【試合詳細】9・3 全日本プロレス後楽園ホール大会 【三冠ヘビー級】宮原健斗vs野村直矢 【世界タッグ】諏訪魔&石川修司vsゼウス&崔領二 【EWA IC】TAJIRIvsフランシスコ・アキラ ヘルボーイ&ジェイク・リー&岩本煌史vs大森隆男&ブラックめんそーれ&大森北斗

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『2019 SUMMER EXPLOSION[最終戦]』
日程:2019年9月3日(水)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1313人(満員)

▼6人タッグマッチ 20分1本勝負
●岡田佑介/青柳亮生/田村男児
11分14秒 フィッシャーマンズスープレックス・ホールド
加藤拓歩(大日本)/石川勇希/(大日本)/兵頭彰(大日本)

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
秋山準/青柳優馬/○ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)
9分32秒 横回転エビ固め
●渕正信/西村修(フリー)/佐藤光留(パンクラスMISSION)

▼映画「ヘルボーイ」公開記念 ヘルボーイ日本デビュー戦 スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負
○ヘルボーイ(超常現象捜査局B.P.R.D.)/ジェイク・リー/岩本煌史
8分12秒 ラリアット→体固め
大森隆男/●ブラックめんそーれ/大森北斗

▼オーストリアEWAインターコンチネンタル選手権試合 60分1本勝負
【第16代王者】○TAJIRI(フリー)
11分46秒 回転エビ固め
【挑戦者】●フランシスコ・アキラ
※王者が2回目の防衛に成功

▼タッグマッチ 30分1本勝負
○ヨシタツ(フリー)/ジョエル・レッドマン
7分23秒  ジャックナイフ式エビ固め
●ディラン・ジェイムス(フリー)/鈴木鼓太郎(フリー)

▼世界タッグ選手権試合 60分1本勝負
【第85代王者組/暴走大巨人】諏訪魔/●石川修司
19分51秒 ジャックハマー→片エビ固め
【挑戦者組】ゼウス/崔領二(ランズエンド)
※王者組が4度目の防衛に失敗。ゼウス&崔が新王者となる

▼三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【第62代王者】○宮原健斗
27分51秒 シャットダウンスープレックス・ホールド
【挑戦者】●野村直矢
※王者が7度目の防衛に成功

宮原健斗が三冠V7を達成し「防衛記録更新は夢ではなく使命」と覚悟を叫ぶ!諏訪魔&石川を撃破しゼウス&崔が世界タッグ奪取!超常現象捜査局からヘルボーイがプロレスデビュー!

第1試合


 両軍が入場すると兵藤が岡田につっかかって行き、そのまま二人でゴング。
 ロックアップからの押し込み合い、離れ際に岡田が兵藤の頬を軽くはたくという挑発。今度は兵藤が押し込むと離れ際に強烈なエルボー。岡田もエルボーでやり返しそのまま打ち合っていくが、兵藤がショルダータックルでこれを制するが、オカダもすぐにランニングバックエルボーでやり返しサッカーボールキック。男児にタッチ。
 男児はエルボー連打からボディスラム。兵藤はロープに振られるとオカダにエルボーで一撃入れて場外に落とすと、これに怒った両軍が全員リングになだれ込んで怒鳴り合い。李日韓レフリーの指示で戻っていくものの、男児と石川のマッチアップになっても怒鳴り合いはやまず。
 男児が石川をショルダータックルで倒すも石川がドロップキックでやり返すと加藤にタッチ。
 ロックアップから男児が自軍コーナーに引き込み亮生にタッチ。
 亮生はエルボー速射からロープに振ってドロップキック。もう一発を狙うが加藤がガッチリキャッチしてボディスラム。起こして逆水平を叩き込み兵藤にタッチ。
 兵藤は亮生にヒップトスからエルボードロップ。岡田が出てくると額を突き合わせてにらみ合い、追い返して石川にタッチ。
 石川は亮生にランニングバックエルボー、加藤にタッチ。
 加藤は亮生をコーナーに押し付けて串刺しチョップ、俵返も亮生は耐えきってミサイルキックで一矢報いて男児にタッチ。
 男児はショルダータックルから俵返を狙っていくが加藤が耐えきってボディスラム、オクラホマスタンピード。石川にタッチ。
 石川は男児へ串刺しジャンピングエルボー、ランニングバックエルボー、トラースキックとはなっていくが男児はこれを防御してショルダータックル。両者タッチ。
 岡田と兵藤となると真っ向からのエルボー戦を展開し、岡田が「来いよ!」と打たせていくと兵藤は怒涛の連打から串刺しスピアー。さらに石川と加藤を呼び込んでトレイン攻撃を見舞い兵藤のセントーンから加藤とともにダブルのショルダータックル、石川がトラースキックと叩き込み、兵藤がエルボーで攻めていくが、岡田はビッグブートやり返して逆エビ固め。これを石川にカットされると両軍入り乱れ、亮生がミサイルキックで石川を、亮生を加藤がブレーンバスターで、加藤を男児が俵返。兵藤が岡田に突撃していくが岡田はキチンシンクを叩き込み、バックドロップ、フィッシャーマンズスープレックスホールドと続けて3カウントを奪った。

