【会見】川崎市と強力タッグを結成したHEAT-UPが最大のビッグマッチの詳細発表!藤波辰爾、藤原喜明、TAJIRI、サスケら豪華選手が参戦!
5日、神奈川県・川崎市役所にてHEAT-UPとどろきアリーナ大会『障がい福祉青少年育成チャリティー大会~川崎炎上シリーズ とどろきの乱~』についての会見が行われた。
プロレスリングHEAT-UPは、神奈川県川崎市の地域密着団体として障害者支援・福祉活動・警備活動・子供達への支援など社会貢献活動をプロレスを通じて行っている団体であり、障害者雇用の一環として場内設営・開場時の配布物手渡しや場内案内などを依頼し、就労に応じた賃金を支払うという生活支援を実施している。
そして、10月31日に実施されるとどろきアリーナ大会は平成30年度川崎市都市ブランド推進事業として認定されている。
川崎市都市ブランド推進事業とは、川崎市が川崎の都市イメージの向上や市民の川崎への愛着や誇り(シビックプライド)の醸成につながる事業を支援するものであり、HEAT-UPが2016年に同所で実施した大会に続き二度目の認定となった。
まずは、代表の田村和宏が今大会で実施する障害者支援&青少年育成活動について説明を行った。
田村「我々HEAT-UPは、“プロレスで社会貢献”をモットーに活動しておりまして、その一環として障害者支援を大きい大会のときに行っております。私の姉が障害を持っておりまして、ある日姉の時給を聞いたときに、30円という衝撃的な話を聞きました。そこで、プロレスでなにか障害者の方に出来ないかと思ったのが障害者支援のきっかけであります。
5年前からこの障害者支援活動として障害者雇用を行っております。今回の大会も雇用を行いまして、時給1000円で約5時間の労働をお願いしたいと思っております。内容につきましては、会場の設営・リング設営・チラシ配り・チケットもぎり・会場案内を行います。こちらは、約30名の障害者の方を募集しております。川崎市の障害者施設などに声を掛け させていただいて、障害者の方と一緒にこの大会を作っていきたいと思っております。
また、障害をお持ちの方は無料で招待致します。どのような障害者手帳をお持ちの方でも僕らHEAT-UPの大会を見ていただいて、挑戦する素晴らしさを伝えていきたいと思っております。とにかくみんなで盛り上がる大会を目指していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
青少年育成活動につきましては、私がプロレスに出会って変わったのは、小学校高学年のときでありまして、プロレスの素晴らしさ、挑戦する素晴らしさに気付きました。僕は家庭環境が複雑だったんですけど、プロレスに出会って生きることの素晴らしさを知ることが出来ました。それを今の子供達に伝えていきたいと思っております。そのために僕らHEAT-UPは、高校生まで無料で招待致します。僕らの挑戦する姿勢を見ていただいて、何かを掴んでいただき、明日への活力になっていただければなと思っております。
また、多摩区稲田堤にありますHEAT-UP道場でキッズクラスを開催しておりまして、子どもたちに目標を持つすばらしさを伝えたいと思い、キッズのプロレス発表会を開催致します。カードについては、コーチと務めます私田村と近藤“ド根性”洋史選手、キッズが小学校6年生、5年生、4年生、中学校1年生の生徒さんに参加していただきます。こちらの中学1年製の生徒さんは耳が聞こえない障害を持っておりますが、一生懸命練習してコミュニケーションを取って毎日練習に来ているので、こちらを入れさせていただきました。こちら大会の試合前、ダークマッチとしてキッズのプロレス発表会を行います。子どもたちの頑張る姿をご覧になっていただきたいと思います」
また、今大会では会場ロビーにて川崎市の魅力を世界に発信するための企画『川崎万博』を実施することが発表され、川崎で活動する企業の活動報告や、地元住民が知らない川崎の魅力を伝える展示を行う旨を説明。
