【インタビュー】関西インディー界の新鋭・谷口弘晃が紫焔の魅力を熱く語り関東進出の野心を語る?!「結果を出して東京でも存在感を示したい」

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 某日、プロレスリング紫焔に所属する谷口弘晃にインタビューを行った。

 プロレスリング紫焔とは、学生プロレス団体OWF(大阪学院大学プロレス研究会)出身の佐原英司が2010年に大阪で設立した団体であり、月に約一回の有料興行の他、上本町駅の野外特設リングや、地域のお祭り、繁華街での無料興行も数多く行っている団体。
 同団体は、関西の学生プロレスの流れを汲み、一つの興行にコメディタッチの試合からバチバチとぶつかり合う激しい試合まで行われることが魅力の一つだ。

 そんな紫焔の中で、最近東京での試合が増えているのが谷口弘晃だ。
 谷口は、183cm・105kgと体格に恵まれた大型選手であり、打撃技や得意技のスクリューパワースラムは迫力抜群。デビュー3年目でありながらプロレスリング紫焔タッグチャンピオンを二度獲得している成長株。
 昨年5月には、先日引退した関東インディープロレス界の雄・ダイスケとタイトルマッチも行っており、現在は666の無秩序無差別級王座決定トーナメントに出場中。6月17日の紫焔世界館大会では王者・マロ栗山を相手に紫焔のシングル王座戦も決まっている。

 そんな谷口に、紫焔についての想いと今後の野望を聞いた。

――プロレスラーになったきっかけは
「元々プロレスが好きだったんですよ、中学生くらいから。ずっとプロレスを見てて。学生時代、専門学校に行ってスポーツトレーナーになって、しばらくして格闘技のトレーナーになりたくて、たまたま知り合いの方に紫焔へ紹介してもらったのが始まりですね。格闘技のトレーナーみたいな感じで紫焔に紹介してもらって、まず試合を見て、試合後にドングリー藤江さんとか代表に挨拶をして、そこで『選手希望の子?』って言われて、思わず『ああ、ハイ』って答えたらもうトレーナー希望と選手希望が入れ替わってて……もう『ハイ』って言っちゃったんで(笑)リングに立ってみたいという気持ちはあったんですよ。確かに最初に紫焔に行ったときはトレーナー希望っていうので行ったはずなんですけど、それで選手希望ってことになったのがきっかけですね(笑)」

――流れでプロレスラーデビューをすることになってしまったわけですが、現在は何年目になるのですか
「3年目になります。やっぱ最初はプロレスの世界なんで、すごい厳しい世界だろうなとはある程度予想はしてたんですけど、でも、最初がそれやったんで『結構軽い感じなんやな?!』って(笑)堅っ苦しい感じじゃなくてポップに入っちゃった感じです(笑)そういう良い意味と悪い意味で残ってます」

――谷口選手が思う“プロレスリング紫焔”とはどういう団体なのでしょう?
「第一で言うと、楽しい団体です。プロレスって言うと敷居が高いものじゃないですか。『テレビでは見たことあるけど実際は見たことない』とか、『怖くて見れへん』ってイメージあると思うんです。とにかく紫焔を一回見てもらったら、色んな試合形式があったりとか、やるときはちゃんとやったりとか、プロレスに入りやすい団体だと思います。
 最初(プロレスを初めて見るとき)からガチガチやったらすごい緊張感もインパクトもあると思うんですけど、人によってハマるハマらんとか……難しいじゃないですか。その中でも試合のコンセプトが色々あって、お客さんを楽しませる形式の試合が絶対組まれたりとか、それでも締めるとこしっかり締める団体ですね。やっぱり、大阪でも紫焔はプロレスの入りとしてはすごく見やすいと思います。
 インディーなんですけど、各々気持ちはプロでやってます。最初入ったときはそうでもなかったのかもしれないですけど、ちゃんと現実を見て、お客さんの動員数とか売上とかっていうのを見たりとか、どうやったらお客さんが入るのかとか、楽しませられるのかとかって意識はすごい持つようになって、トレーニングとか意識は上がってきてるのかなと思います」

