IWGPジュニアタッグ王者のエル・ファンタズモ＆石森太二がリーグ戦開幕2連勝！「お前らもワクチン接種を受けたらまた満員の会場で試合が出来る。早くそうなってほしいな」
8日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレスが『映画『ゴジラvsコング』Presents SUMMER STRUGGLE 2021』を開催し、ジュニアタッグリーグ2戦目で各チームの明暗がハッキリ分かれた。
新日本プロレスはこの日から、ジュニアヘビー級のタッグリーグ戦『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2021』を開始。昨年はコロナ禍もあって開催されず、2年ぶりの開催となった。
開幕2戦目となるこの日は、公式リーグ戦として第3試合でエル・デスペラード＆金丸義信vs外道＆ディック東郷、第4試合でタイガーマスク＆ロビー・イーグルスvsYOH＆SHO、第5試合で田口隆祐＆マスター・ワトvs石森太二＆エル・ファンタズモの3試合が実施。
第3試合では、入場曲が鳴るなり気迫十分で飛び込んできたデスペラードが憧れの東郷とのマッチアップを熱望し、東郷が付き合わずに場外に逃れると「これ以上待たすな！10年かかってんだよこっちはよ！」と語気を荒げる。
業界屈指のテクニシャンが集うこの試合では全員が巧みなサブミッションを見せ、インサイドワークに長ける外道＆東郷が優勢を掴み金丸の足を破壊していく。終盤にデスペラードvs東郷の対面が実現すると、デスペラードがスクールボーイから素早く入るヌメロ・ドス、東郷が十字架固めから入るクロスフェイスと芸術的な絞め技の応酬となり、東郷がペディグリーからダイビングセントーンを発射。デスペラードが剣山で迎撃するも両者大ダメージを負い交代。最後は外道の熾烈な足攻めを耐えきった金丸がディープインパクトで沈めて開幕2連勝。
第4試合では、YOH＆SHOが序盤から息の合ったコンビネーションでタイガーに集中攻撃をかけていくが、タイガーが巧みな蹴撃で2人を同時に相手取りYOHが捕まる展開に。YOHがタイガーになんとかドラゴンスクリューを見舞って生還すると、SHOがロビーを相手にジュニア離れしたパワーファイトで攻め込んでいくが、スピードで勝るロビーが優勢。復活したYOHが得意の足攻めでロビーを苦しめ3Kの連携を狙うも同門のロビーには先読みされて通用せず。YOHは食い下がってファルコンアローからのヒザ十字と勝ちパターンに持ち込むものの、タイガーがタイガードライバーでアシストしSHOへのトペ・スイシーダで分断。最後はロビーがターボパックパックからワープ4.5、さらにロン・ミラー・スペシャルで試合を決めて開幕2連勝。
試合後、「俺にはさ、熱がないのかな？そういうことじゃなくてさ、でも違って、見えないんだよ…。遠くの未来も…近くの未来もさ…。ごめんね…。ホントにさ…わかんねぇんだよ」と落ち込みながら去っていくYOHの背中を、SHOは無言でじっと見つめて立ち去った。
ファンタズモは田口の要求に快く応じて自ら靴を脱ぎ“疑惑の右足”の潔白をアピール。
序盤から田口＆ワトのコンビネーションが冴え渡り、田口の手慣れた腰クネとワトのぎこちない腰クネの競演を見せる。
ワトが捕まる展開になるも一方的に攻め込まれることはなく機動力を生かした攻撃で食い下がって田口に繋ぎ、田口が「ワッショイ！ワッショイ！」とケツ攻撃祭りで逆転。田口がケツイェのフェイントから丸め込み合戦に持ち込んで石森のスタミナを消耗させ、ワトとファンタズモの対面を作り出す。
ワトはティヘラからトルニージョ、スワンダイブ式エルボースマッシュと得意技で畳み掛けていくが、石森＆ファンタズモの合体攻撃が立て続けにヒットし窮地に追い込まれる。これを田口が救出してチャンスを作るとワトはハイキック、旋風脚、レシエントメンテと猛攻。しかし、RPPをかわしたファンタズモがバズソーキックからのCRIIを決めて3カウントを奪い、開幕2連勝。
試合後、ご機嫌なファンタズモは「俺たちはワクチン接種が終わったが、お前らも早く受けられるといいな。そしたら前みたいにまた満員の会場で試合ができる。そして『ELP！ELP！』『レッツゴー！ボーンダディ！』って大声で応援してくれよ？早くそうなってほしいな」と素直な想いを語るも、会場が温かい拍手に包まれると欠場中のヤングライオンである中島佑人をリングに上げて急所にパンチし、悪そうな笑みを浮かべて去っていった。
今大会の結果を受け、ロビー・イーグルス＆タイガーマスク、エル・デスペラード＆金丸義信、石森太二＆エル・ファンタズモが2勝0敗の勝ち点4。田口隆祐＆マスター・ワト、外道＆ディック東郷、YOH＆SHOが0勝2敗の勝ち点0と、開幕2戦で明暗がクッキリ分かれた。
