【会見全文】RIZINが8月9日&10日の対戦カードを一部発表!新型コロナと闘う榊原CEOは「RIZINのために命を落としてもいい」と覚悟を叫ぶ!今年中のメイウェザー参戦も示唆!

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 9日、都内某所にて『RIZIN.22 ―STARTING OVER―』および『RIZIN.23 ―CALLING OVER―』のカード発表記者会見が行われた。

 RIZINは、今月7日のオンライン会見にてクラウドファンディングの開始と、8月9日&10日に横浜・ぴあアリーナMMで10000人規模の50%である5000人規模でRIZIN22&23を開催することを発表。
 これを受け、今回の会見会見では両大会での一部カード発表が行われ、出席した15選手たちが意気込みを述べた。

 まずは、榊原信行CEOが挨拶を行った。


榊原「こんちは!こうやって記者の皆さんに集まっていただいて会見が開ける。RIZINは2015年に始めて、今まで日常的に皆さんとこうやって間隔を置いて会えることがあったのが、このコロナの影響でですね、今までの日常じゃなくなって、こうやってまた再会できたことをとても嬉しく思います。また雨の中集まっていただきましてありがとうございます。先般、オンライン、リモートでの会見で発表させていただきましたが、改めてこの大会にかける思いを皆さんにお伝えできたらと思います。よろしくお願いします。
 まず大会の名称、『RIZIN.22』『RIZIN.23』、2日間に渡ってぴあアリーナさんでやらせていただきます。先般のリモートの会見で僕が言い違えたことがあって、“こけら落とし”と言ってしまったのですが、こけら落としっていうのはアリーナの主催者がやられるイベントなので、我々としては、格闘技界初、かつ2DAYSっていうのはぴあアリーナでも初になるのかなあと思います。初めてづくしのピカピカのアリーナで格闘技の魅力を大爆発させたいと、そう思っております。それぞれの大会にサブタイトルを付けました。『RIZIN.22』は、PRIDEの時代も使いましたが、『STARTING OVER』、再出発という想いでSTARTING OVERと付けました。『RIZIN.23』は、『CALLING OVER』。集結せよ!集まれ!という意味です。格闘技を愛するファン、選手、主催者が一同に集まってエネルギーに満ちた最高の空間を作るということで、みんな集まってくれという意味のサブタイトルになります。今後、広報活動をしていただく中でサブタイトルも告知いただければと思います。
 そして今日、改めて冒頭で皆さんにお伝えしたいこと、本当にお願いしたいことは、クラウドファンディング、スタートさせていただいております。既に700万円以上の支援を頂いておるんですけど、ホントにこのご支援いただいたことに心から感謝を致します。ただ、この前お話したように、RIZINという格闘技の生命体みたいなものを維持していくためには、チケットの売上が半分になるんですね。実はぴあアリーナって1万人入る会場です。1万人入る会場に5000人しか入っていただけない。これはコロナの影響で、ソーシャルディスタンスを守って、多少空間を開けた席の割り振りになります。2日間で1万人です。本来であれば我々の力、ファンのエネルギーをもってすれば、1万人を2日間入っていただけるところが、自粛をすることを含めて、これからの日常はきっとそうなっていくと思うんですけど、5000人ずつ。イコール、チケットの売上が半減するってことになりますんで、そういう売上を新たな形で、格闘技のコンテンツ……格闘技だけじゃないですね。プロ野球もサッカーも、色々多分試行錯誤して、自分たちとしての生命体と維持するための収入構造を作り出していくということを考えていく、模索していくというところですが、しばらく時間はかかると思います。再出発は横浜からする。でもお金が足らないんです。みんな選手たちに、キチっとこれまで通りファイトマネーも払いたいと思います。これまでと同じようにファンの人達に頂いたチケット代+それ以上のものを持って帰ってもらえるような、その代わり選手たちは最高の舞台で最高のパフォーマンスを見せます。人生かけるんです。命がけでやる。その姿を見せ続けますから、どうかRIZINがスタートして、今回クラウドファンディングのタイトルにも『継続を支援して欲しい』と書かせていただきました。今回の大会を開催させていただくためだけの支援ではなくて、一旦動きを止めてしまったRIZINという組織を動かして、未来に向けて続けていくために本当にファンの支援を心からお願いしたいと思っています。よくみんなにも『カッコつけてばっかいないで本当のことを言え』ってよく言われるんですけど、本当の本音で支援がして欲しい。みんなの協力をもとに再スタートしてその生命体をもっと大きくしていくために、チケットの売上が半減するものを何かで埋めていくための努力。これは配信であったり、色んな形でのサービスを強化していくことによって、このRIZINという生命体が今まで以上に大きくなっていくための収入構造を必ず作り出していきたいと思いますので、ファンの人たちとともにその空間、そのスタートを切らせていただいて、1回2回って、多分人生の中でも一念発起して1回は出来るけど、とにかく継続していくこと、継続させ、成長させていくことって、実は大変なチャレンジだと思うんで、我々に力を与えてほしいと。本当に切に、この場を借りて、ファンの人たちとともに作り出していくための支援を冒頭でお願いしたいと、そう思っております」

