【会見全文】『RIZIN.29』のキックトーナメント1回戦で皇治vs梅野源治、白鳥大珠vs髙橋亮の対戦が決定!皇治が「那須川天心のカバン持ち」と白鳥を挑発しカバンを贈る挑発!

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 30日、RIZINが『Yogibo presents RIZIN.29』に関する記者会見を実施し、キックボクシングワンナイトトーナメントに出場する4選手が意気込みを語った。

 23日に行われたオンライン会見では、5月23日に開催予定だった東京都・東京ドーム大会『Yogibo presents RIZIN.28』を6月13日に延期すること、5月30日の大阪府・丸善インテックアリーナ大会『Yogibo presents RIZIN.29』は予定通り開催する旨が発表されていた。
 そして、大阪の『RIZIN.29』に出場予定の皇治はこの発表を受け自らも記者会見を実施。皇治は『RIZIN.29』でメインイベンターとしてオファーを受けるも「RIZINに引っ越してきて結果出してないのに同情でメイン張らしてもらうほど落ちぶれてない」と固辞していた内情を明かしつつ、「メインは実力で奪い取る」と同大会でのワンデートーナメントの開催をRIZINに要求していた。

 まずはRIZINの榊原信行CEOが登壇し、挨拶を行った。


榊原信行CEO
「緊急事態宣言発令中の中、お集まりいただきありがとうございます。GWに差し掛かって、4月も今日で終わって、空は改正で晴れ渡って本当に気持ちのいい季節の中でホントにこのコロナとの闘いは思った以上に長く、1年以上に及びますけど、皆さんにも何度もお伝えしてますが、このコロナの影響で僕らスポーツ界、特に格闘技界も含めてこのGW中にいくつも大会が延期になったり、中止になったりってことが繰り返されてます。ホントに悔しい思いと無念の思いも含めてあるんですけど、この先のことは行政・国・各地方自治体のご決断、方向性にキチっと従っていくことはお約束をした中、最大限のチャレンジを、今日出来ることを最大限チャレンジして歩みを止めずにRIZINも進んでいきたいと思います。ですので、5月30日、大阪大会『RIZIN.29』は予定通り開催させていただきます。チケットの方は昨日より一斉発売をさせていただきまして、初日でS席・A席は完売している状況であります。今最終的に、予約をたくさん頂いたことに御礼を申し上げるとともに、ホントに5000席しか席が無いので、それでも良い席はお早めに、この後発表させていただくカードも含めて、ファイターたちは一喜一憂することなく、闘うことに向けて全力で5月30日に向けて常に取り組んでいますし、このあと1ヶ月、主催者も選手も最高の戦いをお見せ出来るよう準備を進めたいと、そう思いますので宜しくお願い致します。このあともチケットは引き続き発売していきますが、5月30日の大阪大会、そして6月13日の東京ドーム大会に向けて、まず今日は大阪大会。
 先日皇治選手からウチの笹原に対して『トーナメントをやってくれ』と。まあ、皇治選手の思いも分かる部分もあるんですね。地元大阪に戻って、何年ぶりの試合になるか分かりませんが、RIZINの舞台は総合を中心とした舞台なので、キックの選手たちのジレンマみたいなものがあるんではないかなと思います。これはマーケットと言うか、ファンの人達の声に左右される部分が多いので、ファンが『もっとキックが見たいんだ』『もっと皇治が見たいんだ』『もっと他のキックの選手達が見たいんだ』っていう熱が強くなれば、女子格闘技の試合が増えていったのと同じようにキックの試合も増えていくんだろうと思います。ですので、RIZINはある意味幅広く、守備範囲を広く、総合格闘技もキックもエキシビジョンマッチも含めて、色んなルールのチャレンジが出来る舞台ですので、それぞれのジャンルの選手たちはこの舞台に出場したそのときにですね、ファンのハートを鷲掴みにしてもらえたらと、そう思っています。今回はこの皇治選手の強い申し入れも含めて、キックのワンナイトトーナメントを実施したいと、そう思います。先日の会見を受けて、SNS上でも多くの選手達から名乗りを上げていただきましたし、事務局の方にもお問い合わせを多くいただきました。その中で、最終的に今日、このあと4人の選手を我々の方でラインナップさせていただきましたので、このあと組み合わせの抽選会を行わせていただきます。そしてこのトーナメントの方に、BODYMAKERさん、このトーナメントの冠スポンサーとして入っていただきました。このトーナメントに選手たちがさらにモチベーションを持ってもらえるように、優勝賞金の方の調整をしております。金額については最終調整をしてこの後発表させていただければと、そう思っております」

