【試合詳細】3・19 全日本プロレス後楽園ホール大会 【三冠ヘビー級】宮原健斗vs野村直矢 【世界タッグ】関本大介&岡林裕二vs諏訪魔&石川修司 【世界ジュニア】岩本煌史vs鈴木鼓太郎
『2019 DREAM POWER SERIES』
日程:2019年3月19日(火)
開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1615人・超満員札止め
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
[Evolution]青木篤志/佐藤光留(パンクラスMISSION)/○岡田佑介
9分38秒 逆エビ固め
●大森北斗/青柳亮生/田村男児
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
秋山準/○ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)/TAJIRI(フリー)
10分21秒 ラ・マヒストラル
●渕正信/大森隆男/ブラックめんそーれ
▼タッグマッチ 30分1本勝負
ヨシタツ(フリー)/●青柳優馬
10分21秒 バックドロップ→体固め
[Sweeper]崔領二(ランズエンド)/○ジェイク・リー
▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
ゼウス/KAI(フリー)/●丸山敦
11分17秒 エルボードロップ→踏みつけ式体固め
○ジョー・ドーリング/ディラン・ジェイムス/フランシスコ・アキラ(ICW)
▼世界ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/Sweeper】○岩本煌史
13分18秒 孤高の芸術→片エビ固め
【挑戦者】●鈴木鼓太郎(フリー)
※第50代王者が二度目の防衛に成功
▼世界タッグ選手権試合 60分1本勝負
【王者組】関本大介(大日本)/●岡林裕二(大日本)
26分48秒 ジャイアントスラム→片エビ固め
【挑戦者組/暴走大巨人】諏訪魔/○石川修司
※第84代王者組が二度目の防衛に失敗。暴走大巨人が第85代王者組へ
▼三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
【王者/NEXTREAM】○宮原健斗
28分58秒 シャットダウン・スープレックスホールド
【挑戦者】●野村直矢
※第62代王者が三度目の防錆に成功
宮原が新時代・野村直矢を倒し三冠防衛!暴走大巨人が関本&岡林からベルト奪還!岩本が鼓太郎相手に王座防衛!
第1試合
試合開始前、那須ハイランドパークのウーピーくんが来場し、月末の全日本プロレスコラボイベントの告知とスタートコールを行った。
先発は光留と北斗。ロックアップから光留がロープに押し込みクリーンブレイク。
バックの取り合いからリストの取り合いへ。光留がヘッドロックで捉えてグラウンドになるが、北斗は切り替えしてヘッドロック。光留はバックドロップを狙うが耐えた北斗にヘッドシザースを仕掛け距離を取る。
光留はローキック連発からガットショットでコーナーに押し込み青木にタッチ。
北斗は青木と光留に交互にエルボーから青木にエルボー連打。青木は強烈なエルボーで倒し、フロントネックから相手コーナーに押し込み、男児が北斗の背中にタッチ。
男児がタックルを狙うが青木が切っていき、そのままテイクダウンを奪い、亀になった男児を転がした青木がフォールも1。
男児はタックルでコーナーに押し込むが、岡田が青木の背中にタッチ。
ロックアップから男児がロープに押し込みエルボー。岡田は前に出ていくが、男児はエルボー連打からロープに飛ぶも、岡田はショルダータックルで迎撃しストンピング。男児はコーナーに押し込み亮生がタッチ。
ロックアップからバックの取り合い。岡田がヘッドロックからショルダータックルで倒し、ロープに飛ぶが亮生はアームホイップで投げ捨て距離を取る。
ロックアップから亮生がエルボー連打。ロープに飛ぶが岡田は追走ローリングエルボーで倒し、エプロンの北斗と男児も落とすと青木にタッチ。
青木はボディスラムから逆エビ固め。これは北斗がカットしようとするが、岡田が蹴りつける。だが男児が出てきて青木をカット。
青木は改めて逆エビ固めも男児がカット。
青木はかまわず逆エビ固め。亮生はなんとかロープへ。青木は岡田にタッチ。
亮生はエルボー連打。岡田がエルボーからロープに飛ぶが、亮生がドロップキックで迎撃し北斗にタッチ。
北斗がストンピングからエルボー連打。さらに投げようとするが、耐えた岡田がエルボー。北斗はロープに振ってドロップキックを叩き込み、男児と亮生が出てきてストンピングからロープに振りダブルドロップキック。さらに北斗がミサイルキックを叩き込みフォールも2。
北斗は投げようとするが、岡田がブレーンバスターからフォールも2。
岡田はバックを取るが、耐えた北斗がエルボー連打からロープに飛ぶが、岡田がビッグブーツで迎撃しバックドロップ。フォールも2。
