【試合結果】4・25 全日本プロレス後楽園ホール大会 秋山準vs丸藤正道 諏訪魔vsディラン・ジェイムス ヨシタツvs吉江豊 野村直矢vs鷹木信悟

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『2018 チャンピオン・カーニバル』
日時:2018年4月25日(水)
開始:18:30
会場:東京都・後楽園ホール
観衆:1,598名(超満員)

▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
●石切(ランズエンド)/西村修(フリー)/渕正信/大森隆男
13分46秒 ファイヤーサンダー→片エビ固め
岡田祐介/佐藤光留/青木篤志/○石川修司(フリー)

▼8人タッグマッチ 30分1本勝負
●中島洋平/岩本煌史/ジョー・ドーリング/宮原健斗
6分58秒 高角度後方回転エビ固め
○丸山敦/TAJIRI(フリー)/火野裕士(フリー)/崔領二(ランズエンド)

▼2018チャンピオン・カーニバル Aブロック公式戦 30分1本勝負
●野村直矢
10分41秒 MADE IN JAPAN→エビ固め
○鷹木信悟(DRAGON GATE)

▼2018チャンピオン・カーニバル Bブロック公式戦 30分1本勝負
●ヨシタツ(フリー)
11分43秒 ダイビング・ボディプレス→片エビ固め
○吉江豊(フリー)

▼2018チャンピオン・カーニバル Bブロック公式戦 30分1本勝負
●ゼウス
13分57秒 本家公認雁之助クラッチ
○KAI(フリー)

▼2018チャンピオン・カーニバル Bブロック公式戦 30分1本勝負
●諏訪魔
7分15秒 チョークスラム→片エビ固め
○ディラン・ジェイムス(フリー)

▼2018チャンピオン・カーニバル Bブロック公式戦 30分1本勝負
●秋山準
20分53秒 虎王→体固め
○丸藤正道(NOAH)

丸藤が秋山を破り6年前のリベンジ成功&CC決勝進出決定!残るAブロックは宮原、ジョー、火野、鷹木が同率首位の大混戦!

馬場元子さん&ブルーノ・サンマルチノさん追悼セレモニー


 大会開始前、4月14日に78歳で亡くなった馬場元子さんと、19日に82歳で亡くなったブルーノ・サンマルチノさんの追悼セレモニーが行われた。

第1試合


 先発は大森と石川。ロックアップから大森がヘッドロックで捕らえショルダータックル。受けきった石川に再度ショルダータックルからビッグブーツ。だが石川はショルダータックルでふっ飛ばし、大森をにらみながら西村にタッチ。石川も岡田にタッチ。

 岡田がタックルも、西村はこれを抑えながらロープ際へ。だが岡田はエルボー連打も、西村は膝蹴りからエルボー。さらにエルボースマッシュを打ち込むが、岡田は負けじとエルボー連打。だが西村はすべて受けきりエルボー一発で倒すと、引き起こしてロープに振りバックエルボー。そのままスリーパーで捕らえるが岡田はロープへ足を伸ばす。西村は石切にタッチ。

 石切はヘッドロックからショルダータックルで倒し、髪を掴んで引き起こすとエルボー連打でコーナーに押し込む。岡田は逆コーナーに振って走り込むが、石切はこれを避けるとドロップキックで倒す。
 岡田もなんとかロープに振ってドロップキックを突き刺すとフォールも2。岡田は青木にタッチ。

 青木と光留が石切をロープに振ってダブルのバックエルボー。青木はニードロップを投下しフォールも2。
 青木はコーナーに叩き込んで串刺しエルボー。さらに首投げから後頭部にミサイルキック。フォールも2。
 青木はスリーパーで捕らえるが、石切はそのまま下がって西村にタッチ。

 西村は青木にエルボースマッシュ。今度は青木が西村をコーナーに押し込み光留にタッチ。

 光留はガットショット連発から首投げで倒しスリーパー。頭頂部にエルボーを落とし、背中にもエルボー連続で落とすと西村はコーナーに押し込む。大森がその背中にタッチ。光留は渕を要求しながら青木にタッチ。大森は会場の渕コールを受けてタッチしようとするが、渕はタッチしない。