 そして、ワンナイト・トーナメントの他に「大阪ならではのカード」として2試合のカードが発表。

▼RIZINキックボクシングルール(56.0kg):3分3R
植山征紀(龍生塾ファントム道場)
vs
泉丈成

▼RIZINキックボクシングルール(63.0kg):3分3R
山畑雄摩(NJKF心将塾)
vs
髙橋聖人(真門ジム)


 続いて、キックワンデートーナメントに出場する皇治、白鳥大珠、梅野源治、髙橋亮の4名が登場し、トーナメント1回戦の抽選会が実施。
 4通用意された封筒を50音順に手に取っていき、中身に冠スポンサーのBODYMAKERのロゴが印字された“当たりクジ”を引いた選手が1回戦の対戦相手を指名出来るという方式で行われ、当たりを引いた梅野が対戦相手に皇治を指名。これにより、トーナメント1回戦は皇治vs梅野源治、白鳥大珠vs髙橋亮に決定した。
 なお、皇治は外れクジを引いたにもかかわらず高々と掲げるなどおどけた姿を見せていた。

髙橋亮
「NKB真門ジムの髙橋亮です。このトーナメントで僕の格闘技人生を変えようと思っています。1回戦の白鳥選手、一番厄介な選手と思うんですけど、そこをしっかり勝って、決勝で皇治くんと出会えたらと思います。盛り上げましょう、大阪。宜しくお願いします!」

白鳥大珠
「1回戦が髙橋選手に決まったんですけど、髙橋選手については階級が多分、下でやってたと思うんで、対戦相手になるって目線で試合を見たことがないんでなんとも言えないですけど、しっかり実力のある強い選手だと思うんで気を引き締めて1回戦に臨みたいと思います。で、決勝戦になっちゃったんですけど、僕が去年からチーチクパーチク言って、中々相手にしてくんなくて。知名度ばっかでマウント取ってきたんで頑張って決勝上がってきてもらいたいんですけど……ちょっと梅野選手と皇治選手、心配ですね、大丈夫かなって。そこだけちょっと心配なんで、ちょっと頑張って決勝上がってきて下さい。お願いします」

梅野源治
「皇治選手を選んだ理由なんですけど、僕は皇治選手のことを尊敬していた。原動力、行動力が結果につながっているという印象をずっと持っていたんで、1回戦目からそういう漢と拳を交えたいなって思いで、選ばせていただきました。5月30日、RIZIN大阪大会、皇治選手、一緒に盛り上げましょう。それで決勝は白鳥選手と髙橋選手、勝ち上がった方になると思うんですけど、僕の希望としては白鳥選手に勝ち上がってもらって、決勝でリベンジしてほんとうの意味で優勝したいと思います」

皇治
「トーナメントが開催されて嬉しいっすね、ずーっと言い続けてて。そんでこんないっちょ前な選手たちが集まってくれてすごく嬉しく思ってますし、俺が中心で、この子達は俺の脇役なんで、しっかりそれを俺が証明してやろうと思ってますし、まあ、言うことそんなに無いけど、白鳥クンに関してはもう……うーん、情けないですね。顔だけで。男のくせに、YouTubeチラっと見たけどピーチクパーチクもうカッコ悪いですよね。実力がどうのこの言うても黙って天心のカバン持って頑張ってればいいのにね?ということで、俺が当日は実力で黙らせてやろうと思ってます」