第2試合


 光留と青柳でゴングが鳴ると、光留がジャブを刻んでいき、青柳がドロップキックで吹き飛ばすもののフォールに入ろうとしたところで光留が下から三角絞めを狙うなど緊迫した攻防を展開。
 秋山と西村のマッチアップとなり、西村がかち上げエルボーで攻めていき、十字ロープワークで翻弄してからコブラツイストも秋山はロープへ。一発張って西村を場外に放り出して追っていくが西村は秋山を鉄柵に叩きつけて反撃。
 渕とウルティモのマッチアップとなると、渕がレフリーの目を盗んでのグーパンチを入れていき、ウルティモがレフリーや観客にアピールしても「パー!」の判定。続けて渕が滞空ボディスラムで叩きつけ肩で息をするが観客からの「もう一回!」コールに応えてつらそうに二発目のボディスラムを決め、ロープに振ってドロップキックを放つもウルティモが回避して自爆。観客からは大ブーイング。ウルティモはソバットから秋山にタッチ。
 秋山は渕にグーパンチを叩き込むと大ブーイング。秋山の「パー!」アピールにも観客は「グー!」と激怒。渕はロープに振ってドロップキックを放つが秋山がこれを回避し観客は大ブーイング。秋山がエクスプロイダーの体勢に入ると光留と西村が慌ててカット。全員入り乱れて排除しあい、秋山からタッチを受けたウルティモが伝家の宝刀ラ・マヒストラルでカウント3を奪った。

第3試合


 映画『ヘルボーイ』とのコラボマッチ。
 ヘルボーイは南側観客席から登場し、観客たちとのグータッチに応えながらリングへ。
 めんそーれらはヘルボーイの世界を終末へと導く力を持つ右腕や腰に下げたサマリタンで武装していることに文句を言うが、李日韓レフリーが「使わないって言ってるから」となだめ、めんそーれとヘルボーイでゴング。
 めんそーれとヘルボーイでゴングが鳴ると、ヘルボーイが右腕でめんそーれの顔面をぶん殴り、串刺しボディブローから串刺しラリアットを狙うが、めんそーれがサミングで止めてオールドスクールからブレーンチョップもヘルボーイはノーダメージ。ヘルボーイのラリアットをくぐってかわしためんそーれは北斗にタッチ。ヘルボーイも岩本に代わる。
 北斗はショルダータックル合戦を制してドロップキックを放ち、さらに走るが岩本がニーアッパーでカウンター。岩本がブレーンバスターを狙うが北斗はブレーンバスターで投げ返して見せ、さらに走るが岩本がカウンターの背負投げ。両者タッチ。
 大森とジェイクとなり、ショルダータックル合戦を制した大森がビッグブートからニールキック。めんそーれにタッチ。
 めんそーれはジェイクにチョップを放っていくがジェイクは微動だにせず。ジェイクはビッグブートから突撃するが、めんそーれはロープを下げてジェイクを場外に放り出すと場外飛びのフェイントから「1!2!3!シャーッ!」とポーズを決めてみせる。ジェイクがリングに戻るとめんそーれはロープに飛ぶが、ジェイクはニーリフトでカウンター。ここでヘルボーイがタッチを求め、ジェイクはタッチ。
 ヘルボーイは右手を突き上げてラリアットを狙うが、これをめんそーれがかわすと北斗と大森が入ってきて3人でトレイン攻撃。めんそーれがスネークスパイクを突き刺し、北斗とめんそーれがロープに振るが、ヘルボーイは左右のダブルエルボーで二人をなぎ倒し、大森がアックスボンバーを宣言して振りかぶるが、ヘルボーイがカウンターのラリアット。さらに岩本のマジックスクリューにジェイクがニーリフトを合わせる合体技でめんそーれを倒すとヘルボーイがダイビングボディプレス。そのまま体固めに入るが、ヘルボーイはカウント2で自らめんそーれを引き起こし、終末へと導くラリアットでめんそーれをなぎ倒してカウント3。勝利したヘルボーイはリング上で喜びの舞を踊り、映画公開に向けて弾みをつけた。