 大森と青木はチョップ合戦。大森がエルボースマッシュからロープに振って水車落とし。大森は渕にタッチ。

 渕はヘッドロックからナックル。再度ヘッドロックからナックル。再々度狙うが、光留がカットしようとするも、渕は青木にナックルから光留にもナックル。岡田もカットしようとするが、渕はナックルを叩き込んで青木に空手チョップ。さらにロープに振ってドロップキック。青木はたまらず光留にタッチ。

 渕は光留にガットショットからサミング。ロープに振ってドロップキックも、光留はこれをスカしてローキック連発。光留は石川にタッチ。

 石川はナックルからコーナーに振って串刺し攻撃を狙うが、これは大森と石切が阻止。西村が救出し、渕は光留、岡田、青木と次々ボディスラム。石川が立ちはだかると、渕は逃げようとするが、逃げられないと見るやサミングから投げようとする。渕は諦めてナックルも、石川はかまわず前に出て投げられようとする。渕はガットショットからサミング連発。投げようとするが上がらず、石川が逆にボディスラムの体勢。これは大森がカットし、渕がスクールボーイも光留がカット。渕は石切にタッチ。

 石切は石川にガットショットからコーナーに振りトレイン攻撃。西村がエルボースマッシュで倒し、石切がスワンダイブファイヤーバードスプラッシュ。フォールも光留がカット。
 青木が石切をコーナーに振って、石川が串刺しラリアット3連発。フォールも大森がカット。
 石川はファイヤーサンダーを狙うが、着地した石切はドロップキックから走り込むも、石川はキッチンシンクからファイヤーサンダーで突き刺し3カウント。

<試合後コメント>

岡田祐介&佐藤光留&青木篤志&石川修司
光留「ここへ来て!ここへ来て全日本ジュニアに新たな敵だよ!はぐれIGF、渕正信!渕正信だったら何をしても許されるのか?!えぇ?!どう見ても反則だよなぁ?!言ってやれ!岡田!」
岡田「ハイ!青木さん!僕はあんなプロレス教わってないです!あれは反則じゃないですか?!」
青木「……レフリーが、良いっつったらいいんじゃない?」
岡田「エェ~~ッッ?!」
石川「アッハッハ!(笑)」
光留「お前、渕さんによくそういうこと言えるな……信じられない……」(驚愕の表情で口を手で抑えながら)
岡田「エェ~~ッッ?!」
青木「まあしょうがない。こういうのもプロレスだから。俺は大森隆男を絶対に許さない。意味はわからないが俺は大森隆男を許さない。以上!」
光留「この試合に意味なんてねぇよコノヤロウ!」

第2試合


 先発は火野と宮原。火野がロックアップでロープに押し込むが、宮原は体勢を変えてクリーンブレイク。
 バックの取り合いから宮原がヘッドロックで捕らえショルダータックル。だが火野が受けきりショルダータックルで倒し、さらに走り込むが宮原はガットショットで迎撃。火野は逆水平チョップも宮原はこれを避けて睨み合う。

 火野がバックを取るも、宮原はそのまま下がりジョーがその背中にタッチ。
 火野はジョーの胸に額をこすりつけていき、ジャンプしてエルボーからショルダータックル連発。微動だにしないジョーに逆水平チョップ連発も、ジョーが抵抗するが火野は袈裟斬りチョップから逆水平チョップ。しかしジョーはロープに振ってドロップキックで吹っ飛ばすと、火野は悶ながらTAJIRIにタッチ。ジョーも岩本にタッチ。

 TAJIRIはハンドスプリングエルボーからフォールも2。TAJIRIは走り込むも、岩本はショルダータックルで迎撃し串刺しバックエルボーからアームホイップの応酬へ。
 握手を要求したTAJIRIの手を握った岩本だったが、岩本はガットショットから走り込んでニーアッパー。TAJIRIもスピンキックを叩きこみ両者タッチ。