――皇治選手、1回戦の対戦相手に決まった梅野選手についての印象は
皇治「いやぁ、めちゃくちゃええこと言いますやんか。これでこそ紳士ですよ。というイメージでね、俺もね、梅野選手は若い頃から活躍しててね、ムエタイで活躍しててスゲエなと思って見てましたし。ただ、闘うとなればね、彼もピークではないと思うんで。昔はスゴかったかもしれないですけど、今はただのひょっとこムエタイなんで。ひょっとこムエタイ狩りをしようとがんばります」

――参加者の半分がご自身の苦手とするサウスポー選手です
皇治「いやぁ、ねえ?もう散々ほざいて出させてもろてね、ええ試合してないしね?もう殴られるの飽きたんでね、右だろうが左だろうが言い訳できないんでね、必死こいてますよ。まあ、にしてもモテてしゃーないですね。こんな男臭い3人からモテて嬉しいですね」

――梅野選手、ご自身の紳士的な態度に対し、皇治選手からは挑発を浴びせられました
梅野「うーん、喋るのが上手いなって。人とのコミュニケーション能力が高いんじゃないのかなと。結局、同じだと思うんですよ。僕は格闘技界でしっかりと結果を出したい。その後で知名度が付けばいいんじゃないかと思って今まで14年間格闘技に向き合ってきたんですけど、彼の場合は、逆かもしれない。知名度を先に得て、そのあとでこのトーナメントを開催されて、本当に強い奴を集めて欲しいっていう。知名度を取った後に本当の強さも欲しかったっていう。結局、目指してるところは同じだと思うんですよ。ただやり方が違っただけで。ただ僕はそのやり方が上手いなと思うんで。中々多分、僕にあまり言うこと無いと思うんです。経歴としては。その中で色々と考えて、色んな面白い発言してるんで、なんとも思わないと言うか、『スゴいな』って。『漢としてカッコいいな、尊敬するな』って。結果残してるんで。結果残してる奴が一番強いんで。僕が一番イヤなので、力のない奴が言う綺麗事が一番カッコ悪いと思うんですよ。でも、彼の場合は、現に力があるんで、綺麗事もカッコいいですよね」

――高橋選手、皇治選手はSNS上の挑戦表明の中で高橋選手のものだけ拡散していませんでしたが、これについて思うことは
高橋「無視されたりとかは思ってないですけど、皇治くんは昔から知ってて、地元もお隣で昔から活躍を見ていたんで、もうずっとスーパースターでここまで上り詰めてきて。このトーナメントも皇治くんがおらな開催されることもなかったし、こうやって僕のような大阪でやってる選手にチャンスくれて尊敬してますし、無視されたりとかは思ってないですけど、決勝で同じ大阪なんで盛り上げていけたらと思います」

