NOAH後楽園ホール大会に日本初の中継技術を導入!

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 29日、NOAH後楽園ホール大会で新技術による中継が行われた。

 かねてよりリングサイドカメラに関しての問題提起は幾度となく行われていた。その一つとして、これまでプロレスや格闘技のリングの回りのムービーカメラには太いケーブルが付いており、そのケーブルをさばくCA(カメラアシスタント)がカメラマンの後を必死で駆けずり回る姿が当たり前だった。

 ところが、3月29日に行われたプロレスリングNOAHの後楽園ホール大会では、リング回りのカメラ2台にケーブルがない状態で生中継されていた。
 日本で初めて、ワイヤレスでのスウィッチング生中継を株式会社東京サウンド・プロダクション(以後:TSP)が導入したのだ。

 これまでワイヤレスでの生中継ができなかった理由としては、映像の転送速度やタリー(選択されているカメラを知らせる表示灯)の問題、またインカムなどで支持を出せないなどの問題があった。
 これ等をすべて独立したワイヤレス系統で問題解決した。TSPによるとアンテナの位置や集客人数などで映像が不安定になる場合もあり、改善すべき点はまだまだあるとの事だが、プロレス中継も新しい時代に突入したようだ。
 
 プロレスの撮影においては、ケーブルさばきのCAが場外乱闘の選手が近づいてきたり、スチールカメラが横にいた場合、リングを撮影していて気づかないムービースタッフに教える役目も担っている。CAがいなくなった事により、ムービースタッフ自体に周りを確認する技術が求められる事になるが、観客からも「ケーブルを巻く人がいなくて見やすかった」などと好評だったため、今後も事故が起きないように運用を続けていくとのことだ。

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