IWGP二冠王を狙うKENTAが内藤哲也から直接勝利し「お前は会社に言うことを聞いてもらえないから応援してもらえるんだ」と熱弁!
5日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『釣り★スタ presents Road to THE NEW BEGINNING』が行われ、KENTAが内藤哲也から直接勝利してマイクアピールで会場を支配した。
1月5日の東京ドーム大会では、史上初のIWGPヘビー級王座&IWGPインターコンチネンタル王座の二冠統一戦が行われ、IC王者の内藤哲也がヘビー級王者のオカダ・カズチカを撃破して二冠王を達成。内藤は万感の思いを込めて“ハポン締め”を行おうとしたが、その直前にKENTAが内藤を襲撃して二本のベルトを掲げると、東京ドームに詰めかけた30,063人の観衆から大ブーイングが沸き起こった。
その後、内藤とKENTAはさらに因縁を深めていき、今月9日の大阪城ホール大会で両者の二冠戦が決定。連日に渡って両者の前哨戦が行われているが、弁の立つ両者はバックステージコメントでも舌戦を展開。両者ともに互いのコメントをチェックし、翌日の試合後にアンサーを出して煽っていくという“場外戦”にも注目が集まっていた。
この日は、“L.I.JvsBULLET CLUB”の構図となるイリミネーションマッチが行われ、内藤哲也&SANADA&高橋ヒロム&BUSHIvsKENTA&ジェイ・ホワイト&石森太二&エル・ファンタズモという顔ぶれで対戦。
内藤とKENTAは互いにデスティーノとgo 2 sleepを狙い合う場面もあったが両者クリーンヒットはせず、オーバー・ザ・トップロープで勝敗が決まる試合形式であるためそちらを優先する攻防が中心となる。
試合終盤には両軍次々と失格となっていき、最後に内藤とKENTAが残される。KENTAがgo 2 sleepを狙うと見せかけてそのまま内藤をオーバー・ザ・トップロープさせようとするが、内藤はエプロンに着地。KENTAへ足払いを放つがKENTAはこれをジャンプして回避し、ハイキックから走り込んでのフロントハイキックで内藤を突き落として勝ち残りを決めた。
KENTAがマイクを取ると大ブーイングが沸き起こるが、KENTAは一際大きな声でブーイングしていた観客を指して「でかい声出すくせにマスクもしねえでエチケットがなってねえよ」と語りかけたり、「内藤は勝つよ!」と熱い気持ちを叫んだファンを指差してもう一度大きな声で言わせるなど観衆との双方向のマイクアピールを行っていくと、ブーイング一色だった会場も最後はKENTAへの歓声が増していった。
バックステージに戻ったKENTAは前日の内藤のコメントを振り返り「『この会社は特定の人の意見しか聞き入れてくれないよ』ってそんなこと言ってたな。んで、『俺もいくつも意見言ったけど全く通してもらえなかった』ってそんなニュアンスのことお前は言ったよ。違うよ、テツヤ。お前の意見が通らない、その中でもがいてるお前を見て、ファンはお前に夢を乗せて、お前の背中を押したんだよ。勘違いしちゃいけねぇよテツヤ。むしろ会社にありがたいと思え。お前の言うことを全部会社が聞いてて、お前の言いなりになってて、思うように全てが進んでて、誰がお前のことなんて応援するんだよ」と熱弁。
前日に内藤が「バックステージコメントもいいけどさ、リング上でお互いもっと楽しもうぜ」と語ったことに対し「大阪までもうちょいだ。明日もあるよ。存分に楽しもうぜ。バックステージだって楽しませてくれよテツヤ」と不敵に笑った。
そして最後は「まあ結局俺が何を言いたいかって言うと、BUSHIの入場の時水噴くやつ、今のこの状況でエチケット的になんかヤダってこと!」と昨今の新型コロナウイルス問題について警鐘を鳴らして去っていった。
なお、内藤はノーコメントで会場を後にした。