DDT 10.5横浜大会 HARASHIMAとイサミ、彰人と高尾がタイトルマッチ前哨戦!

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横浜たそがれ2014 〜秋〜
日時:2014年10月5日(日)
開場:18:00 開始:18:30
会場:神奈川・横浜ラジアントホール
観衆:336人(超満員)

▼第1試合 豚ingラストマッチ 30分1本勝負
アントーニオ本多/○竹下幸之介/遠藤哲哉
11分40秒 ジャーマンスープレックス・ホールド
●中澤マイケル/松永智充/伊橋剛太

▼第2試合 3WAYマッチ 30分1本勝負
○入江茂弘
0分7秒 チンロック
●DJニラ
※もう一人は坂口征夫

<再試合>3WAYマッチ 30分1本勝負
○入江茂弘
0分3秒 抑え込む
●DJニラ
※もう一人は坂口征夫

<再々試合>3WAYマッチ 30分1本勝負
○坂口征夫
5分4秒 裸絞め
●DJニラ
※もう一人は入江茂弘

▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
●彰人/MIKAMI
11分24秒 ジントニック→エビ固め
石井慧介/○高尾蒼馬○

▼第4試合 次期KO-Dタッグ挑戦者決定戦 30分1本勝負
飯伏幸太/●佐々木大輔
14分26秒 ダイビング・ダブルニードロップ→エビ固め
○KUDO/マサ高梨
※KUDO&高梨組が10.12札幌大会での竹下&遠藤組の持つKO-Dタッグ選手権への挑戦が決定

▼第5試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
高木三四郎/大鷲透/○平田一喜
5分57秒 バイアグラ・ドライバー→体固め
男色ディーノ/大石真翔/●勝俣瞬馬

▼第6試合 タッグマッチ 30分1本勝負
HARASHIMA/●ヤス・ウラノ
18分57秒 顔面へのソバット→片エビ固め
木高イサミ(ユニオンプロレス)/○FUMA(ユニオンプロレス)

HARASHIMAとイサミのKO-D無差別級前哨戦はスマスカとユニオンの対抗戦に!
酒呑童子がKO-Dタッグ挑戦権獲得!EXTREME前哨戦で高尾が王者・彰人に勝利!

オープニング

オープニングコールはスマイルスカッシュまず鶴見亜門GMと井上マイクリングアナがリングに上がり、ケニー・オメガが新日本プロレスに闘いの場を移すこと、26日の後楽園大会でDDTラストマッチを行うことを改めて報告。
続いてユニット総選挙1位になったスマイルスカシュの3人が登場。11月12日後楽園ホールでのプロデュース興行のタイトルが、『スマイルスカシュプロデュース興行〜みんなの笑顔が見たいから』に決定したと発表。詳細についてはまだ言えないので、みんなに想像してほしいというヤス。するとHARASHIMAは「DDT大相撲秋場所は必ずやります!」と横綱・松永へのリベンジは絶対することだけを約束。
そしてオープニングコールはやり馴れていないヤスに代わり、HARASHIMAが「じゃあ横浜大会、始まるよ!」と爽やかにコールした。

第1試合

マイケルのUベノムアームを防御するハッピーモーテルユニット総選挙で最下位になった豚ingはこれがラストマッチ。対照的にゴールデン☆ラヴァーズを破りKO-Dタッグ王座を奪取した竹下&遠藤とアントンのハッピーモーテルはトレインで登場。
すると伊橋が「今日、解散マッチと言われてますが、僕たちが勝ったらこのまま続けさせてください。お客さんたちだって望んでいるはずですよ!」と言い出す。亜門GMが「まあお客さん、まったく乗っていないけどな」と言いながらも渋々了承。

「今日は正々堂々闘います」と言いながら奇襲攻撃を仕掛けていった豚ing。場外にハッピーモーテルを連れ出すと、松永が遠藤を羽交い締めにし、伊橋がバックステージを回って1周してから突進するが、竹下がジャンピングキックで迎撃。
しかしマイケルからオイルを口移しされた伊橋が遠藤にオイルを垂れ流す。リングに戻された遠藤に松永が乳首攻撃。そこから遠藤を捕まえて代わる代わる攻撃していった豚ingだが、遠藤も松永と張り手の打ち合いから延髄斬りを返してアントンにタッチ。