 
<試合後コメント>

ヘルボーイ&岩本煌史&ジェイク・リー
岩本&ジェイク「グッドファイト!」
(ヘルボーイと拳を合わせて勝利を祝い、ヘルボーイが右手を振り回して勝利をアピール)
岩本「これが誰だか分かるか?ヘルボーイだ!俺にかかればあんなヤツ一撃だって」
(ヘルボーイが手を横にふる)
岩本「えっ、違う?おっ!俺に任せとけと言っている!」
(ヘルボーイが左手の人差し指を立てる)
岩本「おっ!もう一回か!」
ジェイク「ワンモア!」
岩本「ワンモア!俺らもそれだけ分かるように勉強しとく」
ジェイク「日本での公開はまもなくとなりますので皆様も是非御覧ください。全日本プロレスも御覧ください」
岩本「センキュー!ヘルボーイ!」

第4試合


 向かい合い、アキラが握手を求めるとTAJIRIもこれに応じ、クリーンファイトを誓い合ってからゴング。
 ロックアップでの押し込み合いから互いに首を取り合いながらトリッキーなフライング・メイヤー合戦。アキラがアームドラッグから腕を取っていき、TAJIRIもアームドラッグから腕を取り返していくが、アキラは即座に取り返して肩固め。立ち上がったTAJIRIがヘッドロックで切り返しこれを抜け出したアキラはオールドスクールからスワンダイブ式アームドラッグ、ニールキックと決め、場外に逃れたTAJIRIへトペ・スイシーダ。

 しかし場外戦となるとキャリアで勝るTAJIRIがアキラを翻弄しエプロンや鉄柵を使った攻撃でアキラを圧倒。リングに戻るとTAJIRIのペースとなり、フロントネックロックからのスイングネックブリーカー、スリーパーホールドと攻め立てる。アキラが振り払ってタックルを狙ってもTAJIRIは巻き付いてスリーパーホールドでグラウンドに引き倒し顔面にニードロップ、さらにグラウンドでのスリーパーホールド。これをエルボーで抜け出したアキラにTAJIRIがミドルキック。アキラもミドルキックを放っていくが弱々しく、TAJIRIの強烈なキックの前に倒れていく。アキラは果敢にエルボーで攻め立てていくが、TAJIRIはアキラを突き飛ばして「もっと来い」と挑発。アキラは連打でロープに追い込んで振っていき、TAJIRIのハンドスプリングエルボーを空中でドロップキックで撃ち落とす。そしてTAJIRIを場外に引きずり出すとエプロンからアトミコ。リングに戻すとTAJIRIが逆水平チョップを放っていくがアキラはこれを回避して走り、スリングブレイドから、TAJIRIのハイキックでたたらを踏みながらも踏ん張り、コーナートップからのダイビングダブルニーを2連発。3発目を狙ったところでTAJIRIが回避してトラースキックを叩き込み、バズソーキックを放つがアキラはこれを回避し飛びついてスイングDDT、スワンダイブ式で飛びついてのRKO。さらにフランケンシュタイナーを狙うがTAJIRIがこれを耐えてパワーボムで叩きつけジャックナイフ。これをアキラがエビ固めで切り返し、両者エビ固めやジャックナイフで切り返し合い、最後に全体重をかけて押さえ込んだTAJIRIがカウント3を奪った。

 悔しがるアキラに歩み寄ったTAJIRIは握手を求め、アキラの腕を高々と掲げあげて健闘をたたえた。

<試合後コメント>

TAJIRI
「思ってたより全然手強かったですよ。この2ヶ月、アイツが全日本に来て一回も見てないんで、あんな芯が通ってるレスラーになってるとは思わなかった。前はもっとふにゃふにゃしてたんですよ。びっくりしたよ。危なかった」