――白鳥選手、皇治選手から「カバン持ち」という発言が出ました。そういった挑発も含め、やっと皇治選手との対戦が実現する可能性が浮上したことについてはどう思いますか
白鳥「やっとといえばやっとなんですけど、去年K-1からRIZINに来て、対抗戦とかそういう話が出てたんで、ここでやれたら面白いなって意味で、アピールはしたんですよ。それをなんか、ねえ?知名度とか人気とかでマウントばっかり取ってくるんで、今年入って興味失せちゃったんですよね、正直。こうやって話をもらって、RIZINで大阪でトーナメントをやることは盛り上がるなと思ったんで参戦させていただいたんですけど……『カバン持ちくんに負けたらどうするんだ』って話ですよね。まあ、カバ……」
皇治「(※白鳥の言葉を遮って)人気も知名度も、ほんで2連敗しててどの口が言うとんねんって話なんですけどね?でもおたくみたいに家帰ってもう友達とチーチクパーチクYouTubeで俺の悪口言うて。ホンマにコイツかっこ悪いなと。オカンに感謝しとけよ、男前に産んでもらってね。それが無かったらとんでもないことですよ」
白鳥「まあ、試合で……」
皇治「(※白鳥の言葉を遮って)男と言うものはね」
白鳥「(※皇治の言葉を遮ろうとして)試合で」
皇治「(※白鳥を無視して)黙ってみせろってことですよ。以上!」
白鳥「……すごい。よく喋るわホントに。口が上手いっすねホントに」
皇治「まあ喋りで俺に勝てたらね?俺はメイウェザーにも喋りでは勝てますからね」
白鳥「どっからそんなに出てくんだか分からない」
皇治「所詮ね、この喋りに勝てないってことは、本物の実力じゃないんですよ。ホンマの実力があったらそんなもん全部黙らせられるんでね。俺を超えられるはずなんですよ、すべてね。それを出来ひんのやから、俺が実力で正面してやりますよ」
白鳥「決勝まで本当に頑張って上がってきて下さい。待ってます」
皇治「大丈夫や、お前は俺の隣の町内会のおにーさん(※髙橋)に負けるから」

――榊原CEO、トーナメントのルールは3分3Rと発表がありますが、決着が付かなかった場合に延長は考えていますか?
榊原「延長無しで考えてます。3分3Rで」

――榊原CEOにとってキック界全体を見渡したときにこのトーナメントの意義はどのようなものだと思いますか
榊原「キック界の中ではRISEさん、K-1さん色々ありますけど、常に世間とどう勝負するかだと思うんで、日本にたくさんのキックボクサーがいると思うんだけど、キックボクシングの選手たちにももちろん注目してもらいたいし、キックボクシングってものを世間にどう届けていけるのか、どう感動を与えられるのか、そういう中でこの4人がコロナ禍の中で30日の大阪で『やっぱキック面白いな』っていう最高の闘いを魅せてもらえるような、プレゼンスの高いもの、注目度の高いものを作り出していくっていう意味では、ワンマッチの試合で組むよりは、この4人のワンナイトでどういうドラマが待ってるかってことをみんなワクワクドキドキして見てもらえれば。あとはそういう外側と言うか、フォーマットは出来たんで、それぞれの1試合目から、この会見の中で、リング上で喋って勝つわけじゃないから、あとはホントにリングの中で、言ってるだけじゃなくて全て見せてもらって、それを当然会場にいる人達、全国で見ている人たち、コロナで悶々としてる人、ストレス溜まってる人たちもたくさんいる中で、格闘技の力でみんなに勇気や元気を届けていく、そういう大きな意味で注目度の高いものになったらいいなあと。今後のRIZINにおけるキックボクシングってものへの注目度を高めていける機会になればいいと、そう思ってます。当然、それ以外に、バンタム級のジャパングランプリの4試合も行われますけど、『やっぱワンデートーナメントが最高におもろかった』と言ってもらえるようにこの4人に奮起してほしいと思います」

――4選手にお聞きしたいのですが、今回のキックトーナメントは“対MMA”という側面があると思います。今後のRIZINキックを占うものになるかも知れないという点についてはどう思われますか
高橋「SNSとか見とっても、『RIZINはMMAやからキックいらん』って声を結構見ることがあって、そういう人らも格闘技が好きやと思うんで、そういう人の意見をひっくり返せるくらい大阪盛り上げて、『キックもこれからRIZINでやったほうがいいな』って意見を増やしていきたいと思います」

白鳥「キック、僕もRIZIN何回か出させていただいているんですけど、どうしてもキックに対して批判の声はまだたくさんあると思うんで。せっかくトーナメント開いてもらってやるんで、そこは僕だけじゃなくて4人で盛り上げて行けたらと思って。そしたらまた今年、来年と繋がっていくんじゃないかと思います」