 火野のチョップと宮原のエルボーの打ち合い。火野はロープに振ってラリアットも、避けた宮原が低空ドロップキックから顔面にドロップキック。さらに串刺し攻撃を狙うが、火野はキャッチし逆コーナーで潰すと串刺し攻撃を狙う。宮原はビッグブーツも、火野はショートレンジラリアットからエクスプロイダー。火野は崔にタッチ。宮原はジョーにタッチ。

 崔はガットショットから投げようとするが、ジョーはコーナーに振って串刺しラリアットからボディスラムで叩きつけてフォールも2。ジョーは河津落としからフォールも2。
 ジョーはラリアットも、避けた崔がブレーンバスター。両者タッチ。

 丸山と中島はエルボー合戦から中島がソバット。丸山は串刺し延髄斬りからバズソーキックを狙うも、中島がトラースキックから踵落としを叩き込んでバズソーキック。丸山は避けてスクールボーイも2。丸山は走り込むも、中島はトラースキックからハイキックを叩き込んでフォールも2。
 中島は跳後廻蹴も、丸山はこれを避けてフランケンで丸め込んで3カウント。

<試合後コメント>

火野裕士&丸山敦
丸山「チャンピオン・カーニバル、盛り上がってますねぇ」
火野「そうっすねぇ。初めて出たけどいつもこんなもんじゃないんですか?」
丸山「いやぁ、僕も初めてずっと見てます」
火野「『初めてずっと』見てます……?」
丸山「巡業とか付いてって追っかけて見たの初めてです」
火野「ああ、そうなんすねぇ。(報道陣へ)いつもこんなもんです?いつも以上に盛り上がってます?」
丸山「今年は最高潮じゃないですか」
火野「誰のお陰ですかね?」
丸山「やっぱ、フリーで突然出たりして活躍してる人じゃないですかね」
火野「おぉ~!色んな団体の人が上がってるじゃないですか」
丸山「いやいや、その中で一人だけ大阪出身の……火野さんじゃないですか!」
火野「あっ!僕ですか!僕ですか!」
丸山「頷いてますよ!カメラの向こうのあの人も!このカメラの向こうのあの人も!」(丸山がカメラを指差していく)
火野「いやぁ、そうっすか!僕のお陰でこのチャンピオン・カーニバルがいつも以上に盛り上がってるということですか!」
丸山「間違いないでしょうね」
火野「すごいじゃないですか!」
丸山「出て下さってありがとうございます!」
火野「ありがとうございます!こちらこそ!」
丸山「あんな大きな男に立ち向かう姿をカメラの向こうのあの人も!」
火野「あの人も!あちらのカメラの向こうのあの人も!」
丸山「喜んでますよ!」
火野「喜んでますか!ありがとうございます!」
丸山「まあチャンピオン・カーニバル、無事にね、みんな最高のファイトを見せていただいて、まだありますから!こっからっすよ火野さん!チャンピオンカーニバルこっからっすよ!知らないですけど」
火野「首痛い、肩痛い、足首痛い……」
丸山「みんな痛い!今みんな痛い!」
火野「腰と方と足首はチャンピオン・カーニバルですよ。首は佐藤耕平のエルボーです。ずーっと首痛いですよ。なんでこんなタイミングであの試合入ったのか。チャンピオン・カーニバルに集中したかったですよ」
丸山「まあチャンピオン・カーニバル終わったら私も世界ジュニアに向けて!」
火野「あっ、ホンマっすか!」
丸山「これからアピールしていこうと思って」
火野「世界ジュニアに挑戦」
丸山「挑戦しようと思って。今日中島洋平に言わせてもらいました」
火野「そのベルト挑戦決まったら前日飲みましょう」
丸山「前日飲みますか!……前日?!」
火野「前日」
丸山「いや、前日はちょっと……。ま、チャンピオン・カーニバル頑張ってくださいよ」
火野「丸山さんが好きやいうことですよ」
丸山「最高っすわ~」
火野「最高っすわ~」

宮原健斗
「29日だ!火野裕士、勝負だ!」

第3試合


 開幕ショルダータックルの打ち合いで 野村が打ち勝ち鷹木は場外へ。
 登ろうとした鷹木に野村はエプロンを走り込みダイビングエルボー。野村がリングに投げ入れると、鷹木はロープに走りエプロンに登った野村をショルダータックルで場外に吹っ飛ばす。
 ショルダータックルの打ち合いから、鷹木が打ち勝ちエルボードロップ連発からセントーンを投下。フォールも2。