当企画は、今大会と同じく川崎市都市ブランド推進事業に採択された『こすぎの大学』を主催する企画編集ユニット6355の大坂亮志氏と協力して行われる。
また、近藤“ド根性”洋史の引退に際して制作され、今大会のシンボルとなる『ド根性の塔』がお披露目された。
続いて全対戦カードが発表され、各選手・スタッフが大会に向けての意気込みを語った。
てっしー手島「今日はお越しいただき誠にありがとうございます。僕は46なんですけど、 この川崎に15年くらい住んでおります。そこで嬉しいこととか練習とか、色々な経験をさせてもらっているので、今回は恩返しの意味を込めて精一杯レフェリングしていきたいと思います」
室田渓人「話す前に顔の汗を拭わせていただきます。抱負といいますか、第1試合のカードが先程発表されまして、色々楽しみな部分があるんですけど、今回の大会で一番人数が多く出場するカードであり、相手に外国人の選手がいらっしゃって、出自やスタイルの違ういろんな選手が合わさって試合をするということだと思います。僕のような普段から社会問題に興味のない人間でも、最近は女性差別やらいろんなモノが、気にしてなくても耳に飛び込んでくる世の中ですので、今回はいろんな価値観の人達と試合をして、それが第1試合ですから、それを成功させるというころは、意味あることだなと思っています。もちろんプロレスの試合なので勝ちたいと思うんですけど、そういった川崎の未来、明るい展望の見える試合をしたいと思っております」
飯塚優「僕の試合は対戦カード、鈴木悟選手のデビュー戦で、その対角線には鈴木秀樹選手、大ベテランの渡辺宏志選手がいて、このそうそうたるメンバーの中で一番キャリアの若い自分が活躍すればするほど反響があると思うので、それがプロレスリングHEAT-UPのことを知ってもらうきっかけになればいいなと思います。この機会を、チャンスをモノにしたいと思います」
大谷譲二「僕も汗を拭わせていただいて……。僕のカードは、タッグのタイトルに挑戦するということなんですけど、チャンピオンの田村さんがですね、 『○○なレジェンドを呼んで来い』、メチャクチャいろいろ考えたんですけど、東北の英雄ということで、サスケさんと組んでですね、田村さん藤波さんとに挑戦します。この日の近藤さんが引退してしまうということで。近藤さんがタッグのベルトを獲りたくても獲れなかったということで、僕が獲ってですね、『ほらよ』と(ベルトを)肩にかけてあげたいと思うので、チャンスはこの日しか無いんです(近藤の肩に手を置きながら)。一発で獲るしかないんです。一発で獲りたいと思います。そんな感じで行きましょう」
ミスター村杉「HEAT-UPで使用しているリングは私が管理しているんですけども、通常のリング設営は選手が行っているんですけど、今回は障害者支援の一環として選手と障害者の方と一緒にリング設営を行います。田村社長の考えでですね、『障害者の方も我々と同じくリング設営が出来るんだ』ということで、今までも何度かやって頂いてるんですけども、障害者の皆さんと僕らとで怪我の無いよう楽しくリング設営を行っていきたいと思います」
井土徹也「自分は18歳でこのとどろきアリーナという大舞台でベルトに挑戦するんですけど、18歳というところで挑戦するに当たって、若い同世代の人に元気を与えたいと思っています。18歳の自分が挑戦することによって、“若い力”というのをも見せられるんじゃないかなと思うので、挑戦するだけじゃなくてしっかりとベルトを腰に巻けるようにとどろきアリーナに向けて励んでいきたいと思います」
ガッツ石島「HEAT-UPの別ブランドのGOING-UPというものをやらせていただいてるんですが、うちの団体のコンセプトは『中高年に元気を与える』というもので、中高年層の選手が結構頑張って試合をしているんですが、普段京浜東北線の王子のほうで試合をしているんですが、今回は川崎の方で提供試合をさせていただくということで。僕は普段、妖怪のような藤原秀旺と抗争をしているんですが、それに対して“真の藤原”を連れてくるということで、今回、関節技の鬼・藤原喜明組長とタッグを組ませていただきまして、藤原秀旺率いる敵軍団を殲滅したいと思いますので、中高年に、川崎にに元気を与えるような試合をお見せしたいと思いますので、皆さんよろしくお願い致します」
