“文武両道美女レスラー”雪妃真矢がタッグパートナーの“新婚レスラー”世羅りさを撃破し王座奪還!
14日、神奈川県・横浜文化体育館にて『アイスリボン横浜文化体育館大会III』が行われ、雪妃真矢が盟友・世羅りさを下してICE×∞王座を戴冠した。
雪妃はフェリス女学院大学英文科を卒業し、女優としても活動している文武両道の女子プロレスラー。今年前半はアイスリボン三冠王(シングル&タッグ&3WAY)として君臨していたが、次々と陥落していき先月3日の大阪大会では最後に残ったICE×∞王座(アイスリボンシングル王座)を藤本つかさとの防衛戦でドロー剥奪されてついに無冠に。その後開催された王座決定トーナメントを優勝しての再戴冠を誓っていた。
世羅は2度のICE×∞王座戴冠、雪妃とのタッグ“アジュールレボリューション”で2度タッグ王座を戴冠。さらにはデスマッチ路線で独自色を出し熱狂的なファンを獲得するなど活躍し人気を博していたが、今年1月に大日本プロレスのオルカ宇藤(宇藤純久)との結婚を発表したことで人気が急落。このことをテレビ朝日の番組『マツコ&有吉かりそめ天国』に投稿して相談するほど気にするなど低迷期に突入しており、再起を果たすためにこのトーナメントでの優勝に向け奮起。盟友・雪妃との決勝戦までこぎつけた。
試合は序盤から雪妃がハイキック、世羅がダブルニードロップと普段は後半に繰り出す得意技を繰り出すハードな打ち合いとなっていき、世羅が腰への一点集中攻撃からエプロンでのセラリズムバスターを放つなど圧倒していくが、雪妃もサッカーボールキックやトラースキック、バズソーキックなど多彩な蹴り技で世羅からイニシアチブを奪っていき、タイガードライバーからのスノウトーンボムで激闘に終止符を打った。
剥奪された王座を誰にも渡すこと無く取り戻した雪妃はパートナーでもある世羅に感謝の言葉を述べ、2人でのタッグ王座挑戦を提案。雪妃&世羅からタッグ王座を勝ち取った現王者組・テキーラ沙弥&ジュリアもこれを承諾し、9月23日の横浜ラジアントホール大会でのリボンタッグ王座戦が決まった。
試合後、世羅は「途中マジ心折れて、セコンドに『もう無理ですぅ~』って言っちゃってて、その時点で勝負はついてたのかなって自分でも思います」と完敗を認めつつ、「全部雪妃の全部を味わえた気がします。悔しいけど、雪妃の成長を隣でずっと見てきて、目の前で感じられたのが嬉しい」と後輩でもある雪妃の成長を喜び、タッグ王座戦に向けて意気込んだ。
そして、試合前の会見で夫であるオルカ宇藤がデスマッチヘビー級王座に挑戦し破れたことに歯がゆさを感じ「あなたが持っていないものを見せてあげます」と発言していたことを問われると「見せれてないっすよねー(笑)負けちゃったんだから(笑)私の試合を見てアイツが何かを感じてくれたなら嬉しいですけど、多分『勝ってねーヤツに言われても』って思ってるんじゃないかな。だからまだまだやっぱ夫婦間で優位には立てないですよ。優位に立つためにもう一回シングルのベルト取りに行きましょう。まだまだアイツに負けてられないので。デスマッチのベルトに挑戦するくらい調子乗ってるかもしれないけど、まだ私のほうが先輩だぞっていうのを見せつけてやりたいので」と円満な夫婦仲を垣間見せた。
一方の雪妃は「文体のメインでアジュレボ同士でタイトルマッチが出来るというのは誇らしいこと。世羅さんとのシングルは1年ぶりで、その間私はシングルのチャンピオンだったり、三冠になったりしていて、これでパートナーに勝つことが出来なかったら、私のこの1年間は何だったんでしょうって思ってしまうし、だから絶対に勝たなきゃいけない。アジュレボのパートナーとして、劣っている方の一人にならないためにも絶対に今日は世羅さんに勝たなきゃいけないと思っていました」と世羅との闘いを振り返り、来年5月に行われることが決まった4度目の横浜文体大会に向け、約8ヶ月防衛し続ける覚悟を語った。