【会見全文】全日本プロレス50周年に向けカーベルが2年間のスポンサー契約を発表!チャンピオン・カーニバル&世界最強タッグ決定リーグ戦は年内開催を予定!

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 28日、都内・株式会社カーベル本社内にて全日本プロレス&カーベルの合同記者会見が行われ、同社が全日本プロレスと2年間のスポンサー契約を結んだことが発表された。

 株式会社カーベルは『新車市場』『100円レンタカー』『ペットの旅立ち』『コレCARラ』を全国に展開しており、創立14年目にして年商75億円を誇る急成長中の企業。2017年9月より全日本プロレスとスポンサー契約を結んでおり、現在は契約期間の途中だが、新型コロナウイルスの流行で不安になっている全日本プロレスファンを安心させるために2020年9月から開始となる次回契約の早期発表に踏み切ったという。
 そして、同社の社長である伊藤一正氏は、“カーベル伊藤”の名でオリジナルのマスクを被って闘う社長兼プロレスラー。2016年にメキシコでデビューしてからは全日本プロレスの地方大会を中心に数多の団体へ参戦しており、出身地である愛媛県で活動するローカル団体・愛媛プロレスでは四国統一タッグ王座を獲得するなどプロレスラーとしてのキャリアも積み重ねている。

 会見には、全日本プロレス代表取締役社長の福田剛紀氏と、カーベル代表取締役社長の伊藤一正氏が登場。


福田剛紀
「本日はお忙しいところお集まりいただきどうもありがとうございます。ここ、カーベル本社で発表させていただきますのは、私ども全日本プロレスとカーベル様とで2年間の広告スボンサー契約が整ったというご報告でございます。ここ数ヶ月の社会情勢を見ますと、大変後ろ向きの報道ばかりで頭を痛めていたのですが、このように今日は前向きなご報告ができることを大変嬉しく思います。
 昭和の頃から続く全日本プロレスですので、皆様の中には古いイメージもあろうかと思いますが、このように若くて元気のある企業様と一緒に活動する機会を得られたことによりまして、まだまだ我々も伸びていけると改めて希望を持っているところでございます。全日本プロレスが現状で満足すること無く、例えば動画配信サービス『全日本プロレスTV』などでの露出を増やすことによって、カーベル様の社名とロゴがもっともっと多くの方々の目に止まっていけるように我々も心がけて参りたいと思っております。
 例えば、今年9月には延期になっておりましたチャンピオン・カーニバルを開催する予定でございます。また、年末には世界最強タッグ決定リーグ戦という私どもの目玉シリーズの開催準備も進めております。このように私どもは日々プロレスの仕事をしてまいりますが、実はこの2年度、この契約の2年後には創立50周年を迎えます。その日までに我々とカーベル様の両社がどれほど成長できるかをぜひ皆様にも見守っていただければと思います。本日は貴重なお時間ありがとうございます。以上です」

伊藤一正
「みなさんこんにちは!このようにいつも元気なカーベルです!全日本プロレス選手の皆さん、関係者の皆さん、メディアの皆さん、そしてカメラの向こうにいらっしゃるファンの皆さん!向こう2年間、カーベルがしっかり全日本プロレスをスポンサー、サポートさせていただきますので、安心して全日本プロレスを見守ってください!向こう2年間、しっかりサポートします!改めてよろしくお願いします!」

――伊藤社長、全日本のスポンサーを継続しようと決断した経緯について教えて下さい
伊藤「決め手は1つですね!それは僕が選手として活動しているからだと思います!もししていなければ、野球、サッカー、バレー、柔道、卓球、すべてのプロスポーツと同じように今年はスポンサーをやめていたと思います。
理由も簡単で、今カーベルは年商75億の企業です。コロナくんがバーッときてみんな仲良くなってしまって、それでカーベルが年商が今年15億下がりますね。75億分の15ですから、年商が20%落ちるっていう。それが分かっている状態なので、どんなスポーツのスポンサーさんも、今年休むかなとか減額しようかなとか、そうなるのが僕は普通だと思います。カーベルも多分それが普通です。
 ですが、僕が選手としてやっていたので、全日さんのリング、ファンの皆さん、リングや会場を設営してくださるスタッフの皆さんを地方の試合で、後楽園で見かけます。控室で選手と一緒になります。そしてリングの上で組んだり対峙したり、選手とともにファンのために一生懸命身体を使います。だから僕が選手としてやっていなければそういう人達の顔が浮かんでこないので、お休みしていたと思いますけど、全日本プロレス、イコール、僕の中では選手の顔や会場づくりをしていただいている方々の顔がすぐ浮かんでくるんですね。僕にとってリングを通じた仲間だと思っていますので、少しでも仲間の役に立ちたい。あとは、私とうちの社員の年収を下げてプロレスに回そうっていう、それだけでございます(笑)」