岡田は逆エビ固めで捉え、これで北斗はギブアップ。
<試合後コメント>
青木篤志&佐藤光留
――相手は初めて組んだトリオでしたが
青木「まあ、気持ちはあっていいんじゃない。実力では絶対こっちにかなわないはずなんだからさ。あとじゃあ何ができんのか、ただ今までどおりにやってきたものを、ただ全力で出せば通用すると思われたら困るし、それはなんでかっていったら彼らが伸びしろがまだまだあるわけで。そこをもっと、彼ら自身もどうやって乗り越えて強くなりたいって思うかが大事だからさ。まあやってみてわかったよ。でもまだまだだな。やっぱなんか、普通だな。もうちょいなんかイかれてるものないかなと思ったけど、ちょっとなかったかな。まあこれからに期待しますわ。まだまだ期待していい時期」
光留「はみ出すなら今!」
第2試合
先発はめんそーれとウルティモ。ロックアップからウルティモがヘッドロック。めんそーれが切り替えしてリストの取り合いからウルティモがアームホイップで投げ捨てるとめんそーれは場外へ出て挑発。
リングに戻り、手4つからめんそーれがガットショットを叩き込んでフロントネックロック。そのまま下がり大森にタッチ。ウルティモも秋山にタッチ。
大森がヘッドロックからショルダータックルで倒し、ヘッドロックも秋山はヘッドシザースで抜ける。
ロックアップからバックの取り合い秋山がそのまま下がりTAJIRIにタッチ。TAJIRIが渕を要求し、大森が渕にタッチ。
手4つになるかと思いきやTAJIRIが場外に降りて客席から挑発。リングに戻るがすぐに場外に降りて挑発し、リングに戻るとウルティモにタッチ。
渕はガットショットからヘッドロックで捉えナックル。渕は再度ヘッドロックからナックル。
渕はボディスラム。サミングで動きを止めて再度ボディスラム。渕はロープに振ってドロップキックも、ウルティモがロープを掴みこれをスカしてTAJIRIにタッチ。
TAJIRIは頭をはたき、ガットショットからエルボー。渕はサミングからヘッドロックで捉えナックル。渕はサミングからロープに振ってドロップキックも、TAJIRIはロープを掴みスカして秋山にタッチ。
秋山はストンピングからロープに振ろうとするが、渕が逆に振ってドロップキックも、秋山はロープを掴んでこれをスカす。
秋山はエクスプロイダーを狙うが、これはめんそーれがカット。
秋山はヘッドロックからナックル。秋山は咎められるとウルティモにタッチ。
ウルティモはヘッドロックからナックル連打。さらにコンビネーションキックを叩き込みアサイDDTを狙うが、渕は逆さ押さえ込みも秋山とTAJIRIがカット。
ウルティモはラ・マヒストラルで3カウント。
第3試合
先発はヨシタツとジェイク。ロックアップからジェイクがロープに押し込みクリーンブレイク。
ジェイクはガットショットからヘッドロックで捉えロープに飛ぶとビッグブーツも、避けたヨシタツがハイキックから膝蹴り連発。だがジェイクは場外に投げ捨て「ヨシタツ、来い」と挑発。ヨシタツが逆に挑発しジェイクが場外に降りると、すかさずヨシタツはリングに登り「ジェイク、来い」と挑発。リングに戻り、ロックアップから体勢を切り替えしあい、そのままヨシタツは青柳にタッチ。ジェイクも崔にタッチ。
崔はヘッドロックからショルダータックルで倒し、再度走り込むも青柳はドロップキックで迎撃。青柳はストンピングからニードロップ。フォールも2。
青柳は走り込むも崔がカニバサミで倒し、野村が場外から顔面に向けてドロップキック。落下した青柳にジェイクは場外DDTからリングに投げ入れ、崔がフォールも青柳はロープを掴む。
崔は顔面を踏み潰し、首投げからサッカーボールキック連発。フォールも2。
崔はキャメルクラッチで捉え、ジェイクが出てきて青柳にサッカーボールキック連発。ヨシタツがこれはカット。
崔は投げようとするが、耐えた青柳が走り込んできた崔にジャンピングニー。青柳はヨシタツにタッチ。
ヨシタツはビッグブーツ連発からスワンダイブミサイルキック。フォールも2。
ヨシタツはミドルキック連発からスナップスープレックス。更に腕ひしぎを狙うが崔が潰してフォールも2。
ヨシタツが走り込むが崔はSTOで迎撃しフォールも2。崔はジェイクにタッチ。
ジェイクはリストを掴んで追走ニー連発からレッグラリアート。フォールも2。
ジェイクはバックドロップを狙うが、耐えたヨシタツに走り込むも、ヨシタツはニールキックで迎撃。ヨシタツは青柳にタッチ。
青柳はランニングエルボー連発で倒し、バックをとるがジェイクが取り返す。だが青柳はエルボーで逃れDDTからフロントネックロック。ジェイクはロープへ足を伸ばしブレイク。
青柳は走り込むもジェイクはモンキーフリップで迎撃。
崔が出てきてミドルキックからコーナーに振り串刺しバックドロップ。崔が中央に振りジェイクがランニングニー。さらに俺ごと刈れからフォールもヨシタツがカット。
ジェイクは投げようとするが、青柳が空中で体勢を切り返しフォールも2。