 続いて、さらに榊原代表からクラウドファンディングについての想いが語られた。

榊原「僕は本当に本音で話しているつもりなんですね。ファンを信じてスタートを切ることを決めたんだから、僕らもある部分見切り発車です。スタッフが止めるのも反対されながらも、座して死を待つわけには行かないんで。座して死ぬんだったら、戦って前のめりに死にたいです。本当に、RIZINのために命を落としてもいいと、そう思っているくらい。この前にもいいましたけど、55にもなって、カッコ悪いかも知れないけど、人生かけてやってますんで。命がけで僕もやります。そのためにはファンの支援が必要だと。僕についてきてくれるスタッフもたくさん居るんだけど、そのスタッフにもただで働かせるわけには行かないし、みんなにも少しずつ我慢してもらって、空間を作り出そうと思っているので。この場を借りて、本当に、もう一度ファンの皆さんとともに8月の9日、10日、僕は笑顔で会いたいと思っています。見切り発車して、みんなに止められて反対されながら、それでも闘うことに飢えてる選手たちの姿に突き動かされてこういう形で、今日皆さんに発表します。さらなる支援をですね、まあ、支援と言っても、支援を皆さんから受けることって、とっても重たいお金だと想いますので、その支援に見合うだけのものを必ず返しますから。お返ししますので、ともに格闘技の力を……僕はどちらかと言うと日本の格闘技の力。今回期せずして、日本にいる格闘家たちのみでの試合になりますんで、この間もいいましたけど、みんなでこの空間を、格闘技にそれほど興味のない人たちにも振り向かせるくらいの爆発的な空間を作り出したいと思います。改めて支援をお願いしたいと思います。よろしくお願いします!……ちょっとは伝わりましたか?(笑)半分泣きそうになりました、すみません(笑)」

 続いて、榊原CEOから9日および10日の対戦カードが発表され、各選手たちが意気込みを述べた。


▼RIZIN MMAルール(66.0kg):5分3R ※肘あり
関鉄矢(SONIC SQUAD)
vs
内村洋次郎(イングラム)

関鉄矢
「ZSTから来ました。SONIC SQUAD所属の関鉄矢です!再出発ってことなんで、つまらなかった時期を切り開くのにふさわしい試合をして、爆発的なスタートができればいいと思ってます!よろしくお願いします!」

内村洋次郎
「内村洋次郎です。『これがRIZINだよ!』『これが内村だよ!』っていう試合をして、勝ちます。以上です」


▼RIZIN MMAルール(66.0kg):5分3R ※肘無し
斎藤裕(パラエストラ小岩)
vs
摩嶋一整(毛利道場)

摩嶋一整(代読)
「まずは新型コロナウイルスによる苦しい状況の中、戦える舞台を用意していただけることに感謝します。RIZINには初参戦になりますが、自分が参戦することによって、フェザー級の戦いが面白くなるんじゃないかなと思っています。地元・山口県の皆さんにも応援していただき、一緒に盛り上げたいです。対戦相手の斎藤裕選手は修斗のチャンピオンだけ合って当然強いと思います。初戦で国内のトップクラスの選手と戦えることが楽しみだし、斎藤選手を倒せれば自分の実力をRIZINファンの皆さんに示すことが出来ると思います。そして地方に毛利道場という強いジムがあることも知ってもらいたいです」


