田中将斗が世界最強タッグリーグで敗北も宮原健斗を宣言通りのテーブル葬!現世界タッグ王者・諏訪魔&石川修司が元アジアタッグ王者から貫禄勝利!

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 23日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2020 世界最強タッグ決定リーグ戦』が行われた。

 世界最強タッグ決定リーグ戦は、全日本プロレスのヘビー級のタッグリーグ戦であり、冬の風物詩として知られるシリーズ。今年は新型コロナウイルスが猛威をふるい開催自体が危ぶまれた時期もあったが、国内で活動する選手のみの8チームで無事今月18日の新宿FACE大会から開幕にこぎつけた。

 この日は公式戦として、芦野祥太郎&羆嵐vsイザナギ&入江茂弘、諏訪魔&石川修司vsジェイク・リー&岩本煌史、宮原健斗&青柳優馬vsTAJIRI&田中将斗の3試合が実施。


 まずは第2試合で芦野祥太郎&羆嵐vsイザナギ&入江茂弘の試合が実施。
 ゼウスがPCR検査で陽性となったため、ともにアジアタッグ王座を戴冠するパートナーのイザナギが代打出場したが、ジュニアヘビー級の宿命故か大型選手のパワーに押されてイザナギがフォールを取られる形で2連敗中。
なんとか巻き返したいイザナギは羆嵐の圧倒的なパワーに屈せず立ち向かい、ゼウスに捧げる三沢式フェイスロックで芦野をあと一歩のところまで追い込むものの、丸め込みを狙ったところで芦野に足を取られ、アンクルロックで無念のタップ。これでイザナギ&入江は開幕3連敗の痛手を負った。

 セミファイナルでは、諏訪魔&石川修司vsジェイク・リー&岩本煌史の試合が実施。
 現世界タッグ王者である“暴走大巨人”諏訪魔&石川と、先々代のアジアタッグ王者であり世界ジュニア王者の岩本を擁する“陣”ジェイク&岩本の対戦には注目が集まったが、やはりジュニアの岩本が捕まる展開となり大苦戦。
 ジェイクとの息の合った連携もあり、終盤には諏訪魔に孤高の芸術からの腕十字とあわや金星という場面も作り出すが、最後は諏訪魔がバックドロップ、串刺しラリアット、投げっぱなしジャーマン、ローリングラリアット、バックドロップ、ラストライドと怒涛の畳み掛けで3カウント。

 メインイベントでは宮原健斗&青柳優馬vsTAJIRI&田中将斗の試合が実施。
 一度は袂を分かつも復活を遂げた“NEXTREME”宮原&青柳に対し、“元ECWコンビ”TAJIRI&田中は執着を見せ、特に田中は開幕前から「宮原をテーブル葬にする」と宣言していた。
 試合が始まると田中の真っ向勝負をTAJIRIがレフリーの隙を突くインサイドワークでアシストして青柳が集中砲火を浴びる展開となり、焦れた宮原は場外戦のさなかで自分からリングの下のテーブルを取り出して田中へテーブル葬を狙う。しかしTAJIRIが青柳、宮原とリングの下に引きずり込んで毒霧を噴射し、視界を失った宮原を田中がテーブルにセットしスーパーフライ。宮原はテーブルクラッシュを受けて動けなくなってしまうが、青柳が奮戦しTAJIRIからエンドゲームでギブアップを奪った。
TAJIRI&田中は毒霧を受けて動けない2人を眺め、試合には負けたが勝負には勝ったとでも言いたげに笑いながら去っていった。

 久々の“最高マイク”で後楽園大会を締めた宮原は、テーブルクラッシュについて「いやもう本当に初めてですよ、プロレスキャリアで。あの衝撃は本当にバカにできない。今までビデオでは見てきたけれど、本当に食らったら息ができない。回復するまで時間がかかった。本当に5分くらい。もう食らいたくないね」と語りつつ、「足元すくわれたよ。普段やってないことしちゃダメだよ。人生もそうじゃないですか。人生を今日習ったね。なれないことをしちゃダメだ。宮原健斗は宮原で行かなきゃダメだね。でもそれは後半戦に向けて勉強になったよ。宮原健斗は宮原健斗らしく行かなきゃ。とにかく優勝候補ナンバーワンだ。お客さんもそう言っていたよ。優勝だ優勝!」と前を向いて去っていった。

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