PANCRASEの血を引く佐山駿介が怒涛の蹴撃でCCWカナディアンヘビー級王座戴冠!「コロナ禍でもコツコツ頑張ればいいことがある!」
16日、東京都・新木場1stRINGにて『TTT旗揚げ1周年記念興行』が行われ、佐山駿介がCCWカナディアンヘビー級王座を戴冠した。
CCWカナディアンヘビー級王座は、かつて存在した新東京プロレスに縁を持ち、新日本プロレスやWWFで活躍したバッドニュース・アレン、現在はCMLLで活躍する奥村茂雄(現:OKUMURA)も戴冠歴のある由緒ある王座。
アライヴアンドメジャーズの藤原秀旺がガッツ石島との抗争に持ち込み、ガッツがこれを奪取したことから紆余曲折を経てTTT管理のベルトへ。しかし、ガッツが昨年12月の試合中に左鎖骨骨折の怪我を負い王座を返上。1周年記念大会でガッツに挑戦する予定だった佐山駿介と、ガッツが王座戦にふさわしい相手として指名した藤原秀旺の2人で新王者決定戦が行われることとなった。
佐山はTAJIRIに憧れてプロレスラーを志し、パンクラスP's LAB横浜で総合格闘技の素養を培ってからWNCの血を引くASUKA PROJECTで高校3年生ながらデビュー。総合仕込みの巧みなグラウンドテクニック、昨年対戦したCIMAに「今年受けた蹴りで一番効いた」と言わしめた鋭い蹴りには定評があり、フリーとなった2019年には年間135試合に出場する業界随一の売れっ子に。その場数と24歳という若さに可能性を見出したガッツにスカウトされ、TTTへ旗揚げとともに入団。
秀旺は“元プロレスラーの元料理研究家で現在はバラード歌手の唯一神”という難解な肩書を自称し、独特な世界観や過激な言動でコアなインディープロレスファンからカルト的な人気を誇る教祖的存在。バラード歌手としてプロレスをしているという奇人ながら、その巨体から繰り出されるパワー殺法や相手の顔面を飛び越すこともあるドロップキックを放つ跳躍力など確かな実力を持つ選手だ。
入場時にリングへ雀卓を持ち込んだ秀旺が仲間たちと麻雀を始める中で佐山が入場し、ガッツが雀卓を蹴散らして邪魔者を排除してから試合開始。
佐山は得意の各種蹴り技で攻め込んでいくも、秀旺はグラウンドに持ち込み普段は見せない意外なグラウンドテクニックで佐山を圧倒。体格に劣る佐山だったが、幾度倒されても起き上がってミドルキックやPKで畳み掛けていき、ダメージを負った秀旺が必殺の100%メロ~ンジュース(高角度パワーボム)で決めにかかったところを佐山が下から三角絞めで捕縛。秀旺がギブアップしないと見るや自ら解放し、怒涛のバズソーキック4連打で3カウント。
初の王座戴冠を果たした佐山は、かつて北海道の小さなリングで秀旺と初めて対戦した過去を振り返り「第2試合とか第3試合とかで行われていた当時のカードがこうやって東京で、メインでタイトルをかけて出来たことを嬉しく思います」と振り返る。
そして、チャンピオンとして団体の顔となったことについて「自分はまだまだだと思ってるんですけど、まだまだながら自分はこのベルトを持っているので、TTTの顔として恥じぬように責任感を持って頑張りたいと思います!」と意気込みを語る。
そして、緊急事態宣言も再発令され、プロレス団体もプロレスファンも苦難の日々が続いていることに触れ、「去年1年はコロナに負けた感じはありますけど、その中でもコツコツやってきた積み重ねがこうやってベルトという結果につながったと思います。コツコツ頑張ってれば、こうやっていいことが絶対あると思うんで、みんなで頑張りましょう!」とファンにメッセージを送った。