【試合詳細】5・5 全日本プロレスTVマッチ 【世界タッグ】諏訪魔&石川修司vs宮原健斗&ヨシタツ ジェイク・リー&岩本煌史vs芦野祥太郎&羆嵐 岡田佑介vs児玉裕輔 秋山準&黒潮“イケメン”二郎vs大森隆男&ブラックめんそーれ

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『全日本プロレス中継 2020 ~そして、闘いはつづく~』
配信日:2020年5月5日(火・祝)
配信時刻:19:00
観衆:無観客

▼シングルマッチ
[PURPLE HAZE]●イザナギ
8分45秒 捕獲式腕ひしぎ逆十字固め
[Evolution]○佐藤光留(パンクラスMISSION)

▼タッグマッチ
大森北斗/●田村男児
11分13秒 メテオラ→片エビ固め
TAJIRI(フリー)/○フランシスコ・アキラ

▼シングルマッチ
[PURPLE HAZE]○ゼウス
9分14秒 ジャックハマー→片エビ固め
●佐藤嗣崇(フリー)

▼タッグマッチ
秋山準/○黒潮“イケメン”二郎(フリー)
11分42秒 イケメンサルト→体固め
[ワイルドめんそーれ]大森隆男/●ブラックめんそーれ

▼シングルマッチ
[Evolution]●岡田佑介
10分7秒 マッドスプラッシュ→片エビ固め
[Enfants Terribles]○児玉裕輔(フリー)

▼タッグマッチ
[陣-JIN-]ジェイク・リー/●岩本煌史
14分36秒 アンクルロック
[Enfants Terribles]○芦野祥太郎(フリー)/羆嵐(フリー)

▼世界タッグ選手権試合
【第87代王者組/暴走大巨人】○諏訪魔/石川修司
26分59秒 バックドロップホールド
【挑戦者組】宮原健斗/●ヨシタツ
※諏訪魔&石川が2度目の防衛に成功

諏訪魔&石川が無観客試合でヨシケンを破り世界タッグ王座V2!芦野ら元W-1勢に羆嵐が合流し勢力拡大!秋山とイケメンが“WJタッグ”を結成?!

第1試合

 光留が入場してくると、イザナギが背後から急襲し花道で奇襲。そのまま光留のコスチュームを使って絞め上げていくが、光留は延髄斬りで反撃。
 さらに光留はミドルキック連打で追い込みサッカーボールキック。これを返されると光留はジャーマン・スープレックスを狙っていくが、イザナギは光留の着物を引っ張って足を刈り、自らのTシャツを脱いで光留の首を絞め上げる。さらに光留の足に狙いを定め、ロープや鉄柱に足を絡めて叩きつける。さらにイザナギは光留を場外に引きずり出し、ヒザへのスライディングキックを連発。リングに戻してヒザへのストンピング連打からヒザへの噛み付き攻撃。光留はエルボーで反撃していくが、イザナギはヒザへの低空ドロップキックからロープを使ってのニーロック、低空ドロップキックと猛攻。続けてイザナギは串刺しスプラッシュを狙うが、光留はこれを回避しソバット、延髄斬りと反撃の狼煙を上げる。
 光留はようやく入場コスチュームの着物を脱ぐと、痛む足でミドルキック連打していき、水車落としで叩きつける。これをキックアウトしたイザナギの左手を掴んですかさず腕十字に入るが、イザナギはなんとかブレイク。
 光留は座り込んだイザナギの胴へローキックを連打も、イザナギが顔面かきむしりからブレーンバスターを狙う。これを振り払った光留は脇固めを狙うが、イザナギがレフリーを突き飛ばし、その隙に股間を蹴り上げる。そしてイザナギがトラースキックのコンビネーションから低空ドロップキック、足4の字固めと試合を決めにかかる。光留は苦悶の表情でブレイクするもダメージは甚大。
 イザナギは上から光留のアンクルを取りに行くが、光留が下から逆に足首を取り、アンクルホールドから延髄斬り。さらに走り込んでPKを叩き込み、デスバレーボムで叩きつける。このフォールを返したイザナギの腕を取り、捕獲式腕十字でタップを奪った。

<試合後コメント>
佐藤光留
「全日本ジュニアをこれから変えようと思ってる人間が何を変えるかだよね。体変えるのか、気持ち変えるのか。アイツは自分のやり方変えてんだよ。その方法が合ってるか間違ってるかは今日の結果が全てでしょ。足引っ張られるいわれはないよ。置いてかれるやつは勝手に置いていかれますからね」

