女子プロレス大賞受賞のジュリアが瓦やチェーンが乱れ飛ぶハードコアの王座戦を制してV5!「当分やりたくねーけどまた機会があったらやりたい」
17日、東京都・後楽園ホールにて『スターダム10周年記念日』が開催され、ジュリアが刀羅ナツコを破ってワンダー・オブ・スターダム王座の5度目の防衛に成功した。
2011年1月に旗揚げされたスターダムが10周年記念大会を開催。スターダムは2019年末に新日本プロレスも属するブシロードグループ入りし、以降は新日本の東京ドーム大会出場や日本武道館への進出発表、全国8局でのレギュラー番組放送など飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長。『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』『ファイヤープロレスリング』など人気コンテンツとのコラボを実施してファンの新規開拓も積極的に行っている。
“白いベルト”ことワンダー・オブ・スターダム王座は、WWE、NXTで活躍する紫雷イオや宝城カイリ(現:カイリ・セイン)も戴冠してきた王座であり、現在は“Donna Del Mondo”のリーダーであり昨年の女子プロレス大賞を受賞した時の人でもあるジュリアが王者として君臨。
対する刀羅ナツコはスターダム内の歴史あるヒールユニット“大江戸隊”の現リーダーであり、体格を生かしたパワーファイトや主にチェーンを使った凶器攻撃も得意とする選手。最近ではチェーン絞首刑などで試合をぶち壊した上での反則負けが多く、しばしば批判の対象となっていた。
そして、ジュリアはナツコとの白いベルト戦が決まると、ナツコの要求を受け入れ反則による不透明決着を無くすべくノーDQマッチでの実施を決定。
この日の試合では、ナツコがチェーン、テーブル、イスなどプロレスではオーソドックスな各種凶器を取り揃える中、ジュリアは大量の瓦を台車に載せて持ち込んだ。
ゴングが鳴ると、ジュリアはナツコに相撲での勝負を仕掛けて意表を突くも、ナツコが場外に放り出してイスや場外鉄柵を用いて大江戸隊メンバー総出で袋叩きに。さらにナツコはリング上でイスを振りかぶるが、ジュリアはドロップキックでイスごと吹き飛ばし、そのイスにナツコをセットし、大量の瓦を積み重ねた上で下段突きを叩き込んで瓦割り攻撃。
ナツコは大ダメージを受けながらもチェーンラリアットやフロッグスプラッシュでのテーブルクラッシュ、ブルーパウダーでの目潰しなど多種多様な凶器攻撃を仕掛けていくが、ジュリアは大量に積み重ねた瓦の上にナツコをボディスラムで叩きつけ、掟破りのチェーン絞首刑でナツコを失神寸前まで追い込んだ上でグロリアス・ドライバーでカウント3を奪った。
試合後、なんとかバックステージまでたどり着いたジュリアは仰向けに倒れ込み、「今日はアイツが今までやってきたこと、私にしたこと、私の仲間にしたこと、仲間以外の他の選手にやってきたことを、全部をアイツにぶつけて、お前が今までなにをしてきたか、今日はアイツに分からせてやる。それが今日の目的。だからもう、チェーン絞首刑は封印するといいなぁ。アイツはチェーンを使わなくても十分やれる。反則は使えばいいと思うけど、ただチェーンはあぶねーからやめとけって」とナツコにメッセージ。
そして、「(ハードコアマッチを)やってみて、嫌いじゃない。ちょっと楽しかったなって思っちゃった。たまにはこういう試合があってもいいんじゃないかなって。まあ色々意見はあると思うけど年に1回か、2年に1回か、当分やりたくねーけどまた機会があったらやりたいと思います」と、今後のハードコアマッチの実施にも意欲を見せた。