斎藤裕
「第10代修斗フェザー級チャンピオンの斎藤裕です。今回RIZINに参戦するに当たりまして、修斗の坂本代表に送り出していただけましたことを感謝致します。今回初参戦なんですけど、インパクトを与えたいと思っています。いい試合をして、他の階級に負けないくらいフェザー級を盛り上げていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします!」


▼RIZIN MMAルール(59.0kg):5分3R ※肘あり
伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム)
vs
神龍誠(フリー)

神龍誠
「こんにちは、神龍誠です。年末引き続き恵まれてとても光栄に思います。そして対戦相手の伊藤選手。僕の噛ませ犬になってくれてありがとうございます。当日は、キャリア初一本、KO勝ちして勝利を飾りたいと思います。あと、僕の新必殺技、ウルトラジャンピング踏みつけが待っているんで、足の方鍛えておいてください」

伊藤盛一郎
「第3代ZSTフライ級王者、リバーサルジム横浜グランドスラムの伊藤盛一郎です。自分が今までZSTでやってきたことを出せば必ず良い結果につながると思うので、当日はみんな瞬きするヒマもないくらい動いて、一番目立つ勝ち方で勝利を飾ろうかなと思います。2週間前にZSTのGTFの方でも試合をするんですけど、どっちも自分のZSTスタイルを魅せる試合にしようかなと思っているので、よろしくお願いします!」


▼RIZIN MMAルール(61.0kg):5分3R ※肘あり
井上直樹(セラ・ロンゴ・ファイトチーム柔術)
vs
渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)

渡部修斗
「初代Fighting NEXSバンタム級王者の渡部修斗です。対戦相手の井上選手、すごく強い相手なんですけど、自分にはマジカルチョークがあるんで、しっかり決めて勝って、自分の実力をRIZINのリングで証明したいと思っています。それで、帰りに横浜の美味しいスイーツ食べて帰りたいと思います。よろしくお願いします!」

井上直樹
「ニューヨークから帰ってきました、セラ・ロンゴ・ファイトチームの井上直樹です。今回、RIZINを開催していただけることになって、RIZINの方々にとても感謝しています。そして、コロナや九州の大雨で苦しんでいる人たちに少しでも勇気を与えられる試合をしたいと思っています。よろしくお願いします!」


▼RIZIN MMAルール(61.0kg):5分3R ※肘あり
元谷友貴(フリー)
vs
魚井フルスイング(和術慧舟會HEARTS)

魚井フルスイング
「えー、こんちは。魚井フルスイングで~す。自分、最近の試合、何試合か結果出てなくて、結構面白い負け方をしてるんですけど、今回、オファー貰って、なんでこの舞台で、このタイミングで、元谷選手と試合やらせてもらえるんだろうって自分自身でずーっと練習しながら考えてて、まだちょっとその答えが出切ってない感じです。こっから8月の10日まで、1ヶ月間、答えを見っけて、元谷選手と、見に来てくれるお客さんの前に立てるようにしっかりやっていきますんで、自分の試合、ぜひ見てください。盛り上げます!」

元谷友貴
「DEEPの元谷友貴です。対戦相手、ちょっと美味しいかわかんないですけど、いい勝ち方して、自分の存在、出していければいいと思います」


▼RIZIN 女子MMAルール(49.0kg):5分3R ※肘あり
浅倉カンナ(パラエストラ松戸)
vs
古瀬美月(Y&K MMA ACADEMY)

古瀬美月
「こんにちは!Y&K MMA ACADEMYの古瀬美月です。まずこのずっと目標にしていたRIZINのリングに立てて嬉しい気持ちでいっぱいです。相手は浅倉選手ということなんですけど、自分も勝てると思ってこの場に立っています。色んな人に自分の名前、顔、ファイトを見てもらえるいい機会だと思いますので、しっかり勝ちにいきます。応援よろしくお願いします」

浅倉カンナ
「浅倉カンナです!こんな時期の中で試合を組んでもらえたこと、本当に嬉しく思います。今までは自分が相手を超えていく試合が本当に多かったんですけど、今回初めて自分より年が下の選手と戦えるということで、しっかり自分が壁になって、いい勝ち方して、古瀬選手をまた超えていきたいと思います。そして、今まで試合を楽しみに待っていただいていた方々全員と、一緒にRIZINを、格闘技を盛り上げていけたらと思います。応援よろしくお願いします!」


