妹対決。
 ゴングが鳴ると互いにゆっくりと歩を進めてにらみ合い、足を止めてのエルボー合戦を展開。岩谷がソバット突き放してドロップキックも、キッドもいきなりライトニングスパイラルから首4の字固めと試合序盤からギアを上げていく。
 キッドは岩谷をロープにくくりつけて固定してからの低空ドロップキック。キッドは「麻優!」と叫びながら小刻みに頬を張っていき、ロープに飛ぶが岩谷はスリングブレイドでカウンター。場外に逃れたキッドへトペ・スイシーダで飛んでいくが、キットもすぐにプランチャで反撃。キッドはリングに戻してダイビングクロスボディ。黒虎天罰を狙うも岩谷が振り払って胸板にチョップを見舞うと、2人で足を止めてのチョップ合戦。これに打ち勝ったキッドは「麻優!来い!」と両手を広げて受けて立つ姿勢を見せ、岩谷が容赦のないチョップ連打から顔面へのソバットを叩き込み、ダイビングフットスタンプからムーンサルト・プレスを投下も、キッドは「バカタレ!」と掟破りのバカタレスライディングキック。キッドもムーンサルト・プレスを発射も、岩谷が避けたため自爆の結果に終わる。
 岩谷はキッドをコーナーに上げてランニングスリーを狙うが、キッドはリバースフランケンシュタイナーのような丸め込みからネックチャンスリー。そして黒虎天罰で突き刺すもカウントは2。
 キッドはスター・スープレックス・ホールドの体勢に入るが、岩谷は巻投げからの丸め込み、起き上がりにトラースキック、ハイキック、急角度ジャーマン・スープレックス・ホールドと畳み掛け、顔面へのトラースキックから二段式ドラゴン・スープレックスでカウント3を奪った。

 試合後に握手を求める岩谷だったが、キッドの答えはビンタ。その後は2人で抱き合うものの、今度は岩谷がキッドを突き飛ばした。

第5試合


 後入場のAZMの選手コールとともに琉悪夏が奇襲。AZMは即座に対応してウラカン・ラナを狙うが、琉悪夏がキャッチして放り捨て、ロープ際で顔面ウォッシュ。エルボーで抵抗するAZMをビッグブートで吹き飛ばした琉悪夏だったが、AZMの高速ロープワークに翻弄され、ミサイルキックを腹部に被弾。
 AZMはドロップキックを、琉悪夏はボディスプラッシュをコーナーで打ち合い、AZMがダイビングダブルフットスタンプ。AZM三角飛び式ミサイルキックを狙うが、琉悪夏が下から叩き落としてフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド。琉悪夏は「終わり!」と叫んでコーナーに上り、「冷凍庫爆弾!」と叫んで同技を発射。AZMがこれをかわしてフォールも、カウントを入れるレフェリーを大江戸隊のセコンドが場外に連れ出してしまい、リングは無法地帯に。鹿島&吏南が2人でAZMに向かっていくもAZMは冷静なハイキックで対処し、琉悪夏がボックス凶器での攻撃を狙うとトラースキックで吹き飛ばす。AZMがあずみ寿司を見せると琉悪夏は上から体重をかけて潰す。ならばとAZMはロープに飛ぶんでミスティカ式あずみ寿司を見せてカウント3。