青柳がジャパニーズレッグクラッチホールドも2。
青柳が走り込むが、ジェイクは膝蹴りで迎撃しバックドロップ。フォールし3カウント。
<試合後コメント>
ヨシタツ
「今日は俺は、青柳もだけどチャンカンの前哨戦として臨んでるから。もうね、チャンカンで思い切りやり返す大義名分ができたね。これで俺とジェイクの中で一個できたからね。チャンカン、ジェイク、覚悟しておいて。崔と青柳はあいつらはあいつらでやり合うだろうし、俺たちはブロック違うから」
――今日はメインで野村選手が三冠に挑戦します。ヨシタツ選手として心中穏やかではないのかなと思うのですが?
「まぁまぁ野村選手はよく行動を起こしたなと思いますね。そういうタイプには正直近くにいて見えなかったんだけど。まぁでもずーっと実はたまっていたというか、我慢していたんだろうね。それがああいう形になって出たっていう。でも予兆も何もなかったからちょっとビックリだけど、ああいう行動を起こすヤツは俺は大好きだよ」
――それだけ三冠のベルトが魅力的ってことなのでしょうけれど。
「まぁね。宮原の天下が長いって言ってたし、健斗と組んでるけど俺は健斗一強じゃなくていろいんなヤツが出てきた方が面白いと思ってるから。野村が名乗りを挙げたって俺はいいことだと思う。まぁ勝つのは健斗だよ。まだ勝つのは早いね、野村は」
第4試合
先発はゼウスとディラン。ショルダータックルのぶつかり合いからチョップの打ち合い。手4つからゼウスが投げ捨てるが、すぐに立ち上がったディランがチョップも避けたゼウスがチョップ。ディランも避けてにらみ合う。
ロックアップからディランがコーナーに押し込むと、ゼウスの背中にKAIがタッチ。ディランはジョーにタッチ。
ロックアップからジョーが背中にエルボー連打。さらにラリアットも避けたKAIがドロップキック連発。だがジョーはショルダータックルで倒しエルボードロップも、なんとか避けたKAIが丸山にタッチ。
丸山をジョーがコーナーに押し込み、アキラがジョーにタッチ。
丸山がヘッドロックからショルダータックルで倒し、投げようとするがアキラがアームホイップからカサドーラ。さらにドロップキックで場外に落としスライディングキックも、丸山は避けてガットショットからリングに投げ入れようとするがアキラは619で蹴りつけ、丸山をリングに投げ入れるとフォールも2。
アキラは投げようとするが、丸山は逆にボディスラムで叩きつけてKAIにタッチ。
KAIと丸山はロープに振ってダブルのバックエルボー。KAIはコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、アキラは避けて走り込むがKAIは延髄斬り。
KAIは垂直落下式ブレーンバスターからフォールも2。KAIはゼウスにタッチ。
アキラはエルボー連発からチョップ。ゼウスはチョップ一発で倒し、リフトアップスラムからコーナーに振って串刺し攻撃。避けたアキラがエプロンからエルボーを叩き込みダイビングクロスボディアタック。アキラはディランにタッチ。
チョップの打ち合いからディランがチョップ連発。さらに串刺しラリアット2連発からエルボードロップ。フォールも2。
ディランはチョークスラムを狙うが、ゼウスも耐えてチョークスラムの体勢。ディランが膝蹴りからブレーンバスターを狙うがゼウスが逆にブレーンバスター。
ラリアットの相打ちからディランが逆の腕でショートレンジラリアット。ディランはジョーにタッチ。
ジョーはショルダータックルで倒し、コーナーに振って串刺しエルボーからショートレンジラリアット。さらにエルボードロップからフォールもKAIがカット。
ジョーは背中にエルボーからロープに振っていくが、ゼウスがジャンピングラリアットを叩き込む。ゼウスは丸山にタッチ。
丸山はストンピングからソバット。ゼウスがジョーをコーナーに振り串刺しラリアットからKAIがトラースキックを叩き込み延髄斬り。さらに丸山がTAJIRI公認バズソーキックからフォールも2。
丸山はブレーンバスターを狙うが、ジョーが逆にブレーンバスター。フォールもゼウスがカット。
KAIとゼウスがディランをロープに振るが、ディランがダブルラリアットで迎撃。
ジョーが投げ捨てパワーボムからエルボードロップ。動かなくなった丸山をジョーが踏みつけフォールで3カウント。
<試合後コメント>
ゼウス
――試合のカラーとしては楽しい部分もありましたが、チャンピオン・カーニバル(以下CC)の前哨戦としてファンも見ていたかと思います
「まぁディラン・ジェイムスと当たるんで、自分の戦い方は真っ向勝負一本なんで、彼とこの鍛え上げた体と体のぶつかり合い。どこまで戦って競り勝つことができるか」
――今日も全くかわすことなく、受け切っての戦いぶりでした
「僕が自分が受けたことのあるチョップでは、自分のチョップを除いては彼のチョップが日本一凄いチョップだと思うんで。チョップにはチョップ、目には目を。歯には歯を。真っ向勝負で」
――ゼウス選手のカーニバル初制覇を期待するファンも多いと思いますが?