――プロレス初心者にも間口を広げることを意識しているのですね
「コンセプトは“大阪を明るく元気に”っていうものがあったりするので、色んなお祭りとかでやったりしてます。チケット売って(有料の興行を)やるいうのは毎月あるんですけど、基本無料興行でやってるんで、お祭りついでに気軽に見られるんです。上本町の駅前ですぐやってたりとか、通りすがりでも見てくれるし、新世界、通天閣でやって観光客が観光のついでに見てくれたりとか、スパワールド来たついでにとか、気軽に見られるので入りやすいのかなあと」

――そういった新規ファンの開拓の姿勢は素晴らしいと思います
「うちに練習生が入ってくるときも、ネットで検索すると真っ先に紫焔が出てくるらしいんですよ。“練習生募集!”って。関西も団体が多い中で、『なんで紫焔なの?』って聞くと、『プロレスをしたいけど、どうやって入れるのか分からん』ってなったときに検索して入ってくるのが紫焔だったからっていうのが多くて、ネットとかのHPのしっかりしてたりとかするのがいいのかなと。
 でも今やったら、集客とか発信するっていうのが足りてないから……いっとき、武藤さんのプロレスフェスとか話題になってたじゃないですか。あれが話題になってる中でうちの団体の名前も挙がって、『おっ!ええやん!チャンスや!呼ばれたら行くわ!』って感じでしたね(笑)」

――無料興行だからこそ出来ることなど、意識することは?
「お祭りとかパチンコの店でやって逆に『これ無料でいいの?』っていう試合とかを見せたいと思ってます。そういった意味では無料やけど手を抜かない。選手も楽しくやってますよ。イヤイヤやってる人はうちにいないです。絶対みんなプロレス好きでやってるんで」

――プロレスラーとなって三年経って、谷口選手もすっかりプロレスの虜といったところでしょうか
「デビューした時が、紫焔が5周年のときで、そのときのデビュー戦はホンマ全くなんも覚えてないですね。府立体育館で内田(祥一)さんとやって、リング上がって緊張で客席見れなかったですね(笑)なにされてるとか覚えてないですもん。その次とかから、ちょっとずつ自分がどこに立ってるのかとか分かるようになってきて、そこで『あっ、楽しい』ってなりましたね。それまで人前に出るってのがあまりなくて、それまで細々と暮らしてる感じやったので……」

――最近は東京の団体で見かける機会が増えてきましたが、大阪以外にもどんどん進出していきたい気持はありますか
「紫焔って、一言で言ってしまえは閉鎖的というか、独自でやってるものなので、紫焔に他の団体の選手が出ることはないんですけど、独自でやってるというのは、いいところもあるけど、宣伝とかが弱くなってるんです。だから、『自分が出てかんと』というか、色んなところに紫焔を知ってほしい。最初はそれが一番。今は自分がもっと色んなところで力を試したいというか、出来るだけ呼ばれた試合は出させてもらってって感じですね」

――東京のインディープロレス界で体格に秀でた若い選手は少ないのでもっと見たいなと思います。特に谷口選手のスクリューパワースラムにはとてつもない説得力を感じます
「あれ、試合中に勢いで出ちゃった技なんですけど、試合終盤にやるんでメッチャきついんですよね(笑)もっと個人的にはもっと東京で、関東で、色んな所でやりたいんで、オファー待ちしてます!呼ばれたらワーッと行きます!(笑)」

――活躍の幅が広がっている谷口選手の今後の目標は
「デビューして1年半~2年くらいでタッグベルト獲れて、3年目でもう一度巻いてるんですけど、6月17日の紫焔で、紫焔のシングルのベルトに挑戦が決まりまして、そのベルトは獲りたいという想いがありますね。他団体でも、今出させてもらってる666さんの無秩序無差別級も勝ちたいですし、こっちで結果を出したいですね。結果を出して『関西の谷口おるぞー!』って言いたいですね」

――最後に、ファンに向けてメッセージをお願いします!
「今やったら紫焔中心で活動させてもらってますけど、もっと色んな場所・団体とかでもっともっと自分のことを知ってもらえるように頑張りたいですね。応援よろしくお願いします!」

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