梅野「“RIZIN=総合格闘技”みたいなイメージが定着しちゃってるんで。お客さんからすれば野球の試合見に来たのにバスケの試合見せられたら、まあそら文句言う人も多いと思うんですけど、しっかり今後をこの4人でトーナメントをして、良い試合をして、『RIZINってキックボクシングもあるんだな』『総合も面白いけどキックもいいな』ってファンに思ってもらえるように、キックファンの母数を増やしていけるような、今回はその1発目だと思うんで。今回はいい4人が集まったと思うんで、みんなで盛り上げていけばRIZINのキック部門がどんどん盛り上がっていくんじゃないかと思ってます」

皇治「まあ、ホンマにRIZINはMMAが素晴らしいですし、MMAで素晴らしい、色んなチャンピオンが集まるわかりやすいトーナメントをやると思うんで、自分ら立ち技が負けたくないですし、言うてもね、MMAの選手に比べたらいっちょ前な試合が出来てないからこういう状況なんだと思うんで。こんだけそれこそ、カッコつけた4人が集まったんでそれは盛り上げたいですし……でも、そら榊原社長が悪いんとちゃいます?(笑)社長がキック全然せーへんから。MMAばっかりですもんね?社長ね?」
榊原「……すみません、いきなり噛みつかれて(笑)」
皇治「へへへ(笑)」
榊原「まあ、それはもう言ってるみたいに、この4人が熱狂させれば当然キックも、将来的にはもうRIZINで“RIZINキック”っていうスピンオフもしてキックだけの大会も開けたらと思いますし、チャンスはたくさんあると思うんで。同じ、平等だと思うんで」
皇治「まあ俺らがやるしかないと思ってるんで気合入ってますよ。MMAのトーナメントのように、立ち技でも分かりやすいトーナメントが出来るよう頑張りたいと思います」

――皇治選手、これだけ大きいことを言っていると負けたときのリスクが大きいと思います
皇治「ずっとですやん。ずっとですやん。ずーっとデカいこと言うて負けたり勝ったりして叩かれまくってここまで来たんで、まあ良いんじゃないですか?梅野選手みたいに、男らしいシュっとしたボコボコ殴り合いのわかりやすい試合をしたいですよね。んで、決勝でヒョロ長くんをぶっ倒してやろうと思ってます」


 質疑応答が終了し、記念撮影に移ろうとしたところで皇治が突然マイクを取って話し始め、白鳥にカバンを手渡す挑発行為を見せつけた。

皇治「ちょっといいですか?最後良いですか?カバン持ちがずーっとゴチャゴチャ言うからカバンやろうと思って。これ使えや。これ持って、黙って練習がんばれよ?」

<榊原信行CEO囲み取材>


榊原信行CEO
――大阪大会も油断ならない状況の中での開催になります
「緊急事態宣言も逆に早く出たので、ホント正しく恐れるべきだと思っていて。結局毎日1000人です、900人ですって、そもそも、分母が何人のうちの1000人なのかとか報道が凄く偏っているんで。『日曜日は検査の数が少ないから500人でした』とか訳のわかんない報道なので。もう少し分かりやすい数字で国民に伝えていくべきだなと思いながら、それでも緊急事態宣言が一応11日まで、それが延期される可能性ももちろんあると思うんだけど、とりあえず今は皆が行動を自粛して、こっから数が減ると思うんですね。今の数っていうのは2週間前って言うじゃないですか。2週間前に動いて感染した人の数だっていう。まあそれが本当に正しいのかはしっかり検証する必要があると思うんですが、このGWの数字の推移を見ながら、大阪府、大阪市がどういう判断を下していくのかによって、いずれにしても1万人のキャパの中の5000人という形で準備をして、そこまでのチケットの発売をして、それについてひょっとして中止要請が出るとか、無観客での要請が出るかも知れませんけど、現状判断するタイミングではないと思いますし、緊急事態宣言で数が減っていくはずですから、みんなの、行政の方の判断する指数というか、それが日々の感染者数や病床数だとするならば、色んなことの改善が見えてくれば全然大丈夫じゃないかなあと。それを信じて前に進めたらと思います」

