【試合結果】2・9 プロレスリング紫焔新木場大会 キアイリュウケンエッちゃん&大久保寛人&アスカ・ザ・ワールド vsマロ栗山&ドングリー藤江&TORU 政岡純vs谷口弘晃 【I LOVE 紫焔】DAICHIvsライパチ磯部

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『プロレスリング紫焔 新木場1stRING大会』
日程:2019年2月9日(土)
開始:18:00
会場:東京都・新木場1stRING
観衆:193名

▼シングルマッチ 20分1本勝負
○タイガーハート
9分26秒 ジャックハマー→体固め
●ボンバー奥野

▼タッグマッチ 20分1本勝負
○ラスカル藤原/麒麟
10分51秒 タルドリラー→片エビ固め
●トモ榎並/尾久頼明

▼“I LOVE 紫焔”選手権試合 シングルマッチ30分1本勝負
【王者】○DAICHI
13分25秒 腕固め→ギブアップ
【挑戦者】●ライパチ磯部
※王者DAICHIが防衛に成功

▼シングルマッチ 30分1本勝負
●政岡純
17分47秒 スクリューパワースラム→片エビ固め
○谷口弘晃

▼6人タッグマッチ 30分1本勝負
○キアイリュウケンエッちゃん/大久保寛人/アスカ・ザ・ワールド
19分57秒 ラリアット→片エビ固め
●マロ栗山/ドングリー藤江/TORU(道頓堀)

“関西インディーの雄”プロレスリング紫焔が初の東京進出!学生プロレス時代からの夢を叶えたエッちゃんが「伝説を作っていく」と神に誓う!

オープニング


 アスカと大久保が前説を行い、観戦マナーや拍手の練習の後に「プロレスリング紫焔、東京大会!スタート!」の掛け声で興行開始。
 続いて入場式が行われ、出場選手たちが入場。政岡が開会の挨拶を務める。

政岡「本日はお足下悪い中、多数ご来場ありがとうございます!紫焔が旗揚げして9年。やっとこの東京という舞台で僕たちのプロレスをお見せすることが出来ます。選手・スタッフ一同、メチャクチャ気合入ってます。生で見られるのはこの瞬間だけです。しっかり皆さん、その目で見て、感じて、そして温かいご声援をよろしくお願いします。本日はどうかよろしくお願いします!」

第1試合


 両者しっかり握手を交わしてから試合開始。ロックアップから腕を取り合っていくが、タイガーがハンマーロックをかけられたままロープをまたいでエプロンに出て腕を取り返し、ロープを使ったハンマーロック。反則カウント4で解放しクリーンブレイク。
 再びロックアップで組み、ロープに押し合って力比べ。続いて手4つで組み合いタイガーが奥野の腕を取ってグラウンドに引き込むが、奥野がヘッドシザースで切り返し、再びブレイク。
 三度ロックアップで組み合い、奥野がロープに押し込み、離れ際に逆水平チョップ。タイガーもチョップで返し、互いにヒートアップしてエルボー合戦へ。これを制した奥野がロープに走るが、タイガーはドロップキックでカウンター。さらに髪を掴みながらのスリーパー、レフリーに咎められると解放してからボディスラム、ニードロップ、ギロチンドロップ、サンセットフリップ、エルボードロップ、フィストドロップと畳み掛け、スピニング・トゥーホールドから足4の字固め。奥野は苦戦するも、リバースしてタイガーにダメージを与えると、タイガーは余裕を持ってロープへ。 

 先に起き上がったタイガーはナックルアローを打ち込んでいくが、奥野がファイヤーマンで担いでバックフリップ。さらにコーナーに振って串刺しラリアットからのブルドッギングヘッドロック、ブレーンバスターとラッシュをかけ、必殺のダイビングヘッドバッドを放ってフォールも、位置が悪くタイガーはロープに足をかけてブレイク。
 場外にエスケープするタイガーを追ってすぐにリングに戻した奥野はパワーボムを狙うが、上がりきらず体勢を崩し、タイガーはその隙を見逃さずコードブレイカー、スモールパッケージ、ラ・マヒストラル、回転エビ固、バックスライドと続けるが、奥野は全て2で返していく。するとタイガーはかんぬきスープレックスで脳天からマットに突き刺し、ミサイルキックからのジャックハマーでカウント3を奪った。
 試合後、両者はしっかりと握手を交わし、健闘を称え合った。