――福田社長、全日本の50周年に向けて躍進を遂げていかなければならない時期だと思います
福田「躍進を遂げなければなりません!(笑)」

――先程チャンピオン・カーニバル開催について発表がありましたが、具体的な目処は
福田「現状、このまま感染者数の減少が続けば、環境が許せばという条件付きではあるのですが、9月、10月の2ヶ月にまたがってのチャンピオン・カーニバルを予定しております。
最強タッグにつきましては11月中旬~下旬、そのあたりはまだ会場の手配にもよるのですが、12月に決勝ということで、これもまた2月にまたがるシリーズを予定しております」

――4月に開催予定だったチャンピオン・カーニバルでは出場選手などがすべて発表されていましたが、これらの変更はありますか
福田「招聘する外国の方がまだ当分入国できないだろうということで、日本人選手だけの開催となる見込みでございます。メンバーにつきましては、改めて1から折衝しなければいけませんので、スケジュールなどは今後の状況次第ということで、まだお知らせすることは出来ないでいますが、前回発表したメンバーに準ずる、皆さんの期待を裏切らない選手に出場して頂く予定となっております」

――選手としても全日本のリングで活躍されているカーベル伊藤選手ですが、今後の参戦プランについて伺えますか
伊藤「機会があればドンドン上がりたいと思います!」

――昨年にはアジアタッグ王座への挑戦を口にされていましたが、今もアジアタッグを狙いたいという思いはありますか
伊藤「そうですねえ。奇しくも今、全日本のベルトを2つも他団体の選手が持っているので、この約2ヶ月、僕もやることがなくて身体を大きくしたので、いつでもスタンバイは出来ております!(笑)」

――伊藤社長、新たに結んだ契約は具体的にはどのようなものなのでしょうか
伊藤「今までよりも大きくなります。まあまあ、まあまあです(笑)」

――新型コロナウイルスの影響下でフランチャイジーさんは大変な時期で皆さん苦労されています。プロレスにスポンサードする資金を加盟者さんに還元するという選択肢はあったのでしょうか。そして、その状況下で敢えてプロレスのスポンサーとなってスポーツ振興に資金を投じることも素晴らしいと思います
伊藤「私達は全国で930店舗、4つのブランドで展開して加盟店さんがそれだけの数いらっしゃるわけですが、加盟店さんの殆どが車関係の方であり、加盟店さんの社長の年齢はほぼ60歳前後です。ほぼ9割以上が男性ということで、60歳前後の男性はプロレスがみんな好きなんですね。ジャイアント馬場さん、アントニオ猪木さんを見ていた世代ということもあって。全日本プロレスさんの素晴らしいところは、全国100回以上に及ぶ巡業を1年間にしていただく、それすなわち、各地域の加盟店さんがその会場に足を運んでお客様サービス、あるいは社員の満足度アップ、あるいは取引業者さんをお連れした日頃のねぎらいのサービス。そういう場になっているので、加盟店さんからすると全日本プロレスさんが加盟店さんにとっての社員ならびに取引先ならびに顧客満足度を上げる場になっていますし、皆さん自身が元気な場にもなっているので、今回しっかり2年間サポートさせていただくことに対して、ハレーションも起きず『やるなあ!』という、どちらかというと支援・声援、『早く全日本プロレスの試合が見たいです!』と、そういう声のほうが多いですね。
もう1つは、15億も売上が下がるので、『そんな2年間も大丈夫ですか?』って言うのはうちの経理部門くらいです(笑)それでもやろうと言うのは、今日皆さんメディアのお力もお借りして広げてもらいたいと僕が思うのは、今日のこのスポーツがプロレスだったというだけで、その支援企業がカーベルだったというだけで、僕が広がってもらいたいのはあらゆるスポーツのスポンサーさんは『どうしようかな』ってきっと悩んでいると思うんです。でも、プロスポーツというのは、僕の中の価値観では選手・団体と、ファン、スポンサー、この三位一体にならないとプロスポーツって存続できないんです。だから、あらゆるスポーツのスポンサーをやられている企業さん、是非スポーツで誰かを元気に出来る人を、スポーツで誰かに感動を与えられる、ハッピーや感動やスマイルを与えることが出来る人を支えてあげてください。スポンサー無くしてプロスポーツが上手く行かないのは事実なので、すべてのスポーツ、プロ・アマ問わずスポーツのスポンサーさん、サポート企業さん、是非なんとか費用を捻出していただいて、スポーツが持つ素晴らしさを失うこと無く、そういう力添えを頑張っていただきたいなと。今日の発信・メディアの報道が刺激になれば嬉しいなというのが本音だったりします。いい質問ありがとうございました(笑)」