伊橋にニードロップを落としたアントンは「あいにくのお天気ですね。だが、しかし台風と言えば、業界の台風と言われているこの技!」と言ってからバイオニックエルボーを狙ったが、防御した伊橋はミドルキックで借り倒してからジャンピング・ボディプレス。だが、アントンもリバースDDTを返して竹下にタッチ。
伊橋の巨体を豪快なブレーンバスターで投げた竹下は、敢えて伊橋のエルボーを受け止めると激しいエルボー合戦へ。そこからロープに飛んだ竹下だが、伊橋は追走しての体当たりからレッグラリアット。

タッチを受けたマイケルはダイビングショルダーからアンダータイツを脱いでアルティメット・ベノムアームを狙う。キャッチした竹下。遠藤も助太刀に入ると、アントンも入ってきてハッピーモーテルの3人は南部式ナックルから、ホイップされたアントンがバイオニックエルボー。さらに竹下がブルーサンダーで叩き付けるがカウントは2。
ロープに飛んだマイケルに追走式フロントキックを叩き込んでから走り込んだ竹下だが、マイケルは盟友・ケニーの波動拳で迎撃。さらに松永が肩車した竹下にダイビングショルダー。巨匠スラム(=オリンピックスラム)でカウント2まで追い込んだマイケルは、走り込むが竹下はローリングラリアットで迎撃すると、高角度ジャーマンで投げて3カウント。

最後は万歳三唱で解散した豚ing試合に敗れたにもかかわらず、伊橋は「GM……鶴見! 鶴見! 今日、俺たち負けちゃったけど、すごい頑張ったと思うんだよ。だからこのまま豚ing、続けていくぜ!」と言い出すが、観客からはブーイング。鶴見GMは「やっとここでブーイング出たよ。お前、勝ったらって条件だっただろ! お前、全然頑張ってないわ! 松永、マイケルはどうなんだよ。お前らは続けていきたいのか?」と尋ねる。
すると松永は「僕たちは別にいいですよ(苦笑)。思い入れもそんなにないし」と言われてしまい、結局豚ingは発展的解散ということに。最後はGMに提案で観客と一緒に万歳三唱。豚ingはその短い歴史に終止符を打った。

第2試合

所属第1戦がリングに上がる前に終わってしまい納得いかない坂口総選挙で選抜入りしたのを機にDDT所属となった坂口にとってはこれが所属になっての初戦。ところが、入江が空気を読まず坂口が入場してきたところでニラに奇襲攻撃を仕掛けて3カウント奪ってしまう。坂口が本部席のGMに詰め寄っていくと、GMは「坂口さん、所属になって初戦なんで全員揃ってから初めてもらっていいですか?」。
仕切り直しでゴングが鳴ると、坂口がリングに上がる前にまたもニラを秒殺してしまった入江。GMから「坂口さんがリングに上がってからでいいですか」と言われても、入江はニラに攻撃していきカバー。

バックステージから台車に乗せられて戻ってきた坂口辛くも滑り込んで蹴りでカットした坂口だが、入江とニラは揉み合いながら場外に出る。そしてニラが「坂口、あとは頼んだぞ!」の捨て台詞と共に2人で揉み合いながらバックステージへ。なかなか戻ってきそうで戻ってこない2人に苛立った坂口もバックステージに追いかけていくと、なぜか坂口が台車に乗せられた状態で戻ってきて鉄柱に叩き付けられる。
さらに入江は坂口をコーナーにテープで固定すると、ニラをブレーンバスターで投げて仕留めようとする。コーナーに登った入江だが、坂口は自らテープを引きちぎり、コーナー上の入江に向かって突進。

しかし倒れていたニラに蹴躓いて転倒。その間にコーナーから降りた入江はニラにビーストボンバーを狙うが、坂口が辛くもニラを突き飛ばして阻止。「早く逃げて!」とニラをどかそうとする坂口だが、ニラはそんな坂口にロケットパンチ!
「いいか坂口! 今日、俺はこのロケットパンチに……」とアピールしようとするニラだったが、背後から坂口がスリーパーに捉えていきニラはあっさりタップ。入江も呆然とする中、坂口は所属第1戦を白星で飾った。

第3試合

チームドリフは彰人の腹部を集中攻撃札幌でEXTREME級王座を賭けて対戦する彰人と高尾の前哨戦。MIKAMIと石井の先発で試合は開始。石井の投球フォームからのチョップをかわしたMIKAMIは、バッティングの構えからチョップ。石井の投球フォームチョップをバッティングフォームで打ち返したMIKAMI。
続いて彰人と高尾がリングイン。飛び付こうとした高尾を水車落としで投げた彰人は、ショルダーネックブリーカーから「どうした高尾」と挑発しながら顔面を足蹴にしていく。すると高尾は彰人の顔面にエルボーを叩き込むと見せかけて、ボディへエルボー。