近藤“ド根性”洋史「自分は、第一回目の新百合ヶ丘大会、川崎の地でプロレスに出会いました。その時の自分は、社会人経験に失敗して心が折れて、なんとなく過ごしていたんですけど、田村さんを始めHEAT-UPのメンバーとプロレスに出会って、頑張ることの大切さ、目標を持つことの大切さを教わって、ここまで頑張ってきました。とどろきアリーナはその集大成を見せるときだと思っています。自分は、持病としてメニエール病を患っているんですけども、少しでも自分の試合で元気になってほしいというのを自分のテーマとして頑張っております。
自分の対戦カードは、田村さんに志願をしてマッチメイクをしていただいたんですけど、この2人は前タッグチャンピオンで、自分はここ2年間で何度も何度も負けて悔しい思い をさせられた相手で、ヒールチームということもあり、結構嫌いなんですけど、選手としては一流なので、最後はこの2人を倒して、この2人にも認められたいという気持ちがあります。とにかくぶつかっていって、自分のリングネームにもある“ド根性”らしく、元気いっぱいに最後まで諦めず全力でプロレスを頑張りたいと思っています」
兼平大介「HEAT-UPの最大のビッグマッチのとどろきアリーナのメインで、18歳の井土徹也とタイトルマッチをやることは、HEAT-UPにとっても、僕にとっても、井土にとっても最大のギャンブルだと思っています。僕はこのベルトを獲ったときにやりたいと思ったのは、誰も想像していないステージにこのベルトを持っていきたいと思いました。そういう考えで言うと、18歳の井土徹也ととどろきアリーナのメインでタイトルマッチをするというのは、面白い挑戦じゃないかなと思っています。これだけ豪華な参戦選手がいる中でメインで試合をするということの責任をしっかりと感じて、井土の全ての受け止めた上でしっかりと防衛をしたいと思います」
田村和宏「セミファイナルで藤波さんと防衛戦を行います。先日、大谷選手から挑戦表明がありまして、『○○なレジェンドを連れてこい』と言ったら、ちゃんと宿題をクリアして、“東北の英雄”ザ・グレート・サスケをブッキングするところはさすがだと思います。“東北の英雄”と“川崎の英雄”がぶつかるので楽しみです。先程、『金曜8時』という言葉がありましたが、昔プロレスが金曜8時にやって盛り上がっていた時代……それを彷彿とさせる選手が出ていますが、僕らは昔を振り返ることなく、新しい『金曜8時』を見せていきたいと思います。そして僕と藤波さんの“タムラドラゴン”で、2020年の東京オリンピックまでこのベルトを持って、川崎のすばらしさを世界に見せていきたいと思っておりますので、必ず防衛します」
――近藤選手 5月の御殿場大会でのタッグ王座挑戦以来のド根性兄弟でのタッグ戦で、いわば王座戦のリベンジと言える試合だと思いますが、最後の試合に掛ける思いを改めてお聞きかせいただけますか
近藤「風戸大地という選手は、僕とキャラが似ている、すごい元気な方で、僕の練習生の頃からお世話になっている他団体の先輩で、御殿場大会でも本当に、自分の中では手が届きかけていたところで、最後チャンピオンチームの上手さと強さにやられてしまいました。今回はタイトルは懸かってないですけど、元チャンピオンチームに勝って、ド根性兄弟が頑張ってきたんだということを証明したいと思います。『ド根性兄弟がこんだけ頑張って新井健一郎&ヒデ久保田に勝ったんだ』ってところをプロレスファンの皆さんに見せたいと思います」
――大谷選手、パートナーのレジェンド選手としてサスケを選んだ理由は
