“ビッグダディ三女”林下詩美が四冠王を目前にブチ切れて王者を襲撃!
12日、静岡県・清水マリンビルにてスターダム『STARDOM NEWYEAR STARS 2020』が行われ、星輝ありさが白いベルトへの挑戦が決まっている林下詩美との最後の前哨戦に勝利した。
スターダムには“赤いベルト”ことワールド・オブ・スターダム王座、“白いベルト”ことワンダー・オブ・スターダム王座の二大シングル王座が存在し、この白いベルトは「スターダムの象徴」と位置づけられているベルト。
現王者である星輝は2011年にスターダム一期生として当時中学生ながらデビューを飾ったが、2012年には学業への専念を理由に引退。2年前に突然の復帰を果たしてからは復帰戦で勝利を飾り、今年のシンデレラトーナメントで優勝。さらに昨年5月には白いベルトの同王座最多防衛王者であった渡辺桃を下して王者となり、以後8度の防衛を重ねるなど恐るべき強さを発揮している。
星輝が次期挑戦者に指名したのは、自身が5☆STAR GPで敗れたことのある林下詩美。
詩美はバラエティ番組などに数多く出演する“ビッグダディ” 林下清志さんの三女であり、2018年にスターダムでデビュー。その一ヶ月後にはスターダムのシングルリーグ戦『5☆STAR GP』に出場し準優勝、さらにシングル・タッグを問わず数々の王座を獲得し、現在はアーティスト・オブ・スターダム王座&フューチャー・オブ・スターダム王座&SWA世界王座の三冠王者として君臨するなどデビュー1年目から今日まで破竹の勢いで突き進んでいる。
派手なアピールを好まない詩美は星輝の指名を受けても淡々とした姿勢で受け止めていたが、年明けから星輝の過剰な挑発を受けて徐々に苛立ちを表に出すようになり、前日の大阪大会では星輝の挑発マイクを遮って突き飛ばすなど行動で示すようにもなっていた。
今月19日の後楽園ホールでの決戦を前に、星輝と詩美の最後の前哨戦となるこの試合は、同日に赤いベルト戦が決まっている岩谷と桃も対峙するダブル前哨戦。
“STARSvsQueens Quest”の構図となる岩谷麻優&星輝ありさ&上谷沙弥vs渡辺桃&林下詩美&小野崎玲皇の6人タッグマッチで行われたこの試合は、岩谷vs桃、星輝vs詩美の対面が注目される試合となり、星輝はレインメーカー式ハイキックなどの秘策も繰り出していくが詩美にはヒットせず。終盤には小野崎が捕まる展開となり、STARSの連携攻撃から星輝がSHiNiNG IMPACTで小野崎から3カウントを奪った。
勝利した星輝はマイクを取ると、「今日は直接林下さんからピンを取れなかったことは悔しいですけども、だからこそ1月19日の後楽園大会が、より、メッチャ楽しみになりましたぁ~♪」と笑顔で詩美の顔を覗き込む。
しかしこれでついにブチ切れた詩美は突如星輝をスリーパーホールドに捕えて絞め上げる。セコンド陣によって引き剥がされた詩美は「おい、お前無駄口が多いんだよ。後楽園はその無駄口もたたけなくしてやっからな」と低く鋭い口調で吐き捨てて会場を後にした。
バックステージに戻った星輝は「あの人も取り乱し始めているので、メッチャ嬉しいです(笑)ホント魂のぶつかり合いの試合がしたいので、後楽園までにもっともっと相手のワーッと湧き出るような感情を刺激していきたいと思います!」と笑顔で語った。