試合に負けたハーフ美女レスラーをリング上で坊主に!公開処刑に観客も涙!
3月3日、日本武道館にて『レック Presents スターダム10周年記念~ひな祭り ALLSTAR DREAM CINDERELLA~』が開催。メインイベントではジュリアと中野たむによる『ワンダー・オブ・スターダム選手権試合&敗者髪切りマッチ』が行われた。
イタリアと日本のハーフである美貌で2017年の女子プロレスデビュー以降注目を集めるジュリアは、2019年10月に突然スターダム後楽園ホール大会のリングに現れ入団を表明。この出来事は関係者・ファンらを巻き込んだ大論争を引き起こし、ジュリアは一躍女子プロレス界の時の人となる。
どのユニットにも属さずに孤軍奮闘していたジュリアは、同じくハーフ美女の木村花とライバル関係に。同じく木村花とバチバチとした関係を繰り広げていた中野たむと三角関係になるが、現在は遺志を継ぐ二人がリング内外で激しく想いをぶつけ合っている。
たむは昨年5月に突如引退したパートナーである星輝ありさが絶対王者として巻いていた白いベルト(ワンダー王座)に執着を見せており、そのベルトをジュリアが巻いていることに誰よりもジェラシーを感じていた。
様々な関係を精算するべく、たむは大仁田厚の弟子として自らが何度も経験してきたノーDQマッチや電流爆破戦を日本武道館でぶち上げ挑戦を表明するが、ジュリアは「この試合を女子プロレス史上でもっともやべぇ試合にしてやる」と敗者髪切りマッチを要求。
アイドルレスラーとして活躍しているたむは「アイドルにとってキレイな髪の毛は、なくてはならないものだと思います。私は、丸坊主になって、宇宙一不細工なアイドルレスラーになっても構わない。『この髪の毛なんてどうでもいい』と思えるほど……ジュリア、あんたと本当に本当に本当に闘いたかった。負けることは考えてません。スターダム10周年記念大会の大トリで私が勝って、文字通りスターダムの中心に立ちます!」と覚悟を語り、ベルトと髪を賭けた大一番が日本武道館大会のメインイベントに決定した。
試合はお互いの思いを確かめ合うようなビンタとエルボーの応酬に。手の内を知っているだけになかなか必殺技が決まらず、たむが掟破りのグロリアスバスターを叩き込む。
さらにジュリアの猛攻をリバースDDTで切り返したたむが、SSDからトワイライト・ドリームで叩きつけ3カウントを奪った。
勝利したたむは「私はやっとあんたに勝てた。これ以上いらない。十分、だから、髪なんか切らなくていい」と泣きながら言葉を絞り出すが、ジュリアは「私は今日、全てをかけてお前と闘ったつもりだよ?私は髪の毛もベルトも!人生も賭けてあんたと闘って、あんたが勝ったんだよ!違うか?恥かかせんなよ」とマイクを投げ捨てる。
ジュリアはたむにバリカンを渡すが、たむは手が震えてジュリアの髪を切れず。ジュリアは美容師に「かっこよくやって?」とバリカンを渡しリング上で公開断髪。
美容師が刈っているだけあって絵になる姿になり、たむは「ずるいよ、オシャレじゃん」と苦笑。ジュリアも「お前もやれば?」と余裕を見せてリングをあとにした。
バックステージでジュリアは「鼓膜が破れて、奥歯が欠けて、アゴがズレて、目がぐるぐるしてて、負けたけどアイツはあたしのやりたかったことをやれると思うから頑張ればいいんじゃない?髪はまた生えてくるし、ベルトはまた奪いに行けばいいだけ。以上!」と爽やかにコメント。
たむは「この世にはどうにもならないことがあって、どんなに頑張っても報われないことがあって、どんなに努力しても勝てないやつがいて、すごい生きづらい世の中だなって思うことがあるじゃないですか。でも私はその世界をちょっとだけ変えたくて、その少しの奇跡を起こせるのがプロレスなんだなって思ってます。それを教えてくれたのも、私がこのワンダー・オブ・スターダムのチャンピオンになれた、ここまで強くなれたのもジュリアのおかげ……だって言いたくないけど、今日はありがとうって言いたいです。日本武道館っていうのは、私がアイドル時代に絶対無理だって諦めた夢の1つで、そこに立てるってこと自体実感がなかったんですけど、夢を取り戻すのはいつからだって遅くないんだなって思いました!」と感慨深げに語った。
次回3月7日のスターダム後楽園大会で、完全に丸坊主になったジュリアが参戦する予定とのことだ。