――今回のトーナメントは、主役のはずの皇治選手にとって厳しいメンバーが揃いました
「いずれにしても皇治も、強い選手だと思うんだけど、RIZINに来てからは天心と五味とで2連敗という状況なんですね。しっかり実力測定というか、実力が判断される対戦相手、メンバーとやって、今日もみんな選手側からもだしマスコミの皆さんもそうだったけど、話題先行型じゃなくてしっかり実力もあるんだと。K-1時代の実績って立派なもんだと思いますよ。それが現時点でどこまでのものでファンも含めて納得するものかっていうのを試すというか、証明するという意味では最高のメンバーが皇治にとっては揃ったと思うので、文句ないはずですね。まあ楽しみですね。『言ってるだけやんけ』みたいな、白鳥の言うように、1回戦を突破して来られるのかっていうくらいの相手だと思いますね」

――6月13日に予定している東京ドームについてですが、外国人選手来られなくなっても、5000人以下でやることになっても開催しますか?
「6月13日でやります。やります。なにがあってもやります。5000人以下でもやりますよ。やると決めて進まないと、海の向こうにはUFCがもう、国の立て付けが違うんだしワクチンの摂取量も違うんでアレですけど。僕もフロリダも行ってきましたけど、フロリダとかアメリカとかは、日本の言葉で言う『正しく恐れて』っていう。結局個人の責任ってところも多いし、州ごとの判断も違うんで。フロリダ州なんて、一日7000人、8000人と感染者数が出てるけど、みんなマスク外してワイワイガヤガヤやってるからね?残念ながらWWEのレッスルマニアは大雨と台風みたいになっちゃって大変だったけど。そういう意味ではワクチンの摂取が日本の中でも待ち遠しいところではありますが、まあ、6月13日も今の時点てコロナがどうなってるかなんて誰もわからないじゃないですか。ホントに7月のオリンピックのときにどうなってるか、誰にもわからないし僕もわからないですよ、6月13日のことは。ただ、僕がハッキリ言えることは、何があってもやると。それを決めないと前に進めないので。選手たちも、マスコミの皆さんもなんだけど。だから、5月23日を6月13日に延期した。もうそれ以上の延期もないし、6月13日は極論無観客でもやります。その覚悟を決めて、選手とともに進もうと。それ以外はコロナの状況。政府が正しい判断をして、イベント業界、いろんな数字が出てきていて、スペインで5000人の人達を集めてスポーツ観戦をさせて、そのあとの数を追いかけたところ、全く感染しなかったとか、色んなエビデンスが出てきていますから。スポーツで感染したとか、無いじゃないですか。東京ドームの普段5万何千と入る広い空間で、1万人入って感染しますかって。その場でクラスターが起きるって無いはずだし、正しく入場していただいたり、密にならないような施策をしっかり運営して、それでもダメだと言われるならそれに従うしか無い。まあ、最大限の努力をする。そして外国人選手についても、今スポーツ庁とか入国管理局とか厚生労働省とか、そういうところに一生懸命働きかけて、馳先生とか理解のある代議士の先生に協力していただいて、オリンピック競技の紐付けば入国できるのかも知れないし、いずれにしたって7月のオリンピックに向けて外国人を何万人と受け入れるとするならば、RIZINとしても受け入れていく。逆にオリンピックのテストケース、モデルケースになってもいいはずだし、そういう働きかけをして、最後まで諦めずに外国人選手の入国をチャレンジする。これも可能性あると思ってます。今の時点で諦めたってことはないので、ソフトの部分の準備もしっかりして、あとは緊急事態宣言がしっかり行き届いて、コロナの数がまた減っていくということを期待する。そんな状況ですね」

