【試合詳細】2・23 全日本プロレス岡山大会 佐藤光留vs鈴木みのる 諏訪魔&鈴木秀樹vs本田竜輝&安齊勇馬 宮原健斗&青柳優馬&ライジングHAYATOvs田村男児&大森隆男&綾部蓮 中嶋勝彦vs大森北斗

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『エキサイトシリーズ2024』
日程:2024年2月23日(祝・金)
開始:13:00
会場:岡山県・岡山コンベンションセンター
観衆:693人

▼シングルマッチ 30分1本勝負
○中嶋勝彦(フリー)
5分13秒 ノーザンライトボム→体固め
●大森北斗

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
黒潮TOKYOジャパン(フリー)/●立花誠吾(フリー)/吉岡世起(フリー)
9分35秒 サイコブレイク→片エビ固め
[VOODOO-MURDERS]○斉藤ジュン/KONO/歳三

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
○芦野祥太郎/井上凌/ATM
11分40秒 ジャーマンスープレックス→エビ固め
土井成樹(フリー)/阿部史典(格闘探偵団)/●レイパロマ(ダブ)

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
○宮原健斗/青柳優馬/ライジングHAYATO
15分11秒 シャットダウン・スープレックス・ホールド
田村男児/大森隆男/●綾部蓮(フリー)

▼世界タッグ王座決定戦進出チーム決定戦 時間無制限1本勝負
諏訪魔/○鈴木秀樹(フリー)
21分22秒 卍固め
[New Period]●本田竜輝/安齊勇馬

▼佐藤光留凱旋記念スペシャルシングルマッチ 60分1本勝負
○鈴木みのる(パンクラスMISSION)
22分36秒 ゴッチ式パイルドライバー→体固め
●佐藤光留(パンクラスMISSION)

光留が地元・岡山凱旋で師匠・みのると一騎打ちも惜敗!諏訪魔&鈴木秀樹がNew Periodを制し世界タッグ王座戴冠に王手!

第1試合


 リング中央でがっちりと握手を交わしてから試合開始。
 先制のローキックを仕掛けたのは北斗。すぐさま組打って押し合い、北斗に圧されて中嶋がロープを背負わされる。離れ際の北斗の張り手から壮絶な打ち合いに発展。いったん離れたあと中嶋が北斗にニー・バット。北斗もすかさず返そうとしたが上げた足を中嶋ががっちりと掴んで逆片エビ固め。なんとかロープに這っていって逃れた北斗の腹に中嶋が重いミドルキックを叩き込む。苦痛に顔をゆがませしゃがみこんだ北斗だったが、2発目のミドルの足を払いのけ、串刺しエルボーアタックから投げっぱなしジャーマン2発からのエルボーを一発中嶋に打ち込んでドラゴンスープレックスホールド。踵が上がった鮮やかなブリッジを描くが、カウント2で中嶋が返す。
 勢いを掴んだ北斗が無想一閃を狙うが、中嶋が張り手一撃で北斗を倒す。
 中嶋にサッカーボールキックを胸板と背中に合計6発撃ち込まれ北斗がたまらずダウン。フォールをぎりぎりで返した北斗を中嶋がノーザンライトボムでマットに沈めて3カウント。
 

第2試合


 先に入場してきた黒潮の長すぎる入場パフォーマンスの最中にVOODOO-MURDERSが乱入し、黒潮を場外で袋叩きにして強制終了。そのまま6人入り乱れての場外乱闘に突入する。
 リング上に戻っても黒潮が捕まり続ける。KONOに足蹴にされたあとジュンにキッチンシンクからボディスラムでマットに寝かされエルボードロップを被弾。歳三とジュンのダブルの攻撃を食らったあとジュンと交代した歳三が黒潮にスリーパーをかけると、力を振り絞って立ち上がった黒潮が歳三にジャケットパンチ。ようやく切り抜けて吉岡にタッチ。
 吉岡が歳三を串刺しジャンピングニー、サッカーボールキックで蹴散らしフォールするが、返した歳三がフライングニールキックで吉岡の勢いを止めてKONOと代わる。吉岡がKONOにスタナー。逃れて立花にタッチ。
 GAORA TV王座防衛中の勢いに乗る立花に会場から「アニキ」コールが沸き上がる。大声援を受けKONOとのエルボー合戦を制し、コーナー最上段に上がると黒潮も上がってきて「一緒に飛ぼう!」と促す。結局立花ひとりでダイブして自爆させられ、ジュンの串刺しビッグブートを顔面に浴び垂直落下式ブレーンバスターでマットに叩きつけられフォール。黒潮がカットにはいり、吉岡が歳三にドロップキック。その隙に立花がジュンをリング下に落下させ、ノータッチ・トぺコンヒーロでVOODOO-MURDERSを粉砕。
 リングに戻った立花がジュンにスピアーも、立ち上がったジュンが立花をサイコブレイクで叩き潰して3カウント。