「そうですね。今回のCC。このゼウスが一戦一戦最高の試合をして、そして勝って優勝したいと思います。人生は祭りやで!ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!ありがとうございます」
第5試合
額をこすりつけて睨み合うとエルボー合戦。岩本が膝を付き、鼓太郎がエルボーを打ち下ろすと場外に投げ捨て乱闘へ。
リングへ戻り、鼓太郎がコーナーに叩きつけて串刺しニー。さらに逆コーナーに振って串刺しニーから首投げで倒しフォールも2。
鼓太郎は首4の字で捉え、リングに叩きつけるも岩本はロープに足を伸ばしブレイク。
鼓太郎はミドルキックからチンロック。これを離すと腕を掴んでボディへのストンピング。フォールも2。
岩本はエルボーを打ち込んでいくが、鼓太郎はエルボー一発で倒し岩本はダウン。
カウント7で鼓太郎がコーナーに押し込みエルボー連打。岩本が逆コーナーに振って鼓太郎がブーメランアタックを狙うが、足を滑らせたところを岩本が腕を掴んで巻き込んで腰投げ。
岩本は串刺しバックエルボー。鼓太郎がコーナーに振るも岩本はすぐに走り込んでショルダータックルで倒す。
岩本は投げようとするが、耐えた鼓太郎をロープに振り、ビットを避けて場外に降りるが鼓太郎はトペ・スイシーダ。
リングに戻り、鼓太郎はダイビングフォアアームからフォールも2。
鼓太郎はタイガードライバーの体勢も、耐えた岩本がコーナーに押し込み膝蹴りからエプロンに落とすも、鼓太郎が岩本をエプロンに引きずり込みブレーンバスターを狙う。耐えた岩本が大外刈りでエプロンに叩きつけてそのまま場外へ落下。
リングに戻り、岩本がジャーマンスープレックスホールドも2。
岩本はドラゴンスープレックスから走り込んでラリアットも、鼓太郎はガードしアッパーからコンビネーションエルボー。岩本は巻き込んで投げようとするが、耐えた鼓太郎がエルボーからランニングエルボー。フォールも2。
鼓太郎はブルーディスティニーからエンドレスワルツも2。
鼓太郎はエルボー連打からバックドロップを狙うも、着地した岩本が大外刈り。再度大外刈りから孤高の芸術を狙うも鼓太郎はバックドロップ。さらに投げようとするが岩本は裏投げから走り込むが鼓太郎はツームストンパイルドライバー。さらにエクスカリバーからフォールも2。
鼓太郎はタイガードライバーを狙うが、耐えた岩本が孤高の芸術で叩きつけてフォールも2。
岩本はロープに振って孤高の芸術を狙うが、スカした鼓太郎が丸め込むも2。
岩本は孤高の芸術を狙うが、耐えた鼓太郎がローリングエルボーを狙うも岩本は孤高の芸術。再度孤高の芸術で叩きつけて3カウント。
試合後全日本ジュニアがリングへ。
岩本「全員、敵、挑戦者とみなしていいですかこれは?おぉ、一気に全員来られても、チャンピオンとなり、ジュニアのリーグチャンピオン、この俺です。しっかり時間かけて、次、誰が挑戦者か俺が決めます。以上」
<試合後コメント>
岩本煌史
――タイトル防衛おめでとうございます。鈴木選手にはリーグ戦での借りを返したかたちになりました。
「本当はね、全日本プロレスを盛り上げていくためには自分の私情を最前線に出していくべきじゃないと思っていたけど、過去二敗一分け、勝ったこともない。そしてあの態度。全日本プロレスに対して、世界ジュニアのベルトに対して許されるべき行為じゃない。私情も入れてしまったけれど全日本ジュニアの代表として成敗した。それだけ」
――序盤からエルボーを仕掛けていったというところからもその覚悟を感じました
「最後の前哨戦でベルトを捨てられて終わってるからね。呑気にレスリングをやってる場合じゃないよ。速攻で首の骨を折る勢いで叩き潰しに行きました。いやでもそこら辺の感情を抜きにして、素直に強かったし、手強かった。、本当にしんどい防衛戦でした。まだ負け越してますからね。一勝二敗一分け。次どこでやるかは分からないですけど、ベルトを懸けて戦って勝った。これは大きいでしょう、やっぱ・・・いや、これは言わないでおこう(笑)。」
