岩本煌史が名古屋の盟友・阿部史典を撃破し世界ジュニア王座V4!CIMAの挑戦表明に対し「世界ジュニアの土台、俺の土台になってもらう」

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 24日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2021 NEW YEAR WARS【最終戦】』が行われ、岩本煌史が阿部史典を破って世界ジュニアヘビー級王座V4を果たした。

 岩本は2012年に愛知県・名古屋市のスポルティーバエンターテイメントでデビューし、柔道をバックボーンとしたゴツゴツとしたファイトスタイルが人気を呼んで全日本プロレスを始めとした東京の団体でも引っ張りだこの人気選手に。2017年に全日本所属となってからは世界ジュニアヘビー級王座を3度、アジアタッグ王座を2度戴冠するなど全日本ジュニアの中心選手として団体を牽引している。
 一方、阿部史典は格闘探偵団バトラーツに憧れてプロレスラーを志し、敬愛する澤宗紀の勧めで2014年にスポルティーバに入団。その後は全日本プロレスなどのメジャー団体からマットプロレスまで場所を選ばず幅広く出場し、その試合数は年間約200試合にも上った。2018年にプロレスリングBASARA所属となってからは日高郁人とNWAインターナショナルライトタッグ王座の戴冠、野村卓矢との“アストロノーツ”でBJWタッグ王座を戴冠するなど着実に結果も残している。

 岩本は阿部を練習生の頃から見てきており、必殺技の孤高の芸術も阿部を実験台に開発したもの。互いに東京に活動拠点を移してそれぞれの道で成長を続け、岩本も「もともと俺の直の後輩だけど、もう下に見ることはない。対等。もともと俺らは選手・スタッフよりもお客さんの方が少ない中で阿部vs岩本とかやってたんだ。場所が後楽園だろうがそのときから俺らの熱は変わらない」と語るなど阿部を認める発言をしていた。
 全日本のリングでは、2019年11月の後楽園ホール大会で行われた世界ジュニアヘビー級王座決定トーナメント1回戦で対戦している両者だが、このときには岩本が勝利。1年余りの時を経て、両者が再び後楽園ホールで、今度はタイトルをかけて激突した。

 試合が始まると、岩本は孤高の芸術に向けた首攻めを展開し、阿部はグーパンチやビンタなどの打撃を軸に攻め込んでいく。この日は返し技に重きをおいていた阿部は岩本のニーアッパーをキャッチしてのドラゴンスクリュー、岩本が大外刈りを狙って振り上げた足を取ってのドラゴンスクリューなど変幻自在なドラゴンスクリューを見せていき、裏アキレス腱固めやアンクルロックなどに繋げる。
 岩本は阿部の攻めをすべて真っ向から受け止めていき、終盤には互いの手首を掴んで引き寄せながら壮絶なエルボー合戦を展開。阿部は“孤高の芸術返し”として自ら突っ込んで下から丸め込む秘策を見せるが、岩本はギリギリでキックアウト。阿部の意地がこもったヘッドバッドを受け止めると、孤高の芸術で叩きつけて死闘に終止符を打った。

 両者はしっかりと握手を交わし、互いに深々と座礼。阿部が退場していくと突如場内が暗転し、スクリーンに#STRONGHEARTSのCIMAが登場し「若い選手同士で試合をするのもいいけど、このCIMAが23年間で培ってきたプロレスをすべてぶつけて、世界ジュニア、挑戦させてもらうぞ!」と岩本に挑戦表明。
 岩本はCIMA。挑戦したいなら、ここに来いよ。俺は今まで戦ってきたチャレンジャーはみんな俺のいるリング上で挑戦表明してきたよ。お前にキャリアなんてどーってことねーってことを証明してやるよ。いいよ、やってやるよ。組んでくれ」とこれを受けて立つ姿勢を見せた。

 岩本は「今まで何十回、何百回と闘って来てるけど、今までの阿部の中で今日が最高峰だと思うし、まだまだ多分止まんないし、伸びていくと思うし。俺もアイツだからこそ、剥き出せた感情、呼び起こせた感情っていうのがあるから。それはアイツに感謝だし、リング上でもマイク通さないところで『またやるぞ』ってアイツと約束したんでね。またチャンピオンシップで戦いたいし、アイツがなんかのチャンピオンになって俺がチャレンジャーで行くのも面白いし。アイツはなんか、特別ですね」と阿部戦を振り返る。
そして、CIMAの挑戦表明については「いいね。世界ジュニアが外の選手にも気にしてもらえてる。光栄ですよ。世界ジュニアの価値を上げるためにも、世界ジュニアの土台、俺の土台になってもらいますよ」と防衛への自信を見せた。

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