▼RIZIN MMAルール(71.0kg):5分3R ※肘無し
矢地祐介(KRAZY BEE)
vs
ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)

ホベルト・サトシ・ソウザ
「皆さんこんにちは。いい試合を見せたい。まだみんな、私のことを信じて。いい試合見せるから」

矢地祐介
「どうも!矢地くんです!こんな状況の中で試合をやることって多分色んな声が有ると思うんですけど、やるからには僕たち選手は、少しでもね、皆さんに元気を届けられたらなと思うんで、当日は精一杯戦います。サトシ選手、すごいいい選手で、今日本人同士の対決しかない中だと、個人的にテンションの上がるカードだなと、とても強い選手なので噛み合うと思うし、すごい楽しみです。あと、クラウドファンディング!もしかしたら僕らにも影響があるかもしれないんで、是非皆さん支援よろしくお願いします!(笑)」


▼第3代RIZINバンタム級王者決定戦 RIZIN MMAルール(61.0kg):5分3R ※肘あり
扇久保博正(パラエストラ松戸)
vs
朝倉海(トライフォース赤坂)

朝倉海
「こんにちは、朝倉海です!まず、久しぶりに試合ができるということで本当に嬉しく思います。僕自身、大晦日ぶりの試合で、前回の試合からたくさんのことを学んで、本当に強くなって帰ってきました。今回はタイトルマッチということですけど、今後のRIZINのためにも絶対俺が勝たないといけないと思うし、確実に勝って、俺がRIZINを引っ張っていくんで、応援よろしくお願いします!」

扇久保博正
「元気ですかーーーッ!!今まで色んな事があって、やっとたどり着けたなという感じです。8月10日、最高の試合を見せたいと思っています。朝倉海選手を倒したいと思っています。海選手、いい試合しましょう!(海がうなずく)以上です!」

 続いて、榊原代表よりECサイトやチケット販売についての告知が行われた。
 ECサイトは11日の13時よりリニューアルオープン。新規グッズの発売もあり、その内容には榊原代表にも太鼓判を押した。
 また、チケットは一斉発売は両大会とも7月19日からスタート。FC先行は7月10日の12時から、オフィシャルサイトでの先着選考は13日の12時から、プレイガイド先行は14日の12時から行われる。
 また、クラウドファンディングのメニューも随時追加されていくため、こまめなチェックを推奨した。

 続いて、トフィック・ムサエフからビデオメッセージが届けられた。


トフィック・ムサエフ(VTR)
「やあ、みんな。トフィック・ムサエフだ。これからもRIZINで闘うことになったということを報告したい。みんなは今大変な時期だと思うけれど、これを乗り切って秋に会いましょう」

<質疑応答>
――扇久保選手、朝倉選手、コロナでの自粛期間の間の練習はどのように行ったいたのでしょうか。また、それは十分に出来ましたか?試合に向けての思いは。そして扇久保選手、YouTuberとしての手応えは

海「緊急事態宣言中はジムに行けなかったんで、そういう時間は自宅でトレーニング、1人で練習することが多かったですけど、その代わり時間がすごく出来たので、その時間は今までなかった時間だったので、分析だとか、色んな事を学ぶ時間にして、以前より強くなっている自信はあります」

扇久保「緊急事態宣言のときとかは、対人練習はしないで1人でやってました。あとはいつもどおりずっとやってたんで、8月には影響は無いと思います。あと、YouTubeに関しては、当初の見込みでは2日で3万人の見込みだったんですけど、今現在4ヶ月で4000人です。かなり苦戦してます。そろそろ潮時かなと思います(笑)頑張って続けていきたいと思ってます」

――矢地選手、さまざまな武道とコラボした動画が好評ですが、その中から使えそうな技は見つかりましたか
矢地「全部が全部ではないですけど、MMAに活かせそうな技っていうのはいくつかあって、それは既に実践練習の中で取り入れて自分のものになっているものも有るので、全部が全部ではないですけど、中には使える技術もたくさんあります。それぞれの武道を極めた人たちって、色んな考え方や、人としても確立されている方も多いので、なんすかね、色んな人とか関われたらなとは思っています」