――福田社長、カーベルさんのスポンサードについて金額以上にその心意気を感じたと思います
福田「私は実はさほど社長経験が長い方ではございませんで、まだまだ勉強中の身ですから、このように立派に成功されている伊藤社長を見ると、私自身勉強になっております。具体的に申し上げると、伊藤社長の言葉の端々に出てくるのが、『こういうことすると必ず1割か2割の反対はあるんだよ。でもね、それを押し切ってやるんだよ』とおっしゃるんですよ。私には今までそういった考えはございませんで、どう全員に迎合するかということばかりを考えていたので、伊藤社長のそういった姿勢を拝見して、本当に目からウロコが落ちたといいますか、これが目標にすべき社長像なんだろうなと認識しております。……これだけ持ち上げればよろしいでしょうか?(笑)」
伊藤「あぁ!ありがとうございます!(笑)」

――福田社長、2年後に50周年を迎えるに当たっての目標は
福田「現時点で何も固まっていないので、おぼろげなイメージしか無いのですが、やはり少し大きめの会場、そして普段全日のリングに上っていない選手で、過去に全日本にご縁があった選手に集まっていただいて、1人でも多くのファンに見ていただける大会を目指していきたいと思っております」

――大きめの会場というのは、例えばどの会場を想定していますか?
福田「予約が取れるかどうかにもよりますし、その時点でお客様を大勢いれての開催が可能かどうかという社会情勢もありますので、ファン1人1人の頭の中には『あの会場がいいな、この会場がいいな』というのもございますので、そのあたり想像力を膨らませていただくというのが今の時点ではよろしいのかと思います(笑)」

――全日本プロレスが50周年を迎えるに当たり、スポンサーとしてはいかがでしょうか
伊藤「経営の部分から見ると、個人商店、有限、株式問わず、会社が50年続くってすごいことなので、それをスポーツ団体として2年後に50周年を向かるということは素晴らしいですし、カーベルは今年で14年目の会社なので、ジャンルが違えど50年続く会社、50年続いた時のステージっていうのは、僕からすると16年目の会社の社長になるので、ぜひ見てみたいなと。それに携わらせていただいて、『こういうことをするから50年続く会社になるんだな』ということを勉強させていただくいい場になると思います」
福田「逆に私から申し上げますと、50年と言っても紆余曲折がございまして、我々もスタッフ一同ゼロからのスタートという気持ちでおりますので、事業としての先輩はカーベルさんのほうが先輩という気がしております」

――伊藤社長、新型コロナウイルスの影響下で加盟店への支援をしていくという発表が以前にありました。今回のスポンサー契約を通して加盟店に向けてのアピールポイントはありますか
伊藤「どんなときでも僕のスタイルというか、経営のものさしが間違っている部分も多いんですけど、自分のためじゃなくて他人のためにお金を使っていると、きっと回ってくるので、社員のため、お客さんのため、あるいは仲間のため、あるいは他社さんのため。そこに喜びとかハッピーが自分の中でイメージできたら、使えるところは使ったほうがいいと思います。多分なにかで還って来るかなっていう願望を胸にいだきながら、僕は使いまくっています(笑)」


 会見終了後、福田社長と伊藤社長はソーシャルディスタンスを意識した“エア握手”で今後の結束を誓った。

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