第3試合


 試合開始前に選手たちから観客席へATMからプレゼントのお菓子を投げるサプライズがあり会場の空気が和んだ。
 先発の土井と井上がリストの取り合いからアームホイップの掛け合いでテクニックを鼓舞し観客を魅了。
 代わってはいった芦野とパロマ。にらみ合うがパロマがダンスのみ披露してATMにタッチすると拍子抜けした芦野も阿部と代わる。
 ATMが賄賂の入った封筒を渡して勝ちを譲れと持ちかけると、阿部はガンとしてこれを拒否。しかし、レフェリーがこっそり受け取ってしまい、フォールのカウントのペースに明らかな違いが発生。
 しまいに阿部も遂に封筒に手を出しフォールを受け入れようとするが、土井が飛び込んでカットし阿部に「ちゃんとやれ!」と激怒。
 パロマが井上を捕まえて、恍惚。なんとかロープに逃れた井上がパロマにニーリフト。代わった芦野がアンクルロックの態勢を取るやいなやパロマがロープブレイク。すると芦野がパロマの両足を掴んでジャイアントスイングでぶん回す。ぶん回された勢いでパロマのタイツが脱げてしまう。尻が露わになった状態で芦野をヘッドシザーズホイップ。芦野をコーナーにセットしてパロマボンバー。いい加減にしろと言わんばかりに芦野がパロマに張り手からのバックドロップで投げフォールするがカウント2で返すパロマ。
 ATMがコーナー最上段から土井と阿部をまとめてダイビングボディプレスで倒している間に芦野がパロマをジャーマンスープレックスで叩き落し、フォールで、勝負が決まった。

第4試合


 大森隆男が約2ヶ月ぶりに全日本プロレスへと帰還した。
 大森は全日本プロレスから1992年にデビュー。1度は全日本を出たものの、紆余曲折の末に2012年に再入団。『1度は全日本プロレスを退団した身、2度目は無い』という思いで邁進してきたが、契約満了により2023年12月末で2度目の退団。
 これについて大森は「ここ近年は若い選手達も立派に成長してきて、『全日本プロレスで自分の成すべき事はやりきったかな』と考え今回の決断を致しましたと内心を明かしていた。

 宮原に勝るとも劣らぬ大声援のなか大森隆男が入場。
 リング上では田村とHAYATOがにらみ合う。
 この試合は、3月9日の後楽園ホール大会で世界ジュニア王座戦を行う男児とHAYATOの前哨戦が主な見どころと目されていたのだが、大森はそんな試合の中でも強い存在感を発揮。
 先発は田村とHAYATOがパワーとスピードの攻防を展開。HAYATOが田村をコルバタで場外へ落とし飛ぶと見せかけフェイントでポージング決め田村を挑発する。代わった宮原と大森はバチバチのぶつかり合いで観客の熱狂を煽る。ビッグブーツで宮原を蹴り飛ばすが、宮原もフロントハイキックで痛み分けして青柳と綾部へ。
 相対し身長差を気に掛けるそぶりを見せた青柳がショルダータックルで果敢に綾部に立ち向かうが倒せず。ならばとドロップキックで倒し投げようとするがショルダースルーでマットに落下、田村と綾部のダブルショルダータックルにダウン。田村がフォール。カウント2で返すと今度は大森に圧されコーナーポストに追い込まれ綾部のビッグブーツを食らって再び綾部と青柳でエルボーの打ち合いに。
 大森が青柳をパイルドライバーで突き刺したあとコーナーに押し込みチョップの応酬。赤コーナーに飛ばされた青柳がコーナー最上段に上がって大森にミサイルキック発射、HAYATOにタッチ。スピードで翻弄するかもHAYATOを冷静に捕縛した大森がフルネルソンボムで豪快にマットに叩きつけ串刺しラリアットから田村へ繋ぐ。
 デスバレーを狙ってHAYATOを担ぐ田村だったが。切り返されソバットを浴びせられる。それでも薙ぎ払うかのラリアットでHAYATOをぶっ倒す。
 綾部と宮原。宮原のコンビネーションドロップキックがさく裂。綾部もビッグブーツで反撃。倒れた宮原に綾部が田村を投下。フォールもHAYATOがカット。
 両雄入り乱れる混戦模様のなかリング上で宮原と綾部の一騎打ちが展開。
 宮原がブラックアウトを発射。首を掻っ切るフィニッシュ予告から、シャットダウン・スープレックス・ホールドを決めて勝負を決めた。
 