石井が彰人を羽交い締めにすると、高尾は彰人のボディにエルボーを連打。さらに倒れた彰人の腹部にスリングショット式フットスタンプを投下した高尾はボディシザースに捉える。悶絶しながらもロープに逃れた彰人だが、石井がパントキック(=下から顔面を蹴り上げる)からサマーソルトドロップ。
彰人は強引にボディスラムで叩き付けてどうにかMIKAMIにタッチ。スワンダイブ式ブレーンチョップからチンクラッシャー、DDTと畳みかけたMIKAMIは石井をリバースのインディアンデスロックに捉えたまま、飛び込んできた高尾をブレーンバスターで投げる。

フィッシャーマンズ・スープレックスからラリアットを狙ったMIKAMIだが、石井はジャンピングニーで迎撃。続いて高尾が背中へのダイビング・フットスタンプから顔面への低空ドロップキック。彰人が入ってきて高尾を俵返しで投げるが、高尾もミサイルキックを返す。しかし彰人はサムソンクラッチで丸め込んでからそのままジャーマンで投げていく。高尾のエルボーにヘッドバットで応戦した彰人は、変型のライガーボムで叩き付けるとキン肉大移動。
しかし着地した高尾は至近距離からトラースキック。そこに石井も入ってくると、ダブルのサンドイッチキックから合体式のシュバイン。さらに高尾がジントニックで叩き付けて3カウント。前哨戦で王者からピンフォールを奪った高尾はEXTREME級のベルトを奪い取って肩にかけてアピールすると、大の字に倒れた彰人の上にベルトを乗せてから余裕の表情で引き上げる。彰人は「あー、クソ! ちくしょー!」と吐き捨てながら引き上げていった。

<試合後コメント>
高尾蒼馬
「前回のKO-Dの予選でも自分の勝ち。今日の札幌の前哨戦でも自分が勝ちました。また次、借りを返すっていうので8日にEXTREME組まれていますけど、いいですよ。自分がまた勝ってベルトを自分の腰に巻きますよ」
週刊プロレス加藤記者「高尾選手にとってEXTREMEってどんなものなんでしょうか?」
高尾「やっぱりシングルのベルト、欲しいですよ。何か文句ありますか?」
加藤記者「いや、どういう思い入れがあるのかなって(苦笑)」
高尾「石井君も巻いているベルトなんで欲しいですよ。KO-Dだって入江君が巻いてたベルト。シングルでEXTREMEは石井君が巻いているベルト。やっぱり自分もシングルのベルトが欲しいですからね」
加藤記者「彰人選手に対しては?」
高尾「いま言いましたよ。言いましたよ、自分。勝ってコメント出したのに、また何か言えと? 2回言えと」
加藤記者「だ、大丈夫です」
高尾「でもキャリアが近い同期なんで、負けられない部分はあります」

彰人
「今日、前哨戦で負けるのはちょっと痛いですね。ここで勝っておいて札幌に勢いつけようかなと思ったんですけど、見事(ドリフの)チームワークにやられてしまいましたね。高尾さんにはKO-DのKING OF DDTトーナメントの予選会で(負けている)、僕、本戦にも出られなかったんですよ。それが今年一番の悔いで、今年一番最初に精算しなくちゃいかないのかなと思ってましたよ。札幌、ルールどうしましょうね? 僕はEXTREMEのルールを何か僕が考えて、札幌で高尾さんとやりましょう。そこでもし僕が勝っても高尾さんは『ルールに負けた』って言い訳が出来るんですよ。僕はそれを言われるのが本当に嫌で。だったら通常ルール、もしくは高尾さんが負けてもぐうの音も出ないようなルールで、高尾さんと闘って完膚無きまでに勝ちたいと思っているんで。いや〜、本番ですよ、本番! 札幌で負けなきゃいいんですよ。今日は負けました。けどタイトルマッチは必ず勝ちます。勝って、このベルトを防衛し続けます」
加藤記者「高尾選手に勝つために狙っていくことは?」
彰人「いや、それを……(苦笑)あなた馬鹿ですか? それをここで、勝つための何とかを言うと、高尾さんはバトル☆メンとかで見て『おお、そう来るんだ』って思っちゃうじゃないですか! 当日まで言うわけないでしょ! 何年記者やってんですか!」