 鷹木は顔面を踏みこえると顔面を蹴りつけ、野村が起き上がるとエルボー連打。鷹木はダブルチョップからラリアットも、避けた野村がランニングエルボー。
 野村は串刺しエルボーからノーザンライトスープレックスでフォールも2。

 野村は担ぐも、着地した鷹木がエルボーからロープに飛ぶが、野村は追走エルボー。だが鷹木も追走ラリアットから走り込むが野村はスピアーで迎撃しフォールも2。
 野村は山折りからダイビングボディプレス。フォールも2。
 野村はコーナーに登るが、鷹木はチョップから正面に登る。だが野村はエルボー連打からヘッドバッドで落とし、ダイビングボディプレスも鷹木は剣山で迎撃。

 鷹木はコーナーに振って串刺しラリアット。再度コーナーに振って串刺しラリアットからバックドロップで叩きつけてフォールも2。
 
 鷹木はラリアットから、野村のラリアットを受けて熨斗紙。さらにパンピングボンバーで倒しフォールも2。
 鷹木はファルコンリーを狙うが、耐えた野村とエルボー合戦。鷹木は左右のエルボー連打も、野村はエルボー。だが鷹木はナックルからラリアットを狙うが野村がスピアーで迎撃しフォールも2。
 野村が再度スピアーも、鷹木はキャッチし膝蹴り連発からDDTで突き刺しフォールも2。鷹木はパンピングボンバーを叩きこんでフォールも2。
 鷹木はMADE IN JAPANで突き刺し3カウント。

<試合後コメント>

鷹木信悟
「クッソ、なんだアイツ……うあー、効いた。マジきつい。……よし!これで!勝ち点8点で首位に並んだろ!野村も危なかった。壊しに来てるよ。これは交流戦じゃねぇから。チャンピオン・カーニバルは対抗戦だから。他のフリーの選手もいるけど、ここで俺は……首位とタイになったから言わせてもらう。石川修司!お前だコラ。カーニバルが始まる前から『鷹木選手はジュニアヘビーでしょ?』って……オイ、今の時代に何言ってんだ石川ァ?お前の言ってることはな!賞味期限が切れたらその瞬間に物が腐って食べれないって言ってるようなもんだぞ!分かるか!喩え下手な俺が分かりやすく言ってんだぞ!石川修司、今の時代、ジュニアとかヘビーとか、新日本とか全日本とか大日本とか関係ねーんだよ!つえー奴はつえーんだよ。そりゃ確かに石川のほうが強いかもしれん。ただ、俺がいつも言ってんだろ。最後、勝ったやつがつえーんだよ。29日!俺が石川から3つ獲ってそれを証明してやるよ、コノヤロウ……!」

第4試合


 ヨシタツがバックを取るが、吉江は尻の力で吹っ飛ばす。ヨシタツはリストを取るが、吉江は足を取って倒していくがヨシタツは三角締めを狙う。吉江はそのまま潰してフォールも2。

 ヨシタツはヘッドロックからショルダータックルも、受けきった吉江にショルダータックル連発。だが吉江は逆にショルダータックルで吹っ飛ばすとエルボードロップも、避けたヨシタツがガットショットからエルボー。ヨシタツはボディスラムを狙うが、耐えた吉江が担ぐも、ヨシタツは着地しブレーンバスターを狙う。入江は逆にブレーンバスターで叩きつけると、ヨシタツはたまらず場外へ。吉江も場外に降り場外乱闘から、リングに投げ入れヨシタツのエルボーと吉江のチョップの打ち合い。吉江が打ち勝つとエルボードロップからフォールも2。

