“初代タイガーマスクの弟子”間下隼人が悲願の王座初戴冠!「これで僕も『佐山サトル総監の弟子だ』と胸を張れる」
- 2020-3-20
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19日、東京都・後楽園ホールにてリアルジャパンプロレス『初代タイガーマスク 佐山サトル ストロングスタイルプロレス Vol.5』が行われ、間下隼人がデビューから14年で悲願の王座初戴冠を果たした。
間下隼人は“初代タイガーマスク”佐山サトルの直弟子であり、現在は唯一のリアルジャパンプロレスの生え抜き選手。タイガー仕込みの多彩な蹴り技や、直伝されたリアルデンジャラスバックドロップを武器にリアルジャパンプロレス一筋で戦ってきたが、中々王座戦などの大舞台に立つ機会に恵まれずにいた。
しかし、前回12月大会で6人タッグマッチながら現UWAアジアパシフィックヘビー級王者である将軍岡本からフォールを奪うと岡本へ挑戦を表明。絶好の機会に気炎を上げる間下に対し、岡本は間下を格下扱いして鼻で笑い、事前の会見では「このベルト、今日間下っていうバイキンがいるんでみんなには見せません」とカバンからベルトを出しもしない傍若無人な態度で間下を挑発。
これを受けた間下は「こういうところで『何やってんだよ!』とか暴れたり追いかけたりとかは僕は佐山総監に習っていないので。紳士たるもの、試合で見せるだけです」と冷静に対処し、静かに闘志を燃やしていた。
この日の王座戦は、王者の将軍岡本と、前王者である岩崎孝樹、間下の3人で争う3WAY戦に。
ゴングと同時に岡本が間下に突っ込んでいきランニングエルボーで場外に叩き出すと、間下を観客席へぶん投げる。リアルジャパン代表の平井丈雅代表が逃げ遅れ、平井代表の頭に間下の右目が直撃。試合序盤から間下の右目は腫れ上がり、視界が半減するハンデを負う。
山本喧一を師に持つ岩崎が強烈なキックで岡本を攻め立てていき、間下も岡本へサッカーボールキックやブレーンバスターで追撃。さらに間下は岩崎との蹴り合いで競り勝ち、リアルデンジャラスバックドロップを狙うが、岩崎がこれを振り払って岡本へビッグブート。その隙を突いた間下が岩崎をスクールボーイで丸め込み3カウント。
挑戦者同士の勝敗でも決着が認められるルールであるため、間下が新王者となった。
2007年のデビュー以降初の王座戴冠となる間下は、腰に巻かれたベルトを愛おしそうに撫で、「これでようやく僕も『佐山総監の弟子だ』と胸を張ってリアルジャパンプロレスを俺も引っ張っていく、盛り上げていくと言える。スーパー・タイガーだけじゃない、俺もリアルジャパンなんで。それだけです。先生の弟子で良かったです。長かったっすね……」と感慨に浸る。
間下に並々ならぬ期待をかけていた平井代表は目を潤ませながら間下のコメントを見守り「間下が佐山先生のもとになんで残れたかというのは、想いだけしかないと思います。出ていくのは簡単だし、もっと楽な道を選ぶのは簡単だと思うんですけど、間下はここを選んでくれました。UWFを作った新間会長とツネさん(新間寿恒)に感謝したいと思います。もう一回新しいスタートが始まるな!」と間下へ想いを叫ぶと、一皮むけた間下は「よろしくお願いします!」と自信に満ちた笑みで応えた。