ーー必殺技のキン肉大移動を読まれている感じでしたが
彰人「そうですね。やっぱり技の入りまでがちょっと時間のかかる技なので、そこをいかコンパクトに出来るように改良していかなきゃいけないのかなと。改良しないにしても、そこにつなげるまでにいかにダメージを与えなきゃいけないのかなと。ちょっと研究するところですね」

第4試合

勝利は目前と思われたストームライダースだったが…竹下&遠藤の持つKO-Dタッグ王座への挑戦権を賭けた一戦。ケニーの移籍により2人になったゴールデン☆ストームライダーズだが、まずは佐々木が先発として出てKUDOと腕の取り合いに。お互いに一歩も譲らない状態でタッチして飯伏と高梨がリングイン。
飯伏はカウンターのドロップキックからストンピング。すると佐々木がナックルパートからチンロックに捉えていく。ロープに逃れた高梨だが、飯伏が逆片エビ固めに捉える。どうにかロープに逃れた高梨だが、佐々木がバックドロップ。

佐々木が「オイ高梨! お前は本当に弱いな」と挑発すると、高梨はガムシャラに殴りかかるが、佐々木はストンピングの連打で返り討ち。しかし高梨は鼻つまみからの低空ドロップキックで反撃してKUDOにタッチ。ミサイルキック、キチンシンク、スリングショット式ダブルニーを投下したKUDOだが、蹴り足をキャッチした佐々木はドラゴンスクリューを極めて飯伏にタッチ。
KUDOと激しくミドルキックを蹴り合った飯伏はソバット。KUDOもソバットを返すと、掌底の相打ちから続くハイキックも相打ちとなり両者ダウン。そこに佐々木と高梨が入ってきて高梨がミサイルキックからトラースキック。

かわした佐々木はNOW OR NEVER(=カナディアンバックブリーカーの体勢からのリバースDDT)を狙うが、かわした高梨は走り込む。だが、ドロップキックで迎撃した佐々木は掟破りの逆タカタニックを狙ったが、意地で決めさせなかった高梨。だが、飯伏が入ってきてトレイン攻撃を決めると、佐々木が「アレ!」と指示。
佐々木が高梨をジャイアントスイングで回していくと、そこに飯伏がスワンダイブ式フットスタンプを投下。どうやらこの脅威の合体攻撃が“アレ”らしい。だが、高梨も横十字で飯伏と佐々木をまとめて丸め込むと、佐々木に掟破りの逆クロスフェースを決めてからKUDOにタッチ。

8×4(=走り込み串刺しジャンピング肘打ち)からダイビング・ダブルニーアタックを佐々木に決めたKUDOはバズソーキック、顔面へのソバットからミドルキック。高橋が飯伏を場外に連れ出す間にKUDOはコーナーへ。佐々木が追いかけていくが、KUDOはエルボーで佐々木を逆さ吊り状態にする。
だが、飯伏がスワンダイブでKUDOに飛び付いて雪崩式フランケン。佐々木はNOW OR NEVERからクロスフェースに捉えるが、高梨がカット。KUDOが佐々木にスピンキックを叩き込むが、飯伏が入ってきて蹴り返す。しかし高橋が飯伏を場外に連れ出している間にKUDOが佐々木にダイビング・ダブルニードロップを投下して3カウント。

10・12札幌でKO-Dタッグ戦が決まった竹下&遠藤vsKUDO&高梨この結果、10.12札幌大会で竹下&遠藤のKO-Dタッグ王座に挑戦するのはKUDO&高梨に決定。会場の隅でこの試合を見ていた王者チームもリングに上がってくると、挑戦者チームと睨み合いに。そしてマイクを持った竹下が「この間の大阪の挑戦者決定タッグマッチでは、ギリギリ勝ったというのが正直なところです。が、僕たちはゴールデン☆ラヴァーズを下し、ケニーさんに『DDTの未来は任せる』と言われました。防衛もせずに負けるなんてことはあり得ません。僕たちの防衛ロード、その第一歩目として踏み台にさせてもらいます」と宣戦布告。
続いて遠藤は「まあ大阪では丸め込みで勝ったけど、次はガッチリ取って、試合後リングの上でプロテインで乾杯してやるよ」と先輩チームに対して挑発気味に言ってみせた。