 ヨシタツはエルボー連打も吉江は地獄突きからロープに飛ぶが、ヨシタツはニールキックで迎撃。ヨシタツはスワンダイブミサイルキックからフォールも2。
 ヨシタツはミドルキック連発からロープに飛ぼうとするが、耐えた吉江にコンプリートショットから三角絞めも、吉江はそのまま潰してフォールも2。
 ヨシタツは走り込むが、吉江はラリアットで迎撃しコーナーに振ると、串刺し攻撃を狙うがヨシタツは避けてガットショットからスイングDDT。フォールも2。
 ヨシタツはコーナーに登るが、吉江はビンタから正面に登り雪崩式ブレーンバスター。
 ヨシタツはエルボー連打から走り込むが吉江はラリアットで迎撃しボディスラム。フォールも2。
 吉江はコーナーに登るが、ヨシタツはエルボーからヘッドバッドを叩き込んでデッドリードライブ。ヨシタツはランニングダブルニーも、吉江はキャッチしラリアット。吉江はエルボー連打からラリアットも、ヨシタツは巻き込みコンプリートショットからクロスフィックス。ヨシタツはこれを離すとフォールも2。

 ヨシタツは走り込むが吉江はルーテーズプレスからフォールも2。吉江はセントーンを投下しフォールも2。
 ヨシタツは首固めも2。
 ヨシタツは走り込むも吉江は裏拳からボディプレスを投下しフォールも2。
 吉江はコーナー下にセットすると、コーナーに登りダイビングボディプレスを投下し3カウント。

<試合後コメント>

吉江豊
「まあ、これだけ時間が経ってればね、昔の思い出に浸るということはないですね。俺も今の吉江豊だし、彼も当時の“山本”じゃなくて“ヨシタツ”だから。お互いに過去が会っての今だけど、進んでいるからね、前に前に。でも、久々……久々の前はいつやったのか覚えてないけど、またやりたいね。そこじゃないかな、やっぱり。そんなことより、終わりましたか?このチャンピオン・カーニバルは。成績は、2勝5敗。言い訳はしません。今の俺の実力はこれでしょう。しょうがないでしょう。負けて充実してるってのはおかしな話だけど、これだけのシングルの連戦は久しぶりでこの上位の選手たちと。俺より先輩の選手はまだまだたくさんいるけど、こうやって伸び切って、痛いところはたくさんあるけど、今も自分の足で帰ってこられる身体があるっていうのは自信に繋がりますよ。そういう自信を、これだけやられでも立ち上がってくるという姿を見せて、皆さんに元気を与えたい!また来年もこうやってまた皆さんに元気を与えたいと思いますので、今から来年のチャンピオン・カーニバルに向けて頑張りたいと思います!ありがとうございました!自分自身にも……吉江豊にもお礼を言いましょう。ありがとうございます!」

ヨシタツ
「吉江さんは試合前、『実家は一緒だから』と昔を懐かしんでいたけれど、吉江さんも俺も実家を出てもう10年くらい経つからね。俺なんかそこに固執することはないなぁって。新日本にこだわっている必要ないなって……口では言っていたんだけれど、やっぱり。俺、新日本ってヤングライオン(時代)しか経験していなくて、怒られる立場しか新日本では味わってなくて(苦笑)。トラウマって言うのかな?新日本の先輩に対する苦手意識っていうのがあって。自分から新日本なんてもう関係ないって言ってて、実は引きずっていたのは俺の方かなって。
 なんかね、変な感じがして。試合中に『あれ?俺、吉江さんと試合してる』っていう感覚になっちゃったんですよね。俺の中では大先輩だから。試合もさせてもらえないような、組んでもらえないような先輩だったから。『ハッ』て思っちゃう時があった。俺そんなことより勝ち点が欲しくてね。勝ったところで(優勝戦線に残る)可能性は低かったんだけど、本当に優勝を狙っていたから。最後負けで終わるっていうのがね。勝って終わりたかったなぁ。首を折ってからは初めてのリーグ戦で。ちょっと諏訪魔に固執し過ぎたっていうのがね。諏訪魔しか見えていなかったと記者会見とかでは言ってたけど、結果的に諏訪魔とああいう死闘を繰り広げて、結果勝てたから。俺の当初の目的というのは達成されているんだけれど。やっぱねぇ、世界のヨシタツが負け越しっていうのはさびしいよ。だけどひとりだけにこだわっていたら、ひとりだけにこだわって勝ち抜けることができるほど甘くないってことですよ。もう全員に諏訪魔に向き合った時の気持ちをぶつけないと勝ち抜けない。まぁひとつの自信になりました。(ヨシ・ロックは)入ったらお客さんも反応するようになったし。
 これでシングル7試合ですか。もう全部15分前後やって、やりきりましたからね。もう大丈夫でしょう、首。ハタから見てどうですか?もう完全復帰ですよ。まぁ結果は残せなかったけれど、俺は現状ではそれなりのものを残したと思うんで。もし次回、来年出してもらえるなら次につながるチャンピオン・カーニバルでした。諏訪魔を倒すという目的は果たしたけれど、負け越しはさびしいですよ。ちょっと切り替えて、明日からまた。ありがとうございました」

