実の母娘プロレスラーがタッグ王座挑戦も戴冠ならず!「親子でベルトを取る夢は諦めません」
14日、神奈川県・横浜文化体育館にて『アイスリボン横浜文化体育館大会III』が行われ、実の母娘タッグである星ハム子&星いぶきがテキーラ沙弥&ジュリアの持つリボンタッグ王座に挑戦するも戴冠を逃した。
星ハム子は堀田祐美子と高梨奈七永に憧れ、夫と娘を残して単身上京してアイスリボンで2008年にデビュー。そのセクシーな体躯を生かして中心選手となり、その姿を見て育った実娘・いぶきも2017年に14歳にしてアイスリボンからプロレスデビュー。ハム子との母娘タッグでリボンタッグ王座に挑むという異例のデビュー戦として話題を呼んだ。
普段は喧嘩が絶えないという星母娘はリング上でも感情をむき出しに殴り合うことが多かったが、先月の後楽園ホール大会にていぶきが母に対する複雑ながらも熱い気持ちをぶつけ、ハム子がこれを包容する形でタッグを結成。“バーニングロウ” テキーラ沙弥&ジュリアが持つリボンタッグ王座への挑戦が決まり、試合前の会見では「喧嘩するほど仲がいい。親子の絆でベルトを獲る」と意気込んでいた。
個々のポテンシャルは沙弥&ジュリアが上回るものの、星母娘はいぶきの無骨な突貫ファイトをハム子が徹底的にアシストする形で対抗していき、ハム子&いぶきが2人並んで逆エビ固めをかけながら四股を踏んだり、ハムロール&いぶロールと母娘技の連携を繰り出し終盤まで互角の展開を作り出す。
星母娘が各コーナーから相手2人へ同時にダイビングボディプレスを放ち、これを回避したジュリアが変形アルゼンチンバスター、沙弥がノーザンライトスープレックスホールドといぶきを集中攻撃。ハム子がカットに入るものの、沙弥がいぶきのラリアットをキャッチしてテキーラ・ショットで叩きつけて3カウントを奪取。
試合後、いぶきは悔し涙で声を詰まらせながら「負けたけど、親子で試合するのは今日で最後じゃないし、これからもまだまだ親子でやれることもあるし、今度こそ次は3度目の正直でベルトを絶対に取りに行きたいと思います」と再起を誓い、ハム子は「親子10年間離れて暮らしてて、会うたび会うたびに衝突を繰り返していて、毎日ケンカばかりしていて、こうやってプロレスラーになれてやっと親子の会話ができるようになって、ベルトに挑戦っていう2人で1つの目標を持てて、負けて悔しいけど、私達の親子の心は満足してます。でもこれが終わりではない。親子でベルトを取るって夢は諦めません」と前を向いた。