苛立つKUDOを高梨が制すると、KUDOは「ハァ、子供だから酒が飲めないんだな。この間の大阪の負けは認めるよ。ラヴァーズに勝った、それはスゲーな。でもな、この間の1勝で俺たちよりつえぇと思っているなら、それは大きな間違いだよ。何回でもいいよ、何十回でもいいよ! 毎回必ず俺らはおめーらをぶっ殺す!」と言い返す。
王者組がリングを降りていくと、KUDOは「酒呑童子になって僕はKO-Dシングルのベルトを巻きました。3人で6人タッグのベルトも巻きました。でも1つ巻いていないのがKO-Dタッグのベルトです。僕らの悲願と言ってもいい。KO-Dタッグのベルトを札幌で巻いて、この横浜に必ず帰ってきます。もう高梨、飲んじゃってるけど、いつもの行きたいと思います。横浜にお集まりの皆さんと酒盛りだー!」とセコンドの坂口も交えて三人で勝利の祝杯をあげた。

<試合後コメント>
竹下幸之介&遠藤哲哉
竹下「まあゴールデン☆ラヴァーズと酒呑童子とどっちが上かとか、それはその時のタイミングもあるので分からないです。でも、ゴールデン☆ラヴァーズに僕らか勝って、ケニーさんに『DDTの未来は任せた』って言われた以上、もう僕らは負けられないですから。ここから防衛ロードのスタート、札幌から」
遠藤「まあ丸め込みじゃダメですね。確かに(KUDO&高梨を)超えたとは言えないんで、ガッチリとした3カウントで勝たないと。でもケニーさんから取って……」
竹下「勝って何をするんでしたっけ?」
遠藤「何をしましょう?」
竹下「プロテインで何をするんでしたっけ?」
遠藤「プロテインで乾杯しましょうか?」
竹下「そうしましょうか。そういうことです」

KUDO&マサ高梨
高梨「アイツらはリング上で……なんだ? 今度はがっちり3カウントを取ってやって、プロテインで酒盛りする? いいじゃねぇかよ。きっと一生懸命考えて、そういうこと言ってやろうかと思ったのかどうか知らねぇけどよ、一生懸命チャンピオンってものを演じているんじゃねぇか、アイツら。今日だって結局睨み合ったとき、なんだアイツら。丸腰でリングあがりやがって。チャンピオンだったらいつでもベルト巻いてこいっていうんだよ。そういうところがまずアイツらには欠けてんだ。アイツらほかに何か言っていたか?」
ーー(リング上と)同じことですが、前回は丸め込みだったので、がっちりピンフォールを取ると(言ってました)
高梨「そんなことはリング上で言ったことじゃねぇかよ! こっち来たらもうちょっと気を利かせて面白いこと言ってみろって言うんだよ、チャンピオンなんだからな! 俺ら酒呑童子、次のチャンピオンだ。俺らはアイツらと違うぞ。それをいまから兄貴が見せてやるよ、なぁ兄貴! リング上で言ったことと全然違うコメント頼むぜ!」
KUDO「……遠藤、竹下。アイツらね子供なんですよ! 子供! 本当に子供! 相手にならないね。酒呑めるようになってから出直して来いって。まぁこっちが……」
高梨「以上だ! 終わりだ、この野郎!」

第5試合

平田が入場する前に試合が終わりそう…先に高木と大鷲だけで登場して「平田が見たいかー?」と観客を煽りに煽る。もはやあの曲じゃないと入場出来ない“マグナム症候群”だという平田を、満を持して呼び込もうとしたが、男方神紀が音響スタッフのドーカンさんに対してオカマを堀ってあの曲をかけられないようにする。そのためあの曲がかからず、平田は入場ゲートから顔だけ出して入場できない状態に。
人数で勝る男方神紀はすかさず奇襲攻撃を仕掛けていくが、高木&大鷲が平田がいなくても勝俣を捕まえて集中攻撃。高木と大鷲は合体攻撃を連続で決めると、高木が一気にシットダウン・ひまわりボム。

危うく試合が終わりそうになったため、ポスターで作った特製ガウンを着た平田がついに飛び込んできてカット! 高木と大鷲に「総選挙、お前ら圏外だろ!」と傷つくようなことを言い放つと、「勝俣、お前はアンダー入ったんだから気合い入れろ!」と言って、入場を最初からやり直しさせる。
一旦入場ゲート裏に戻っていった平田だが、リング上では試合は進行中。T2ひーと男方神紀が場外乱闘を繰り広げている中、ようやくあの曲がかかり、6人タッグのベルトをアピールしながら平田が1人で入場してくるが、待ち構えていた男方神紀に捕まってしまう。

