アイスリボン3.28道場マッチ 希月あおい生誕祭 あおい&藤本vs.真琴&成宮、あおいなりきりマッチ
アイスリボン636「希月あおい生誕祭」
日時:2015年3月28日(土)
開場:13:20 開始:14:00
会場:埼玉・アイスリボン道場
観衆:126人(超満員札止め)
▼第1ハッピー シングルマッチ 10分1本勝負
○くるみ
7分25秒 ナッツドライバー→片エビ固め
●藤田あかね
▼第2ハッピー あおいなりきりマッチ 15分1本勝負
○つくし/弓李
10分48秒 旋回式ダイビングボディープレス→片エビ固め
●宮城もち/235
▼第3ハッピー シングル マッチ 時間無制限1本勝負
●プロレスでハッピー塾1号生筆頭・ハッピー仮面
13分48秒 マンマミーヤ→片エビ固め
○松本都
▼第4ハッピー タッグマッチ 20分1本勝負
○希月あおい/藤本つかさ
13分38秒 クロスアームジャーマンスープレックスホールド
真琴/●成宮真希
オープニング
この日はあおいの生誕祭として行われた。前説MCもあおい。歌いながらリングに立ったあおいは、間奏の間に対戦カードと見どころを伝え、暴走することなくきっちりと前説を務めた。
第1ハッピー
3.21後楽園大会でICE×∞新王者となったくるみが、あおい生誕祭のオープニングマッチに登場。新王者に挑むのは同じ後楽園大会で悲願の自力初勝利をモノにしたあかね。あおいが今最も注目している若手として抜擢を受けた。あおいの期待に応えるかのように、スタートからくるみ相手に真正面からパワーで挑んだあかねは、これまでなら気持ちの折れそうなくるみの猛攻にも耐え抜き、きっちりと反撃を仕掛けていく。初勝利を挙げたことがあかねを精神的にも一回り成長させた。一方、新王者のくるみは春休み限定という赤く染めた髪で登場。あかねの攻撃を正面から受けながら、要所要所で反撃に出ると、最後はあかねをタックルで吹っ飛ばし回転式サイドバスターからナッツドライバーにつないでのフォール勝ち。チャンピオンらしい相手の攻撃をすべて受け止めた上での横綱相撲だった。
第2ハッピー
生誕祭恒例のなりきりマッチ。出場4選手があおいのコスチュームを着用し、特別レフェリーのあおいが認めたあおいの技でのカバーのみフォール・カウントが入るフィニッシュ・ホールド限定マッチでもある。開始直後は4選手がおあいを急襲し、連続の串刺し攻撃でアイスリボン流のご祝儀をプレゼント。手荒い祝福を受けたあおいは、自らもちをスラムに取り、つくし&弓李と共に青春ピラミッド。更に235にセントーンを決めると、自らカバーに入るが、つくしに指摘されてレフェリーに"復帰"。ようやく試合がスタートした。もちがコーナーでのチョップ連打、モンゴリアンチョップ、ジャンピング・ラリアットを決めれば、235がエレベーター式モンゴリアンチョップ、セントーン(2回自爆した後に決める)を披露。弓李がジャイアントバックブリーカーからのリバースバスターを鮮やかに決めるなどレフェリーのあおいも選手のムーブに感嘆の声を挙げるシーンが見られた。そして最後はつくし。自身の技であるコーナートップからのダイビング・フットスタンプをもちに決めると、間髪入れずにコーナーに上がり、完コピの旋回式ダイビング・ボディプレス。文句なしのあおいのフィニッシュホールドが決まりカウント3を奪って快勝。
第3ハッピー
プロレスでハッピー塾1号生筆頭の触れ込みで登場した緑のマスクと緑のマント姿のハッピー仮面。セコンド役のハッピー仮面3号を引きつれリングに立った。都の攻撃にいちいちリアクション代わりのポーズを決めたり、都を抱えコーナーに上げると、その体勢から都にスイング式DDTを決めさせるなど、そのムーブは不可解。さらに場外戦では男性客を巻き込んでの欠場プロレスの流れを汲んだ寸劇、リングに椅子を持ち込んでの「朝までテレビ」テイストのトークコーナーもありと、思わず淳一レフェリーが都に「これ、崖のふちじゃないよね?」と確認する程のカオスな展開が続いた。練習用マットの上に投げ捨てパワーボムを決め、フィニッシュをアピールするハッピー仮面だが、マットの上に落とされた都にダメージはなし。逆に都のレインメーカー、シャイニングウィザード、フィニッシュはマンマミーヤと都のフルコースを浴びてのフォール負け。快心の勝利に大喜びの都。ハッピー仮面のハッピーは、どうやら対戦相手をハッピーにすることだったようだ。そして試合後、都にマスクを奪われたハッピー仮面。マイクを手にし、素顔を見せるとその正体は元タイガースマスクの丸山敦。「正体がばれてしまった以上、もうここにはいられない」と肩を落としてリングを後にした。