第2試合

 4人がそれぞれしっかりと握手を交わし、男児とアキラでゴング。
 ロックアップから男児が腕を取りに行くも、アキラは素早くローリングしてかわしていく。男児はショルダータックルから飛行機投げ。さらにロープに飛ぶが、アキラはゼロ戦キックでカウンター。男児も負けずに即座に飛行機投げで叩きつけると、両者タッチへ。
 北斗とTAJIRIの対面となると、ロックアップで北斗が押し込んでいき、リストの取り合いからヘッドロックから北斗がショルダータックル、アームドラッグと優勢を掴み男児にタッチ。
 男児もTAJIRIの腕を取り、上から下からヒザへのエルボー。続けてキーロックで絞り上げ、そのまま北斗にタッチ。
 北斗はコーナー上からTAJIRIの腕へハンマーを落とし、腕固めに捕らえていくが、TAJIRIは北斗を相手コーナーに押し込み、北斗が男児にタッチ。
 男児が出ていくとTAJIRIはサミングからアキラに代わり、ダブルでショルダータックル。アキラは男児にエルボースタンプ連打から持って返ってTAJIRIにタッチ。
 TAJIRIが出ていくと男児がエルボーを連打も、TAJIRIはローキックで体勢を崩してフロントネックロック。そのまま連れ帰ってアキラにタッチ。
 アキラは男児をコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、男児がカウンターのショルダータックルで吹き飛ばすと両者タッチ。
 北斗はTAJIRIにエルボー連打からロープに走ってジャンピングエルボーからブレーンバスター。これを返されるとジャーマン・スープレックスを狙っていくが、TAJIRIはくるりと体勢を入れ替えてスイングネックブリーカー。
 アキラに代わるとアキラが串刺しランニングエルボー連打からロープに飛ぶが、北斗はカウンターの風車式バックブリーカー。ここで男児にタッチし、二人でトレイン攻撃から男児が俵返し。男児がバックを取るとアキラもバックを取り返し、男児が足を取りに行く。これをアキラがこらえていくと北斗が加勢に入ってアキラをグラウンドに転がすと、男児が膝十字、北斗が腕十字を同時に仕掛けるダブルのジャーべへ。これはTAJIRIが慌ててカットへ。
 男児と北斗はそれぞれニュートラルコーナーに上がっていき、まずは男児がダイビングショルダー、北斗がミサイルキックをお見舞い。さらに男児がアキラを引き起こしてエルボー合戦を挑み、アキラがロープに飛ぶと絡みついてスクールボーイ、バックスライド、起き上がり際にショルダータックル。そしてファイヤーマンズキャリーに捕らえていくが、着地したアキラが二段式前蹴り、トラースキックとスピーディな反撃。そしてアキラがコーナートップに上がってメテオラを叩き込み、男児から3カウントを奪った。

<試合後コメント>
TAJIRI&フランシスコ・アキラ
アキラ「TAJIRIさん、勝ちましたね!」
TAJIRI「いやあ、アイツらやりますねえ。ていうかあの、見てくれが怖い人には中々行けないけど、僕らみたいに見てくれが貧弱な人には『こんな力あんじゃねえか』って。なんかいつもと違った感じ」
アキラ「彼らは毎回何かを改善して試合をやっているよ。今日はいつも異常に激しい試合だったな。僕も今以上に成長していかないとね」
TAJIRI「そろそろアイツらが急成長する時が来るんじゃないかと感じた試合でしたね」

大森北斗&田村男児
北斗「届かない……。いや、今日こそ勝てると思ったんですけど、マジ甘くないっすね。近いような、遠いような、モヤモヤした気持ちが。連戦したいですね。毎日試合したいですね。成長を止めたくないです」
男児「悔しい。悔しいだけですね。以上です」

第3試合

 ロックアップから佐藤がロープに押し込んでいき、クリーンブレイク。再び組み合ってリストの取り合いとなり、ゼウスが無表情で冷酷に腕を固めていく。佐藤はヘッドロックで切り返し、ショルダータックルでぶつかっていくがゼウスは倒れず「来い来い!」と佐藤に何度もぶつからせていく。佐藤は負けずに走り込んでショルダータックルでなぎ倒すと、チンロックで固め、ブレーンバスターを狙っていくが、ゼウスが逆にぶっこ抜いてブレーンバスターからスリーパーホールドへ。
 ゼウスはそのまま首4の字固めに移行し、佐藤がブレイクすると佐藤の首をロープに押し付けながらヒザをグリグリと押し込んで痛めつける。佐藤はエルボーの連打でゼウスに向かっていくが、ゼウスは微動だにせず強烈な逆水平チョップ。そしてコーナーに叩きつけて串刺しの逆水平チョップを連打し、セカンドロープからのミサイルキック。そして「上げるぞコラ!」とブレーンバスターを狙うが、佐藤が耐えて逆にブレーンバスター。
 佐藤は串刺しのバックエルボー、ラリアット、オクラホマスタンピードと叩きつけてからパワーボムの体勢に入るが、ゼウスはショルダースルーで切り返す。
佐藤はエルボー、ゼウスは逆水平チョップで打ち合い、ゼウスがジャンピングラリアット、串刺しラリアットからのベアハッグスープレックス。これを返されるとゼウスはチョークスラムを狙っていくが、佐藤は着地してゼウスの逆水平チョップを耐えながらエルボーの連打。さらにロープに飛んでラリアットを放っていくが、ゼウスもラリアットで迎撃。これは相打ちとなるも、佐藤はメゲずにロープに飛んでラリアットでゼウスをなぎ倒すと、パンプハンドルスラムを狙っていくが、ゼウスはヒップトスで切り返してバイセップスエクスプロージョン。そしてコーナートップからのフロッグスプラッシュ。これを返されるとゼウスはレフリーに抗議するが、最後はジャックハマーで叩きつけて3カウントを奪った。