男方神紀は3人による合体攻撃を決めると、ディーノが尻を出してコーナーでセット。しかし平田はどうにかディーノのケツに押し付けられるのを防ぐと、「このままでは負けてしまう! 俺の曲をかけろ!」と叫んで、再びあの曲を鳴り響かせる。
もはやあの曲が流れることで覚醒し、一気に勢いを取り戻した平田は敵・味方関係なく、次々とディーノのケツに押し付けていく平田無双! そして最後に残った勝俣をバイアグラドライバーで叩き付けて3カウントを奪った。

圧勝した平田はベルト総取り宣言と共に勝利のダンス平田は「圧勝です! とりあえずこの前の後楽園でベルト獲ったぞいー! ありがといー! ここで圧勝したんで言わせてもらいますよ。この団体のベルトを総取りするぞー! 勢いは……来てる。いまやらなきゃ、いつやるんですか?」と言い出す。高木と大鷲が苦笑いしながら「大丈夫か?」と不安になる中、平田は「とりあえずこの団体のベルト、全部ワタクシが……今年ピークだと思うんで、獲ってやるますよー! というわけでアッサリ終わったんで、ちょっと時間あるっぽいからダンス踊ります。ミュージック、スタート!」と、ダンスをGO! そんな勢いに乗りまくりの平田を高木と大鷲も「来てるよ! 来てるよ!」と盛り立てた。

第6試合

HARASHIMAに強烈なバズソーキックを叩き込むイサミDDTドラマティック総選挙2014で2位だったイサミがDDTの10.26後楽園大会でKO-D無差別級王座に挑戦することが決まっているため、王者HARASHIMAとタッグで前哨戦。
イサミ&FUMAも現在保持しているUWA世界タッグのベルトを腰に巻いて入場。KO-D無差別級のベルトを腰に巻いて入場したHARASHIMAが握手を求めるとイサミは素直に応じ、FUMAは厳しい表情で応じる。ヤスからの握手に足を出して拒否したFUMAは、まずはヤスをグラウンドに持ち込んでボディシザース。

スイープしたヤスは上四方で抑え込むが、ブリッジで逃れたFUMA。しかしヤスはヘッドロックに捉える。ニーリフトで逃れたFUMAはショルダータックルでなぎ倒すと、ヤスを場外に追いやってスライディングキック。すかさずイサミもHARASHIMAを場外に連れ出して客席に叩き付ける。
HARASHIMAもイサミをリフトアップして客席に投げつけるが、イサミはサッカーボールキックを返す。激しい場外乱闘からヤスをリングに戻したFUMAはミドルキック。さらに一本足頭突き。だが、ヤスもFUMAの足を掴むと思いきり上まで持ち上げてから蹴り上げる。

耳を掴んで投げていったヤスはHARASHIMAにタッチ。FUMAの両腕を掴んで持ち上げた上で踏みつけていったHARASHIMA。ヤスもボディブローからボディにニーを落とす。完全に捕まってしまったFUMAだが、HARASHIMAのエルボーにエルボーで対抗。だが、HARASHIMAはボディブローからフットスタンプ。
HARASHIMAが逆片エビ固めに捉えると、ヤスがロープを開けてイサミにカットに入るように促すがイサミは敢えて「アイツは返す!」と言って入らない。自力でロープに逃れたFUMAだが、ヤスはガットバスターからダイビング・フットスタンプを投下。

走り込んだヤスだが、ここでFUMAはレッグラリアットで迎撃してイサミにタッチ。HARASHIMAにソバットからバズソーキックを狙ったイサミだが、かわしたHARASHIMAは串刺しフロントキックからイサミをコーナーに乗せると雪崩式ブレーンバスター。だが、背後に着地したイサミは「エイッ」と気合いを入れてエルボー。HARASHIMAも「エイッ」とエルボーを返すと、「ボディがガラ空きだ!」と腹パン。
HARASHIMAも蹴りから山折りを狙ったが、これを着地したイサミはバズソーキックを叩き込むと走り込むが、HARASHIMAは延髄斬りで迎撃。だが、ヤスがイサミの攻撃をかわしてFUMAに誤爆させると、一気に反撃に出るが、イサミの串刺しフロントキックにエプロンからFUMAが延髄斬りでサンドイッチ。