第4ハッピー
あおいにとって、真琴は初めてできた後輩として思い入れの強い選手。今回のメモリアルマッチの相手として、あおい自身がオファーを出した。真琴の道場マッチ参戦は昨年9.24アイスリボン591以来の半年ぶり。あおいとの対戦は、一昨年7.14新宿FACEでのシングルマッチ以来の1年8カ月ぶりとなる。先発に出たあおいと真琴はお互いに「久しぶり!」「元気だった?」と叫びながらエルボーの打ち合いを展開。勢いに乗るあおいが真琴、成宮、味方の藤本もスラムに決め、3人を踏みつけての青春ピラミッドを決めるも、直後、成宮と真琴に捕まり、エプロンに張り付けにされての"歳の数だけ"水平チョップを2人から交互に浴び、さらに「来年の分!」と藤本からもチョップを浴びてしまう。試合中盤はあおいから指名を受けての参戦となった真琴が好ファイトを展開。成宮のギロチンドロップとフットスタンプの合体攻撃を藤本に決め、あおいにはスピア、グランドでのアームブリーカー、そしてダブルアーム・スープレックス・ホールドと一気に勝負を仕掛けていく。しかし自身の主役興行で負けるわけにはいかないあおいは真琴の猛攻をしのぐと、成宮の追撃にも耐え、成宮にジャンピング・ラリアット、ダブルリスト・アームサルト、旋回式ダイビングボディプレス、ジャーマン・スープレックスと畳み掛け、フィニッシュはクロスアーム・スープレックス・ホールド。メインハッピーをきっちりと締めてみせた。
試合後、真琴からプレゼントをもらったあおいは大喜びでそのプレゼントを開けるが、中から出てきたのは、何やらREINAで見覚えのあるマスク。「希月さんに似合うと思って…」との真琴の言葉を受けて、「可愛い〜! かぶってもいい?」とノリノリのあおいは、マスクをつけてハイテンション。そこで真琴が「もうひとつプレゼントがあるんですけど、そちらを被って、4月5日のREINA新木場大会に出てください。3代目バリカタ・コッテリーヌさんです」とあおいにバリカタ・コッテリーヌとしての試合出場を要請した。真琴の誘いにあおいは「マスク被っちゃったし、みんなに似合っているって言われたから、4月5日、出てやるよ!」と迷うことなく出場を了承。4.5REINA新木場で松山勘十郎、渋谷シュウ(=2代目バリカタ・コッテリ-ヌ)との3WAYに臨むことになった。
エンディング
試合を終えたあおいは「着替えてくるから」とマイクを藤本に渡して控室へ。つなぎを頼まれた藤本は翌日の大阪大会のメインとなるICE×∞王座戦出場のくるみとつくしをリングに上げ、試合への抱負を聞くと、藤本自身の注目カードとして、第1試合でシングル初対決を行うあかねと235にもインタビュー。更に松本都が次回4.27崖のふちプロレスのPR。最後に真琴を呼び込み、あおいへのどっきりを打ち合わせ。最後の円陣の際に真琴が倒れ、それを藤本が介抱しながら、あおいを動揺させるという作戦を決めたところで、あおいが登場。「26歳までプロレスを続けてこられたのはファンの皆さんのおかげです」と語ると、感謝の思いを込めて、1曲歌うと最後の円陣へ。「プロレスでスーパーハッピー! 希月あおい!」のこの日限定の掛け声の後、予定通り真琴がうずくまる。駆け寄り介抱する藤本。困惑気にそれを覗き込んだあおいだったが、なんとマットを叩き、その場でフォールカウント。思わず2カウントで真琴がキックアウト。あおいの機転の良さが真琴を救うというアドリブに、仕掛けた藤本と真琴も思わず笑顔。まさにスーパーハッピーメーカーの本領発揮。しかし直後に雪妃がバースデーケーキを持って入場するとドッキリでは見せなかったあおいの涙が…。最後はもう一度、円陣を組んでの締めで大会終了。まさに笑いあり、涙あり! 試合を含めて、あおいワールド全開の希月あおい26歳の生誕祭となった。
また、本日の観客が126人で、3月の道場マッチ平均来場者数が108.25人となり、先月の平均106人を越え、3ヶ月連続の道場マッチ観客動員数記録の更新となった。
【記事提供/アイスリボン】