<試合後コメント>
ゼウス
「おい!見たかオラ!これがゼウスじゃ!誰でもかかってこいオラ!オォ?!コロナぶっ倒して!オォ?!ゼウスの時代作ったる!オォ?!待ち遠しいんじゃオラ!かかってこいオラ!チャンピオン・カーニバルどうなっとんじゃオラ!絶対折れが優勝する!オォ?!かかってこいオラ!」

第4試合


 試合前に秋山はイケメンに「お前にかかってんだよ。入場早くやれよ?」と念押しするが、イケメンは「秋山さんにプレゼント持ってきたんですよ」とイケメンのスイカ柄のジャケットと同じ布を使っていると思われる布マスクをプレゼント。これには秋山も「お揃いかあ(笑)」破顔するが、「これもあります、ヘアバンド」と同じ柄のヘアバンドを差し出すと「このやろうお前(笑)」と笑顔で頭をはたき、逃げ出したイケメンを追いかけていった。

 イケメンがスイカ柄のマスクを付けていつものように入場。そして続く秋山もお揃いのマスクを付けて入場。イケメンは大喜びしてロープを上げ、秋山のリングインを促すが、秋山は一旦引き返したり、リングインした後すぐに場外に出たりとイケメンの入場をオマージュ。これにはイケメンも大はしゃぎしながら握手。

 イケメンと大森の対面でゴングが鳴ると、大森が威圧し、イケメンは周囲を回って中々組合わず。ロックアップから大森がショルダータックルでなぎ倒していくが、イケメンは何度も跳ね起きて余裕をアピール。しかし何度目かで大森がイケメンの髪の毛を踏みつけて跳ね起きを阻止してロープに飛ぶが、イケメンはカウンターのドロップキック。そして無観客の会場でイケメンと大森は自らのコールを煽っていくが、途中で我に返った大森がめんそーれにタッチ。イケメンも秋山につなぐ。
 めんそーれが「シャーッ!」と秋山を挑発していくと、秋山はショルダータックルで吹き飛ばし、めんそーれもドロップキックで反撃して秋山を場外に。そして場外飛びのフェイントから「1!2!3!シャーッ!」とポーズを決めてみせるが、場外から秋山がめんそーれコールを贈り、場外飛びを誘う。これに戸惑いを見せるめんそーれだったが、意を決してプランチャ。案の定秋山がこれをかわして自爆させると、めんそーれをリングに戻してラリアットからランニングニー。さらにめんそーれのマスクを掴みながらニーバッドを連打していくと、めんそーれのマスクが取れてしまい、秋山の反則負けを告げるゴングが鳴らされる。
 解説のイザナギが、めんそーれの中身が目の周りに黒い隈取をしていたのを見て「中身は中島洋平かと思ってたら、出てきたのはアライグマでしたねえ。もしくは海賊のときのジョニー・デップ」と味のあるトークを交わす中、全員の合意からそのまま試合が続行されることに。
 めんそーれは秋山をコーナーに叩きつけると腕を取って拝み渡りを狙うが、秋山がロープを蹴飛ばしたことでめんそーれは股間をロープに痛打。そのまま場外に蹴落とされ、伝統芸能と化しつつある場外ボディスラムからイケメンにタッチ。
 秋山がめんそーれをキャメルクラッチで固める中、イケメンが顔面へのジャケットパンチを連打。さらにネックツイストで痛めつけていくが、めんそーれはチョップで反撃。イケメンは「イェヘッヘッヘヘェ~イ♪」と笑って余裕をアピールしながら延髄斬り。秋山にタッチ。
 秋山はめんそーれをパイルドライバーで突き刺し、ブレーンバスターを狙っていくがめんそーれが高速ブレーンバスターで切り返し大森にタッチ。
 大森は秋山にビッグブートからニールキック。そしてネックブリーカードロップで追撃していくが、秋山がチョップの打ち合いを制してヘッドバッド。さらに突っ込んでいく秋山をビッグブートでカウンターした大森は「アックス!ボンバー!」と予告して走り込むが、秋山がジャンピングニーでカウンターしてイケメンにタッチ。
 イケメンは大森にジャケットパンチを連打し、ボディスラムでセットしてイケメンスペシャル。さらにハイブリッドブラスターを狙っていくが、これを切り返した大森がフルネルソンバスター。めんそーれにタッチ。
 めんそーれは黒潮“イケメン”二郎に串刺しランニングエルボーからスネークスパイク。そしてハブクローで殴りかかるが、イケメンはこれを白刃取りして自らのジャケットのポケットに入れてしまう。そしてポケットの中でめんそーれのアームカバーを剥ぎ取って自らの腕に装着したイケメンはイケメンクローを掲げるが、その隙にめんそーれはイケメンのジャケットを剥ぎ取って装着。両者トレードマークを奪われた形になり、動揺したイケメンにめんそーれがジャケットパンチを連打。するとイケメンはめんそーれの顔面にジャケットをかぶせてスクールボーイも、これは大森がカット。
 めんそーれはジャケットを腕に巻き付けで振りかぶり、イケメンもアームカバーでイケメンクローを形作って両者すれ違いざまの一撃を入れる。両者静止するが、倒れたのはめんそーれ。イケメンはめんそーれの脈を確認してからイケメンサルトを投下して3カウントを奪った。
 秋山とともに勝ち名乗りを受けたイケメンは、アームカバーを外して秋山に献上。これを受け取った秋山はすぐにめんそーれに投げつけてから退場していった。
この試合を見届けた解説のイザナギは「これは脱帽ですわ。全体的にスペル・デルフィン臭がする。ええもん見ましたわ」と最上の賛辞を送った。