――サトシ選手、以前「格闘技から離れたい」と言っていましたが、心境の変化があったのでしょうか
サトシ「ホントに今まではわたし、前の負けた試合はまだちょっと恥ずかしいね、いい試合してないから。負けたらちょっと、格闘技はしょうがない。いい試合してないから、ちょっとはずかしい。次の試合もみんなでいい子を見せたい。一番大事は、みんなでいい試合見せたい。いまも私のモチベーションもすごく変わった。前はあと2年と3年と出るけど、そのあと辞めたいけど、今も全部変わった。チャンピオンになりたい。全部いい試合見せたい世界一になりたい」

――チャンピオンになりたいと思うきっかけがあった?
サトシ「負けたから、私の生徒たちみんな家族も、いつも勝ったから、みんな変わらない。うちに帰ってみんな嬉しいだけ。前の試合で負けた後、なんか、家帰って、悲しいとか生徒たちも、さみしい、みたい。それで私も変わった。この気持ちは、もう、ほしくない。勝ったの気持ちだけ今欲しい」

――井上選手、ニューヨークでの新型コロナウイルス流行も合ったかと思います。向こうでの状況と日本に戻ってきてからの心境の変化は
井上「ニューヨークではもうホントに、すごい数の感染者数で、亡くなった方もいて、本当に外に買い物に行く以外は自宅待機という感じで、練習も家の中でやるしかない状況だったんですけど、こっちに来て、日本に帰ってきて、緊急事態宣言が出て制限はされてたんですけど、今は練習は全然出来ているので、今チャンスだなという感じです」

――こちらに帰ってきてホッとした?
井上「ホッとしたと言うか、ホッとはしてないんですけど、みんなにうつしてしまうかもしれないっていうのもあったので。でも、しっかり2週間自宅で待機して、措置を行ってきたので、しっかり練習して、全部してきたと思います」

――浅倉カンナ選手、初めて年下の選手と戦うということについての気持ちは。そして今までの試合との心境の違いはありますか
カンナ「年下の選手は初めてで、古瀬選手は自分より年下の選手なんですけど、試合に対する思いとかはいつもと変わらず。やっぱりその先を見せしっかりと試合をしたいと思います」

――「その先」とはどこなのでしょう
カンナ「やっぱり自分はチャンピオンベルトをかけて戦いたいっていうのはずっと言っているので、そこにつながる勝ち方ができればいいなと思います」

――古瀬選手、浅倉選手への印象は
古瀬「浅倉選手って、結構寝技とかレスリングとか寝技のイメージが自分の中でも強かったんですけど、何回か練習も以前一緒にさせていただいて手を合わせたときに、打撃もすごく強くて、もちろん一筋縄では行かないと言うか。自分は打撃が得意というか、打撃が好きなんですけど、それだけじゃ勝てる選手じゃないなと思って。だから全部、全部、全部が強い選手だと思ってます」