ジェイク・リー挨拶


 欠場中のジェイク・リーが登場。
ジェイク「後楽園会場の皆さんこんばんは。あの、ちょうど先月さいたまマリーナ大会で復帰のご挨拶させていただきましたけど、その時に皆さんに言いそびれた事があったので伝えに来ました。宮原健斗、野村直矢、青柳優馬、この3人と対峙すべく、私はネクストリームを抜けます。復帰戦は5月24日です。皆さんのご来場お待ちしてます」

<バックステージコメント>
ジェイク・リー
――久々にリングに立ってみて如何でしたか
「特にこれといって特別な感情は沸かなかったですね。あっという間でした。あっという間でした、僕の中では。やるべきことはいっぱいあったので」

――観客の反応を見て何を思いましたか
「温かいですよねぇ、全日本プロレスのお客さんって。すごい、こんな長い間離れていても、こんなチャンピオン・カーニバル真っ只中でも、こういう時間をわざわざ割いてくれて……本当にありがたいです。その中でお客さんがこれだけ暖かく迎え入れてくれたというのは心の中で嬉しいなって思います」

――チャンピオン・カーニバルに出られない悔しさや焦りはありますか
「焦りというか、危機感ですね。どちらかと言うと。この欠場期間中に、宮原健斗という選手は歴史をドンドン作っていってて、野村直矢はどんな相手とも好勝負をするようになってて、青柳優馬に至っては今は欠場中ですけど、今は新人賞をとってこれからという選手なので、『俺もやらなきゃ』と言うよりは『時間がないんだ』って。『俺がやらなきゃ!』ですね」

――最後に、今後に向けて一言
「ネクストリームと対峙していくと言いましたけど、僕が対峙するのはネクストリームだけじゃないから。ネクストリームを抜けることで僕が組みたいと思っていた相手と組めるようになるんで、そこを皆さん楽しみにしていただけたらと思います」

第5試合


 ロックアップからゼウスがロープに押し込みショートレンジラリアットも、避けたKAIが逆水平チョップを連発。受けきったゼウスが強烈な逆水平チョップからロープに飛ぶが、KAIはドロップキックで迎撃するもゼウスはすぐにショルダータックルでなぎ倒す。

 ゼウスはチョップから首筋にエルボー。さらにロープに振ろうとするが、耐えたKAIが低空ドロップキックからドラゴンスクリュー。さらにコーナーに引きずると、鉄柱に足を叩きつける。
 リングに戻ると、膝へのエルボードロップ連発から足4の字。ゼウスはロープを掴みブレイク。

 KAIがチョップ連発でロープに押し込むが、ゼウスがロープに振ると走り込むも、KAIは足を伸ばしてカットし、再度走り込んで来たゼウスをロープをたるませ場外に落下させる。そこへKAIはトペ・スイシーダを発射するが、場外でキャッチしたゼウスはそのまま場外ブレーンバスター。場外乱闘のすえリングに戻りフォールも2。