第2試合


 ラスカルとトモでゴングが鳴ると、手4つで組み合い、腕の取り合いからグラウンド戦となるも、ラスカルがロープブレイク。再び手4つから首の取り合いになるも、ラスカルがこれを制してフロントネックロックで捕縛したまま自軍コーナーに連れ帰り、麒麟にタッチ。脱出したトモも尾久にタッチ。
 麒麟と尾久はエルボーを打ち合い、麒麟がミドルキックに切り替えると尾久も逆水平チョップで返していく。ミドルキック連打でこれを制した麒麟がドロップキックを見舞うも、尾久はすぐに起き上がってショルダータックルで吹き飛ばす。尾久はトモにタッチ。

 尾久とトモは麒麟に太鼓の乱れ打ち。尾久が麒麟をボディスラムで叩きつけ、トモと尾久はポーズを決めてから「マッスルーッ!エルッ!ボウッ!」の掛け声とともにマッスルエルボー。トモも小こけしからエルボードロップで続き尾久にタッチ。
 尾久はコーナートップからダブルアックスハンドル、これにトモがハンマーパンチを振り下ろす同時攻撃。さらに尾久は麒麟に首投げから頭部を掴み「行きますよ!大阪名物!オ~~ッ!ギュ~~ッ!」の掛け声とともに首をひねりあげていくが、ラスカルがカット。さらに尾久は両腕を組んで不思議な踊りを踊ると、麒麟の頭部が腕の間に吸い込まれていき、尾久は「オーッ!ギュー!」の声とともにヘッドロック。そのままコーナーに連れ帰り、トモにタッチ。
 トモはコーナートップからモンゴリアンチョップを放ち、さらに張り手、モンゴリアンチョップと交互に畳み掛けていき、足踏みでウィー・ウィル・ロック・ユーの出だしを奏でながら「ロック・ユー」の部分でナックルを放っていくが、この部分で尾久が「オー・ギュー!」と被せて叫ぶため技が締まらず、トモは尾久に詰め寄って小競り合い。その隙に麒麟が背後から忍び寄りトモをロープに振ってソバットから延髄斬りを決め、ラスカルにタッチ。
 ラスカルは突っ込んでいくが、トモがガットショットで止めて尾久とともにラスカルをコーナーに振ってダブルのバックエルボー。さらに麒麟をコーナーに振ってトレイン攻撃を狙うが、麒麟はトモの攻撃をかわし、続けて串刺しラリアットを狙って突っ込んできた尾久の一撃をトモに誤爆させる。ラスカルは尾久をDDTで排除し、コーナーを背に座り込むトモへ大暴走。フォールに入るも、ロープ際だったためトモがロープを掴んでブレイク。ラスカルは麒麟にタッチ。
 麒麟とラスカルが2人でリングに入り、麒麟がソバット、ラスカルが低空ドロップキック、麒麟がエルボードロップと畳み掛けフォールも2。ならばと麒麟は垂直落下式DDTからシャイニング式延髄斬り、さらにソバットを入れてからロープに走るが、トモはカウンターのランニングネックブリーカードロップで一矢報いて尾久にタッチ。
 尾久はフライングニールキック、ノーザンライト・ボムからフォールも2。続けて高速ブレーンバスターからバタフライロックでギブアップを迫るが、これはラスカルがカット。尾久はトモにタッチ。

 尾久がコーナートップで控える中、トモは麒麟を尾久の方へ振っていき、尾久がダイビングショルダーアタック。尾久はマッスルポーズを決めてからトモとともに合体パイルドライバー。トモがフォールに入るもラスカルがカット。トモはバックドロップを狙うが、これをこらえた麒麟がシュバインで叩きつけ、ラスカルにタッチ。
 ラスカルはライトニングスパイラルを狙うが、トモが堪えるとエルボー。トモもエルボーで応戦して打ち合っていくが、トモが隙を突いての延髄斬り。トモはロープに走るが、ラスカルが追走バックエルボーからランニングエルボーで吹き飛ばし、ライトニングスパイラル。フォールも尾久がカット。麒麟が尾久を排除している間に、ラスカルはトモをタルドリラーで突き刺し、カウント3を奪った。

