高橋ヒロムがSHOとの壮絶肉弾戦を制しIWGPジュニアを防衛!次期挑戦者に名乗りのエル・ファンタズモへ「俺とBUSHIさんでお前らのジュニアタッグ挑戦させろ!」

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 10日、広島県・広島サンプラザにて『THE NEW BEGINNING in HIROSHIMA』が行われ、高橋ヒロムがSHOを相手にIWGPジュニアヘビー級王座を防衛し石森太二&エル・ファンタズモの持つIWGPジュニアタッグ王座への挑戦を表明した。

 昨年の『BEST OF THE SUPER Jr.』を制したヒロムは1・4東京ドーム大会で昨年の『SUPER J-CUP』覇者であるエル・ファンタズモとの対決に勝利。翌1・5の東京ドームでは王者・石森太二を制してIWGPジュニアヘビー級王座を奪還した。
 ヒロムは「『SUPER Jr.』を制し、『SUPER J-CUP』覇者も倒し、IWGPジュニアヘビー級チャンピオンを倒し、俺は最強の完全究極体ヒロムちゃんになったと、そう思っていた。でも、納得がいかない選手が一人いるんだ。俺が『SUPER Jr.』で勝てなかった相手、SHO。この俺と戦え。お前の答えはわかってる。イエスだろ?」とSHOを次期挑戦者に指名。
 4度のIWGPジュニアタッグ王座戴冠を果たし、鷹木信悟との抗争などを経て階級を超えた成長を遂げているSHOだが、デビュー9年目にしてシングル王座には初挑戦。前哨戦から全力でぶつかっていくSHOに対しヒロムは「リラックスすることも大事だぞ?そんなに体に力が入り過ぎたら何事もうまく行かねーぞ。力を抜いてリラックスすることも大事だぞ」と語りかけるも、SHOは「お前から、力で獲る」と返すなど気迫をみなぎらせていた。

 両者はゴングとともに7分以上エルボーの打ち合いのみで意地を張りあっていき、ジャーマン・スープレックスにはジャーマン・スープレックス、ラリアットにはラリアット、三角絞めには三角絞め、パワーボムにはパワーボムと互いに相手が出した技で正面からぶつかっていくヘビー級同士の闘いのような試合を見せる。
 打撃戦ではパワーで勝るSHOが打ち勝つ場面が目立ち、怒涛のラッシュで勝機を得たヒロムがパワーブリーカーからのショックアローを狙うが、ヒロムが持ち上げられた反動を使ってDDT。さらにSHOの三角絞めをターンバックル・デスバレーボムで振りほどいたヒロムがTIME BOMB、ラリアット、TIME BOMB IIと畳み掛けて3カウントを奪った。

 試合後、満身創痍で倒れ込むヒロムの元へファンタズモが急襲し疑惑のスーパーキックでヒロムを襲撃にやってくる。これをBUSHIが救出すると石森太二も加わってリング上は大混乱に陥る。
 ファンタズモが「お前は会社に気に入られてるからそのベルトを持ってるだけだ。俺はお前のそのベルトを巻くまで日本から離れることはない。覚悟しろ!俺がスーパーキックたった一発でお前からIWGPジュニアヘビー級王座のベルトを奪ってやる!」とヒロムに挑戦表明すると、ヒロムは「このベルト、お前とかけて戦ってやるよ。ただし!お前らが持つIWGPジュニアタッグ、俺とBUSHIさんで挑戦させろ!それが交換条件だ!」と条件付きでファンタズモの挑戦を認めて追い払うとBUSHIと拳を合わせてから改めてマイクを取る。

 ヒロムは「俺は!生きてるぞ~~ッ!SHOとあれだけ馬鹿みたいに思い切りぶつかっても、俺は、俺の体はピンピンしてるぞ!俺は元気だァ!何が言いたいか分かるか?プロレスが元気ないんじゃねえ。今、この地球が、この地球が!元気ねーんだよ!声を出せるものが元気よく発信しないでどうする?マイナスなことばっか喋ってどうする?誰がそんなんで元気になんだよ!だから俺は世界が元気を取り戻すまで、叫び続けるぞ!俺たちレスラーが声を出せないみんなの代わりに、俺達が思いっきり叫んでやるーッ!」と魂のマイクでファンを元気づけ、退場間際に解説席に座っていた棚橋に「棚橋さん、俺がアンタに見せつけるよ。これがIWGPジュニアの闘いだぁ!」とベルトを突きつけながら決意表明をして去っていった。

 ヒロムはSHOを「最高の対戦相手、最高の防衛戦の相手だった。(SHOは)変わったよ。『SUPER Jr.』のあともガンガンやってた。その気持ちが伝わった。だから俺だって、対戦相手としてあいつを選んだんだ。ただ俺が、リーグ戦の1試合に負けたからSHOを選んだんじゃない。そのあとSHOはどう動くのか、楽しみ見てた。このあとだよ。このあとSHOがどうやって動くか。それが一番大事なんだ」とアドバイスを送る。

 対するファンタズモは「俺のリングブーツはボクシングのシューズでサイズは12(インチ)。そして、ブーツの中にあるのは黒と赤のボーダーの靴下だ。そしてこの靴下の中にあるのはプロレス界最強のキックを繰り出す俺の脚だ。ヒロム、お前はまだ運よく1度もサドンデスを食らってないが、この技でお前からスリーカウントをとってこの俺様が次期IWGPジュニア王者になる。会社が望まなくても、そうなる。もう一度言っといてやる。俺はそのベルトを腰に巻くまで日本から離れない」と並々ならぬ覚悟を語り、ヒロム用に用意されたZIMAを手にとって「ヒロムにはキンキンに冷えたビールが用意されてんのか。俺の時は、生温かったけどな。さすが、やっぱりヒロムはニュージャパンのお気に入りだな。俺も1回首の骨を折って復帰すれば、会社から大事にしてもらえるのか?ンン?」と毒づきながら去っていった。

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