塚本拓海がデスマッチ王座&ユニオン王座&CCW王座のインディー三冠王達成! インディー統一王者の藤原は統一の意義に疑問符!「石川孝志さん、冬木弘道さん達がやろうとしたことを俺たちが出来るのか?」

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 10日、東京都・新木場1stRINGにてTTT『ATTACK6』が開催され、塚本拓海が木下亨平を破りCCWカナディアンヘビー級王座を戴冠。インディー界のシングルベルト三冠王を達成した。

 木下は今年3月にCCWカナディアンヘビー級王座を奪取し、翌月には圧倒的な体格差のあるTTTの鬼将軍・ガッツ石島を下して初防衛に成功。そしてその試合後には6月の新宿FACE大会で塚本拓海とのV2戦が決まったが、後にガッツとの防衛戦のさなかで木下が右肩鎖関節脱臼の怪我を負っていたことが明らかになり、王座戦は延期に。
 塚本は大日本プロレス出身で現在プロレスリングBASARAに所属するデスマッチファイター。TTTではインディープロレス界でカルト的盲信を集める教祖・藤原秀旺率いる“渡鳥連合”に属しているが、渡鳥連合には“CRAZY LOVERS”の盟友である竹田誠志も所属しており、なにかと豪華なカードが組まれることが多くその存在感は木下の欠場中も日に日に増して行った。

 木下も無事復帰を果たし、これが4戦目。そして塚本もユニオンMAX王座およびBJW認定デスマッチヘビー級王座を保持し続けており、塚本が勝てばシングル三冠王という試合がついに実現した。


 木下はパワーで劣る分を得意のスピードファイトで撹乱して攻め込んでいくものの、塚本はどっしり構えて受け止め、ネックロック、チンロックなど木下の負傷箇所である首から肩にかけての一帯を冷酷かつ的確に攻撃。これにセコンドの秀旺のラフ攻撃が加わり木下は大ピンチに陥る。
 しかし木下は折れること無く得意のドロップキックから勝機を作り、レスリングのバックボーンを活かしたフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド、ジャーマン・スープレックス・ホールドと美しいブリッジの投げ技で畳み掛けて行くが、不死身のごとく起き上がった塚本がゴリースペシャルの形で担ぎ上げてから前に倒れて両方を付ける高角度逆さ押さえ込みで3カウント。

 試合後、塚本は「大日本、ユニオンMAX、そしてこのCCW認定カナディアンヘビー級。三冠王者になりました。僕もね、今三冠取れるチャンスがこんなに来るとは思わなかった。二冠のタイミングで、インディーの中で名のあるベルトを獲れて、そして三冠になったというのは僕の中でもう、人生においてもう無いんじゃないかというチャンスだった」と歴史あるCCWのベルト獲得を嬉しそうに語る。


 しかし、「インディー界の名だたる3本のシングルベルトを持っていても“インディー統一”とは言えないか」という話題になると、塚本と秀旺はその定義について喧々諤々と議論。
 そしてインディー統一無差別級王座を持つ秀旺は「シングルのタイトルはすべてこちらにある。ということは、ある意味で与党的立場、政権を握っている中で、俺らはTTTに対してあーしろこーしろとは一切言わない。ただ、俺たちがやろうとしてるのは“脱インディー統一”。いわゆるインディーを統一しない。一切しない。しないし、今インディーの名を借りた、インディー以下の連中を抹殺していくから。インディー統一について期待してくれてるファンもいる。ただ。名前出して申し訳ないけど、石川孝志さん、冬木弘道さんとかがやろうとしたことというのを、俺がやれんのかな?そういうことだよ」と物言いは物騒ながら、真剣に“インディー統一”の定義について疑問を投げかけた。

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