【会見全文】9・27『RIZIN.24』で朝倉海vs昇侍、RENAvs富松恵美の対戦が決定!朝倉未来の参戦は見送りも「『もうRIZINに未来は出ない』『ONEに出る』とかはない」
15日、今月27日にさいたまスーパーアリーナにて開催される『Yogibo presents RIZIN.24』についての記者会見が行われ、朝倉海vs昇侍、RENAvs富松恵美の試合が行われることが発表された。
まずは、榊原信行CEOが挨拶を行い、対戦カードの追加発表および、追加参戦選手の発表を行った。
榊原信行CEO
「こんにちは。日曜日に続いてですね、追加カード。今日は2枚カードを発表させていただきます。9月27日に向けて2週間を切った中でですね、ようやく、今回みんなに、格闘技のコアなファンの皆さんに呼びかけてお話もしているように、とにかくRIZINとして、日本の格闘技として、一番大きな今回のテーマは、世間とどう格闘技で勝負するか。フジテレビでのゴールデンタイムでの放送、2時間枠を頂いてますんで、やっぱりその中で格闘技の魅力を、裏で大きなドラマとかバラエティ番組があったりする中で、一般の人達、そこまで格闘技に日頃ですね、興味がない人たちにも届くチャンスが有るわけですね。その中で、世間とどう格闘技が向き合うか。どう勝負するか。その中で、一部前回の会見で誤解があったら失礼なんですけど、日曜日に会見で発表して、朝倉海選手、RENA選手にそこからオファーしたわけではなくて、ここまでもずっと8月の9日、10日の大会終わった後、海ともずっと話してきましたし、RENA選手ともいろんな形で話をしてきました。2人からも、やっぱり地上波で世間と格闘技で勝負するって中で、彼らにも気概があったり思いがあったりして、どういう形での発表、そして対戦相手含めてですね、最終調整をしてまいりました。今日発表させていただくカード、世間と向き合っていく中で、自信を持ってこの2人に、RIZINの中でここまで活躍してきてくれた実績をもとに、戦っていける相手も決まりましたので、発表させていただきます。
まず、1つ目。この試合には、スペシャルマッチとして冠協賛をいただきます。Wマークスペシャルマッチとして、RIZIN MMAルール、5分3R。朝倉海vs昇侍。これが1つ目のカードとなります。そして2つ目。RIZIN 女子MMAルール、53kgですね。5分3R。RENAvs富松恵美。この2試合を今日発表させていただきます。
まあ、あの、それぞれこのマッチメイクをするにあたってのプロモーターとしての見どころというか、意図ですね。そこは簡単にお伝えしたいと思いますが、まずはこの地上波ゴールデン、大晦日につなげていく中で、8月にバンタム級のベルトを巻いた朝倉海が、大晦日まで待たずに、いきなりお茶の間に登場する。このRIZINの中で、日本人選手しか当然この入国の、コロナの影響でマッチアップできない中で、やっぱりベルト持ったナンバーワンの男に出てきて欲しいってのが一番の狙いです。ただ、そのときに朝倉海と真っ向勝負して、この前の扇久保の試合を見てもですね、とてつもない打撃の力を持っている。扇久保をああいった形で圧倒するってのは、主催者である我々もちょっと予想だにしなかったことなんですけども、そんな海と真っ向勝負出来る男ってどうかなと、色々考えたときに、僕も会場にいましたけど、これまでもずっと注目しながらも、RIZINでいつか機会あったら出したいなあ、出てほしいなと思いながらいた、打撃に関して言うと決して引けを取らない、これ、打撃戦になるかどうかはわからないですよ?ひょっとしたら総合なんでグラウンドの展開になるかもしれないけど、まあ、あの、一発を持って、彼の勢いに押されずに真っ向勝負できる男は、昇侍しかいないなと。この前のDEEPの試合を見たときに、直感的に、なんとか昇侍出したいなあと思っていた矢先に、今回海と話をして、彼があの、昇侍選手云々ではなくて、とにかくRIZINとして世間と勝負していく中で、チャンピオンとして役割を果たしていく中で、『マッチメイクは任せます』ということで預けてもらったんで、だったら今回は昇侍に白羽の矢を立てようと。まあ、あの、楽しみにしていただけたらと。自信を持ってこのカードを皆様にお届けしたいと、そう思っております。
そして、RENA。彼女に関しては8月の9日、10日もですね、会場でもRENAに『9月は頼むよ』と彼女に声をかけて、そのあともRENAに色々話をしました。色々RENA選手以外の女子格の試合も組みたいなあと思いながら、一番のテーマである世間と勝負するって中で、過去の平場の大会、大晦日を除いた大会の中で、瞬間最大風速の視聴率を何度も叩き出しているのは、実は男子選手を凌駕して、RENAなんですね。RENAと美憂(山本美憂)の試合が過去だと一番視聴率も高かった。彼女がRIZINにとっての女子格の先駆者であります。その中で今、日本人選手とって考えてみると、カンナ(浅倉カンナ)以外だと、石岡(石岡沙織)ともやったか。……石岡とやってない?RENAは?あ、やってないね。外国勢と多い中で、今のRENAの実力測定をする上で誰がいいかなと、色々考えました。