第6試合


  ゴングが鳴ると、ウナギが先に進み出て握手を求めるが、上谷の答えはドロップキックからのエルボー猛連打。さらに上谷は串刺しエルボーからのドロップキック、ウナギの攻撃を側転+バク転でかわしてからのドロップキックと運動能力で圧倒。さらにクロスボディを発射も、ウナギがキャッチしてボディスラム。「お願いします!」と無理やり握手。
 ウナギが串刺し攻撃を狙うと上谷はカウンターのドロップキックを見舞い、ウナギの足に狙いを定めてじっくりとしたレッグロック、ブレイクされるとヒザをメチャクチャに踏みつけるなど苛烈な攻撃を展開。
 ウナギが弱々しいエルボーで反撃すると、上谷は両手を広げて「そんなもんか!」と挑発。さらにロープに飛ぶが、ウナギはコードブレイッカーで迎撃し、串刺しエルボーからの開脚式フェイスクラッシャー。ウナギは大ふへん固めを狙うが、上谷がエルボーで吹き飛ばし、跳ね返ってきたところへフランケンシュタイナー。場外に逃れたウナギに場外へのスワンダイブ式ダイビングクロスボディ。上谷はスター・クラッシャーの体勢に入るが、ウナギはスカルクラッシングフィナーレ。上谷はニールキックでやり返してロープに飛ぶが、ウナギはそんなことより一献くれまいか?(フラップジャック)で迎撃。
 両者膝を付きながらビンタ、エルボーで真っ向から打ち合い、上谷が怒涛の連打でウナギをダウンさせてから頭部を踏みつける。上谷が再び両手を広げて余裕を見せつけると、ウナギは魂のエルボー一発で上谷に膝をつかせて踵落とし。
 ウナギがロープに飛ぶと上谷はカウンターの低空ドロップキックでヒザを撃ち抜き、さらにヒザへのミサイルキック。もう一度コーナーに上るが、追いすがったウナギが雪崩式コードブレイカーからギロチンドロップ。ウナギは大ふへん固めの体勢も、背面着地した上谷はノーザンライト・スープレックス・ホールドからバイシクルキック、ウラカン・ラナと猛攻をかけるが、一瞬の隙を突いてウナギが上谷を捕らえて大ふへん固め。失神寸前まで追い込まれた上谷だったが、変形リバースフランケンシュタイナーで結果として頭からマットに突き刺す。上谷がスター・クラッシャーを狙うが、ウナギはこれを耐えきって大儀であったで突き刺して3カウントを奪った。

第7試合


 ゴングを待たずに小波率いる大江戸隊の面々が舞華を場外戦に引きずり込み、舞華が鉄柱に顔面を叩きつけられる中で慌ててゴングが鳴らされる。
 場外でミドルキックを打ち込む小波だったが、蹴り足をキャッチした舞華が場外ブレーンバスターで一気に逆転。
 舞華はリング上でブレーンバスターを狙うが。小波は脇固めで切り返し、さらにサッカーボールキック連打。舞華のエルボーもキャッチして飛びつき腕十字も見せていくが、舞華はこれをぶっこ抜いてターンバックルパワーボム。そのままコーナーに上げて雪崩式ブレーンバスターを狙うが、小波がコーナー上での腕固め。振り払った舞華が裏投げを狙うと、小波は上半身に絡みついてそのままグラウンドで変形のパロ・スペシャル。舞華は足を伸ばしてブレイク。
 小波はジャーマン・スープレックス・ホールドからバズソーキックを発射も、舞華はこれをキャッチしてラリアット。小波はすぐに起き上がって延髄斬りも、舞華は倒れず耐えてラリアット。さらに舞華は雪崩式ブレーンバスターからスリーパーホールドに入り、小波は全体重を後ろに預けてエビ固めへ。舞華が慌ててキックスとすると今度は小波がスリーパーホールドに捕らえる。しかし舞華は立ち上がって小波を強引に持ち替えて炎華落とし。続けてみちのくドライバーIIで突き刺すとこれでカウント3が入った。

第8試合


 彩羽と朱里はゴング前にしっかりと握手。ゴングとともにゆっくりリングを周り、ローキックで牽制し合いながらロックアップでの押し合いへ。互角のままロープ際でもつれ合う内に2人で場外に落下し、場外マット上でもグラウンドの攻防を展開。クリーンブレイクし、互いににらみ合いながら別の方角からリングイン。
その後、2人はグラウンドでも熾烈な首の取り合い、足の取り合いを展開。グラウンドテクニック勝負は朱里に軍配が上がり、朱里がアキレス腱固めに捕らえる。しかし彩羽も朱里のアキレス腱を取り返し、2人でくもんに顔を歪めながらロープまで転がっていってブレイク。
 朱里は彩羽のトラースキックやスピンキック、ニールキックなど多彩な蹴りを全て見切ってかわしていくが、彩羽がショルダータックルで反撃して両者足を止めてのエルボー合戦を展開。エルボーの威力は彩羽が勝り、朱里がたたらを踏むと彩羽はここぞとばかりに突っ込むが、朱里はアームドラッグでいなしながらもクラッチを切らずそのまま腕十字。朱里がジャーマン・スープレックスを狙うと彩羽は亀になって防御も、朱里は無理やり引き起こしてフランケンシュタイナーからカサドーラ式フェイスクラッシャーと普段は見せない引き出しを開け、再び腕十字。位置が悪くこれはすぐにブレイク。
 朱里はハイキックを放つが、彩羽はこれをかわしてステップキック、PK、高速ブレーンバスターと連撃。朱里をミドルキックの打ち合いに誘い込み、互いにゼロ距離で正面から受けきっていく。
先に膝を折ったのは彩羽の方。朱里は上から挑発的に顔を覗き込むが、静かにブチ切れていた彩羽は朱里の顔面にビンタ一閃。「どうしたコラ!」と苛烈なストンピングを見せる。しかし、朱里もこれでブチ切れ、雄叫びを上げながらの顔面張り手や頭蓋個の変形を心配するほどの力強い顔面踏みつけ。彩羽はこれを無表情で耐えきってバズソーキックから投げっぱなしジャーマン・スープレックス。その衝撃に会場の照明が一瞬暗くなる。