――特に成長したと感じるところは
「パワフルになりましたね。アグレッシブになったと思うな。前はもっと遠慮があったんですけど、遠慮がなかった。俺が逆に遠慮してましたよ。危なかったホント。全然気を使ってなかった。なんも思ってねえ、俺のこと(笑)」

――アキラ選手は全日本プロレスのタイトル戦線に絡んでいくと思いますか
「ジュニアに絡んでこなきゃもったいないんじゃないですかね。アイツが全日本ジュニアで名前を売ったとなったら、ヨーロッパにもいい選手がいっぱいいるんで、そういうやつが『俺たちも行きてえ』って売り込んでくると思うんですよ。ホントに今は世界中が連動してやってるんで、プロレスって。行き来もスゴイ盛んですし。内部で、全日本だけでやってくってのもアリかもしれないけど」

――次回の防衛戦については
「実は今日アキラから防衛したら、ある選手とのシングルがあるんですけど、このベルトをかけてみたいと思いました。で、今日僕ツイッターで呟くと思います。ちょっと今全日本の会場だから他団体のことは言えないんだけど、会場出た瞬間になにか言うと思います」

第5試合


 鼓太郎とレッドマンでゴングが鳴ると、紳士らしくクリーンに握手を交わし、レッドマンが変幻自在のリストロックで鼓太郎を翻弄していき、鼓太郎の突撃を側転やリープフロッグでかわしてアームドラッグやスクールボーイ、コブラツイストで絞り上げる。鼓太郎が抜け出してディランにタッチ。
 レッドマンはディランの突撃を股くぐりなどでいなしてブレーンバスターを狙うが、耐えたディランがブレーンバスターで叩きつけ鼓太郎にタッチ。
 鼓太郎はレッドマンにチンロックも、レッドマンがそのまま持ち上げでバックドロップ。ヨシタツにタッチを求めるが鼓太郎が引き戻してエルボーを連打。レッドマンは逆水平チョップで打ち返していき、鼓太郎をロープに振るが鼓太郎はビットでカウンター。さらにコーナー上から飛びついていくが、キャッチしたレッドマンがスパインバスターで叩きつける。両者タッチ。
 ヨシタツとディランとなると、ヨシタツがフロントハイキックを連打していき、ディランのラリアットをかわしてスワンダイブ式ミサイルキック。ここへレッドマンも入ってきてディランにトレイン攻撃を見舞うと、二人でダブルのブレーンバスター。続けてヨシタツとレッドマンがディランをロープに振ろうとするが、ディランが振り払ってダブルラリアット。レッドマンを排除しヨシタツに突撃。ヨシタツはこれをひらりとかわしてスイングDDTからヨシタツ幻想。これをカットに入ってきた鼓太郎をレッドマンが捕らえてロメロ・スペシャルとジャーべで競演。しかしディランがヨシタツをパワーボムで叩きつけ串刺しラリアット連打からエルボードロップ、さらにチョークスラムを狙っていくが、ヨシタツが後ろ着地しレッドマンへプッシュ。レッドマンはロープを使ったチンクラッシャーでアシストし、よろけたディランへヨシタツがCBJ、続けてレッドマンがダイビングニードロップで飛んできて追撃し、ヨシタツがジャックナイフで固めて3カウントを奪った。