で、まあ、女子格のホントに草分け。僕らが、僕がRIZINを立ち上げる2015年より前のところで、佐伯さんのDEEP JEWELSにお邪魔したときも、メインは富松選手でした。まあ僕の中でもずっと強い印象を持っていた選手ですし、彼女のここまでのキャリアと、まあRENAと富松が今どういう形で今対戦すると結果が出るのか、どのような闘いを展開できるのか。これはRENAにとっては大きな1つの試金石にもなるし、富松選手も、これまでの日本の女子格の中で言うと、フジメグ(藤井惠)以降ですね、先駆者として第一線を引っ張ってきた功労者でもあるし、DEEP JEWELSの暫定王者までいった実績もある選手。それと、このRENAがどんな向き合いをするのか、とっても楽しみなカードだと思いますんで、この2試合をマッチアップさせていただきました。
そしてこれで全9試合かな?10試合か。になります。27日に向けて、もうあと1試合ないし2試合くらい組みたいなと、そう思っております。現状、これは参戦決定でお伝えしていいと思いますけど、瀧澤選手(瀧澤謙太)。PANCRASEで注目を浴びている瀧澤選手を軸に、バンタムで1試合組みたいと思ってます。追加で、もう1試合あるかないか、最終11試合ないし12試合で、9月27日、世間と勝負する。そういう形をとっていきたいと思います。これから追加カードの発表も含めて、さらなる話題作りも含めて、まだまだRIZINとしては27日に向けた色んなネタ……っていうか、話題を考えてますんで、ご期待いただけたらと思います」
続いて、RENAと富松のコメントが代読され、会見に出席した海と昇侍がコメントを発表した。
富松恵美(代読)
「パラエストラ松戸の富松恵美です。この度は RIZIN初参戦、並びにRIZINのエースであるRENA選手との対戦を組んで頂き、素晴らしい舞台に立てることを大変嬉しく思います。コロナ禍により練習も出来ない期間もあり、ただのヘヴィメタル好き、韓流ドラマ好きおばさんになっていましたが、最近は大好きな柔術とウエイトトレーニングの練習もしっかり出来ています。RENA選手の打撃の強さ、根性の強さは、試合を拝見するだけで脅威を感じております。自身の階級より上の契約体重にはなりますが、相手にのまれず、自分のやってきた技術を信じ、ウエイトトレーニングで強化した筋力を存分に発揮したいと思います。RIZIN女子では後輩の浅倉カンナちゃんが活躍していますが『パラエストラ松戸にもこんな半熟女がいるんだぞ!』と魅せる戦いをします。ただの思い出作りにはしません。歳は……ですが スキンケアには日々を入れていますので、RENA選手には負けない肌のコンディションを整えて試合に臨みます!『年齢はただの数字』を皆さんに感じて頂ける試合をします!もちろん自分でもそれを感じたい!さあ、今日から禁酒します!9月27日、自分自身とても楽しみにしています!」
RENA(代読)
「皆さんこんにちは。シュートボクシング、そしてRIZINのRENAです。このたび榊原代表から27日のRIZIN.24に出場オファーをいただきました。対戦相手が富松選手ということになりましたが、MMAの舞台で試合をしている以上、いずれ富松選手や黒部選手、前澤選手という実績のあるベテラン選手の皆さんに挑戦したい気持ちはあったものの、今回は時間が短く、せめてもう少し準備期間が欲しいというのが正直な気持ちでした。でもそのMMAにチャレンジするきっかけをくれて、私の第2の格闘技人生の扉を開いてくれた RIZINは、私にとってシュートボクシングと同様に大事な大事な守るべき場所です。そのRIZINがコロナ禍で大変な状況にあるのであれば、いま私にできることは戦うことしかないので、今回思い切って出場を決めさせていただきました。やる以上は私の試合を見てくださる皆さんに面白いと思っていただけるように精一杯頑張りますので楽しみにしていてください。富松選手、よろしくお願いします!」
昇侍
「昇侍です。このような機会をRIZINさんから頂いて、非常に光栄に思っております。格闘技を始めて、苦節18年。色んなキツい思いも、苦しい思いも、嬉しい思いもたくさん経験しましたが、それを何倍も超える、自分では考えられないような大チャンス。最大で最高の相手を迎えて試合を戦えることを、ものすごく感謝しております。今、本当に日本で最強、バンタム級最強の男と戦えるというのが格闘家としてどれだけ名誉なことなのかというのは、言うまでもないですが、自分の格闘技人生をかけて、今まで色んな苦しい思いも、栄光も掴んで来ましたが、今、そんな自分の18年の思いをぶつけて、もちろん格上……身体能力でもポテンシャルもものすごく才能のある選手ですし、これからもまだまだ世界に日本人格闘家として名を馳せていく選手だと思っています。ただ、こんな自分でもこうやって頑張って自分を信じて頑張っていけばこのようなチャンスを掴むことが出来るっていうのは、これからの格闘家を目指す若者、今同世代でも頑張っている格闘家はたくさんいます。そういう人の希望となるよう、自分の全人生、格闘人生をかけて9月27日、さいたまスーパーアリーナで実力以上の、ときに精神は肉体を凌駕するという言葉もありますが、思いの強さで自分の実力の何倍以上の力を出して、頑張っていきたいと思います」
