元甲子園優勝球児が団体へ不義理の内容証明!「お世話になった関係者にいきなりナイフを突きつけるようなもの」

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 7日、プロレスリングZERO1(ゼロワン)の大谷晋二郎とオッキー沖田が会見を開き、田村ハヤト(25)とのトラブル及び、それに伴うプロレス団体『GLEAT(グレイト)』との絶縁、『GLEAT』所属選手のエル・リンダマンが保持しているジュニア2冠王座を剥奪することを発表した。

 田村ハヤトは、学生時代に前橋育英高校に所属し2013年の全国高校野球選手権優勝。大学時代に総合格闘技を学び、野球と並ぶもう一つの夢であったプロレスラーを目指して2019年にTAKAみちのくが代表を務めるJUST TAP OUT(ジャスト・タップ・アウト)に入団。同年9月にプロレスラーとしてデビューすると、一年足らずでZERO1の世界ヘビー級王座に君臨するなど頭角を現していた。
 しかし今年1月に団体やTAKAみちのくとの方向性の違いを理由にJTOを退団。フリーとしてZERO1に参戦していたが、今回GLEATに所属するにあたり不義理を働く行為によって周りを巻き込む絶縁騒動となった。

 会見に出席した沖田氏は「私共ZERO1もGLEATさんも、致し方なく迎えた本意ではない最悪の結果だった」と前置きをし、田村がZERO1王者として参戦に関する覚書を交わしているにも関わらずGLEATとの入団交渉を行った事を発表。
 田村への事実確認を行ったところ音信不通となり、試合会場では無視を貫いたという。
 この行為に、GLEATの運営会社であるリデットエンターテインメントの鈴木裕之社長も「今回の彼の行動は間違っている。人としての『筋』が通っていない」と発言し、「私は今後(田村を)指導していきたい」とZERO1側としっかりと話し合いの場を持っていたとのことだが、結果として田村からZERO1の代表宛に今回の件に関する内容証明書が届く形で決着する事となった。
 沖田氏は「田村選手は元甲子園球児で礼儀がなっているので個人的には今でも残念でなりません。今回は『礼節』の問題です。今までお世話になった関係者を相手にいきなりナイフを突きつけるようなもの。また今回うやむやにしてしまっては彼はまた同じことを繰り返す。そう判断し今日にいたります。大変残念ながら今回の件をリング上の事と思われないためにも、田村選手の主活動となる『GLEAT』さんとの絶縁を鈴木社長にお伝えし、リンダマン選手の王座剥奪をお願いしたところ『大変申し訳ない。ご指示通り従います』と頂戴しましたのでこの発表となりました。『小さいころからこの白のベルトが好きでした!』と語り、『GLEAT』旗揚げ戦でも2冠を持って入場してくれたリンダマン選手には本当に申し訳ない」と、絶縁及び現在インターナショナルジュニアヘビー級王座&NWA世界ジュニアヘビー級王座を保持しているリンダマンからの王座剥奪を発表した。

 今回の件に関して大谷は「一言で残念です。僕らの前では礼儀正しいとても好青年なので、それだけに本当に残念です。当社代表と、また(芸能面などの活動をサポートしている)アルファジャパンプロモーション荒井英夫社長は本当に彼をかわいがっていましたので。荒井社長にいたっては『ハヤトをよろしく!』と会場に沢山のお弁当を差し入れしてくださり、会うたびに『ハヤトをありがとうね!』とおっしゃっていただいていました。また、この件で鈴木社長はもちろんエル・リンダマン選手にも大変申し訳ない。それはCIMA選手もT-Hawk選手も鬼塚選手も。また伊藤選手や渡辺選手や飯塚選手もZERO1のリングを盛り上げてくれて本当に感謝しています。まだまだやりたかった。ただ当社としても代表に対して矢を向けられている限り、こういう形しか取れずここにファンの皆さんが不在なのが何よりも恥ずかしいし悔しい。僕らはプロレスで夢や希望をファンの皆さんに与えていかなければいけないので。本当に申し訳ないです」と選手を代表してコメント。

 ZERO1は現在ジュニアの祭典『天下一ジュニアトーナメント』を開催中であり、今回のベルト剥奪により優勝者が新王者になる予定とのことだ。

 田村の移籍に関しては春から話し合いが続けられていたとのことで、半年以上に及ぶ決着としては最悪の結末になってしまった。
 GLEATの次回大会は9月20日の名古屋大会を予定しており、田村がどのような形でリングに上がるのか注目が集まる。

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