第6試合


 暴走大巨人の選手コールが終わるとゼウスと崔が奇襲し、場外戦となる中でゴングが鳴る。暴走大巨人が場外戦を優位に終え、リングに戻ったのは諏訪魔とゼウス。ゼウスはチョップを放っていくが、諏訪魔がダブルチョップで叩き伏せて石川にタッチ。
 石川はゼウスを場外に放り出して会場四方の鉄柵に叩きつけていき、リングに戻すと諏訪魔にタッチ。
 諏訪魔と石川は二人でショルダータックルを放ち、諏訪魔が急角度バックドロップ。続けて逆エビ固めに入るが、ゼウスはプッシュアップしロープへ。石川にタッチ。
 ゼウスは逆水平を放っていくが、石川はゴツンと鈍い音が響き渡る強烈なエルボーでゼウスをダウンに追い込む。諏訪魔にタッチ。
 諏訪魔はゼウスをコーナーに振って串刺しチョップ。ゼウスが諏訪魔の眼前で吼えると諏訪魔はさらに打ち込んでいき、さらに串刺しラリアットからスロイダー。諏訪魔はロープに走ってラリアットを狙うが、ゼウスがスパインバスターでカウンター。崔にタッチ。
 崔は諏訪魔にビッグブート、ミドルキック、コーナーに振って串刺しバックエルボーからブレーンバスターを狙うが、諏訪魔が耐えてエルボー合戦へ。諏訪魔が連打からのラリアットを放つが、これをかわした崔が水車落とし。さらに崔は諏訪魔にビッグブートを放つが、これをかわした諏訪魔がフライングショルダー。石川にタッチ。
 石川は串刺しラリアットからダイビングフットスタンプ。さらにファイヤーサンダーを狙っていくが、崔が他エルボボディにミドルキック。ゼウスにタッチ。
 ゼウスは石川にフライングラリアットから串刺しラリアット、さらにベアハッグスープレックスからチョークスラムを狙っていくが、石川が耐えるとドラゴンバックブリーカー。ここに諏訪魔も入ってくると二人でコーナーへ振って串刺しラリアット、サンドイッチラリアット。さいがカットに入ると石川と諏訪魔はこれを捕まえ、二人で「投げるぞオイッ!」とアピールも、ゼウスと崔がダブルのショルダースルー。崔とゼウスが石川にトレイン攻撃からダブルのブレーンバスターを放ち、ゼウスが石川をコーナーに上げて雪崩式ブレーンバスターを狙うが、石川がヘッドバッドでゼウスを撃ち落とす。しかしすかさず崔が地対空ミドルキックを放って追撃すると、ゼウスがセカンドロープを踏み台に雪崩式ブレーンバスター。さらにコーナー上からフロッグスプラッシュからそのまま体固めも、諏訪魔が後ろから組み付いてぶっこ抜きジャーマンで豪快にカット。崔が諏訪魔にニーリフトも諏訪魔はラリアットで反撃。全員が大の字にダウンする様相を呈する。

 先に起き上がった諏訪魔は石川を鼓舞して引き起こすとゼウスに境川、そして諏訪魔がスロイダー、石川がランニングニーを叩き込み、アルティメット・デストロイを狙うが崔が諏訪魔の脚のロックを外し、石川が諏訪魔を雪崩式パワーボムで叩きつける形に。続けてゼウスがコーナー上から石川にダイビングラリアット。ラリアットからジャックハマーを狙うが、これを耐えた石川が組み付いてドラゴンスープレックスからランニングニー、ファイヤーサンダーと叩きつけ、これでも返されるとラリアットを狙うがゼウスがカウンターでラリアット。諏訪魔が救出に来るが、崔は諏訪魔のダブルチョップを耐えきってバックドロップ、大外刈でこれを排除。ゼウスと石川は壮絶な打撃戦を展開し、石川のラリアットをかわしたゼウスがラリアットからジャックハマーで叩きつけ3カウント。ついに暴走大巨人からベルトを奪取した。

ゼウス「皆さん!応援ありがとうございました!おかげで諏訪魔&石川という最強のチャンピオンからベルトを取ることが出来たこと、心から感謝します!ありがとうございます!」
崔「皆さん、熱いご声援、ありがとうございました!めでたいけど、ゼウス。よく覚えとけよ。最高のタッグパートナーやけど、群れへんぞ。闘うときは闘うから。仲良しこよしやないぞ。けど、年末はお前の力借りへんと優勝出来へんから、そのときはまた頼むわ。あともう一個。ゼウス、今日応援してくださったみなさんと俺に一つだけお前から教えてほしいことがあんねん。ゼウス、いつも聞いてるけど、改めて聞くぞ!ゼウス、人生とは!人生とはなにか!皆さんと俺に教えてくれ!ゼウス!人生とはなんですか!」
ゼウス「人生は祭りやで~!ワッショ~イ!ワッショ~イ!ワッショ~イ!ありがとうございました!」