朝倉海
「今回は正直、見送ろうかと思っていたんですけど、社長からもね、『協力してほしい』という声をいただきまして。ちょうど1年前も同じようなことがあったと思うんですけど(笑)でも、RIZINが困っているときこそ、チャンピオンとして盛り上げるのが責任かなと思うので、出場することを決めました。いや、まあ、やらなかったらそれ以上のことは多分起こらないと思うんですけど、年末に向けてもっと盛り上げるためには、ちょっと挑戦することも必要かなと思ったんで、今回僕がね、この大会を盛り上げたいと思います。まあ、地上波も放送してくれるということなんで、僕の熱い闘いを世間に届けたいと思いますので、応援よろしくお願いします」
そして、マスコミからの質問として朝倉未来の参戦の有無について質問が届いているということで榊原CEOが回答した。
榊原「海のお兄ちゃんの未来選手、1時間、2時間くらい前に電話で話しましたけど、あのー、未来選手とずっと、なんていうのかな。お互いコロナ禍だから仕方ないっていうのはあるんだけど、2月の浜松大会以降、4月、5月、7月と予定していた大会がキャンセルになって、実は4月未来でメインを張って、セミが海っていうようなことで横浜アリーナも考えてたんですよね。でまあ、その試合が無くなった。それはコロナだから仕方ないよね、残念だよね。実はその後、皆さんも噂レベルでは聞いていたかもしれませんが、7月の、実質的な日付で言うと10日、ここで東京タワーの下で新しいRIZINのチャレンジ、コロナ禍の中で観客の人に入っていただかない形の大会をやろうという準備を進めました。その時のメインも未来に頼みました。未来も、なんとか盛り上げようよって中で賛同してくれたんですね。残念ながらそれも具体的に進める上ではいくつかハードルがあって、やっぱり厳しいということで、残念ながら。ポスターの仮デザインまで出来上がっておったけども、やめました。その代わり、8月の9、10、横浜で、ぴあアリーナで2DAYSやろうと。そのときに、まあ、未来選手と話したのは、9月にさいたまに繋がるんで、そこでは試合組もうよと。そこでは出てよという話をしました。で、8月の9、10、海選手が見事バンタム級のベルトを巻いた会場でも、未来本人とも話をして、『9月、僕ありますよね?』『是非頼むよ』というところで、そこから、じゃあ、結局外国勢が9月も入ってこれないことが分かって、じゃあ誰とテーマを持って、なにに向かってモチベーション上げてやるかってとこで話し合いました。で、現実的には斎藤選手(斎藤裕)と未来選手の試合を、フェザー級のタイトルマッチとしてやったらどうだってことで8月の下旬くらいから両選手と話をはじめました。で、ここで誤解がないようにいいたいんですけど、『未来が逃げた』とか『斎藤が逃げた』とかは一切無いです。両選手とも『やる』ということで僕らは了解を得ました。ただ、ホントにまあ、9・27で、うーん、みんなで盛り上げなくちゃいけない中ではあるけども、未来、そして斎藤のタイトルマッチ、両選手の準備が中々整うかどうかって、短期間の中でこのカードを組むっていうことに、プロモーターであるというか主催者である我々も、体重を66kgって数字までお互いに作ってですね、最高のコンディションで初代のフェザー級のタイトルはやらせたいなって思いも含めて、色々お互いの中でのタイミングと言うか、条件的なことも含めて色々ありましたけど、揃わなくて、9・27は見送るということになりました。まあ、未来選手にとっても、『なんだよ。試合がやれる準備が整ってたのに試合がないのかよ』って、これは多分斎藤選手も同じだと思いますんで、このカードは、近々、いろんな形で両選手と最終調整して発表できたらなと。いつ、どこで、実現させるか。これは実現に向けて動きたいと思ってます。ですんで、未来選手と僕らが大きくモメて、『もうRIZINには未来は出ないよ』『ONEに出るよ』とか、そんなことはないですから。大丈夫です。ともに日本の格闘技を盛り上げたいっていう思いの中で、当然時として選手とプロモーターって相反する、モメるときがあるんですよね。同じ方向に向かって、総論では盛り上げたいと思いますけど、戦う本人からすれば、戦うための準備の時間とか条件とか相手とか、色々こだわる部分もありますから。そういうことをしっかりクリアして、未来選手との中での次の一手を決めたいと思います。斎藤選手ともしっかり話をして、斎藤vs朝倉未来っていうのの実現を、いつどういう形で実現させてくかってのは、近々に皆さんに具体的な発表をさせていただけたらと、そう思っております」
『Yogibo presents RIZIN.24』
日程:2020年9月27日(日)
開始:16:00(予定)
会場:埼玉県・さいたまスーパーアリーナ
▼RIZIN MMAルール(61.0kg):5分3R ※肘あり
朝倉海
vs
昇侍
▼RIZIN 女子MMAルール(53.0kg):5分3R
RENA
vs
富松恵美