――榊原CEO、フロイド・メイウェザーJr.選手がインスタグラムで「日本に行ってRIZINの人間と会う」といったことを投稿していたのですが、実際に会って参戦の話などはしているのでしょうか
榊原「まあ、メイウェザープロモーションのレナードさんとは年明けてからも、お互いコロナがこんなにひどくなる前からも話はさせてもらってるんですね。それもこれも、RIZINとして、さっきのトフィックの件もそうだし、9月にもRIZINは大会を開きたいです。で、年末にも開きたいんです。当然、コロナが解消されればメイウェザーも、今話している中では『日本で試合がしたい』と。『もう一回日本に戻って日本で試合がしたい』と。RIZINのクラウドファンディングの記事やインタビューを見て、エールを贈りたいっていうことが1つ会って、『プライベートジェットで飛んでいって、是非日本で打ち合わせしよう』って言ってるんですけど、飛んでこれないですから(笑)日本に入れないんで(笑)ただ、ずっとそういう話はコミュニケーション取ってます。ホントにタイミングが合えばメイウェザーももう一度日本で試合をする。それは秋でも可能性あるだろうし、年末でも可能性あると思います。でも全部お金にまつわるんですよ。そのためにもクラウドファンディングとかでみんなに支援してもらって、RIZINという舞台を、経済活動を続けていくことの先にはトフィック・ムサエフも戻ってきて秋にも試合できるし、その中でメイウェザーだって可能性あるし、それを実現させていくってことはもちろん選手とプロモーターである我々と、ファンの人たちとの協力があって実現させていくものだと思うので、不可能はないと思っています。選手もそうだと思うけど、プロモーターとして『俺は世界一になるんだ』って言う目標を決めなければ世界一にはならないです。だから、僕らとしても『世界一のプロモーターになるんだ』という宣言をして、悪戦苦闘していると。多分RIZIN始まって以来の、事業が継続できないっていう危機なんでね。だけど、下向いててもしょうがないし、闘うしか無い。だけど、みんなファンとともに支援をもらいながら次の一手を見つけていきたいと。その先にはメイウェザーも必ず有ると思います。ただ1点。コロナが解消されるってことが必要になりますけど、色々な形で、UFCにしてもBELLATORにしても、知恵を絞ってですね、アブダビで大会を開催するとか、チャーター機を飛ばして選手たちを連れて行って。今回も全選手たちには、これも新しい日常の中で進めなくちゃいけないことですけど、感染予防対策をしっかりすることと、選手たちにはPCR検査を受けてもらうことを考えています。スタッフの中には当然抗体検査だとか、そういうことも含めて、絶対の100%はないと思うんですけど、できるだけ。これは他のメジャースポーツの動向も見ながら我々としては、お客さんの皆さんの中でも観戦を防ぐ環境を提供をするのと、選手たちの中でもその部分のチェックはね。まあ、濃厚接触することになりますよね。お互いのセーフティを守るためにも。今日発表させていただいたカードも、間際で選手から陽性反応が出れば対戦カードを変更するとか、違う形の展開になるかと思います。UFCなんかも、盛んに選手たちから陽性反応が、タイトルマッチで出たりして、本当にプロモーターも大変な局面だなと思いつつも、全部受け止めて自分たちの未来を築くということにしたいなと思っています。メイウェザーサイドともいろいろな話をして、彼の、本当にちょっと、なんて言うんですかね。今回でいうと、『本当にRIZINと日本にエールを贈りたい』と。いつでも準備が整えば試合に行く用意は有るし、その打ち合わせをしようっていう思いが、今日のインスタの中に出たのかなと、そう思っております」

――扇久保選手、ようやく日本のメジャーイベントのベルトまであと一歩というところまで来たということについての思いは
扇久保「まあ、ベルトへの思いというより、僕と朝倉選手で普通の試合しても仕方ないんで、次に繋がるような試合をしないと行けないと思ってるんで。それで勝った方にベルトは付いてくると思ってるから、とにかく魂かけて戦おうと思ってます」

<榊原信行CEO囲み取材>


榊原信行CEO
――この規模のイベントの格闘技イベントでコロナ対策をしながら開催するというのは初めての試みだと思います。特に気をつけているところは
榊原「1つはやっぱり 厚生労働省のアプリは、全員来る人は全員事前にダウンロードしておいてもらえるといいなあと。行政機関ともこういう機会がなければ、例えば神奈川県とか横浜市に確認すること無いんだけど、当然もし感染者が出た場合に経路が追えるというか、ダウンロードしておいてもらえればその人達はそのまま入れるけど、そうじゃない人は住所と名前を残してもらうとか、そういうことを徹底しなくちゃならなくなったりとか、マスクも配るっていう時代じゃなくて、それぞれ自分のオリジナルマスクを持っていたりするので、必ずマスクは持参してくださいと。無い人は会場で買っていただくと。マスクをしていればフェイスシールドまでする必要はないし、相手にうつさない効果で言えばマスクで十分だと。色々そのへんも監修で感染症の先生に入ってもらって、ここも次なる日常のマナーをどこまでするかっていうのは手探りのところもあると思いますが、最初は色々お客さんたちにも、検温をするとかも有ると思いますけど、真夏の炎天下で並んで入って、『37.5度以上あるから帰ってください』って言うのかどうかとかね、色んなケーススタディをしながら最大限の最善策を取って感染予防に臨むことは、我々じゃなくて必要になることだと思っていますし、他のプロスポーツも、この7月の今週末から観客を入れてやっていくのも参考にさせてもらって、どこまでの対策でお客さんに協力してもらうかっていうのを決めたいと思っています」

