12・27後楽園で「D王 GP」優勝を懸けて闘う竹下幸之介と秋山準が火花散らす!
DDTプロレスが15日、東京・渋谷区のサイバーエージェント本社で記者会見を開き、27日に東京・後楽園ホールで「D王 GRAND PRIX 2021」の優勝決定戦で闘う竹下幸之介と秋山準が激しい火花を散らした。
両者は11月3日の東京・大田区総合体育館大会で一騎打ちを行い、その際は秋山が勝利を収めており、約2カ月ぶりのリマッチとなる。優勝者は来年2月14日に神奈川・カルッツかわさきで開催される21年初のビッグマッチで、KO-D無差別級王者の遠藤哲哉に挑戦する。
竹下は「20年はボクのなかで、いろんな葛藤、不安、そういういろんな気持ちが渦巻くなか、11・3大田区で秋山選手と闘って、自分本来のプロレスがわからなくなった一戦になった。この2カ月弱でリベンジの機会がきた。21年、DDTを本当の意味で先頭で引っ張っていくために秋山選手に勝って、20年に大きく飛躍した遠藤哲哉とタイトルマッチで対戦したい」と必勝宣言。
秋山は「僕が決勝にいけたのは、実際自力だけではなく、『準烈』リーダーの大石(真翔)選手にも助けられて、ここまで来ました。自分のためだけじゃなく、彼のためにも、横にいる竹下選手に勝って優勝して、遠藤選手の前に立ちたい」と、こちらも優勝を口にした。
続けて、秋山は「(DDTに)一人で来て、大石選手を始め、みんなが手助けしてくれて、ここまで来れた。チームの大切さがわかった。仲間の輪を、DDTですごく感じた1年」と振り返った。
竹下は「KO-D無差別級のベルトに何度も戴冠して、防衛記録も持ってる。遠藤が、僕が3年間でやろうとしてできなかった『プロレス大賞』(東京スポーツ新聞社制定)の三賞の一つ(技能賞)を獲るということを成し遂げた。その遠藤と再びベルトを懸けて闘いたい。それが今のタイトルマッチに臨むモチベーションです」と遠藤にライバル心を燃やした。
それに関して、秋山は「(DDTに)コーチとして来たとき、DDTの選手のなかから三賞を獲らせたいと。僕が何をしたというわけじゃないけど、遠藤選手が技能賞を獲って。それを見て、ほかの選手には目の色を変えてほしい。プロレスやってる以上、そこを目指してほしいし、目標は高くもってもらいたい。51歳の僕が先頭に立って、優勝という目標を掲げたい」と発言。
竹下は11・3での秋山戦で敗退して、迷いを見せていたが、「この1カ月半くらいで答がみつかるほど簡単なものではない。もがき苦しみながら闘い抜いた『D王 GP』だった。やれることはやった自負はある。自分が間違っていたのか正しいのか、リマッチで、(変わったかどうかの)答え合わせをしたい」とコメント。
すかさず、秋山は「変わってない。今の精神状態なら僕には勝てない。もっと開き直って。やってきたことが正しいかどうか僕もわからない。僕は全日本からノアに行って、全日本に戻って、DDTに来たけど、すべて正しいと思ってるし、そう思わないとやってられない。自分がやってきた道を正しいと思うことをやらないといけない。彼のプロレスはすべて正しい。悩んでることも正しいと、全部思わないと。『DDTの竹下がトップだ』と思う気持ちで来てもらいたい。そうでないと僕には勝てない」とバッサリ。
気になるのは、竹下が負傷している左腕(筋肉断裂)の回復具合だが、「日に日によくなっています。リーグ戦中はよくなっても、試合でそこを狙われるので、悪化しての繰り返しだった。今は腕のトレーニングも少しずつ再開してる。今の感覚なら、27日、100パーセントの状態で闘える」と見通しを示した。
なお、来年1月9日の後楽園大会で、樋口和貞、坂口征夫組が保持するKO-Dタッグ王座に、CIMA(ストロングハーツ)、高尾蒼馬の「シーマソーマ」が挑戦することが決まった。