――今もお話が出ましたが、榊原CEOが渡米していた目的について教えて下さい
「一番はメイウェザーと会うことも1つだし、ダナ・ホワイトと会うことも出来た。メイウェザーがサプライズ的に呼んでくれて会うことが出来たんだよね。理由はまだオープンには出来ないんですけど、それは近々に発表出来たらと。いずれにしても、僕らがUFCとかBELLATORとか、アメリカのビッグプロモーションに敵うチャンス、ダナ・ホワイトは揶揄してるけど、ジェイク・ポールとかローガン・ポールがメイウェザーとやるわけですよね。ベン・アスクレンとジェイク・ポールがやりました。それが結局世間の若い世代の人たちが見たいと思うものになっちゃってるってことだよね。そこにはRIZIN後発の舞台ではワンチャンあると思ってます。UFCとかBELLATORはそこに触れられないじゃないですか。今までの実力測定の場である以上、ローガン・ポールが出たいって言って出せる器量は、僕はないと思ってます。RIZINにはありますから。そういう意味では、フロイドと始めた天心とのエキシビジョンマッチ、よくメイウェザーが言うんですけど、『エキシビジョンを始めたのは俺達じゃないか』と。俺たちが日本でやったことが新しいトリガーになって、マイク・タイソンがやったり、今度メイウェザーとローガン・ポールそれが世の中をバズらせる。多分、とんでもない数が見ると思うんです。ローガン・ポールとメイウェザー。非常識だから。何が起きるか見たいじゃないですか。そういうところをRIZINが仕掛ければ、ワンチャンあるなと思って。そういうところで今色んなところを画策しているので。これもアフターコロナの状況がハッキリ見えないと。今年行った海外ってことが、RIZINが6年目に入った中で我々が国内でどれだけのファンの人達に支持を得たり、5年間でやってきたことの実績が積み上げられたから、6年目はホントに世界戦略に向けてのアクションを起こしたい。その中の第1弾、第2弾の仕掛けは十分出来てるんだけど、コロナさえキチっと距離感をつかめれば、外国勢が入ってこられるようになると多分ファンの皆さんもマスコミの皆さんももっとワクワクドキドキしてもらえるものが仕込めてくるんで、そういう仕込みのための準備に行ってきたっていうのが現実で、また近々前向きなアナウンスをさせていただけるかなと思ってます」

――ダナ・ホワイトさんと会ったのは、メイウェザーの自宅ですか?
「メイウェザーの自宅です。まあ、いくつも自宅があるんで、アイツ(笑)そこに呼ばれていって、話をしてて、そこで突然呼び出して。ダナも全く知らなかったんですよ。最初は『ダナ・ホワイトが待ってるからすぐ来い!』って言われて、みんなで車飛ばして行って、『あと何分で来るんだ!1時間も待ってるぞ!』って言われながら行ったら、(ダナが)いないんだわ(笑)『なんだ、いねーじゃねーか!』となって、ブラフかと思いきや、ホントに呼んでたっていう。そのあと、遅れること40分くらいして、ダナはダナで僕がいることを知らずに来たんですよ。ホントに衝撃的な再会でしたね。15年ぶりくらいかな?ホントにこの業界に戻ってこれた中で、スコット・コーカーとともにアメリカで会いたかった人。当然、今となればあまりにも距離を開けられちゃってるんで、ライバルだとかって言える存在ではない。彼らに日本の格闘技をもう一回盛り上げるために協力してもらう。スコットがいち早く協力してくれてるけども、ダナにもまたなんか機会があれば良いなあと思ってますね」