――朝倉未来選手は出場しないのでしょうか
榊原「未来は今回は出ません。まあ、ちょっとヒジを怪我しているというのも含めて、我々の未来が続いていくとするならば、当然今回全力でカードと組むこともそうだし、その先の9月とか12月とかを見据えて、選手も怪我している中であまり無理もさせられない。それと本人的には、弟にとっては大一番なんで、弟のセコンドについてしっかりベルト巻かせたいっていうことも含めてあります。逆に、未来に関して言えば、闘うこと以外でのRIZIN全体のズームアップする、例えば解説席に座るとか、なにか彼が選手ではないことで貢献してもらえることに協力してもらおうと思ってます」

――那須川天心選手の出場の可能性は
榊原「天心は、可能性はあると思ってます。ただ、そこも7月12日のRISEさんの試合の結果如何かなあと。そこで怪我を負うことがあればだし、1ヶ月切ったタイミングにはなるんでね。いずれにしても可能性はあるかなというところで、RISEさんとは話をしているところです」

――全部で何試合ずつくらいを予定していますか
榊原「これもSSAさんとも話しました、ぴあアリーナさんとも話しました、まだ答えも出てないですけど、まず試合数としては、8試合から多くて9試合。あとはノンストップでやって、トイレ休憩とかで休憩時間をいっぺんにするとトイレで密になるじゃないですか。だから逆に、試合を3試合ごとに切って休憩を入れるのか、ノンストップでやって好きなタイミングでトイレに行っていただくとか、どちらが正しいのかはこれかの検証ですけど、全体を、2日間やることも含めて、言うと、8試合、多くて9試合で収めようと思います。全体的な時間で同じ場所に、環境にいる時間も縮めることが必要だし、あとは入場の時間を整理番号で入っていただいて、ずらすと。だから開場から開始までの時間が少し長かったり、そういうところも入退場時の受け入れ体制も色々新しい施策をちょっと考えようかなと思っています」

――開場で流れたVTRには、山本アーセン選手、大雅選手も出ていましたが、出場の可能性は
榊原「アーセン、大雅も参戦させたいと思っています。本人からも了解は貰ってるんで。あとはカードが決定次第、来週には追加カードとして。いずれにしても今日発表させていただいたカードプラス、4試合ずつくらいのカードを……と言ってもあと1ヶ月位なんで、来週中には対戦カード順も含めてずばっと決めたいなと思ってます」

――アーセン選手は入国できるのでしょうか
榊原「入国は出来ます。ただ、2週間の自宅待機が強いられますので、早めに戻ってきて2週間自宅待機をして、ちょっとそれでも陽性だとダメですよね。陰性であるという条件の中で2週間待機後は自由に動けますから、大丈夫です」

――山本美憂選手については……
「美憂選手は微妙ですけど、基本、国籍がカナダなので難しいと思います」

――今大会では、日本人選手、日本在住選手のみの参戦ということで、カードとしてはシビアなサバイバルという状況かと思いますが、若い選手に期待することは
榊原「何人かの選手たちも言ってたけど、思い出づくりの1回で、『RIZIN出たことあんだよね』で終わっちゃってもしょうがないので、自分のポジションをしっかりここで圧倒的な印象が残る機会にできるかどうか。せっかくなんでこういう機会で、選手たちも、若手選手たちも出場する機会が与えることが出来てるんで、まあ自分たちのステップアップの機会にしてほしいなと。自分たちの歴史の、キャリアの中の記録じゃなくて記憶に残る試合をここで持ってこられるかどうかですね」

――扇久保選手と海選手の試合はメインイベントでしょうか
榊原「そうですね。10日のメインは扇久保vs朝倉海。ハイ。決定です。9日の方はもう少し状況を見て」

――扇久保選手が赤コーナーでしょうか?
榊原「まだその辺決まってないけど、恐らく扇久保が赤じゃないかな」

――マネル・ケイプ選手の王座返上は何月何日付になるのでしょう?
榊原「どうなるんだろうなあ?2月はだって、ニコニコしてまだ来てて、浜松にはだって、自分とこの選手送り出してきたじゃない。3月くらいだけど……ちょっと確認にはしますけど、だって、俺達が大会を中止するギリギリまで4月に出る話でずっと交渉してたわけだから、まあ、扇久保とマネル・ケイプだったでしょ?4月は。それで了解は取れてたんだもんね?3月の後半でしょうね。まあ、そこで最終的にひっくり返されると。1回ちょっと調べなきゃあかんな。一回うちの選手交渉担当と日にちの最終リールブレイクっていうか、もう交渉がまとまらずにって……でも、微妙なんだよね。最後までぐちゃぐちゃしてた。一回確認して本部から連絡します」