<試合後コメント>
秋山準&黒潮“イケメン”二郎
秋山「お前、なんだよ最後のワケわかんないやつぅ~(笑)」
イケメン「最後っていうか……入場持ってかれちゃった(笑)」
秋山「持ってってはないさ(笑)なんか今日、(入場で)途中で入ってったけどどうしたの」
イケメン「これは一応コロナへの当てつけだったんですけど」
秋山「コロナへの当てつけ」
イケメン「コロナも多分見たいと思うから。でもお前らのせいでいつもの入場半分だよっていうのを見せてやりました」
秋山「分かりづれぇなぁ~」
イケメン「確かに分かりにくいなあ。失敗した!でも今日秋山さんと組んでてめちゃめちゃ楽しかったし、試合中にあることに気付いたんですよ。“準”、そして“二郎”……」
秋山「……なんなんだよ(笑)何に気付いたんだよ(笑)」
イケメン「……なんかできますねぇ。これ。ダブルジェイ!」
秋山「WJって……あんまりいいイメージないなあこれ(笑)大丈夫かあ、WJって(笑)」
イケメン「でも僕、このリングに本当に感謝してて、ハッキリ言って人生において、この先何十年、そして今まで27年間あった中で、このコロナの何年間はきっと一番無駄にしちゃいけない。そんな期間かなと思っております。だから誰よりもこの時間を無駄にしないように有効に使えればいいなと僕は思ってるんですけど」
秋山「そうだな。ありがとう!」
イケメン「またお願いします!」

大森隆男&ブラックめんそーれ
大森「オイ、なんだよレフリー!俺ら一回勝ってるのに試合続行して!俺ら一回勝ってんだよ!」
めんそーれ「くっそー!納得行かないっすよ!」
大森「納得いかないなあ」
めんそーれ「コイツ(マスク)取られて、コイツ(アームカバー)まで取られて……リベンジしましょう!」
大森「アレもコレも取られちまったらお前、何をこっちは取り返せばいいんだ!?タマ取るか!タマ!」
めんそーれ「タマ取りましょう」
大森「タマって言ってもここ(胸)のタマだからよ」
めんそーれ「どこのタマだと思うんですか」
大森「タマんねえなあ!オイ!」