――お互いに相手の得意のムーブにははまらないという動きが見えましたが。
「そうですね、僕も本当に何回も負けてましたし、勝った事ないんで本当に研究しました。映像も何回も見て、相手の技をひとつひとつ研究して。本当に負けたくないし、ベルトを流出させるわけにもいかないんで。去年近藤修司に流出させてるのは僕なんでね。二回もやったら終わりでしょう。だからメチャクチャ研究しましたよ。それだけ強い相手だったと言う事です」
――試合後には次の挑戦への名乗りを上げる選手が続々とリングに上がりました
「所属選手全員と佐藤光留。いいよ、うれしいよ。チャンピオンとしてうれしいよ。ただ、チャンピオンは俺で、リーグ戦の覇者は俺なんだよ。他は俺に準じる実績、成績、残してるかって?なんにも変わらねぇ。だったら4月はチャンカンでしょ?ヘビーが注目されてるでしょう。だったらそこから抜け出して、俺から勝ってという目に見える確かな実績を獲って俺の前に来い。そしたらおのずと挑戦者は決まるでしょう。俺は逃げないし、今日リングに上がった全員。誰でもはよくない。実績があって説得力があって強いやつだけ俺の前に来い。誰でもいいんじゃないぞ。勘違いするな」
――ファンの方でも王者のままリーグ戦に勝ったという事もあり、ジュニアの顔として認めたという空気があるなと思いましたが?
「そうであれば嬉しいですね。それは俺が決めることじゃないんで。お客さんが納得してそういう評価をくれるのなら、俺はそれを素直に喜びたいと思います。選手で認めないヤツがいるのなら、戦って争えばいい話なんですよ。勝ったヤツが正しいんだよ。」
第6試合
先発は石川と関本。ロックアップから石川がロープに押し込みエルボー。バックの取り合いからリストの取り合いとなり、関本がバックをとるが石川がロープを掴む。関本は背中にエルボーを叩き込み、石川が詰め寄るも関本はヘッドロック。ショルダータックルのぶつかり合いから関本がヘッドロックでとらえグラウンドとなるも、石川がヘッドシザースで抜けて距離を取る。
石川が関本をコーナーに押し込み諏訪魔にタッチ。関本も岡林にタッチ。
ロックアップから諏訪魔がヘッドロックで捉えショルダータックル。岡林が受けきると諏訪魔が再度ショルダータックル。これも受けきった岡林がショルダータックルで倒し、手4つから諏訪魔がガットショットを叩き込みショルダースルーで叩きつける。そのまま場外乱闘へ。
リングに戻り、岡林が背中にエルボー。ロープに首を押し付けていき、レフェリーに注意されると背中にダブルチョップから関本にタッチ。
諏訪魔はエプロンの岡林にソバットを叩き込むと、関本が押さえ込みながら岡林も出てきて蹴りつける。関本はコーナーに押し込んでチョップからネックブリーカードロップ。フォールも2。
関本は投げようとするが、諏訪魔はリバースしエルボードロップ。避けた関本がストンピングからエプロンの石川をラリアットで落とし岡林にタッチ。
岡林はボディスラムからストンピング連打。岡林はロープに飛んでケンカキックも、諏訪魔はキャッチしキャプチュード。諏訪魔は石川にタッチ。
石川は串刺しラリアットからエルボー連打も関本がカット。石川は関本をコーナーに振って串刺しラリアットから岡林にも串刺しラリアット。石川は岡林にファイヤーサンダーからフォールも2。
岡林がチョップも石川が膝蹴り。岡林はロープに振ってパワースラムから関本にタッチ。
関本は串刺しスピアーからブレーンバスター。フォールも2。
関本はコーナーに振って走り込むが、石川が足を伸ばしてカットしジョン・ウー。石川は諏訪魔にタッチ。
諏訪魔はナックルも関本がロープに振ってラリアット。貫いた諏訪魔がジャンピングショルダータックルで倒し、串刺しラリアットからフロントスープレックス。フォールも2。
諏訪魔はラストライドを狙うが、関本はリバースしてラリアット2連発。2発目は相打ちとなり。エルボー合戦から関本がヘッドバッド。さらに延髄斬りからバックを取るが、耐えた諏訪魔が延髄斬りから走り込むが関本はラリアットで迎撃。関本が走り込むが諏訪魔がラリアットで迎撃し両者ダウン。両者タッチ。