第3試合


 紫焔をどれだけ愛しているかが問われ、チャンピオンがルールを決められるという王座、I LOVE 紫焔。両選手が入場すると、王者のDAICHIがマイクを取る。

DAICHI「Do you like SHI-EN?NO,I love SHI-EN!このI LOVE 紫焔のベルト、チャンピオンが試合のルールを決められる。紫焔愛が強いものだけが挑戦できるこのベルト、オイ、初の東京でこのタイトル戦組んでもらったぞ。今日は俺の得意の腕極めでお前からタップを奪ったるからな。今日の試合のルールは、ギブアップのみで勝敗を決する形式でやるから」
ライパチ「俺関節技無いねん」

 ゴングが鳴ると、大きなDAICHIコールが起き、拗ねたライパチは自軍コーナー下に置いたペットボトルの位置を直して気分を切り替える。
 ライパチは手4つを仕掛けていくが、DAICHIが応じようとすると出す手を変えて組ませない挑発をしていく。しかし、これを捉えたDAICHIが腕を取りハンマーロックへ。ライパチも取り返してヘッドロックに移行。DAICHIはグラウンドに持ち込みながらヘッドロックを取り返すが、ライパチはDAICHIを強引にフォール。しかしギブアップのみのルールであるため何度やり直してもレフリーはカウントを叩かず、ライパチはレフリーに詰め寄り、改めてルールの確認。
 ライパチはDAICHIをショルダータックルで吹き飛ばし、さらにロープに振っていくが、DAICHIは飛びついてコルバタ。ライパチは場外にエスケープして給水してからリングに戻ろうとするが、ライパチがロープをまたいだ瞬間に膝蹴りで飛びかかり、足でライパチの右腕を固めながら肘へストンピング、ニードロップと肘へ一点集中攻撃。なんとか抜け出したライパチは右腕でエルボーを放っていくが、肘のダメージから威力が出ず、DAICHIの昇竜拳に押されていく。ロープに走るDAICHIにライパチは追走バックエルボーを決めるが、追撃を狙ったところをDAICHIがフロントハイキックでカウンター。さらにエプロンに出てスワンダイブ式の攻撃を狙うが、ライパチがDAICHIを場外に突き落とし、パンタロンを脱ぎ捨てるとライパチの尻には「祝 東京進出!」の文字が書かれている。ライパチは場外飛びを宣言して走るも、ハンドスプリング式で跳ね返ってリング中央で腕を組みながらあぐらをかき、得意げな表情でDAICHIを待ち受ける。
 DAICHIがリングインしようとロープをまたいだところでライパチがロープを蹴り上げて股間にダメージを与え、DAICHIをコーナーに上げてDAICHIのマスクを剥ごうとする。これをレフリーに止められると、ライパチはDAICHIを宙吊りにして自らの生尻や股間をDAICHIの顔面に押し付ける精神攻撃。さらにライパチはえづくDAICHIをコーナーに振ってヒップアタックを2連発。さらにコーナートップからミサイルヒップを放つが、DAICHIはこれを昇竜拳で撃ち落とす。ライパチはなおもヒップアタックを放つが、DAICHIはこれにスピアーでカウンター。さらにDAICHIはライパチの尻をトップロープとセカンドロープの間から場外に向ける形でくくりつけると、ライパチの尻へ619。さらに串刺し昇竜拳からアームロックで絞り上げるが、ライパチはチンポジを直しながらロープブレイク。
 DAICHIは脇固めを仕掛けようとするが、これを耐えてロープに走り、ラリアットを狙う。一発はDAICHIにフロントハイキックで撃ち落とされるが、すぐさま二発目をクリーンヒットさせ、シャイニング式ヒップアタック。ライパチは「フォールは無いんやったな」と呟きながらDAICHIを担ぎ上げていくが、体勢を入れ替えたDAICHIがスリーパーホールドからおぶさる形で絡みつきながらの変形コブラツイスト。これを抜け出したライパチは後転しながらDAICHIの頭を足で挟み、そのままDAICHIの頭を引き寄せて顔面に生尻を押し付ける。これを押しのけようとするDAICHIの腕を取って裏十字に移行するも、DAICHIはロープへ。

 ライパチはさらに三角絞めで自らの股間にDAICHIの顔面を押し付けていくが、DAICHIは体勢を入れ替えて巻き投げ。そのまま腕を離さず、指絡めも交えた腕固めに移行。ライパチがローリングしてかわそうとするのにも追随してリング中央に引きずり込んで腕固めで絞り上げると、ライパチは無念のタップアウト。DAICHIが王座の防衛に成功した。