第5試合

 ゴングが鳴ると両者じっくりとにらみ合い、両者姿勢を低くしながらタックルを狙いに行くがこれは岡田が制して腕を取りに行く。すると児玉は素早い動きで切り返してグラウンドレスリングで上を取っていき、一旦クリーンブレイク。
 再び向き合ってロックアップから児玉が首投げ、ヘッドロック、ショルダータックルと連続してロープに飛んでいくが、岡田がカウンターのドロップキック。場外に逃れた児玉を追って岡田も場外に降りて追撃してリング内に放り込むが、児玉はそのまま転がって再び場外へ。そして再び追ってきた岡田にサミングを食らわせてエプロンに叩きつける。
 児玉は岡田をリングに戻してエルボードロップを連発。さらにコーナーで岡田をグリグリと踏みつけていたぶっていくが、岡田は「この野郎!」と叫んでエルボー連打。児玉も強烈なエルボーでやり返し、串刺し攻撃を狙うが、岡田は回避してミサイルキックを狙う。しかし児玉はコーナー上に立った岡田の足を払ってリング内に叩き落とすとフットスタンプ。マウントを取りながら髪を掴んでいく。
 児玉はロープに飛ぶが、岡田は追走ランニングエルボーから正調ランニングエルボー。場外に逃れた児玉へトペ・スイシーダで突っ込んでいく。さらに岡田は児玉をリングに戻して串刺し式、正調式とランニングエルボーを連発してブレーンバスター。さらにダイビングヘッドバットを放つが児玉はこれを回避。
自爆した岡田を引き起こした児玉はエルボー合戦を仕掛け、ダウンしたフェイントから大振りのエルボーをヒットさせる。さらに追撃を狙うが岡田はスイングDDTで切り返してダイビングヘッドバット。そしてフィッシャーマンズスープレックスを狙うが、これを耐えた児玉がドロップキック。さらにセカンドロープからのダイビングフットスタンプ、最後はコーナートップからのマッドスプラッシュを投下して3カウントを奪った。

<試合後コメント>
児玉裕輔
「いやぁ素晴らしい。どうですか?2戦目の全日本プロレス、シングルマッチ、岡田くんと。堪能しました。非常に。骨の髄まで堪能しました。どうでした?楽しかったですか?岡田くんもね、ジュニアの中では十分デカいし、気持ちも乗ってるし、やっぱり全日本の質の高さと言うか、若い子でもすごい質が高いということは存分に見せてもらいましたけど、やっぱりちっちゃくても、この全日本のリングでも、勝ったのはこの僕です。存分に堪能させてもらいました。次は誰かな?もうすごいワクワクしてるんでこのままみんな1人1人堪能させてもらうんで、よろしくお願いします」

第6試合


 芦野のパートナーとして予告されていた“X”の正体は、そのシルエットから予想されていたとおりEnfants Terriblesの仲間である羆嵐。
 芦野とジェイクの対面でゴングが鳴ると、両者姿勢を低くしたまま距離詰め、芦野が低空タックルからグラウンドに持ち込む。一旦離れて手4つから腕の取り合いやバックの取り合いとなるも互角のままブレイク。するとジェイクがハイキックを放ち、芦野は即座に軸足を刈りに行くが、ジェイクもこれをかわして距離を取り、芦野は羆嵐にタッチ。
 ジェイクは羆嵐に手4つを要求するが、ジェイクの長身に羆嵐の手が届かずガットショット。ジェイクも岩本にタッチ。
 羆嵐と岩本はロックアップで組み合い、体格に勝る羆嵐が押し込んでいき、エルボーを叩き込む。さらに羆嵐が串刺しスプラッシュを狙うが、岩本はこれをかわしてランニングエルボー。羆嵐はこれをかわしてショルダータックルで吹き飛ばす。そして芦野を呼び込み、芦野のネックブリーカーに羆嵐がマッケンローをあわせる連携攻撃。芦野にタッチ。
 芦野は岩本の膝裏にガットショットを連打しトゥーホールド、レッグロックと足への一点集中攻撃から羆嵐にタッチ。
 岩本は1vs2で相手取ってエルボーで向かっていくが、羆嵐はマッケンローでなぎ倒し芦野にタッチ。
 芦野は岩本の痛めた足にマフラーホールド。これはジェイクがカットに向かうが、羆嵐は事前にジェイクを排除。岩本が自力でロープブレイクすると羆嵐にタッチ。
 羆嵐はロープに捕まりながら岩本の腹部を踏みつけ、これに芦野もおぶさって二人分の体重で潰していく。そして羆嵐はボディスラムからセントーンで押しつぶし、ブレーンバスターを狙っていくが、岩本は逆に羆嵐の巨体をブレーンバスターで投げきり、ジェイクにタッチ。
 ジェイクは羆嵐にレッグラリアートからサッカーボールキック、PKと連打。さらにジャイアントキリングを放つが、これをキャッチした羆嵐が振り払ってラリアット。芦野にタッチ。
 芦野はロコモーション式サイドスープレックスからヨーロピアンエルボーを連打。これで表情が変わったジェイクは気迫のこもったエルボーを連打していき、両者足を止めてのエルボー合戦へと発展。ジェイクは隙を突いてのボディへの掌打打ちからニーリフト。さらにハイキックを放つが、これをかわした芦野がバックを取って投げっぱなしジャーマン・スープレックス。ここに羆嵐が入ってきて二人でトレイン攻撃から芦野が錐揉み式エルボー、そして芦野が羆嵐を真上に放り投げる形から羆嵐がセントーン。再びトレイン攻撃を狙うが、これはジェイクがかわして羆嵐にニーリフト、芦野にはビッグブートを叩き込んで岩本にタッチ。
 岩本のマジックスクリューにジェイクがジャンピングニーを合わせる合体攻撃からジェイクがバズソーキック、岩本の大外刈り、ジェイクのPK、岩本のジャーマン・スープレックスホールドが立て続けに決まるが、これは羆嵐が慌ててカット。岩本はさらに孤高の芸術を狙うが、芦野は岩本の足へスピアーのように突っ込んで足を取ってローリングしながらアンクルホールドへと捕える。岩本が転がって逃れようとするも芦野は追随して絡みつき、グラウンド式のアンクルホールド。芦野がリング中央まで引っ張り込んで絞り上げると、岩本は無念のタップ。
 熱が収まらないジェイクと芦野はリング上で額を突き合わせながら睨み合った。