ショルダータックルのぶつかり合いから石川がコーナーに振るが岡林がショルダータックルで倒す。岡林がブレーンバスターで叩きつけてフォールも2。
岡林はアルゼンチンで担ぎ、関本も諏訪魔をアルゼンチンで担ぐ。石川がスリーパーで逃れるも岡林がKUBINAGE。
石川のエルボーと岡林のチョップの打ち合いから石川がヘッドバッド。だが岡林もヘッドバッドから石川をコーナーに座らせるが、正面に登ると諏訪魔が岡林をジャーマンで投げ捨てる。関本が諏訪魔をラリアットでなぎ倒すが、石川が関本にミサイルキック。全員ダウン。
関本が石川にラリアットから岡林がチョップでコーナーに押し込むも、石川が膝蹴りから体勢を切り替えしてコーナーのセカンドロープに岡林をセットすると串刺しニー。さらにダイビングフットスタンプからフォールも2。
ロープに押し込み、諏訪魔と石川は交互にラリアット。諏訪魔がフロントスープレックスから石川がランニングニー。フォールも2。
関本が石川にラリアットから、諏訪魔にぶっこ抜きジャーマン。
石川をコーナーに振り岡林が串刺しラリアットから関本も串刺しラリアット。関本が担いでコーナーに座った岡林に持たせると、そのまま雪崩式アバランシュホールドからフォールも2。
岡林はロープに飛ぶが、石川はエルボーで迎撃しロープへ振るがラリアットの相打ち。再度ラリアットの相打ちから石川のラリアットを避けた岡林がラリアットでなぎ倒しフォールも1。
岡林がロープに飛んでラリアットからフォールも2。
岡林はボディスラムからゴーレムスプラッシュを投下しフォールも諏訪魔がカット。
諏訪魔は岡林と関本に交互にダブルチョップからラリアットを狙うが、岡林がバックを取り眉山を狙う。だが石川がカットし羽交い締めにして投げ捨てドラゴン。諏訪魔も岡林にバックドロップを叩き込み全員ダウン。
石川のエルボーに岡林がチョップ連発。石川は避けてドラゴンを狙うが、耐えた岡林の背中にヘッドバッドを叩きこむが石川がドラゴンスープレックスからランニングニー。フォールも2。
石川はファイヤーサンダーからフォールも関本がカット。
諏訪魔は関本をドロップキックで蹴散らし、石川と岡林はラリアットの相打ち。
石川のエルボーと岡林のチョップの打ち合いから、岡林がショートレンジラリアットを叩き込んでロープに飛ぶが石川はラリアットで迎撃しフォールも2。
石川はカミゴェからランニングニーを叩き込みフォールも2。
石川はジャイアントスラムで叩きつけて3カウント。
<試合後コメント>
暴走大巨人
石川「ありがとうございました。・・・いやぁ強いね。もう正直あきらめかけてた部分も試合中あったけど、やっぱり二連敗というのは避けなきゃいけないし、やっぱりこのベルトがないと諏訪魔さんと面白いことをやっていく発言権がないと思うんで。本当に勝てて良かったなと思います」
諏訪魔「いやまぁ石川選手にスゲー頑張ってもらっちゃった。前回負けたのが、獲られたのが相当思うところがあっただろうし、石川選手の『俺に行かせてくれ』って感じるものもあったし。じゃあ俺が出来る事は何かなって思ったら、いいかたちでセーブもできたなって。こういうタッグのやり方っていうのは石川選手と組んでわかったかな。それは思う。ただ関本、岡林。ツエーというか、岡林の野郎は・・・気に食わねぇな。岡林だけは・・・。まだ次があるんだよ。今度は大日本に乗り込んで。岡林をボコボコにしに行ってやる(笑)」
石川「やっぱり俺は全日本に来る前に大日本のリングで関本と岡林にもまれて俺がここまでなったと思っているんで。まぁまぁ今は正タッグパートナーの諏訪魔選手といて、逆に今の関本、岡林に今の俺がこんなに強くなったと証明できて良かったなと。次はチャンカンあるんで防衛戦は分からないですけど、今度はタッグチャンピオンとしてチャンカンに乗り込んで。ブロックが違うんで決勝で諏訪魔さんと当たって、暴走大巨人ここにありというのをもう一回、全日本マットに見せつけたい」