 彩羽と朱里は互いにハイキックを打ち合う意地の張り合いを見せ、2人のハイキックが同時にクリーンヒットすると大の字に倒れ込む。先に起き上がった朱里は、彩羽を引きずり起こして高角度コンプリートショット。朱里がコーナーに上っていくと、彩羽は下から担ぎ上げてライガーボム。さらにスワントーンボムからランニングスリーを狙うが、朱里が着地して彩羽の振り向きざまにゼロ距離ジャンピングニー。朱里はジャーマン・スープレックス・ホールドで叩きつけてからロープに飛ぶが、彩羽はハイキックでカウンターしてジャーマン・スープレックス・ホールドでお返し。
満身創痍の両者は膝立ちになりながら殴り合い、朱里がその腕をキャッチして朱雀も、彩羽はなんとかロープブレイク。彩羽はふらふらと起き上がると、そのダメージからは想像保つかないキレでハイキック、フックキックと連撃し、パワーボム。2発目のパワーボムを朱里がウラカン・ラナで切り返し、彩羽の起き上がりにバズソーキックを発射も彩羽がかわしてニールキック。朱里はランニングニーを叩きこんでフォールも2。残り試合時間10秒となり朱里が連続エビ固め。彩羽が下から組み付いてエビ固めに捕らえた瞬間にフルタイムドローのゴングが鳴らされた。
 

第9試合


 ゴングが鳴ると両者しばらく動かずにらみ合い、バックの取り合いからヘッドロックの奪い合い。たむの腕十字を詩美がヒザ従事で切り返そうとするといった丁寧なグラウンドの攻防が展開される。たむがサッカーボールキックでファーストヒットを奪うが、追撃を狙ったところで詩美の強烈なショルダータックルが入り、たむは半回転してマットに突き刺さる。
 詩美は後頭部への低空ドロップキック、キャメルクラッチといつも得意とする攻撃の流れに引き込み、ロープを掴んだたむの腕にフットスタンプを見舞う冷酷さも見せる。詩美はボディスラムを狙うが、背面着地したたむがレインメーカー式スピンキック。場外に逃れた詩美にプランチャを投下しようとするが、詩美がエプロンに飛び乗ってファイヤーマンズキャリーに担ぎ上げ、「落ちろ!」とそのまま場外へ放り捨てるというシンプルながら豪快な攻撃。痛みにのたうち回るたむを負って詩美が花道でのジャーマンを狙うが、たむはこれを振り払って花道バイオレット・シューティング。たむは猛ダッシュでリングに戻り、改めてコーナートップからプランチャを発射。
 リングに戻った両者はふらつきながらもエルボーで真っ向から撃ち合っていき、詩美が怒涛の連打を見せ、たむのトラースキックもキャッチしてジャーマン・スープレックス。たむも即座に起きてジャーマン・スープレックスで反撃、詩美もすぐにジャーマン・スープレックスとジャーマンでの意地の張り合いを展開。たむはマットにうつ伏せになってジャーマン地獄から逃れようとするが、詩美はこれをぶっこ抜いてのジャーマン・スープレックス。たむも負けじとジャーマン→タイガースープレックスをロコモーション式で見舞うと、両者仰向けの大の字ダウン。
 互いのエルボーが同時にヒットするゴツゴツしたエルボー合戦から詩美がラリアット、コウモリ吊り落とし、トーチャーラック・ボムと続け、BTボムの体勢もたむが回転エビ固めからバイオレット・シューティング。スピンキック、トラースキック、バイオレット・スクリュー・ドライバー、トワイライト・ドリームと大技フルコースで3カウント。
白の王者・たむが赤の王者・詩美から真っ向勝負で勝利するという今後の展開が楽しみな試合となった。

