ジャンボ鶴田以来の三冠統一を狙うタイチが1・6大田区総合体育館大会での達成を宣言!「ジャンボ鶴田も大田区で三冠統一したんだよ」
27日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『保険見直し本舗 Presents Road to POWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2019~』が行われ、内藤哲也がタイチとの決着戦を宣言した。
現在、新日本プロレスでは、“史上初のIWGPヘビー級王座&IWGPインターコンチネンタル王座の二冠王”を目標に掲げる選手が多く出現しており、IC王座戦線で火花を散らしていた内藤とタイチも二冠王への渇望を口にしていた。
しかし内藤は前シリーズでIC王座を失って無冠となってしまってから精彩を欠くようになり、今シリーズでは因縁のタイチら鈴木軍の面々とタッグマッチで幾度も対戦するが、二冠王へのギラついた欲望を剥き出しにするタイチに対し、内藤は煮え切らない態度を取っており、これに苛立ったタイチは11月3日の大阪大会で決定している内藤とのシングル戦を次期IC王座挑戦者決定戦にするよう要求。さらに前述の二冠に加えてなんらかのシングル王座を獲得し、ジャンボ鶴田以来の三冠王座統一を宣言していた。
前日の対戦では、タイチの再三の挑発に内藤がついにブチ切れ、試合中にレフリーとタイチをマイクスタンドで殴打して反則負けとなるも、「お望み通り、逆転の内藤哲也、そして史上初の偉業への踏み台にしてやるよ。カブローン!」とタイチとの決着戦を宣言。翌日の対決となるこの試合での展開には注目が集まっていた。
両者はこの日も“L.I.Jvs鈴木軍”の構図となる内藤哲也&SANADA&鷹木信悟&BUSHIvsタイチ&鈴木みのる&ザック・セイバーJr.&DOUKIの8人タッグマッチで対戦。
試合終盤で対面した2人は髪をつかみ合いながら打撃を打ち合い、互いにニヤリと笑う。タイチのタイチ式ラストライドをかわした内藤がデスティーノを狙うが、これを着地したタイチがジャンピングハイキック。2人の対面はここまでとなり、最後は内藤がDOUKIをデスティーノで沈めた。
試合後も内藤はイスを持って場外でタイチを襲撃。続けてリング上でも暴行を加えるが、タイチは「ワハハハ!」と嬉しそうに笑い、「もっと来い!もっと来い!」と内藤に打撃を要求した。
バックステージへ戻ったタイチは「俺が二冠達成のための踏み台だあ?俺はインターコンチ巻いたことねえよ。だけどそれでも俺を踏み台だって言うんだろ?それ相応の価値が俺にあるってお前も分かってるよな?そりゃそうだ。俺なんかに負けたままじゃ二冠王者になんてなれるわけないからな。身を以て分かっただろう?『あれっ、今までの俺(タイチ)と違うな』って。テメーも気づいただろう。それだよ、それ。それがねえからテメーは口ばっかなんだよ。いつも。あの時みたいに、初対面のときみたいに。今日も来てたぞ。そんな内藤に勝たねえと俺もねえからな。これで正々堂々と本気のお前を潰せるよ。両国で言ったとおり、お前が言ったこと、全部俺が代わりにやってやるよ。静かに眠れ。あとは俺に任せとけ。二冠……?三冠だ“ドーム、ドーム、大田区。ジャンボ鶴田も大田区で三冠統一したんだよ。同じ場所で俺もやってやるよ」と不敵に笑った。
一方の内藤は、記者からの「次のシングルをIC王者決定戦にするなどのタイチの要求をすべて飲むか」という質問に対し、「por supuesto(もちろんイエスだ)」とだけ吐き捨て、記者を襲撃してツバを吐いてから荒々しく去っていった。