 試合後に田村とHAYATOがもみ合いとなるうち血気にはやる男児がHAYATOをパワーボムでKOするという場面もあったが、話題は大森が持っていく形となった。
 試合後、大森は「俺が大晦日に言ったとおりだよ。どんな奴でも俺の目の前に立ちふさがるやつは叩き潰しに来るから。覚悟しとけ!俺にとって美味しい獲物がいたら、俺はそいつを叩き潰しにここに舞い戻ってくるからな。覚悟しとけよテメーら!」と殺気立った様子で宣言。
 近年はすっかり丸くなっていた大森だったが、ワイルドな心を取り戻した様子だ。

第5試合


 全日本のヘビー級タッグ王座である世界タッグ王座は、双子の大相撲力士レスラーである【SAITO BROTHERS】斉藤ジュン&斉藤レイが保持して無敵の防衛ロードを築いてきた。
 しかし、レイが今月9日の試合中に右肩関節脱臼の怪我を負ったことで今シリーズの全戦欠場が決定。世界タッグ王座も返上されることとなり、2月25日の京都大会では新王座決定戦が行われることが発表された。この新王座決定戦には、元々SAITO BROTHERSへの挑戦が決まっていた【ビジネスタッグ】宮原健斗&青柳優馬の出場が決定。
もう1組を決めるべく、今大会では諏訪魔&鈴木秀樹vs本田竜輝&安齊勇馬のタッグマッチが実施された。

 諏訪魔と秀樹は、ひょんなことからタッグを組んで昨年の世界最強タッグ決定リーグ戦へと出場。誤爆と仲間割れを繰り返しながら仲を深めていき、強力なタッグチームへと成長。今月20日の後楽園ホール大会では一騎打ちを行ってさらにお互いのことを分かり合い、プライベートで一緒にラーメンを食べに行くまでの関係になった。
 【New Period (ニューピリオド)】の本田&安齊はともに24歳と若く、これから全日本の未来を担って行くことが期待されるタッグチーム。
 1月の八王子大会ではSAITO BROTHERSに敗れて世界タッグ王座奪取には失敗したものの、今回転がり込んできたチャンスをモノにせんと意気込んでいた。

 試合が始まると、勝利のためならラフファイトも厭わない本田が序盤から諏訪魔に猛攻。
 諏訪魔も反則攻撃でやり返そうとするが、クリーンファイトに徹する秀樹がこれを阻止。諏訪魔が場外戦で投げた鉄柵が秀樹に誤爆するなど、とにかく噛み合わずに苦戦を強いられる。
 鉄の絆を誇るNew Periodが連携攻撃で畳み掛けていくが、本田のラリアット+安齊のジャンピングニーのサンドイッチ攻撃がまさかの誤爆。この機を逃さず諏訪魔&秀樹が畳み掛けていき、諏訪魔が秀樹のピンチを身を挺して救うなどタッグワークも土壇場で急速改善。
 必殺のファイナルベントで起死回生を狙う本田だったが、秀樹がこれを絡め取って卍固め。諏訪魔が安齊を万力スリーパーで捕らえて救援を断つと本田も万事休す。最後の意地でギブアップこそしなかったものの、これ以上は危険と判断したレフェリーが試合を止めた。