<試合後コメント>
芦野祥太郎&羆嵐
芦野「クマ!センキュー!これが俺が言ってた仲間だよ!アイツらに匹敵するデカさ!それが羆嵐!全日本プロレスTV、AJPWTVを御覧の皆さん、こんばんは!Enfants Terriblesです!クマは……出たことあるか」
羆嵐「ああ、久しぶりだなあ。何年か前にな」
芦野「(児玉も)岡田くんから勝って。今ジェイク・リー&岩本煌史!素晴らしいね。やってて無茶苦茶楽しい。新しいものに触れるっていうのは自分自身がどんどん成長してるって感じる戦いをこの全日本プロレスのリングで出来て。でも俺が戦いたいのはジェイクだけじゃないんだよ。三冠王者・諏訪魔、前三冠王者・宮原健斗。そして、ゼウス……いっぱいまだまだいるでしょう」
羆嵐「石川修司もいるな」
芦野「あぁ、石川修司もいる。こんなん(頭上に高々と手を掲げて)だよ、みんな。そんなヤツらと俺はやりたいんだよ。俺はこの全日本の全方位と戦っていきたい。全日本のデカいやつと!秋山準もいるぞ。まだまだいっぱいいるんだよ。そいつらとバッチバチやり合ってよ、俺自身、プロレスラー・芦野祥太郎としてどんどんでかくなってやる!」
羆嵐「芦野&児玉だけじゃねえよ。この羆嵐もよ、その全日本の戦いに身を投じていくからよ。俺のパワーはすげぇぞ?俺もパワーで全日本のデカいやつらが初めて宙を舞うかもしれねえぞ?それを見たかったらよ、AJPWTV、全日本プロレスさんの動画サイトによ」
芦野「俺も入会したよ!払ってんだよ!月に1000円くらい?でよ!だからこのA・J・P・W!TVィ~!登録しとけよ!俺たちが一番宣伝しちゃるよ!以上ォ~!」

ジェイク・リー&岩本煌史
岩本「あぁ!クソッ!最後行けると思ったんだけど、芦野のアンクルロック、噂には聞いてたけど、強烈だった。あの一発だけだもんな、俺が芦野から食らったの。クソッ!」
ジェイク「今日初めて当たったけど、レスリング力だったり何だったり、身長っていうものをね、どういう風にカバーしようっていうのがすごい見えたよ。ヘビーの中で勝ち抜いてきた理由が少しわかった。力は認めてやる。けど、俺は気に入らないことだらけだ」
岩本「昨日もいたし、今日も向こうのセコンドにいた、白目の割合が大きい気持ち悪いやついるだろ?なんだよアイツ。関係ないのにチャチャ入れてきやがって。まあちょっと気になるやつを1人見つけたかなっていう感じかな。あの気持ちわりぃヤツ。アイツ、自分は何も俺らに攻撃もしてない、戦ってもないくせに調子に乗ってる。好きにやらせるかよ」

第7試合


 諏訪魔は3月に夢の五冠王(三冠ヘビー級王座&世界タッグ王座)を達成したものの、前回の無観客試合でヨシタツが「俺にシングルで負けまくっといてなにが五冠だ!」と挑発。急遽両者のシングルマッチが行われるも、暴走した諏訪魔の反則負けという結果になり、ヨシタツが前三冠王者であり盟友の宮原健斗との“ヨシケン”タッグでの世界タッグ王座挑戦を要求。これが認められ、全日本プロレスで初の無観客試合での世界タッグ選手権試合が決定された。

