電流爆破女子王座戦が工藤めぐみ立ち会いのもとアイスリボンで初開催!「爆破でハッピー!」
2日、千葉・Blue Fieldにて『超花火×アイスリボン 百尺竿頭』が開催。世羅りさが持つ電流爆破女子王座“爆女王”に藤本つかさが挑戦した。
7月のZERO1超花火で第3代爆女王になった世羅りさは、10月のアイスリボン後楽園ホール大会を飛び出して行われた山手線一周プロレス&神田明神路上プロレスの死闘で藤本から勝利し防衛戦の相手として藤本を。藤本は電流爆破戦を断固拒否していたが、アイスリボンシングル王座であるICE×∞戦で世羅相手に防衛した後「世羅の電流爆破線を見て『女子プロレスって怖いんだね』と入門を諦めた子がいる。世羅の電流爆破戦を見てアイスリボンに入った選手もいる。所属の子が自分の団体で夢を叶えられないなんて、そんな団体にしちゃダメだよね。やりたいっていうことを叶えてあげられない団体はダメだと思う。世羅がやりたいと言った電流爆破マッチ、藤本つかさが受けます!」と、一転して電流爆破戦を承諾した。
この日のオープニングでは工藤めぐみEPが立会人として登場し「引退してから長いので、アイスリボンと私が交わることは決してないと思っていました。こうして交わることができたこと、それがまたプロレスの楽しさだと思います。アイスリボンという団体と対極の電流爆破を行うことに賛否両論あると存じ上げています。今日のこの爆女王のタイトル戦がアイスリボンの新しい歴史の1ページとなります。その答えは最後に藤本選手と世羅選手、体を張って試合してくれると熱い戦いを存分にご覧いただけたらと思います」と挨拶。
試合が始まると世羅が場外戦に持ち込みイスや有刺鉄線竹刀で藤本を痛めつけていく。だがリングに戻ると藤本がドロップキックからインフィニティ3連発で世羅の動きを止めると有刺鉄線電流爆破バットを持ち出し世羅を爆破。苦しみながら場外に逃れた世羅が水をかけられ痛みと熱さに耐えるが、藤本はこれを追い花道でのブレーンバスターやサッカーボールキック。リングに戻ると再度電流爆破バットを持ち出すが、これを切り替えした世羅がパワーボムで叩きつけて動きを止めるとバットをフルスイングし爆破する。会場が白煙に包まれる中、四つん這いになって逃れようとする藤本の背中に再度バットを振り下ろして爆破した世羅がフォールし3カウント。
防衛に成功した世羅は「痛いしとにかく熱い。でも試合が終わってプロレスが楽しいですよね?4年前デスマッチをやりたいと言った時アイスリボン全体から反対をくらいました。その時1番反対しながらも1番賛成してくれたのが藤本さんでした。今日はきっと怖かっただろうし『なんで私がデスマッチなんて』って思いながら会場にきてくれたと思います。反対しながらも大賛成してくれて今日のこの日を迎えてくれて本当にありがとうございました。一つの歴史が終わったと言うか、多分これからアイスリボンどんどん変わっていくと思いますね。これが自分の百尺竿頭です」と藤本に頭をさげ、工藤EPとともに「爆破でハッピー!アイスリボーン!」と腕を上げた。
爆破された藤本は呆然としながらバックステージに戻ると「初めての世界に飛び込んだ感じがして、デビュー戦の時の自分の気持ちを思い出しました。この爆破マッチがやるって決定した時に正直アイスリボンは終わっちゃうんじゃないかなと思いました。離れていく人もいると思うし。でも今日久々に3年ぶりにアイスリボン来ましたって人も居て、ひとつの出来事が色んな人達を巻き込んで戦ってるんだなと身をもって感じました。今は無事怪我がなく、爆破でハッピーって叫べたことが私の中でホッとした気持ちです。やって後悔なし。傷だらけになって嫁入り前なのにって思いもありますけど、やっぱり身体張ってる、受け身一つのダメージが残る、でもこの試合をやるって決めたのは私なので、いろんな形でアイスリボンを私は広めます。新しい女子プロレスの黄金時代、新しい女子プロレスのブームをアイスリボンが作っていきます」と、現在活動している女子プロレス団体で最古の団体であるアイスリボンの代表としてプロレス界を牽引する思いを語った。