桜庭和志が“PRIDE時代の桜庭”との勝負を求める拳王との前哨戦に勝利!「ブアカーオを相手にイメージして練習してる」
- 2020-12-2
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- プロレスリングNOAH
1日、東京都・後楽園ホールにてプロレスリングNOAH『PREMIUM PRELUDE』が開催された。
NOAHは今月6日に16年ぶりの国立代々木競技場第2体育館大会を控えており、この日は代々木で行われるGHCジュニアヘビー級タッグ王座戦、GHCナショナル王座戦、GHCヘビー級王座戦の前哨戦が行われた。
GHCナショナル王座戦を行う王者・拳王と挑戦者・桜庭和志は、この日それぞれ仁王、NOSAWA論外を伴ってのタッグマッチで対戦。
先月22日の横浜武道館大会で清宮海斗を破って王座防衛を果たした拳王は、「お前の実績、ネームバリュー、メチャクチャ美味しい相手じゃねーか」と桜庭を次期挑戦者に指名し、「PRIDE時代の緊張感ある桜庭に戻してやる」と意気込んでいた。
拳王と桜庭の対面でゴングが鳴ると、両者両手を高く構えながらローキックで刻み合う緊迫した立ち上がり。拳王がロープに押し込んで離れ際に頬を撫でるような挑発的なビンタを放つ。
これを受けた桜庭が突っ込んでいくと、拳王が直突きからローキックの連打。拳王の掌底連打で防戦一方となった桜庭がロープまで追い込まれていく場面もあったが、グラウンドに引き込むと形を変えながら多種多様なアームロックで応戦。
ミサイルキックを狙う拳王に対し、論外がロープへのドロップキックでバランスを崩させるなどのアシストが光り、終盤には桜庭が拳王をチキンウイングアームロックからの腕十字でガッチリとロックも、仁王が拳王を救出しストゥーカスプラッシュ。
最後は仁王が投げ技を狙ったところを桜庭が丸め込みで切り返して腕十字。仁王の動きに合わせて裏三角十字固めに捕らえ、桜庭がタップを奪った。
試合後、拳王はマイクを取ると「お前のネームバリュー、実績、今のNOAHで一番かもしれない。だが!今の桜庭和志、どうしたんだ?杉浦軍で杉浦貴とNOSAWA論外と一緒におちゃらけてるだけか?PRIDEで戦っていた頃の全盛期のお前の緊張感、殺伐はどこに行ったんだ?12月6日、代々木は!全盛期の桜庭和志のような殺気のある殺伐とした試合をして、このベルトを俺が防衛してやるからな!」と挑発。
桜庭は両手で“T”の字を作って拳王の二の句を遮ると、マイクを取りスイッチが切れているのをチラ見してから「フルネームで呼ぶな!」と地声で叫んで去っていった。
バックステージに戻った桜庭は、「名字だけとかにして欲しいっすね。最後、適当に無視しようかなと思ったんですけどイラッとしたんで。あの藤波さんの 『こんな会社辞めてやる!』みたいな(笑)」とジョーク混じりに語る。
しかし、拳王とのナショナル王座戦について話が及ぶと「打撃は強いですよね。元々、日本拳法でしたっけ。強いですよね。キックも重かったです。ただ、僕には僕には僕の日本拳法には無い打撃がありますんで。打撃で勝負するかもしれないですね」と真剣に語る。
そして、蹴り技を当てる箇所の違いによる戦術論を熱弁しつつ「僕の練習のイメージはブアカーオ(・ポー・プラムック)を相手にしてる。ブアカーオ大好きなんで!(笑)だから今度僕をフルネームで呼ぶときは桜庭ブアカーオって呼んでほしい!別に笑ってるからってヘラヘラやってるわけじゃないですよ?楽しいから表情に出るわけですよ。バチンとローキックもらって、効いてるからニヤっと笑っちゃうわけですよ。『コイツやるな』って。(拳王が)マイクで『ふざけてる』とか言ってたけど、僕はふざけてるつもりはないです」と桜庭節を展開し、笑顔で去っていった。