諏訪魔が4年ぶり3度目の王道トーナメント優勝!三冠&芦野祥太郎との世界タッグで五冠王復活宣言!「俺はコロナにも勝った!次はテメーに勝つんだよ!」

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 29日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『第8回 王道トーナメント【準決勝・優勝決定戦】』が開催され、諏訪魔が4年ぶり3度目の王道トーナメント優勝を果たした。

 王道トーナメントとは、平時には全日本プロレスの秋の風物詩として行われているオープン選手権の流れを汲んだシングルトーナメント戦。春の風物詩であるチャンピオン・カーニバルと並んでシングル戦線の今後を占う重要なイベントとなっているが、ここ2年は新型コロナウイルス感染拡大の影響によって大会スケジュールに大幅な変更が生じており、今年の王道トーナメントは真夏に開催。今回は歴代最多の32選手が出場した。

 この日はまず王道トーナメント準決勝が行われ、諏訪魔vs宮原健斗、ジェイク・リーvs芦野祥太郎の2試合が実施。

 三冠ヘビー級王座を巡って幾度も死闘を繰り広げてきた諏訪魔と宮原の試合は、序盤から激しい場外戦となり、諏訪魔が大暴れして優位を掴むと宮原をスリーパーに捕らえて力任せにぶん回す豪快な絞め技を見せる。そしてエプロン上の攻防になると、宮原がエプロンパイルドライバーを決めて流れを変える。
 諏訪魔のラストライドを背面着地して振り向きざまに叩き込んだ宮原のブラックアウトがクリーンヒットし諏訪魔はガクリと膝をつく。宮原は助走をつけてブラックアウトを叩き込むも、諏訪魔が久々に繰り出す万力固め(※体固めに来た相手を下から捕らえる変形首固め)。諏訪魔が電光石火の早業で決勝進出を決めた。


 続けて行われたのは現三冠ヘビー級王者の“TOTAL ECLIPSE”の首魁たるジェイクと、自身のユニット“Enfants Terribles”をジェイクに乗っ取られる形で追放された芦野の因縁戦。
 ジェイクは嗜虐的な笑みを浮かべながらロープや場外鉄柵を使ったアームロックなどで芦野の右腕を徹底して攻撃。我慢の試合が続いた芦野だったが、得意のスープレックスで攻め込んで必殺のTボーンスープレックスの体勢もジェイクが三角絞めで切り返し、試合は終わりかと思われた。
 しかし、芦野はこれを強引に持ち上げると、なんと諏訪魔非公認のラストライドで豪快に叩きつけ、現三冠ヘビー級王者を打ち破っての決勝進出。

 この結果を受け、決勝戦のカードは諏訪魔vs芦野に決定。
 元々、芦野はWRESTLE-1活動休止後に自らのユニットを率いて“外敵”として全日本に乗り込んできたが、諏訪魔との2度の三冠戦を経て王道の魂に目覚め、闇落ちならぬ光落ち。その後は諏訪魔と師弟のような間柄となり、今大会直前には互いに決勝で当たるべく合同練習を実施。諏訪魔は“愛弟子”芦野にバックドロップ、ラリアットを伝授していた。


 決勝戦は、序盤こそ場外戦があったものの、その後は一切の反則の無い正々堂々の戦いが展開。
 諏訪魔がラリアットを軸とした暴走パワーファイトで攻め込んでいくと、芦野は真っ向からのラリアットで諏訪魔を吹き飛ばし、諏訪魔のラストライドを回転エビ固めで切り返しつつ足を取ってのアンクルロックと対諏訪魔研究の成果も見せる。
 終盤、芦野のジャーマン・スープレックス・ホールドが首から突き刺さった諏訪魔は悶絶。芦野はラリアットで試合を決めようとするが、諏訪魔はかんぬきスープレックスで切り返し、バックドロップ2連撃からこだわりのバックドロップホールドで3カウントを奪った。

 マイクを取った諏訪魔は「芦野!お前と決勝でやって、俺はすげぇ気持ちいいよ!お前、ホントつえーよ!だから、今日は決勝でシングルやったけどさ、まだまだこれからもやるけど、この先、俺らで世界タッグ取りに行こうよ!」と芦野とのタッグ結成を求めると、芦野は満身創痍ながらもメロイック・サインを掲げて了承。

 そして諏訪魔はジェイクをリングに呼び出すと、「オイ、その三冠ベルトは俺がコロナで返上しただけなんだよ。おぉん?俺はコロナにも勝ったよ!次はテメーに勝つんだよお前!」と自身が今年6月に新型コロナウイルス感染によって三冠を返上したことに触れつつ優勝カップを掲げて三冠へ挑戦表明。
 ジェイクは「俺の計画が狂ったよ。本来は俺がこれ(優勝カップ)をお前を逆指名する予定だったんだ。いいさ、軌道修正だ。タイトルマッチ、いつでもやってやる!」と三冠ベルトを掲げて諏訪魔と睨み合った。

 試合後、諏訪魔は「絶対芦野との絆っていうのかな、これはやっぱそろそろ形にしたい。そして世界タッグ取って、俺は三冠獲って、また五冠返り咲きだよ。あそこまで行かないとさ、戻った感じしないよ。全日本三冠、世界タッグだけじゃ俺も物足りないんだよ。やっぱし、独占だよ!全日本プロレスはここに暴走する奴がいるんだからって証明するんだ、プロレスファンに!」と力強く今後のビジョンを語った。

 そして、芦野が準決勝で見せたラストライドは非公認であったことを明かし「ラストライドなんて教えてねぇよなあ。なんだよ。なんでだよ。なんで出来んだよすぐアイツは。おぉん?計算外だなあ。でもあの男はすごい。よくやるよ」と満面の笑みを見せた。

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