諏訪魔「そうだねぇ。これがあるとシングルでももう一回、もう一度トライしたいと思ってる。俺は石川選手には負けないよ。一番の敵だよ!敵って言っちゃダメだな(笑)。ライバルだ。いい試合したいな。今なら意地の張り合いになるだろうし、また意地張れるな。ありがとうございました」
第7試合
ロックアップから宮原がロープに押し込み頬を叩いて挑発しブレイク。
ロックアップから野村がロープに押し込みエルボー。ロープに振るが、宮原はロープを掴んでタイミングをずらすと、野村を場外に投げ捨て場外乱闘に持ち込もうとするが、野村はすぐにリングに戻りつきあわない。
宮原がリングに戻り、バックの取り合いからリストの取り合い。宮原がヘッドロックからビッグブーツも、野村はショルダータックルで倒す。エプロンに降りた宮原に走り込むが、宮原はエルボーで迎撃し場外に引きずり出し乱闘へ。
野村が鉄扉に叩きつけ、エプロンを走り込んで飛び込むも宮原が膝蹴りで迎撃。ヘッドバッドの打ち合いからリングに戻ると、宮原はロープに振ろうとするが
、野村が振っていくが宮原は低空ドロップキック。避けた野村がSTFも宮原はロープへ。
野村はエルボー連打でコーナーに押し込み串刺し攻撃を狙うが、宮原は足を伸ばしてカットし、二発目もスカして鉄柱に自爆させる。
宮原はトップロープに叩きつけると後頭部にドロップキック。
野村は立ち上がるとエルボーを打ち込んでいくが、宮原はビッグブーツ。野村はロープに振ってラリアットも宮原は避けて低空ドロップキックから顔面に低空ドロップキック。だがすぐに立ち上がった野村がショルダータックルで倒し、コーナーに振られるも串刺し攻撃を避けてショルダータックルで倒す。野村は串刺しエルボーから投げようとするが、宮原はエプロンに落としビッグブーツ。野村はキャッチし担ぐも、宮原は着地しエプロンでの攻防。宮原はブラックアウトを叩き込み、さらに場外へのブレーンバスター。
カウント19でリングに戻った野村に宮原は串刺しランニングニー。フォールも2。
宮原はコーナーに座らせると雪崩式ブレーンバスターを狙う。耐えた野村に宮原はエルボー連打も、野村はヘッドバッドからリングに着地しパワーボムを狙う。耐えた宮原の背中にエルボーからバックを取るが、耐えた宮原の顔面を鉄柱に叩きつけて、雪崩式ぶっこ抜きジャーマン。野村はスピアーからフォールも2。野村はダイビング・ボディプレスも宮原は剣山で迎撃。
宮原は後頭部に串刺しニーからブラックアウト。フォールも2。
宮原はシャットダウンを狙うが、耐えた野村がロープに振って追走ニー。だが宮原も追走ニーからブレーンバスター。すぐに立ち上がった野村がスピアーを叩き込み両者ダウン。
額をこすりつけあいながら立ち上がった二人はエルボー合戦から宮原が膝蹴り。野村がエルボー連打からロープに飛ぶが、宮原がジャンピングニーで迎撃。
宮原は後頭部にブラックアウトからジャーマンスープレックスホールドも2。
宮原はシャットダウンを狙うが、ヘッドバッドで抜けた野村がブレーンバスター。野村はダイビング・ボディプレスからフォールも2。
野村は再度ダイビング・ボディプレスからフォールも2。
野村は担ぐが、着地した宮原が二段式の膝蹴りも、キャッチした野村が左右のエルボー連打。さらにエルボーからロープに飛んでスピアー。フォールも2。
野村はマキシマムからフォールも2。
野村は担ぐが、着地した宮原がスピアーをキャッチし膝蹴り連発からジャンピングニー。さらに走り込んで来た野村の顔面にジャンピングニーから、ブラックアウトを叩き込んでフォールも1。
宮原はジャーマンスープレックスホールドも2。
宮原はシャットダウンスープレックスホールドを狙うも、耐えた野村を改めてホールドしシャットダウンスープレックスホールドで3カウント。