 ヨシタツが先発を勝って出ると、因縁の諏訪魔が石川を下げて前に出ていく。
 ゴングとともにヨシタツが突っ込んでいってCBJを狙うが、諏訪魔はこれをキャッチしてラリアットを放つ。これをかわしたヨシタツはハイキックを放つも諏訪魔もこれを回避。これで怒りを爆発させた諏訪魔はヨシタツをコーナーに叩きつけてハンマーパンチで滅茶苦茶に殴りつけ、ヘッドロックでじっくりと痛めつける。ヨシタツは振り払ってショルダータックルでぶつかっていき、互角の攻防からクリーンブレイク。両者タッチへ。
 宮原と石川の対面となり、ロックアップでの押し込み合い。宮原が離れ際にエルボーを叩き込みショルダータックル合戦を仕掛け、フロントハイキックで先制。そしてヨシタツとともに石川をロープに振っていくが、石川がダブルラリアットでなぎ倒して諏訪魔にタッチ。
 諏訪魔は宮原にニードロップからヒザを顔面に押し当てたまま腕固めで痛めつけ、石川にタッチ。
 続く石川も宮原の顔面を踏みつけ、さらに宮原の顔面を何度もコーナーに叩きつけてからフェイスロック。
 代わる諏訪魔は串刺しバックエルボーを連打し、串刺しラリアットからのDDT。
 石川に代わり、諏訪魔とともにダブルのショルダータックルを見舞い、石川が「投げるぞオイッ!」と組み付いていくが、宮原はショルダースルーで切り返してヨシタツにタッチ。
 ヨシタツは石川にビッグブートを連打し、コーナーに控える諏訪魔にもビッグブートを放つが、これをキャッチした諏訪魔がビンタ。ヨシタツが怯んだところで石川がショルダータックルで吹き飛ばし、諏訪魔にタッチ。
 諏訪魔はヨシタツを場外に放り出すと、ヨシタツを罵倒しながらハンマーパンチやチンロックで痛めつける。ヨシタツをリングに戻すと諏訪魔はヨシタツの古傷である首にストンピング連打からロープを使った首絞め攻撃。
 石川に代わるとヨシタツはエルボーで反撃していくが、石川はニーリフト、ハンマーパンチ、首へのストンピング連打からチンロック。
 代わる諏訪魔はヨシタツを踏みつけながらエプロンに蹴り出し、エルボーで反撃するヨシタツを逆水平チョップで場外へと突き落とす。ヨシタツがよろよろとリングに上ってくると再びチンロックで痛めつけてから石川にタッチ。
 石川は首相撲の形からニーリフト13連発。ヨシタツはエルボーで反撃していくが、ビクともしない石川は強烈なニーリフトを叩き込み諏訪魔にタッチ。
 諏訪魔は左手を掲げてアピールしてからのレフトハンドラリアット。そして高角度バックドロップで叩きつける。そして串刺しラリアット、スロイダーと畳み掛け、さらに引き起こしていくが、ヨシタツは不意を突いての延髄斬りからバッククラッカー。宮原にタッチ。
 宮原は諏訪魔にフロントハイキック、ラリアットをかわしてのドロップキックコンビネーション。さらに串刺しエルボーからノーザンライトスープレックスを狙うが、諏訪魔が耐えてエルボー合戦に持ち込む。宮原はヘッドバッドからフロントハイキックを放つが、これをキャッチして振り払った諏訪魔がショートレンジラリアット。石川にタッチ。
 石川は串刺しラリアット、セカンドロープからのダイビングフットスタンプ。さらにファイヤーサンダーを狙うが、これを着地した宮原がブラックアウトを放つが、これをキャッチされるとすぐに体勢を整えで組付き、ジャーマン・スープレックス。石川も即座に起き上がってラリアットを叩き込み、両者大の字に。
 ダブルタッチから諏訪魔とヨシタツの対面となり、ヨシタツがビッグブート、ミドルキックの連打からフィッシャーマンズスープレックスホールド。さらにヨシタツが諏訪魔のラリアットをキャッチしてヨシタツ幻想に入るが、決まり切る前に石川がカット。そのまま石川が加勢に入り、サンドイッチラリアットを叩き込むもこれは宮原がカット。石川が宮原を、諏訪魔がヨシタツを捕獲し、二人で声を揃えて「投げるぞオイッ!」と叫ぶも、宮原とヨシタツが同時にショルダースルーで切り返し、石川を場外に排除。
 宮原とヨシタツは諏訪魔にトレイン攻撃からヨシタツがスイングDDT。これを石川にカットされるとヨシタツはハーフダウンの諏訪魔にエルボーを連打していくが、諏訪魔は雄叫びを上げて暴走モードに入り、ダブルチョップ連打から万力スリーパーで捕らえて振り回していく。宮原がカットに来ると石川が宮原をコブラツイストで捕らえるが、宮原が暴れて抜け出し、カットに成功。
 ロープ際でフラフラと立ち上がったヨシタツへ、諏訪魔&石川は境川。諏訪魔のスロイダーから石川のランニングニー、諏訪魔のエルボードロップが立て続けに決まるが、これは宮原がカット。
諏訪魔は「終わりだオイッ!」と宣言してバックドロップの体勢に入るが、ヨシタツはこれを脱出してジャーマン・スープレックス。諏訪魔も即座に起き上がってジャーマンでお返しすると両者ダウン。
 リング上に宮原と石川が同時に飛び込んできて正面からエルボーで打ち合い、石川がニーリフト、宮原がフロントハイキックを決める。宮原がブラックアウトを放てば石川はこれをキャッチしてショートレンジラリアット。それでも宮原は即座に組み付いてブレーンバスターで投げきり、リング上は4人が大の字に。
 諏訪魔とヨシタツは膝立ちのまま額を突き合わせてエルボーを打ち合っていき、諏訪魔がダブルチョップ連打からラリアットを放つが、ヨシタツはこれをかわしてヨシタツ幻想。しかし諏訪魔も対策を練っており、即座に上から潰してフォールすることでヨシタツに技を解除させる。
 ヨシタツがキックアウトして諏訪魔が無防備になった瞬間に宮原が諏訪魔の顔面にブラックアウトを2発クリーンヒットさせ、ヨシタツがCBJからヨシタツ幻想でガッチリと捕える。あわやという局面となるも、石川がギリギリでカットに間に合う。
 ヨシタツは「投げるぞオイッ!」と叫んでバックドロップの体勢に入るが、諏訪魔は振り払ってぶっこ抜くかのようなバックドロップ。カットに来た宮原を石川がファイヤーサンダーで突き刺して撃退すると、エルボーで反撃していくヨシタツをローリング式のサンドイッチラリアット、ロケット・ブロッサムで吹き飛ばす。そして諏訪魔がラリアット、バックドロップと連撃。これを返されるとグロッキー状態のヨシタツを無理やり引き起こしてのバックドロップホールドと畳み掛けて3カウント。暴走大巨人が2度目の防衛に成功した。