<試合後コメント>

ゼウス&崔領二
ゼウス「久々の世界タッグ!まさかの領二との世界タッグ!そして最強の諏訪魔&石川修司組からの勝利!これは全日本プロレスの世界タッグの歴史を一つ塗り替えたと思う!なあ領二!」
崔「まずゼウスと取れた悦びと同じくらい、それ以上にやっぱり諏訪魔&石川っていうあの二人が挑戦を受けてくれたからこれだけのことが出来たし、これからもあの二人、まずなによりもリスペクトをしたい。あの二人がいなかったらこのモチベーションは確実に無かったから。ただ明日はわかんないし、来月・来年、また変わってると思うし、油断はできないけど、ただ一つ言えることは、今この瞬間は俺とゼウスがナンバーワンのタッグ屋。それだけの話でしょう」
ゼウス「まあそういうことや。この世界タッグのベルト、そしてまた俺と領二は宮原健斗の持つ三冠ヘビー級王座を獲りに行く。なあ領二?先にどっちが5冠獲るか勝負しようや。まあまあまあ、人生ってのは、みんな聞きたいって言うから(笑)祭りやで~!ワッショイ!ワッショイ!ワッ……」
(崔がビールを浴びせかけて祝福)
ゼウス「わ!わ!わ!ビール臭い~(笑)」

第7試合


 先にコールされた野村にはリング上を埋め尽くすほどの紙テープが投げ入れられ、宮原にもさらにそれを上回る紙テープが投げ入れられる。
 ゴングが鳴ると、両者一歩も動かずににらみ合い、ロックアップでの押し込み合い。押し込んだ野村が離れ際に宮原の頬を優しくはたいて挑発し、野村がマキシマムを、宮原はシャットダウンスープレックスを狙い合う緊迫した攻防からクリーンブレイク。
 再びロックアップで押し込み合い、今度は宮原が押し込んで離れ際にエルボーを放つと、野村が宮原を場外に放り出して追っていこうとするが宮原が入れ違いにリングインしてマッスルポーズで挑発。しかし宮原が場外に追っていくと野村は宮原をファイヤーマンで担いで鉄柱に向けてホイップ。場外での殴り合いとなる。
 これを優位に終えた野村は宮原をリングに上げると山折りから串刺しスピアーを放つが宮原がこれを回避し鉄柱へ自爆。今度は宮原が野村を場外に放り出してヘッドバッド、さらにリングに戻してロープに振らせてからの後頭部へのドロップキック。続けて宮原はチンロックから首4の字固めと珍しいグラウンドのコンビネーションを見せ、これをブレイクした野村は怒りのエルボー連打。さらにランニングエルボーを放つがこれをエプロンに出て回避した宮原が顔面に低空ドロップキック。
 宮原は両手を広げて挑発し野村にチョップを打たせていくが、宮原は得意のドロップキックコンビネーションに入る。しかし二発目のドロップキックをかわした野村が宮原のボディにニードロップを突き刺すと潮目が変わる。
 野村はぶりかましで宮原を吹き飛ばしてから改めてショルダータックル。エプロンまで転がっていく宮原を追ってエプロン上でのブマキシマムを狙っていき、宮原が耐えてフロントハイキックを放つとこれをキャッチして奈落式DDT。さらにリングの下からエプロン上の宮原を奈落式ジャーマンスープレックスで投げ捨てると両者大ダメージを負い場外でダウン。
 先にリングに戻った野村は宮原を待ち受け、宮原がリングに戻るとコーナーを背にする宮原に串刺しジャンピングエルボー。2発目を狙うが宮原が追走してジャンピングニー。さらに追撃を狙うが野村は組み付いてマットに転がすとノムラロック、宮原がギブアップしないと見るやコーナー上からフロッグスプラッシュ。これを返されるとコーナーを背にする宮原に突撃するが、宮原はこれをかわして野村をコーナーに上げると雪崩式ジャーマンスープレックス。さらに後頭部へのブラックアウト、ジャーマンスープレックス、正面からのブラックアウトと畳み掛けシャットダウンスープレックスを狙うが、野村が振り払ってジャンプングエルボーからスピアー。

 両者は汗を飛び散らせながら足を止めてエルボーを打ち合っていき、これを制した宮原がカーブストンプからさらにエルボーを放っていくが、野村は仁王立ちでこれを受け止め、強烈な張り手を顔面に叩き込み、膝から崩れ落ちた宮原へスピアーで突っ込むが、宮原はブラックアウトでカウンターしジャーマンスープレックス。さらにシャットダウンスープレックスを狙うが、野村が後方へのヘッドバッドで振り払いノムレーザー。