――貴ノ富士さんからなにか連絡はありましたか
榊原「近々に会うと思います。一度は会って話はしてみようと思うんですけど……ホント、あの……相撲界の人たちに裏切られることが多くてですね(笑)めっちゃ愛嬌もいいし、いや、イメージで言ってますけどね?(笑)だから、それが全部そうとはもちろん言わないですけど、先入観としてはやっぱり、総合格闘技には中々ホントに力士の人って向いてないんだろうなって。すり足であることとか、体力のこととか、フィニッシュがないじゃないですか、結局押し出せば勝つっていうことで言うと。まあ、巌流島やってた谷川貞治が最も好む……『ホント欲しい~!』ってなると思いますけどね(笑)巌流島も今休止状態なんでアレですけど。まあでも、まだ若いんでホント精進すれば戦闘竜のように、ホントに彼も時間かけて頑張ってやりましたんでね。そういう精進できる忍耐力があればだなあと思いますね」

――オリンピックも延期になった中、秋くらいにはいつも「隠し玉」という話も出ますが、今年の年末に向けての展望は
榊原「できれば、ホントに今年はグランプリって感じでもないんで、1マッチでタイトルマッチとかはもちろん9月や12月にも持ってきたいと思っていますし、純粋に見ても客が入れられるのかっていう問題が会って、それこそメイウェザーもある意味READYなんですよ。準備は出来てると。だから、でも、準備は出来てるのは分かるんだけど、これ(お金)が無いもんですから(笑)お金さえイメージが付くと言うか、そこのイメージが付けば、彼は『今回は安く出るよ』っていうのが、途方もなく高いんで(笑)これがあるんでですね、観客がまず入れられないと、少なくともみんなにチケットが売れて、それが彼を呼ぶ一つの原資になるわけだから、そこの経済的なところが上手くできればチャンスは有るし、向こうもやる気は有る。トフィック・ムサエフもそうだし、海外の選手たちはみんなやる気満々ではあるんですよね。そういうものによってこの後の展望は大きく変わると思うんですけど、ひょっとするともうずーっと日本人でやらざるを得ないという可能性も、ちょっと、ちょっと視野には入ってます」

『RIZIN.22 ―STARTING OVER―』
日程:2020年8月9日(日)
開始:15:00(予定)
会場:神奈川県・ぴあアリーナMM

▼RIZIN MMAルール(66.0kg):5分3R ※肘あり
関鉄矢(SONIC SQUAD)
vs
内村洋次郎(イングラム)

▼RIZIN MMAルール(61.0kg):5分3R ※肘あり
井上直樹(セラ・ロンゴ・ファイトチーム柔術)
vs
渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)

▼RIZIN 女子MMAルール(49.0kg):5分3R ※肘あり
浅倉カンナ(パラエストラ松戸)
vs
古瀬美月(Y&K MMA ACADEMY)

▼RIZIN MMAルール(71.0kg):5分3R ※肘無し
矢地祐介(KRAZY BEE)
vs
ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術)

『RIZIN.23 ―CALLING OVER―』
日程:2020年8月10日(月・祝)
開始:15:00(予定)
会場:神奈川県・ぴあアリーナMM

▼RIZIN MMAルール(66.0kg):5分3R ※肘無し
斎藤裕(パラエストラ小岩)
vs
摩嶋一整(毛利道場)

▼RIZIN MMAルール(59.0kg):5分3R ※肘あり
伊藤盛一郎(リバーサルジム横浜グランドスラム)
vs
神龍誠(フリー)

▼RIZIN MMAルール(61.0kg):5分3R ※肘あり
元谷友貴(フリー)
vs
魚井フルスイング(和術慧舟會HEARTS)

▼第3代RIZINバンタム級王者決定戦 RIZIN MMAルール(61.0kg):5分3R ※肘あり
扇久保博正(パラエストラ松戸)
vs
朝倉海(トライフォース赤坂)

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