第10試合


 両者至近距離でじっと見つめ合うも握手はなしでゴング。
 試合開始直後から互いに得意とするミドルキックの打ち合いとなり、互いに一歩も引かず蹴り続ける。朱里は早々に膝をついてしまうが、桃のミドルキックをキャッチしてのフラップジャック、ショットガンドロップキックからコーナーでぶら下がり式腕十字と気迫の猛攻。
 朱里はそのままコーナーに上るが、桃がデッドリードライブで投げ捨てて串刺しドロップキックを5連打。さらに朱里をコーナーに逆さ吊りにしてから顔面へのキックを叩き込むというえげつない攻撃も見せる。
 桃は朱里をロープ際に追い込んでローキックを連打も、朱里は体勢を入れ替えて同じくローキックを連打。エプロンに桃の上半身が飛び出すと、朱里はコーナーからエプロンに飛び込むダイビングギロチンドロップ。場外に追っていった朱里へ桃が場外Bドライバーを見せるなど攻防は続き、レフェリーやセコンド陣を突き飛ばしながら場外で激しい殴り合いを展開。
 戦いの場がリングに戻ると、桃はグロッキー状態になった朱里をいたぶるようにミドルキック、ローキックを連打していくが、朱里も雄叫びを上げながら意地のミドルキック10連打で桃をなぎ倒す。2人はフラフラと起き上がりと互いに顔面へのビンタで張り合い、桃がハイキックを叩き込めば朱里もコードブレイカーからのハイキック。これを倒れず耐えた桃が裏投げと、両者持てるものをすべて使っていく。
 ダブルダウンから先に起きた桃は、後頭部への蒼魔刀、正面からの蒼魔刀、セカンドロープからのダイビング蒼魔刀をヒット。さらにコーナートップからのダイビング蒼魔刀を狙うが、朱里が追いすがって雪崩式アームロックスープレックス。そのまま腕を離さず朱雀を狙うが、桃はなんとか自力でブレイク。
 朱里は四つん這いの桃の顔面を下から蹴り上げ、コーナートップまで上がっていくが、桃は追いすがって雪崩式の裏投げ。さらに桃は先程自分がやられた下から蹴り上げる顔面蹴りからBドライバー、さらにテキーラ・サンライズを狙うが、朱里が朱雀を狙いつつのランニングニー。朱里は山折から流炎を狙うが、背面着地した桃がチキンウイングフェイスロック。胴絞も加えてグラウンドに引き込まれるとあわや失神かと思わせる部分があったものの朱里は自力でブレイク。桃はテキーラ・サンライズ、ピーチ・サンライズ。これでも決まらないとピーチ・サンダーを狙うが、朱里はスタナーからのハイキック、ハングドマンDDT、投げっぱなしジャーマン・スープレックス、バズソーキック、裏拳三連打からの流炎でカウント3を奪った。

朱里「5★STAR GP、優勝したのはこの私!朱里だァ~ッ!Donna Del Mondo、ジュリア、舞華、ひめか、なつぽい、ホントにありがとう!(※深々と座礼)応援してくださった皆さん、本当にありがとうございます!過酷なリーグ戦、私のプロレス人生の中で大きな結果を残すことが出来ました!すごくすごく嬉しいです!この優勝は、赤いベルトへの挑戦権、獲得の証なので、10月9日、大阪城ホール……と言いたいところですが!私は12月29日、両国国技館で挑戦したいと思ってます!」

 ここで突如、彩羽が詩美の手を引っ張ってリングに駆け込んでくる。

彩羽「すみません、リングに上っちゃいました。スターダムファンの皆さん、自分は約1ヶ月で5★STAR GP、本当にありがとうございました!優勝することが出来なかったです。でも、いま朱里さん、12月って言いましたよね?(※詩美をガン見しながら)10月9日……私は優勝してないんで何も言わないです。10月9日!いや自分は優勝してないんで何も言わないです!(※詩美をガン見しながら)」