 秀樹は諏訪魔と抱き合いながら「やったー!これで世界タッグ獲ったね!」と大喜び。
 会話が噛み合わないことに気づいた諏訪魔が確認すると、秀樹はこの試合が新王者決定戦と勘違いしていたことが判明。
 次の相手がビジネスタッグだと聞いた秀樹は、「こっちはビジネスじゃないから。もっとビジネスだから、こっちは。本当にビジネスだから」と衝撃の暴露。諏訪魔は「えっ……そんなつらいこと言わないでよ……」と悲しそうな表情を浮かべる。
 その後も終始会話は噛み合わないままであったが、これがこの2人の絶好調の証。2月25日の世界タッグ王座決定戦の行方はいよいよ分からなくなってきた。

第6試合


 佐藤光留は1999年にパンクラスに入門し、2000年2月にデビュー。パンクラシストとしてキャリアを積み重ねてきたが、当時DDTが主催していた『ハードヒット』でプロレスデビューし、その後プロレスへ本格参戦。名だたるメジャー団体から全国各地のローカルインディー団体、さらには女子団体などあらゆる団体で活躍。DDTからハードヒットの権利を譲り受けてからは現在進行系のUWFの担い手として「格闘技としてのプロレス」を掲げ興行を行ってきた。
 さらに『ハードヒット』だけではなく独自のコンセプトを持つ数多の大会を毎月主催しており、個人として最もプロレス界に貢献している選手の1人であると言える。

 試合は序盤からみのるが優勢。開始早々にボディに鋭い打撃を打ち込んで怯ませ、その後もサディスティックなまでの猛連撃。エルボー連打も薄笑い浮かべ効いていないかの素振りで光留の前に立ちふさがった。
 光留に必死に声援を送る女性ファンへ「うるせえ、ブス!」と吐き捨てるなど大ヒールぶりを発揮。和田京平レフェリーにも反抗的な態度を取ってすべてを敵に回していく。
 場外戦に持ち込むと会場の隅々まで光留を引き回し鉄柵を投げつけ、椅子で殴打。リングに戻れないダメージ深刻な光留に和田レフェリーが激を飛ばし、リングの上で闘いが再開すると、光留は地元ファンの大声援と和田レフェリーのスローリーなカウントに救われ決死の反撃を開始。真っ向からのゴツゴツとした打撃合戦を展開し、ゴッチ式パイルドライバーを狙うみのるを腕ひしぎ逆十字固めで捕らえるなど勝利寸前の状況を幾度も作り出す。
 得意の水車落としから腕十字を狙っていく光留だったが、これを逃れたみのるがゴッチ式パイルドライバーで突き刺して3カウントを奪った。

 満身創痍の光留がマイクを取り、「全日本プロレス岡山大会ご来場ありがとうございます。全日本プロレスにはいろいろな価値観を持った選手がいます。佐藤光留は所属じゃないです。鈴木みのるも全日本プロレスとはなんの関係もないです。でも、父親も母親もこの世にひとりずつしかいないように佐藤光留の故郷もどんなに酷いこと言われようとこの岡山しかないんです。東口は変わりました。でも、岡山駅に着いた瞬間、ここが僕の生まれ育った場所だ。25年間、俺はプロレスラーになって岡山に帰って来てかっこいい姿見せて、ざまあみろって言いたかったんですが……、俺負けてばっかりで。でも関係ない。俺はプロレスが好きで、この瞬間2024年2月23日ここに、全日本プロレスの真ん中でしゃべってるから。これが俺の姿だから!みんな、岡山のこともっともっと好きになって、出来れば次の岡山大会も見に来てください」と故郷への熱い愛を語る。

 「今日、レスリング部の高校生たくさん来てるでしょ。佐藤光留を初めて見た子も、たくさんいるでしょ。俺のことなんて覚えなくていい、プロレス見なくてもいいから、自分のやりたいことを一生かけて追いかけて追いかけて。次は君が岡山の真ん中で叫ぶ番だから」と、岡山県の未来を作る若者たちに思いを託した。

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