さらにFUMAはヤスを大外刈りで叩き付けるとバックの取り合いに。そこにイサミがスワンダイブ式ブレーンチョップで飛び込むが、ヤスがかわしてFUMAに誤爆。すかさずスマスカはFUMAにトレイン攻撃。さらにヤスの雪崩式ブレーンバスターからHARASHIMAがスワンダイブ式ボディプレス。
ヤスがツームストンパイルドライバーを決めるが、イサミがダイビング・ダブルニードロップでカット。HARASHIMAが入ってきてイサミと張り手の打ち合いから場外へ。その間にヤスはFUMAにDDTからチンクラッシャー。しかしイサミが飛び込んできて勇脚(=トラースキック)から垂直落下式ブレーンバスター。そしてイサミは場外のHARASHIMAにトペを発射。

FUMAがヤスからピンフォールを奪い、UWA世界タッグ王者組がスマスカに勝利その間にFUMAはヤスをジャーマンで投げてカウント2まで追い込むと、ジョーブレーカー(=顔面へのソバット)を叩き込んで3カウントを奪った。
試合後、イサミはKO-D無差別級のベルトを肩にかけたHARASHIMAに詰め寄っていき、何やら言葉を交わすとベルトをポンポンと叩いてから離れていった。そしてスマイルスカッシュがリングから降りると、ヤスからピンフォールを奪ったFUMAに「お見事!」と声をかけたイサミが「まあいくらスマイルスカッシュが昔からずっと仲が良かった2人だとは言え、我々はUWA世界タッグチャンピオンなんです。そう簡単に負けるわけいかないんですよ。それは俺だけじゃない。ここにいるFUMAも一緒。そしていつも一緒のユニオンの仲間も一緒! そして僕に689票という票を入れてくれた皆さんの思いも一緒です。僕はね、自分の力で、実力で両国のメインに行きました。(HARASHIMAに)負けました! でもそのあとにチャンスを皆さんが作ってくれました! ありがとうございます! 皆さんが渡してくれた689票という数字、そしてその思いを持ってHARASHIMAを叩き潰しに行きます。なぜなら、ここにいるそのFUMA、そしてユニオン、そして俺が民意で選ばれたチャレンジャー、木高イサミだー!」と叫んで横浜大会を締めくくった。

<試合後コメント>
HARASHIMA
「前哨戦を今日やって不覚を取ったと言うか、ちょっとウラノ君がダメージが大きくてコメントを出せない状況になっちゃって。う〜ん、まあ負けることは考えてなかったんで、ちょっとビックリしましたね。タイミングですかね。ちょっといいのをもらっちゃったみたいで。あっともアレかな、タッグのベルトを持っているチームなんで連係とかよかったし。今日はちょっとビックリしましたね。彼らも日々闘っているってことなのかね。まあね、ウラノ君が負けてしまったショックは大きいんだけど、イサミね。やっぱり自分の世界を持っているというか、強さを持っているというか、その芯の強さ。今日も当たってみて、身体は細いんだけどその一発一発当たりは強いし、予期せぬところから打撃を打ってくるし。まああまり対戦経験がないんで、ちょっとビックリさせられることもありましたね。まあ次はこうはいかないでしょう」
加藤記者「かつてチームを組んでいたFUMA選手の気持ちなどは感じましたか?」
HARASHIMA「何か人が足りたら切られたくらいの(感じ)を根に持っているのか(苦笑)、当たりがだいぶ強かったですね。でもいいんじゃないですか。そういうのを試合で出してくれれば。まあ頼もしいですよね、ああやってガンガン来てくれる選手は。まあウラシマクドウ自体もうないユニットなので。彼がリーダーだったことも今はないですよね」