詩美「いやいやいや。私だって、優勝できなかったし、今日だって最終戦負けてますんで、なにか決めるとか偉そうなことは言えないです。ただ、1つだけ。言えること。彩羽匠とはもう1度、試合がしたい。赤い女王・林下詩美はMarvelousの彩羽匠とスターダム最高峰のベルトをかけて試合がしたい!」
彩羽「自分たちは優勝できなかったので何も言えないです!小川さんにおまかせします!」

朱里「ちょっと……何なの?優勝したの私ですけど……。私は林下詩美、彩羽匠、どっちがチャンピオンになっても12月29日、両国で待ちたいと思います!」

 詩美、彩羽が退場していくと、入れ違うかのようにたむが飛び込んでくる

朱里「なんなのもう?!」
たむ「宇宙のみなさんこんにちは~!たむにもちょっと喋らせてください!白い聖なるベルトのチャンピオン、中のたむ!赤の王者・林下詩美に勝ちましたぁ!このリーグ戦、ちょっと負けが過ぎました。私は5★STAR GP優勝してないからなんにも言えません!けどけど!このスターダムの象徴・白いベルトをかけてでも……優勝してないから何も言えません!」
朱里「なんなんだよお?!」
たむ「でもでもどうしてもこのベルトをかけて闘いたい相手がいます。……岩谷麻優!」

 岩谷が花道から登場し、ゆっくり歩いてリングイン。

たむ「岩谷麻優、岩谷麻優、このベルトをかけて私と闘ってください」
岩谷「大田区のみなさん!こんばんはぁ~!自分も優勝したらその白いベルトに挑戦表明しようと思ってたんだよね。ありがとうございます。白いベルト、中野たむ、きっちり3カウント取って、大舞台に強い岩谷麻優が大復活します!10月9日、大田区総合体育館……(※観衆がざわつく)……大阪城ホールです!10月9日、大阪城ホール。よろしくお願いします」

 岩谷が右手を差し出して握手を求めるが、たむは応じずじっと岩谷を見つめる。そして2人が去っていくと朱里がマイクを取る。

朱里「大丈夫?終わった?終わった?早く帰って!早く帰ってよぉ!……もぉ~色んな人たち出てきて困っちゃうよね。スターダムは……どんどん動いていきますねえ!私は大阪城ホール、5★STAR GPで負けてる愛弟子・小波と最高の試合がしたいと思ってます!……表彰式お願いしまぁ~す!(※「表彰式は一度退場してから行われる」とアナウンスされる)……かえりまぁ~す♪」

 一旦朱里も退場してから表彰式が行われ、各部門の受賞者が発表。
 記念撮影の後に朱里がマイクを取った。

<技能賞>スターライト・キッド
<敢闘賞>ウナギ・サヤカ
<殊勲賞>AZM
<ベストマッチ>レッドスターズ:7月31日 横浜武道館大会 岩谷麻優vsジュリア
        ブルースターズ:9月25日 大田区総合体育館大会 朱里vs彩羽匠
<準優勝>渡辺桃
<優勝>朱里

朱里「5★STAR GP優勝しましたァ~ッ!メッチャクチャ嬉しいです!スターダムは、もっともっと大きく輝いていきます。その一瞬一瞬を、目を離さず一緒に盛り上げてもらえたら嬉しいです!10月9日、大阪城ホール。12月29日、両国国技館と、大きな会場で開催できる団体の一員として努力を重ねていきます。これからも応援の方よろしくお願いします!最後に、1つ。この優勝は、1年前に天国に旅立った亡き母に捧げます!それでは!みんなサラマポ♪ありがとうございました!」

<試合後コメント>

朱里
「5★STAR GP、優勝しましたァ~!ホントにホントに嬉しいです。ずっと応援してくれてるみなさん、パワーになりました。そしてDonna Del Mondoのみんな、ジュリア、舞華、ひめか、なつぽいの存在、仲間の存在がほんとに自分にとって大きかったです。自分はこの優勝して得た赤いベルトへの挑戦権を持って、12月29日、両国国技館で赤いベルトに挑戦したいと思ってます。今度こそ、今度こそ!赤いベルトをつかみ取ります。応援してくれてるみなさん、去年亡くなった亡き母に赤いベルトを巻いた姿を絶対に見せます。2022年、朱世界の始まりにします!」

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