――メイウェザーとは、またRIZINに呼ぶという話はあるのでしょうか
「結局、MEGAが頓挫しちゃってるじゃないですか。メイウェザーとしては、我々を通じてMEGAの出場にコミットしてると言うか、契約してるんですね。ですんで、メイウェザーからすると『いつ俺の試合があるんだ』って。それで焦れて焦れて、ローガンのオファーを受けた。ローガンのオファーもめちゃくちゃ大きな金額に跳ね上がっちゃったけど条件も良かったんでそれを送ったんですけど、メイウェザーとしては『いつ自分は日本に戻ってエキシビジョンマッチをやれるんだ』ってことを彼としても知りたいし、僕らとしてもローガンとのタイミングがいつなのか。ホントに常に待って待ってをしてるんだけど、コロナがいつ落ち着くのか。早ければ年内にMEGAもあるかもしれないし、ただ、6月6日にメイウェザーが試合をすることを考えると、コンスタントに試合をするわけでもないので、彼には彼の都合があるだろうから、色んないくつの条件が揃わないとですけど、メイウェザーはローガン・ポールの試合が終わった後には必ず日本で試合をする状況にはあると思います。MEGAとしてね。MEGAのチームともどうするかってところを。我々は彼に制作協力をしてあげるってことになってる中でメイウェザーとの窓口になってますから、いろいろな環境を整えた上でだと思いますが、近い将来必ずメイウェザーは日本で試合をするという状況にはあると思います」

――YouTuber格闘家の話が出ましたが、RIZINとしては今後どのように扱うのでしょうか。同じフィールドでやっていくのか、独自の部門を作るのか
「シバターがまあ、去年の年末にああいう形で扉を開いたというか。僕らの中でも、RIZINという舞台に上がってくる、実力だけは上がれない選手なのかも知れない。実績とか。でも、話題性・インパクトで言えば、そこまでのものがある選手たちは、新しいチャレンジが生まれるだろうなと思っていて。それは国内だけじゃなくて、どちらかといえば、シバターを上げることのきっかけを作ったのはローガン・ポールの去年のイギリスの人気YouTuberとのボクシングマッチ、あれが残念ながら去年の格闘技の中で一番バズって再生回数とか視聴者数とかが一番多かった試合。これは認めざるを得ないんです。結果、シバターを上げて、HIROYAとやった試合、僕らとしては地上波では生放送に乗せなかった試合が、再生回数や話題性で言ったら、大晦日のナンバーワンになってしまう。堀口恭司vs朝倉海以上に、世の中の人達はそこに興味があるんだと。でもやっぱり、闘う上でのファイトスタイル、マインドとしては真摯で全力で闘うということだと思うんです。そこがおちゃらけになったらダメだと思うんで。それが、アメリカの中でも同じような感じで、マイク・タイソンもそうだし、ジェイク・ポール、ローガン・ポールの試合を見ても、やっぱり格闘家としてすごいレベルが高いんですよ。今回も、『フロイドは大丈夫なのかな』と思う。体重差も含めて。逆に見たいじゃないですか。かたや66kgくらいで、ローガンは90kg超えてるんですよ。そういうものをエキシビジョンという枠の中で成立させている。アメリカはとくにスイッチポジションとかの規制が厳しいと思うんですけど、僕らも上げていく上で言うと、話題作りだけの選手だけじゃなくて実力に裏打ちされて、上がってくる以上は真剣に、ある一定のレベルの中で闘える選手の中でキャスティングというかマッチメイクしていきたいと思ってますね。ただ、それにしてもUFCとかBELLATORにはローガン・ポール、ジェイク・ポールって扱えないと思うんですよ。どう考えても。そこに触れちゃったときの、UFCの食物連鎖が崩れちゃう。でも、僕はやるべきだと思う」

『Yogibo presents RIZIN.29』
日程:2021年5月30日(日)
開始:15:00(予定)
会場:大阪府・丸善インテックアリーナ

▼RIZINキックボクシングトーナメントルール(61.0kg):3分3R
白鳥大珠(TEAM TEPPEN)
vs
髙橋亮(真門ジム)

▼RIZINキックボクシングトーナメントルール(61.0kg):3分3R
皇治(TEAM ONE)
vs
梅野源治(PHOENIX)

▼RIZINキックボクシングルール(56.0kg):3分3R
植山征紀(龍生塾ファントム道場)
vs
泉丈成

▼RIZINキックボクシングルール(63.0kg):3分3R
山畑雄摩(NJKF心将塾)
vs
髙橋聖人(真門ジム)

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