第4試合


 ゴングが鳴っても両者動かず、対角線でじっくりと睨み合う。
 互いにリングを周り、ロックアップからロープに押し込み合う力比べ。政岡はクリーンブレイクするが、谷口は逆水平で奇襲。しかしこれをかわした政岡がロープに走り、カウンターを狙う谷口のヒザをかわして飛びつきコルバタ。
 場外逃れた谷口へ、政岡はエプロンから空対地トラースキック。谷口がリングに戻ろうとロープの間から上半身を乗り出したところへ政岡がスワンダイブ式ミサイルキックで谷口の側頭部をクリーンヒット。政岡は谷口をコーナーに押し付けて執拗に顔面を踏みつけていくが、レフリーにコーナーブレイクを宣告された政岡が離れると、谷口は両手を広げて余裕をアピールし政岡を挑発。政岡はエルボーを放っていくが、谷口はなおも両手を広げて「そんなもんか」とさらに打たせていく。分が悪いと踏んだか、政岡は谷口の股間を蹴り上げる。怒った谷口はボディスラムを狙って担ぎ上げるが、政岡は着地してロープに走る。カウンターを狙う谷口のラリアットをかわした政岡だったが、攻撃に転じようとしたところを谷口がショルダータックルで吹き飛ばす。
 谷口は政岡をブレーンクローでじっくりと痛めつけていき、起こしてから顔面にアイアンクロー。そのまま大外刈のような形で政岡を後頭部からマットに叩きつける。谷口は「どうした?そんなもんか、先輩?」と挑発すると、政岡は谷口の顔面にツバを吐いて返礼。これに激怒した谷口は政岡をコーナーに叩きつけて顔面を踏みつけ、串刺しで強烈な逆水平チョップ、串刺しバックエルボー、ショルダータックル、その場飛びのボディプレス、再びの串刺し逆水平チョップとラッシュをかけ、距離をとって串刺しラリアットを狙う。これを前蹴りでカウンターした政岡はコーナーに上るが、谷口は下から逆水平チョップで対空射撃。政岡は場外に落下してしまう。谷口はエプロンまで挙がってきた政岡をトップロープ越しにブレーンバスターで叩きつけてフォールも2。
 谷口は政岡が起きるのを待って突っ込んでいくが、政岡はこれをかわして谷口をコーナーに自爆させると、セカンドロープからクイックのミサイルキック。さらに619で谷口の顔面を蹴飛ばし、ハーフダウンの谷口の顔面にドロップキック。政岡の追撃を谷口がラリアットで潰そうと突っ込んでくるが、ロープを背にした政岡はトンボを切ってこれをかわし、そのままセカンドロープに飛び乗ってライオンサルトからフォールも2。
 エプロンに転がり出た谷口を追って政岡もエプロンに立ち、トラースキックを連発。場外に落ちた谷口に上から空対地トラースキックを放つが、これをかわした谷口がエプロンに残る政岡の軸足へラリアット。さらにリフトアップスラムで政岡の顔面をエプロンに叩きつけ、先にリングに戻り両手を広げながら余裕の態度で待ち受ける。

 谷口はなんとかリングに上った政岡をコーナーに押し付けて串刺し逆水平チョップ、串刺しラリアット、ブロックバスターからロックボトム。さらに政岡をコーナーに上げて雪崩式の攻撃を狙うが、政岡がエルボーで反撃して谷口を宙吊りにするとそのままダイビングダブルニードロップ。続けて政岡はエルボー連打で畳み掛け、谷口がエルボーで反撃を狙うとそれをかわしてボディへのエルボーを叩き込む。さらにヒザへのトラースキックを放ち、ヒザを付いた谷口の顔面にトラースキック。さらにコーナートップからメテオラを狙っていくが谷口はこれを回避。政岡は着地に成功するものの、政岡の振り向きざまに谷口が逆水平チョップを見舞い、ラリアットを狙う。政岡は一発目こそトラースキックで撃ち落とすことに成功するものの、谷口は即座にショートレンジラリアット。さらにロープチャージしてラリアットを放ちフォールも2。続けて放ったネックハンギングボムからフォールも2。ならばと必殺のスクリューパワースラムで叩きつけ、カウント3を奪った。

谷口「政岡さん、スゲェ楽しかったよ!またやりましょう!紫焔初の東京大会、今俺はVKFのチャンピオン。次、紫焔の第2回の東京大会があるときは、紫焔のシングルベルトを巻いて、もっかいこのリングに戻ってきますんで、皆さん応援よろしくお願いします!」