木高イサミ&FUMA
イサミ「DDTにちゃんとタッグチームに勝つって意味合いは大きいです。どんなに誰かが『UWA世界なんて大層なこと言ってるんじゃねぇよ』とか何とか言おうが、このタイトルの名前はUWA世界タッグで。俺は世界中の強いレスラーと試合をしている自信もあるし、ユニオンにだってそういう外国人はいっぱいチャンレンジしに来ていました。世界っていうのには全然恥じないです。このね、FUMAだってね、世界中を渡り歩いているんですよ。日本だけじゃ飽き足らず世界中にリュック1個で歩き回っている本物のバックパッカー、そしてストリートファイターですよ、この人は。その我々が世界タッグのベルトを持っているのだから、いくらユニット総選挙1位、すごい人気がある、そして強いタッグのHARASHIMA&ヤス・ウラノでも、僕らそう簡単に負けるわけにはいかないです。なので、今日はきっちり結果を出させていただきました。前哨戦と言われてますが、これはね僕の中では僕らイサミ&FUMAvs.スマイルスカッシュの対抗戦だと思っているので。今日はそういう気持ちで試合をしましたねので。最後、FUMAが1、2、3取ったときは驚いたっす。頼もしいパートナーです」
FUMA「いまイサミさんも言いましたけど、今回KO-D無差別のイサミさんとHARASHIMAさんの前哨戦だと見ている人がほとんどだと思います。でも僕にとってはかつてDDTの同じユニットで闘っていたメンバーでもあります。あの時は自分はユニットの中でも力が弱くて、ハッキリ言ってしまえば負けてばっかでした。でも今こうやってイサミさんと世界の名が付いたベルトを獲って、力つけたっていうのをね、どうしても見せたかったんで、今日は勝てて本当に嬉しかったです。ありがとうございました」
イサミ「ありがとう」
※握手を交わしてFUMAは控室へ

ーー選挙の前に「これがDDTに上がっていくのも本当に最後のチャンス」という発言がありましたが、その思いは変わらず?
イサミ「変わらないですね。たぶんこれで(KO-D無差別級王座を)獲れなかったら、よっぽどのことがない限り、もうDDTには上がらないと思います。逆にヤス・ウラノやそれ以外にも僕がKING OF DDTトーナメントで僕がシングルやった選手が、もう1回やらせてくれって言うんだったら行きますけど、でもそれはベルトを獲って、逆に僕のほうからお願いしたいくらいなんで。4人とも素晴らしい選手だったし、今でも何回でもやりたいし。今、DDTも竹下とか遠藤とか、平田もそうですけど、あの辺がどんどん上に行って、ベルト獲るっていう結構いろんな現状があると思うんですけど、やっぱりその中でも僕がKING OF DDTで当たった選手たち…中にも幸之介もいますけど、それ以外の選手たちとやることで、何て言うんですかね。まだまだお前らには負けねぇよっていうのを見せたいですけど、それはあくまでもベルトを獲ってからの話です。獲れなかったらもうよっぽどのことがない限り上がることはないと思います。よっぽどのことっていうのが何なのかは、自分で判断しますけど、それが今回さいたまスーパーアリーナってものが(総選挙の)1位に懸かっていて、そこに僕を何とか押し上げようとしてくれたファンの人たちへの……背水の陣を敷くことが、ある意味の恩返しだと思っているので、絶対に負けないです!」

ーーHARASHIMA選手とは今年に入って結構対戦していますが、これまであまり絡む機会がなかったと思います。ここまで闘ってきて、改めてどういうチャンピオンですか?
イサミ「やっぱりね、もう万能性がすごいんですよね。ゲームみたいんいパラメーターで表すとしたら、人より劣っているところがないんですよ。全部が平均値以上。平均が50だとしたら、平気で全部70、80叩き出してくる選手なので。だからベルトを持っている時期が長かったって言われても、『DDTで強い人誰ですか?』ってなったとき、『HARASHIMAですか』ってなるんですよ。やっぱりそれを覆すようなことをしていかないと。自分の中で勝っているものは何なのかって……もしかしたらHARASHIMAさんより勝っているものなんて、僕の中で何一つないかもしれないです。でも、そうやってパラメーターとかポテンシャルだけではないものが発揮されるのが、格闘技であってプロレスだと思っているので。プロレスは算数じゃないので、計算通りにはいかない。それが楽しみであり、怖いところでもあります」

ーーリング上で「実力で勝ち取った両国のメイン。今回はファンの後押しによって与えられたチャンス」と言っていました。前回は3WAYというのもありますが、やはり気持ち的には違うものがある?
イサミ「そうですね。やっぱり3WAYっていうのはどうしても、どちらかと言うと集中力を個人に持っていくよりも視野全体を広く、リング上に相手がどこにいるのか、相手の2人が必ず視野に収められるような闘い方をすることがベストだと思うんですけど、シングルになると相手はよっぽどのことがない限りHARASHIMAだけを見ていればいいんで、そういう意味での気持ちの持ち方は違います。けれど、勝負に賭ける気持ちは変わらないですね。イチかバチかっていう気持ちは変わらないです」

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