宮原「V3達成だ!今日は、最後まで、ご声援をありがとうございました!今日対戦した野村直矢、言わずとしれた新時代だ。ただ、俺は、彼らのように、新時代ではない。なぜなら俺は、30歳だから。彼ら!新時代は、ジェイク・リー、野村直矢、青柳優馬のことだ。俺は、宮原健斗時代だ。なぜ俺だけ、宮原健斗時代かわかりますか?俺みたいな!最高なプロレスラーは、同じ時代に二人もいらない。新時代のジェイク・リー野村直矢、青柳優馬よ、聞こえてるか?宮原健斗時代に挑んでこいよ。ただもう、俺は、待つことはしないからな。てめーたちの力で!このプロレス界のど真ん中俺のとこに来いよ。ネクストリームも!ジェイク・リー野村直矢が抜け、俺の人望の無さが!浮き彫りになりつつある!俺みたいなタイプのレスラーは、後輩に慕われない!だから!一言だけ!青柳優馬、もう少しいてよ。次は!4月からチャンピオン・カーニバルが始まります。ただ!3月も残すところ4大会、チャンピオン・カーニバルに向けた闘いが繰り広げられるでしょう。また皆さん、会いましょう。30歳になって初めて~東京後楽園ホールで最高のマイクで締めてもいいですかー!最後に後楽園ホールの皆さんに聞きたーい!全日本プロレス最高ですかー!?(最高!)今日すごい聞こえるー!全日本プロレス最高ですかー!?(最高!)OKラスト!全日本プロレス最高ですか~!?(最高!!)後楽園ホール、最高」
<試合後コメント>
宮原健斗
「今日、新時代というものをファンのみなさまは俺を含めて新時代とお思いなさっていた方がいたかもしれませんが、俺は新時代ではない。俺はもうとっくに宮原健斗時代を築いているんだ。新時代はあの3人だ。俺は入っていない。勘違いしないでくれ。俺はこのプロレス界で、宮原健斗時代。俺ひとりで充分だ。俺は新時代ではない。彼ら三人から誰がイチ抜けして誰の時代を作るか。それはこれからの全日本プロレスを見ていればわかるよ。宮原健斗時代VS新時代。今日がその始まりだ」
――初挑戦の野村選手は実際に戦ってみていかがでしたか?
宮原「もういつチャンピオンになってもおかしくない人材。そんなことはわかっている。なぜなら俺も経験してきたことだから。あの実力があればいつこのベルトを獲ってもおかしくない。もう全日本プロレスの構図はそうなっちゃってる。下の世代も俺を追いかけてきている。上の世代も負けてたまるかって負けじとやってる。全日本プロレスで生き残るのは俺も必死だ」
――これで三冠王者としてチャンピオン・カーニバル(以下CC)に参加することになります
宮原「CCが始まる前にあと4試合、名古屋、宮城、福島、横浜と4大会残っているから、それが終わったらCCスイッチに切り替えますよ。それまで4大会はチャンピオンとして各地を盛り上げるからね。」
――今日の挑戦者との違いはどこだと思いますか?
宮原「俺が時代を築いているというナルシストさでしょう。ナルシストさ、ナルシストさが俺をここまで強くしてきたから。もう俺から彼らの名前を出すことはない。テメェらの力で来いよ」
野村直矢
「・・・俺は追い続けるぞ。あきらめない。宮原健斗を追い続ける。追い越すために。絶対いつか追い越して、俺が全日本の顔になる」
青柳優馬
――青柳選手も今日の野村選手の挑戦にはかなりいい刺激をもらったのではないでしょうか?
「まぁいい刺激というか、いい刺激って言いたくないですね。腹たちますね。うらやましいですよ、やっぱり。ジェイク・リー、野村直矢って挑戦して、また新時代だってチャンピオンが言ってて。一回も挑戦できていないのは僕だけですから。いい言い方をすればいい刺激になったんでしょうけど、悔しいだけですね、まだまだ」
――その悔しさをCCにぶつけると
「そうですね。CC,ちょっともう三冠戦が終わって今月はあと4試合ありますけど、いよいよCC。僕はすごく緊張していた反面、とても楽しみなんですよ。初出場で、僕の若さで優勝するなんてまずないじゃないですか。僕はそれを狙いたいんですよ。CC最年少優勝。CC優勝者は昨年のプロレス大賞を受賞しましたよね。僕はCC優勝だけじゃなくてプロレス大賞も狙ってるんで。CCをきっかけに自分の名前も浮上させたいなって。で、やっぱ今日チャンピオンが言っていたように、三冠の位置まで這い上がっていこうと思っています。まずはCCですね」