 谷口が握手を求めると、政岡は右手のグローブを外して握手に応じ、2人でしっかりと抱き合って健闘を讃えた。

第5試合


 アスカとTORUでゴングが鳴ると、ロックアップで組み合い、腕の取り合いからグラウンド戦となり、首の取り合いからヘッドシザースの攻防となり、両者ブレイクしてタッチ。
 大久保と藤江のマッチアップとなると、大久保はコーナーに上って「東京のみなさ~ん!はじめまして!大久保寛人と申します!応援よろしくお願いしま~す!」と観客に挨拶し、大久保コールをもらって満足げな表情を浮かべる。そんな大久保を藤江はヘッドロックで捕らえ、ショルダータックルで吹き飛ばす。藤江は追撃を狙うが、大久保はアームドラッグで放り投げてドロップキック。ここでアスカとエッちゃんが飛び出していき、藤江、TORU、マロの頭をリング内から外へ出す形で固定。エッちゃんがゴムパッチンを狙って観客席までゴムを引っ張っていくが、自爆してしまい顔面に大ダメージ。ここから全員入り乱れた場外乱闘に発展。

 場外戦の中でマロがアスカを鎖で縛り首にしながら竹刀で殴打して大ダメージを与え、アスカをリングに上げると藤江とTORUがアスカを袋叩きに。マロもリングに上って3人同時の攻撃を仕掛けようとするが、アスカはザ・ワールドを発動しリング内の時を止めてしまう。しかし、マロだけが止まった時の世界へ入門し、勝ち誇るアスカの背中をパン箱でフルスイング。時が動き出すとTORUも加勢し、マロが何度もパン箱を振り下ろしてアスカの背中は格子模様に赤黒く腫れ上がる。
 試合権がマロに移り、マロとTORUがアスカにダブルのショルダータックルからアルプス一万尺のような踊りからダブルのエルボードロップ、フットスタンプを決め、マロはアスカの顔面を執拗に踏みつけてから担ぎ上げてショルダーバスター。続く藤江は串刺しバックエルボーからのムーンサルトプレス、TORUはハーフダウンのアスカの後頭部に低空ドロップキックを放ち逆エビ固め。藤江がエッちゃんが使うゴムパッチン用のゴムで殴打する中、アスカはなんとかロープへ。
 TORUは両手を広げてアスカに起きるよう促すと、アスカはTORUにエルボーを放っていく。TORUは自ら首を突き出してアスカにエルボーを打たせていき、自らも強烈なエルボーを一閃。しかし、アスカは怯まずフルスイングのエルボーを胸に見舞ってからドロップキックで一矢報い、エッちゃんにタッチ。
 エッちゃんはショルダータックルで相手3人を次々に吹き飛ばし、TORUに強烈な逆水平チョップ、ローリング袈裟斬りチョップを見舞っていく。さらに両腕を組んで不思議な踊りを踊ると、両手の間にTORUの頭が吸い込まれていき、エッちゃんがヘッドロック。そのままヘッドロックドライバーで顔面を叩きつけ、TORUにゴムパッチン。今度はこれを成功させると、コーナートップから背面跳びしながら半回転しダイビング&ローリング袈裟斬りチョップを放ち、大久保にタッチ。
 TORUは大久保に逆水平チョップを放っていくが、大久保は膝蹴りで返し、フィッシャーマンズスープレックス・ホールドもカウントは2。続けてジャーマンスープレックスを狙うが、TORUがクラッチを外しながら腕を取り、そのまま前から組み付いてコンプリートショット。藤江にタッチ。
 藤江は大久保をコーナーに振ってからスペースローリングエルボーからのフェイスクラッシャー、さらに掌底連打からのソバットのコンビネーションを入れ、スワンダイブ式のダイビングラリアット。続けて大久保をコーナー下にセットしてからムーンサルトプレスを投下も、大久保が回避。藤江は着地して追撃を狙うが、大久保はDDTで切り返し、藤江のトラースキックをかわして組み付きジャーマンスープレックス。しかし藤江も即座に起き上がってトラースキック。ダブルダウンとなり、両者タッチ。