「『○○なレジェンド』という、ある意味自由な宿題を頂いてですね、この日とどろきアリーナに来てくれる、普段プロレスを見ない、プロレスを知らない人でもポスター見て『あっ!』ってなるような有名選手、ビッグネーム用意したいと思いました。ベルトを獲りたいというのもあるんですが、普段プロレスを見ない人にも注目して頂けるカードになるようになればいいなと思って、サスケさんの力を借りたいと思いました」
――兼平選手、井土選手という生え抜きの若手同士の王座戦となりますが、対戦相手として互いの印象
兼平「井土とは昔から、自分が他団体行ったときでもセコンドに付いてくれたりとか、『将来HEAT-UPをこうして行きたい』ということを色々話したりしていたので、多分目標としているところは一緒だと思ってて。ただ、おそらく井土は黙ってても将来HEAT-UPを背負って立つと思ってて、もし自分が負けるなら井土かなと思っていた時期もありました。でも、とどろきで挑戦するのは少し早いんじゃないかなと。ただ、井土なりに一生懸命覚悟決めて先輩の僕に挑戦してきているので、井土のすべてを受け止めて、井土のさらに上を行って防衛したいと思います」
井土「自分も前から兼平さんと話していて、目指している場所は一緒だと思ってて、その2人がぶつかったらいい試合にもなると思うし、やっぱり尊敬している、目指している場所が一緒だからこそ、兼平大介という選手がベルトを持っているときに自分は挑戦したいと思いました。とどろきに関しては、18歳の自分が挑戦するというのにはインパクトがあると思うので、自分はそれに懸けてみようかなと思います 」
――井土選手はキャリアの中で一番のビッグマッチになると思いますが、今の心境は
井土「緊張はあまりなくて。前々から上に立ちたいと思っていて、普通のコトを普通にやっていたら普通レベルで終わってしまう。なんか一つ飛び抜けたいという思いから挑戦表明したいと思ったので、緊張というよりはむしろ楽しみです」
『障がい福祉青少年育成チャリティー大会~川崎炎上シリーズ とどろきの乱~』
日時:2018年10月31日(水)
開始:18:00
会場:神奈川県・とどろきアリーナ
▼第0試合 ヒートアップ道場キッズ発表会 変則タッグマッチ 7分1本勝負
田村“スパルタ”和宏/近藤“ド根性”洋史
vs
河嶋樹/入口優寿/佐藤大地/RAIMMAN
▼第1試合 Welcome to TODOROKI~川崎大炎上スタート!~ 8人タッグマッチ 20分1本勝負
プリンス・カワサキ/室田渓人/阿部史典(BASARA)/伊東優作(DEP)
vs
TAJIRI(フリー)/レッドイーグル/スーパーキッド/バリヤンアッキ
▼第2試合 GOING-UP提供試合~関節技の鬼にはばかる陰謀~ 6人タッグマッチ 30分1本勝負
藤原喜明(藤原組)/ガッツ石島/マスクドミステリー
vs
藤原秀旺(プロレスリングメジャーズ)/松崎和彦(フリー/アライヴァル)/秀・オブ・ザ・イルミナティ(アライヴァル)
▼第3試合 我闘雲舞提供試合~ヒートアップする川崎の女神たち~ 6人タッグマッチ20分1本勝負
井上京子(ディアナ)/さくらえみ(我闘雲舞)/駿河メイ(我闘雲舞)
vs
Sareee(ディアナ)/里歩(我闘雲舞)/水森由菜(我闘雲舞)
▼第4試合 鈴木悟プロレスデビュー戦~TAKE IT HERO~ タッグマッチ 30分1本勝負
鈴木秀樹(フリー)/渡辺宏志
vs
鈴木悟/飯塚優
▼第5試合 近藤“ド根性”洋史引退試合~やり残して終わるのがド根性だ!~ タッグマッチ 30分1本勝負
近藤“ド根性”洋史/風戸大智(BASARA)
vs
新井健一郎(DRAGON GATE)/ヒデ久保田(フリー)
▼第6試合 HEAT-UPユニバーサルタッグ選手権試合 タッグマッチ 60分1本勝負
【王者組/タムラドラゴン】田村和宏/藤波辰爾(ドラディション)
vs
【挑戦者組】ザ・グレート・サスケ(みちのく)/大谷譲二
※王者組、2度目の防衛戦
▼第7試合 HEAT-UPユニバーサル選手権試合 シングルマッチ 60分1本勝負
【王者】兼平大介
vs
【挑戦者】井土徹也
※王者兼平は3度目の防衛戦。