女子プロ版“小橋建太vs佐々木健介”が実現!藤本つかさが星いぶきとの壮絶チョップ合戦を制しICE×∞王座V9!
18日、東京都・後楽園ホールにてアイスリボン『リボンの騎士たち2021』が行われ、藤本つかさが星いぶきを制してICE×∞王座の9度目の防衛に成功した。
デビュー15周年イヤーの2021年に入ってから藤本の活躍はめざましく、今年1月に鈴季すずからICE×∞王座を奪取してから8度の防衛を果たすなど圧倒的な強さを見せ、今年7月には松本浩代とともにリボンタッグ王座を戴冠し二冠王に。タッグ王座は惜しくも落としたものの、シングル戦線では未だ負け知らずで防衛を重ねている。
この日の挑戦者は、アイスリボンの重鎮・星ハム子の実の娘である18歳のJKレスラー星いぶき。前回大会でV8を果たした藤本の前に現れて「高校生の内にベルトを巻きたい」というかねてからの夢を語り、挑戦権を勝ち取った。
いぶきは以前肩の負傷で得意のエルボーを撃てなくなってスランプに陥ってしまったところを藤本から逆水平チョップを教わって復活を遂げたという過去がある。いぶきは藤本とのチョップ合戦を強く意識し、前哨戦の際には「小橋建太と佐々木健介の試合を観てから後楽園に来い!」と今や伝説となっている2005年7月18日東京ドームでの一戦を例に挙げて挑発していた。
試合は宣言通りの壮絶なチョップ合戦を中心に展開され、体格とキャリアに勝る師匠の藤本が鋭いチョップの連打で優勢を掴む。
しかし、いぶきは一歩も怯むこと無く撃ち込んでいき、藤本の上半身のコスチュームを無理やり脱がせて投げ捨て、素肌が顕になった藤本の胸にフルスイングの逆水平チョップを連打。藤本の胸はどす黒く腫れ上がり、皮膚が裂けて出血する。
藤本があまりの痛みに涙を浮かべて怯むと、いぶきはライトニングスパイラルや変形逆打ち、グッドいぶニングといった大技で一気に畳み掛けるも、これを耐えきった藤本がインフィニティからジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールドで叩きつけて3カウント。
試合後、いぶきは「デビューしてから自分は『星ハム子の娘、星ハム子の娘』って言われて、自分は星いぶきって言われてないんじゃないかってずっと悲しくて、でも3年前のシングルマッチした時につっかさんが『星ハム子の娘じゃなくて星いぶきだ』って言ってくれたの一生忘れられなかった言葉です。お客さん、自分は星ハム子の娘じゃなくて星いぶきです!これからは星ハム子の娘って言われないように、星いぶきって言われるようにこれからも精進してやっていきたいと思います」と涙ながらに藤本に感謝の言葉を述べる。
藤本は、「いぶきの成長の嬉しさの涙なのか、チョップが痛すぎて泣いてるのかわからないぐらい痛いです。いぶのことは6歳ぐらいから知ってて、こんなちっちゃかった自転車の乗り方教えたり算数教えたり、ホントの娘みたいにかわいがってた。そんな子と、今日タイトルマッチができて、しかも、私の心を折ってくれた。あなたは十分プロレスラーです」と最大級の賛辞を送る。
その後、今年4月のICE×∞戦後に再戦を誓っていたつくしが藤本をミサイルキックで急襲し挑戦を表明。藤本は「空気、読めますね。待ってました」とニヤリと笑い、11月13日の大田区総合体育館での王座戦を約束した。