 ゼウスはチンロックからフォールも2。
 ゼウスはコーナーに押し込み逆水平チョップを打ち込んでいきマシンガンチョップ。逆コーナーに振ると串刺しラリアットからリフトアップして投げ捨てる。
 ゼウスはチョークスラムを狙うが、耐えたKAIに膝蹴りから逆水平チョップ。ロープに振ってラリアットも、避けたKAIが延髄斬り。
 KAIは串刺しバックエルボーも、ゼウスは逆にコーナーに振り走り込むがKAIは延髄斬りで迎撃。
 KAIは投げようとするがゼウスはブレーンバスターで叩きつけ、ラリアットから再度走り込むもKAIは避けてラリアットの相打ち。KAIは再度ラリアットを叩き込みフォールも2。

 KAIはコーナーに登るが、ゼウスは正面に登るも、KAIはカッターから股下に潜り込みシャットダウンパワーボム。フォールも2。
 KAIはスプラシュプランチャを投下も、ゼウスは剣山で迎撃しチョークスラムを狙うが、KAIは延髄斬りからロープに飛ぶもゼウスはラリアットで迎撃しフォールも2。

 ゼウスはチョークスラムで叩きつけるがKAIも剣山で突き刺し相打ちに。KAIはトラースキック連発から、ゼウスのラリアットを避けてジャーマンからのトラースキック。フォールも2。
 KAIはスプラッシュプランチャを投下しフォールも2。
 KAIは担ぐも、ゼウスは着地し膝蹴りからハイキック。さらにラリアットでなぎ倒しフォールも2。
 ゼウスはチョークスラムで叩きつけてフォールも2。
 ゼウスはジャックハマーを狙うが、KAIは着地し本家公認雁之助クラッチで3カウント。

<試合後コメント>

KAI
(中島に肩を支えられながら登場)
「……よーし、3つ獲ったぞ!意地見せたぞ!チャンピオン・カーニバル、終わるまで、俺は絶対に諦めない!」

ゼウス
「あークソ!悔しいな。クソー!いやぁ狙ってたな。あいつ(雁之助クラッチ)狙ってたな。絶対狙ってたな。勝ちに来たな。絶対メテオ(インパクト)狙ってくるって思うてたんやけど。自分的には正々堂々やったし、勝ちは勝ちだし、負けは負け。しゃーない。だけど悔しい。
KAIにこれでチャンピオン・カーニバル、2連敗。あー悔しい、相性かな。次当たる時は、こういう事もしてくるって頭に入れて、必ず勝とうと思います。悔しいわ」

第6試合


 ディランはエルボーからヘッドロックで捕らえショルダータックル。さらにバックエルボーで迎撃し、ラリアットも避けた諏訪魔がショルダータックル。 
 エルボー合戦から諏訪魔がエルボー連打。ディランは逆水泳チョップでなぎ倒してボディスラム。
 ディランはコーナーに押し込みチョップ。さらにハンマーブローから首投げで倒しスリーパー。諏訪魔はロープへ足を伸ばす。
 ディランはそのまま引きずりフォールも2。

 ディランは投げようとするが、諏訪魔が逆にブレーンバスター。諏訪魔はジャンピングエルボーも、ディランは耐えてラリアット。これを諏訪魔が巻き込んでコンプリートショットからフォールも2。
 諏訪魔はパワーボムを狙うが、ディランはリバースし逆水平チョップ。コーナーにもたれかかる諏訪魔に串刺しラリアット2連発からブレーンバスター。さらにエルボードロップを投下しフォールも2。
 ディランはチョークスラムを狙うが、耐えた諏訪魔をコーナーに叩きつけて走り込むも、諏訪魔は足を伸ばしてカットしドロップキック。諏訪魔はロープにもたれかかるディランにラリアットからダブルチョップ連発。改めてラリアットでなぎ倒しフォールも2。

 諏訪魔はバックドロップで叩きつけてフォールも2。
 諏訪魔はパイルドライバーを狙うが、耐えたディランとラリアットの相打ち。諏訪魔のチョップをガードしたディランがローリングラリアットからロープに飛んでラリアット。フォールも2。
 ディランはチョークスラムを狙うが、耐えた諏訪魔がロープに飛んでランニングエルボー、避けたディランがラリアットでなぎ倒しフォールも2。
 ディランがチョークスラムで叩きつけてフォールし3カウント。