諏訪魔「これで約束通り、世界タッグマッチ、やったよね?それで俺らが防衛した!これでヨシタツ、文句ねえだろお前!ただ、TVマッチ。おもしれえし、シビれるなあ。いつもだったらね、ここでお客さんがドッと来てくれるんだけど……昔に戻ったみたいだあ(笑)つめてえなあ、オイ。若手の頃みたいになってきた(笑)ただこれも初心に帰るということで。石川選手さ、ちょっと俺の若手時代から、最近のプロレスみたいに盛り上げてください(笑)」
石川「難しいテーマ、ありがとうございます(笑)このTVマッチでの防衛戦、新しいことしていきましょうよ。我々40代がね、新しいことをしていかないと面白くないでしょう!このまま新しいことにチャレンジしていって、諏訪魔さんも来年くらいにはもっと進化して、YouTuberにでもなってるかもしれない。もっとなってるかもしれない。サイバーな諏訪魔さんになってるかもしれないですね。でもリング上はもちろん、どんどんどんどん俺たちはもっともっと進化していって、もっともっと面白い全日本プロレスをお客さんに届けましょう。その先頭で諏訪魔さんお願いします。諏訪魔さん、最後、感動の締めをお願いします」
諏訪魔「よしっ!石川選手さ、俺やる気になってきたよ。俺らTVマッチでも全盛期じゃない?そうだよね?じゃあ最後に全盛期だオイッで締めたいと思うんで、いる人はご起立ください。ここにいる僅かな同志と、そして俺たち暴走大巨人はTVマッチでも全盛期だ!オイッ!」

<試合後コメント>
諏訪魔&石川修司
諏訪魔「おーっし!」
石川「初めてのTVマッチでの防衛戦でしたけど」
諏訪魔「いや、面白かったよ。俺ねえ、じっと見てくれるプロレスってのが大好きなんだよね。だから、こういうの好きなんだ。なんかこう、『こうしたらお客さんがキてんだろうな』ってのがイメージできる。逆に若手とかにはものすげぇいい場なんじゃないかなと思う。だぁって観客の声援なんかに左右されてたらイカンでしょ。そういう意味では初心を取り戻せたと言うか、じっくりとしたプロレスを体現するべきなんだと思った。おかげで防衛も出来たし。TVマッチでのタイトルマッチってのは、いいねえ!シビれた!」
石川「やっぱりね、新しいものにチャレンジしていかないと。俺らがチャンピオンで、無観客だからどうとかって言ってる場合じゃないし、もっとポジティブにポジティブに。今だからこそね、お客さんも多分家でせっかく自宅で待機してくれてるお客さんに届けたいっていう思いが強いんで、このリング上での戦いを画面の向こうのお客さんにもっともっと届けられるように、もっともっとファイトしていきたいと思いました」
諏訪魔「こうやってもっともっと防衛戦していくのもいいんじゃないかな。三冠だってあんだしさ。世界タッグだってあんだし。どんどんどんどんやりたいですね。そこは全日本プロレスに判断してもらいてぇな」

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