遠藤哲哉がKO-D無差別級王座のV2を果たしケニー・オメガとの防衛戦を熱望!

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 DDTプロレスが23日、東京・後楽園ホールで「Summer Vacation 2020」を開催。メインイベントでは、KO-D無差別級王者の遠藤哲哉が挑戦者・上野勇希を破りV2に成功し、ケニー・オメガとの防衛戦実現を熱望した。

 3月20日以来、DDTが4カ月ぶりにプロレスの“聖地”に帰還した。その間に、田中将斗(ZERO1)を下して、無差別級王座を奪還した遠藤は、6月13日配信の無観客興行で「いつでもどこでも挑戦権」を行使した上野を下して初Vに成功。その上野を再び挑戦者に迎え、V2戦に臨んだ。

 序盤はじっくりとしたグラウンドでのレスリングの攻防を展開。10分過ぎ、激しいエルボー合戦が繰り広げられたが、上野が場外めがけて、遠藤をウラカンラナで投げ捨てる荒技を敢行。さらに、上野は場外の遠藤に向けて、最上段からのムーサルトアタックを繰り出した。戦場がリングに戻ると、一進一退の攻防が続いたが、上野はハーフネルソンスープレックス、フライング・ボディアタックなどで攻め立てたがフォールは奪えず。最後は遠藤がリストクラッチ式の変形リバース・パワーポムの新技で上野の脳天をマットに突き刺すと、シューティングスター・プレスを繰り出して、3カウントを奪取。上野の連続挑戦を今回も退けた。

 遠藤は「上野! 今のままじゃ、このKO-D無差別級のベルトを巻くのは、まだ先になるな。満足してないって言うなら、何回でも挑戦してこい。忘れんな。このベルトから一番遠いとこにいるんだ。オマエに言うことはそれだけ。さっさと帰れ!」と手厳しいマイク。

 そこで、今林久弥アシスタントプロデューサーが「次の挑戦者は、『KING OF DDT』の優勝者。11月3日の大田区(総合体育館)で受けてもらいます。遠藤選手が優勝したら、指名してもらう」とアナウンス。

 それを聞いた遠藤は「無差別級を懸けて試合したいランキング3位は武井壮、2位は橋本環奈、1位は長瀬智也(TOKIO)。同率1位がケニー・オメガだ。オレが必ずトーナメントで優勝して、DDTのリングにオメガを呼んでやる。そして、宮城県白石市出身のオレだけど、第二の故郷・後楽園ホールに、必ず、このベルト巻いて戻ってくる」と宣言し、ケニーとの防衛戦構想を口にした。

 バックステージで遠藤は「上野? まだまだ。アイツがやってること、考え、今のままじゃ、オレからベルトを獲ることはかなわない。アイツなりにがんばって、後楽園の客に、それが伝わったのかどうか知らないけど。勝ちにこだわるというなら、考え方変えないと」とコメント。続けて、「トーナメント優勝して、ケニーをDDTのリングに呼んでやるよ。オレは忘れていないからな。(昨年の)11月4日、(両国国技館大会の)一夜明け会見で言われたこと。一字一句、忘れてないから。根に持つタイプだから」と話した。その際、ケニーは遠藤に対して、辛らつなコメントを残していたが、遠藤は実力で、その屈辱を晴らそうという気概を見せていた。

 一方、敗れた上野は「いつ緊張するんだろうと思ってましたけど、しなかったですね。楽しかったです。トーナメントで勝てば、またチャンスがあるかもしれない。(KO-D)タッグも防衛して、トーナメントも何もかも我々が勝って、楽しくしたいですね。もっといけた気がするし、次の順番くらいの気持ちでいきたい」と、次の挑戦機会を視野に入れていた。

 また、4カ月ぶりの後楽園大会を高木三四郎社長が総括。「6月14日から興行は再開してますけど、後楽園は特別なものだなと改めて思いました。会場から要請もあったので、応援の仕方というのが声を出さないで、拍手と手拍子。新しいプロレスの見方というのを、お客さんなりにやってくれたのはありがたいと思いました。このままどういうことになっていくのか、緊急事態宣言みたいなことは、ボクらはわからないですし。ただプロレスは続けていかなきゃいけなしですし、DDTとしては大会を続けていこうと思ってます。上野、遠藤の世代でメインができたのがすごく大きいかなと思ってます。遠藤も頼もしかったし、彼の口から出たケニーという名前も、こういう状況なので、どうなるかわからないですけど。彼がトーナメントを勝ち上がったら、かなえなきゃいけないのかなと思います。秋山選手は、非常にいい効果をもたらしていると思うので、刺激を与えてもらいたい」(高木社長)

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