佐藤光留&田村男児が全日本プロレスへの愛と魂を体現しジュニアタッグトーナメント制覇!「全日本ジュニアは見ての通り、生きて!生きて!生きまくってるぜ!」
27日、東京都・新木場1stRINGにてハードヒット『ニコプロpresents 2020 Jr.TAG BATTLE OF GLORY 1day tournament』が開催され、佐藤光留&田村男児が優勝を果たした。
『Jr.TAG BATTLE OF GLORY』は全日本プロレスのジュニアヘビー級選手たちによるタッグリーグ戦。今年は新型コロナウイルスの感染拡大により、春の風物詩であったチャンピオン・カーニバルを9月から開催することになるなど全日本プロレスは大規模な大会スケジュール変更を余儀なくされ、ジュニアタッグリーグは中止になったかと思われていた。
しかし、パンクラスMISSIONの所属ながら自他共に認める“全日本ジュニア愛”を持つ佐藤光留が自身の主催するハードヒットで全日本プロレスの協力を得て共催という形で開催が実現。今回は変則的に1DAYトーナメント形式での実施となった。
今大会に参戦したのは、佐藤光留&田村男児、飯塚優&井土徹也、イザナギ&竹田誠志、大森北斗&児玉裕輔、岩本煌史&阿部史典、フランシスコ・アキラ&植木嵩行、ブラックめんそーれ&SUSHI、青柳亮生&ライジングHAYATOの8組。
光留&男児は、1回戦で井土&飯塚組と対戦。田村潔司の孫弟子である2人のキック&サブミッションに男児が苦戦するも男児も国体&インハイに出場したレスリングテクニックで盛り返し、光留がバックドロップで井土を仕留めて準決勝進出。
準決勝では、全日本で悪の“Enfants Terribles”として暴れ回る大森&児玉と対戦。光留は敵2人のラフ殺法に苦しめられ、木製のプッシュアップバーで何度も左ヒザを殴打されて大ダメージ。光留の機転による丸め込みで児玉から辛くも勝利し決勝進出を決めたが、光留は自力で歩けないほどのダメージを負ってしまった。
光留&男児の決勝戦の相手となったのは、亮生&HAYATO組。
亮生は昨年1月にデビューしたものの怪我に泣き臥薪嘗胆の日々を過ごしてきたが、空中殺法の猛特訓で覚醒。世界ジュニア王座次期挑戦者決定戦で新必殺技のファイヤーバード・スプラッシュで光留から3カウントを奪って挑戦権利を得ると、今年10月には岩本煌史の持つ同王座に挑戦を果たした。
HAYATOは愛媛プロレスの若きエースであり、今年1月から全日本に定期参戦して武者修行中。若手戦線の中で結果を残し、今年10月にはアジアタッグ王座へと挑戦していた。
HAYATOが全日本に登場した当初は“試練の三番勝負”として大物選手とのシングルが連続で組まれるなどの厚遇を受け、これに噛み付いた亮生との抗争が起きていた。その遺恨が解消されぬままのタッグ結成となり、タッグワークにも乱れが生じる。しかし、この不協和音が逆に相手をかき乱す形となり、SUSHI&めんそーれに危なげなく勝利して1回戦を突破し、岩本&阿部の実力者タッグには時間切れ引き分けからのルール判定(※合計体重が低い方の勝利)で決勝戦に駒を進める大金星を挙げた。
決勝戦では、HAYATO&亮生が光留の左ヒザへの一点集中攻撃を展開し、あわやレフリーストップかという局面が何度も訪れた。しかし、その度に男児が愚直なファイトで光留を鼓舞。これで復活した光留は亮生の相手に専念し、男児に勝負を託す。
HAYATOは「全日本で結果を残してローカルレスラーの星になる」という思いに燃えて気迫溢れる闘いぶりを見せ、しまなみドライバーやスワントーンボムといった大技を決めるだけでなく男児の逆エビ固めをロープに噛み付いてブレイクするなどのド根性も見せる。
男児は相手の技を全て受けに受け切ってから猛反撃する全日本イズムを体現し、持ち技を出し切ったHAYATOとの壮絶な打撃戦を制して強烈なラリアット。最後は新技のパワーボムでHAYATOを沈め、31分58秒に渡る大熱戦に終止符を打った。
バックステージに戻った光留は、「見たか!全日本の売りはヘビー級かも知れないが、全日本ジュニアは見ての通り、生きて!生きて!生きまくってるぜ!聞こえるんだよ。家にいたって、どの会場にいたって聞こえるんだよ……髭モジャの、目ェ細い人の声がさ。俺たちはまだ死んでねぇんだ!負けた奴で目が死んでた奴、1人でもいたか?誰もいねーよ!今日出た奴は全員全日本ジュニアだ!これに出てねえ奴も全日本ジュニアだ!生きるんだよ!生きて生きて生きまくるんだよ!全日本ジュニアは!まだまだ死んでねーし、死んでもやめねーよ!」と亡き盟友・青木篤志さんへの想いと全日本ジュニア愛を叫ぶ。
そして、Evolutionの仲間であり世界タッグ王者である“暴走大巨人”諏訪魔&石川修司について触れ、「暴走大巨人、守れよ?世界タッグ!ジュニア最強チームがお前らの寝首をかいてやる!遠い太陽系の中ではジュニアだってヘビーだって変わらないんだ。最強と最強で闘ってやってもいいんだぞ!お前から頭を下げてこい、諏訪魔!」と世界タッグ挑戦もほのめかし、男児とともに意気揚々と引き上げていった。
『ニコプロpresents 2020 Jr.TAG BATTLE OF GLORY 1day tournament』
日程:2020年12月27日(日)
開始:18:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:全日本ジュニア死んでもやめんじゃねーぞ(主催者発表)
▼2020 Jr.TAG BATTLE OF GLORY 1day tournament決勝戦 時間無制限1本勝負
[Evolution]佐藤光留(パンクラスMISSION)/○田村男児(全日本プロレス)
31分58秒 パワーボム→エビ固め
●ライジングHAYATO(愛媛プロレス)/青柳亮生(全日本プロレス)
※光留&田村が2020 Jr.TAG BATTLE OF GLORY 1day tournament優勝