 アスカとマロのマッチアップとなり、マロがチェーンを投げつけるがアスカはこれを回避し、ヒザへのトラースキック、ニーリフト、ハイキックのコンビネーションを決め、東京で闘うアスカの盟友の技・ペディグリーでマロをマットに突き刺し、アスカ来日を投下もマロは剣山でこれを迎撃。藤江とTORUが飛び出してきてアスカをロープに振ってダブルチョップを狙うが、アスカはこれを回避し、藤江をリバースDDTの形で捕らえ、突っ込んでくるTORUを捕縛して藤江の身体の上にロックボトムで叩きつける同時攻撃を見せる。ここでマロがアスカの頭にビニール袋をかぶせて視界を奪うが、アスカは組み付いてバックドロップで叩きつけ、エッちゃんにタッチ。

 エッちゃんはマロに逆水平チョップからローリング袈裟斬りチョップを二連発。しかし、TORUがレフリーの気を引いている間にマロはエッちゃんの顔面にグリーンミストを噴射。これを見た大久保が飛び出してきてマロにドロップキック、TORUが大久保をエルボーで排除し、続いて飛び出してきたアスカにドロップキック。続けてTORUはエッちゃんをロープにくくりつけランニングニーバッド、さらに藤江がコーナートップからエッちゃんにムーンサルトプレス、マロが豪快なジャンピングパワーボムで叩きつけてフォールも、アスカと大久保がギリギリでカット。

 マロはコーナートップに上がるが、大久保がマロの足を持って動きを止め、その間に復活したエッちゃんがコーナーに追いすがり雪崩式ブレーンバスター。続けてアスカがアスカ来日でアシストし、エッちゃんがマロの髪を掴みながらショートレンジラリアット。フォールに入るが藤江とTORUがカット。2人をアスカと大久保が排除している間に、エッちゃんが力を溜めて渾身のラリアット。これでカウント3を奪い熱戦に終止符を打った。

エンディング


アスカ「皆さん、今日は見ていただいて、応援していただいて、誠にありがとうございました!いつも、いつも東京で社会人プロレスとか、学プロ(学生プロレス)のみんなとやっている、試合もしてるけど、今日自分が所属する自分のホーム!このプロレスリング紫焔で東京大会の自分の試合、お見せすることが出来て本当に良かったです!どうもありがとうございました!」
エッちゃん「いや、まさか、まさか……東京の新木場で紫焔がやるとは思ってませんでした。ここ、思えば10年前にまだ紫焔が立ち上がる前に、学生プロレスのOBということで、男色ディーノさん、当時のタイガースマスクさん、そして僕で東京の学プロの方とやったのを覚えております。そのときに『あぁ、いつか僕もちゃんとした形でここでやりたいな』と思うようになってきました。そして時が経ち、プロレスリング紫焔を立ち上げて、自分も他団体に出るようになってから、色々お仕事をいただき、ケツメイシさんの2013年のライブを筆頭に、東京でいろいろ活動している中で!ああ!新木場で!プロレスリング紫焔が!やりたいなと!思うようになりました!まあ、僕のちっちゃいストーリーですが、一つ実現して、今日!大阪から、そして政岡、谷口、そしてここにいるアスカ、あとTORU!大久保!いろんな選手の力で!皆さんに、皆さんの耳に届くことになりました!決して僕だけの力ではありません!ありがとうございます!今日一つ言いたいことがあります!(天を仰ぎ指を突き立てながら)……オイ!東京のプロレスの神様!僕たち、プロレスリング紫焔は!メジャー団体にも負けないよう!これから!伝説を作っていくので!どうか導いてください!本日は皆さん、新しい紫焔の伝説の一歩を見ていただき、どうもありがとうございました!」

 最後にスクリーンにエンドロールが流れ、紫焔初の東京大会は大団円の内に終わった。

<試合後コメント>

キアイリュウケンエッちゃん&大久保寛人&アスカ・ザ・ワールド
――プロレスリング紫焔、初の東京大会ですが、終えられていかがでしょうか
エッちゃん「いや、感無量です!一言です。感無量!」

――2回目の東京大会という声もありましたが、今後の予定は
エッちゃん「まあ決まってないですけど、お客様が喜んでいただけるように……やります!必ず!」

――東京のファンに向けてメッセージをお願いします!
エッちゃん「なんかあるか?」
アスカ「俺らの社会人プロレス、普段働いて、休みの日だけこうやってプロレスしててもこんだけ出来んねん!東京が本場ちゃうぞ!大阪が本場や!見に来てくれ!ありがとうございました!」

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