これをキックアウトされると後頭部に裏スピアーで突っ込み、さらにスピアーを狙うが宮原がブラックアウトでカウンターしそのまま正面から2連撃。

 続けてシャットダウンスープレックスを狙うが野村が耐えてエルボー速射からマキシマム。これを返されると旋回式マキシマムを狙っていくが、宮原が着地してブラックアウトを2連撃。たたらを踏む野村をシャットダウンスープレックスホールドで叩きつけ、宮原が7度目の防衛に成功した。

宮原「野村直矢!二度目の奪取ならず!3度目はどうだろうなあ。楽しみにしてるよ!今日でV7!宮原健斗は最多防衛記録を狙っている。俺は過去にV8が最高だ。そして記録的には、V8は3位らしい。3位は俺には似合わない。3位は!俺には!似合わない!ということは、2位か1位かだ!2位か1位かだ!宮原健斗に似合うのは、ナンバーワンだ!さて、V7を果たした宮原健斗!9月から皆さんご存知王道トーナメントが開幕する。チャンピオン・カーニバルをチャンピオンとして18年ぶりに制覇し、そして王道トーナメントだ。そこで、後楽園ホールの皆さんに聞きたい!9月から始まる王道トーナメント、誰が優勝することを望みますか!!正直な声を聞かせてくれ!正直な声を聞かせてくれ!正直な声を聞かせてくれ!……まあ皆さん言いたいこともあるんでしょうけど、いまダメージがあるからあんまおっきい声出さないでくれ。王道トーナメントに関しては!……明日にしてくれ!ただ今、どう考えても満場一致では無かった。絶対に満場一致ではなかった!だから聞きたい!2019、プロレス界のMVPの予約者ナンバーワンは誰だと思いますか!誰だと思いますか!誰だと思いますか!満場一致で!宮原健斗です!最後に後楽園ホールの皆さんに聞きたい!全日本プロレス、最高ですか~!……今日すごい聞こえるゥ~!全日本プロレス最高ですか~!Okラスト!全日本プロレス最高ですか~!後楽園ホール、最高ッ!」

<試合後コメント>

宮原健斗
「よっしゃあ!OK!V7、V7だ!あと野村直矢、すげー選手だなあ。俺が戦前言った、俺にあって野村直矢に無いもの。探したかな?1つ見つかったか?次の3度目、楽しみにしてるぞ。早くも王道トーナメントがあるからな。ただ俺は歴史を変える男。そして全日本プロレスの歴史を背負っている男だ。チャンピオン・カーニバルが18年ぶりならば、王道トーナメント、俺しかいないでしょう。俺がすべてをいただく。2019年の冠は俺が全て頂く。その方がわかりやすくて、宮原のスーパースター感が出て、いいでしょう?そして世の中は、キてる男・宮原健斗を気になってしょうがないんだ。そうやってスーパースター感を出していくんだ。まあもうスーパースターだけどな。見てれば分かるでしょう?ナンバーワンが似合うんだ俺は。とにかくもうV10は俺がやらなきゃいけないことだ。そして最多防衛記録はやりたい、夢じゃない。やらなきゃいけないんだ。それを2019年中にやる。王道トーナメントも優勝するぞ」

――宮原選手にあって、野村選手にないものとは
「俺が今言ったら、抜かれちゃうじゃないか。答えは教えられないよ。競争の世界なんだよ。みんなで1位なんてありえないんだこの世界は。それは新時代のメンバーに宣告しとくよ。みんなで1位になりましょうと思ってるヤツがいるんだったら、俺には勝てねえぞ。俺はみんなで1位なんてそんな甘ったるいことを考えたことは1度もない!」

――3月に野村選手が負けたときには「ナルシストが足りない」と言っていましたが今回は
「だから教えられないって!しつこいぞ!週刊プロレス!」

――野村選手に足りないものはなんですか
「だから足りないものは教えられないんだって!こっちは終わったばっかりなんですよ」

――話は変わって帯広での指先特訓の成果は出たと思いますか
「指先の特訓はどう考えてもあったでしょう。今日3回弾かれましたけどね。効果があったか内科は勝ったから分かるでしょう?」

――マキシマムは決めさせてなかった……あっ、一回決められましたね……
「…………以上です」

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