<試合後コメント>
諏訪魔
「当たりが……厳しいな。あんなのいたんだな。前にやった事があると思うんだけど、そのイメージを越えてた。(意識が)飛んだな、一瞬。目がチカチカする。悔しい。俺の想定外。逃したな。悔しいけど、また出直しますよ」

第7試合


 お互い様子を見合いながら手4つにいくかと思わせてバックの取り合い。秋山が腕をとっていくが、丸藤が足をとって倒すも秋山はすぐに腕ひしぎを狙う。こらえた丸藤が足を絡めて抜けるとヘッドロックを狙うが、秋山はこれをスカして腕がため。丸藤はロープへ足を伸ばしブレイク。

 丸藤がヘッドロックからビッグブーツ。秋山はすぐにショルダータックルで倒し走り込むが、リープ風呂ッフで酔えた丸藤にバックエルボー。だが丸藤蓮gに走り込んで行くが、秋山もこれを避けて両者睨み合う。

 ロックアップから丸藤がロープに押し込むと、顎を掴んで挑発し逆水平チョップを叩き込んでいく。秋山はヘッドバッドで返すが、丸藤はチョップ連発で改めてロープに押し込み、膝をついた秋山の顔面を膝で押し込んでいく。

 丸藤は顔面を蹴りつけていくが、秋山は立ち上がりボディブローからヘッドバッドを叩き込むと場外に投げ捨てるが、秋山が追って場外に降りると丸藤はすぐにリングに駆け上り、エプロンに上がった秋山へドロップキックで場外に落とす。丸藤はプランチャも、秋山は避けてニーリフト。倒れ込んだ丸藤に秋山はランニングニーを叩き込んでいく。さらにブレーンバスターでエプロンに叩きつけると、リングに戻り、ロープに振るとモンキーフリップ。秋山は顔面にニードロップから顔面にランニングニー。秋山は首4の字で捕らえ、丸藤はロープへ足を伸ばす。

 秋山はチョップ連発からバックドロップを狙うが、着地した丸藤を水面蹴りで蹴倒した秋山がフォールも2。
 秋山は膝蹴り2連発からフォールも2。
 秋山は投げようとするが、着地した丸藤にバックエルボー。丸藤はロープに振ってドロップキックも、スカした秋山がストンピング。
 秋山は投げようとするが、側転して逃れた丸藤がドロップキック。丸藤はコーナーに押し込んで逆水平チョップから串刺しジャンピングバックエルボー。秋山が逆コーナーに振って走りこむが、丸藤は足を伸ばしてカットしコンビネーションキックで倒す。
 丸藤は不知火を狙うが、耐えた秋山がニーリフト。秋山は串刺しニーからランニングニー。フォールも2。
 秋山は胴締めフロントネックロックで捕らえ、これを離すとフォールも2。
 秋山はランニングニーから走り込むも、避けた丸藤へエクスプロイダー。さらに串刺しジャンピングニーも、避けた丸藤が延髄斬り。

 丸藤のチョップと秋山のエルボーの打ち合い。丸藤はトラースキックから秋山のラリアットをビッグブーツで迎撃しトラースキック。丸藤は不知火で叩きつけてフォールも秋山はロープに手を伸ばす。
 秋山はブレーンバスターで叩きつけてランニングニー。さらにエクスプロイダーからフォールも2。
 秋山は膝立ちの丸藤の髪を掴んで膝蹴り連発からニーパッドを外して膝蹴り連発。さらにランニングニーからフォールも2。  
 秋山はリストクラッチ式エクスプロイダーを狙うが、耐えた丸藤の顔面に膝蹴り。崩れ落ちた丸藤にランニングニーを狙うも、避けた丸藤がトラースキックから虎王。フォールも1。
 丸藤はトラースキックから虎王。再度トラースキックから虎王5連発。丸藤は後頭部に虎王からフォールも2。
 丸藤は走り込んで虎王を叩き込むと3カウント。

 丸藤と秋山はグータッチして健闘を讃えると、秋山はリングを後に。これで丸藤は決勝に進出した。

<試合後コメント>

丸藤正道
「まだまだ超えられてないんで。強くて怖かったですよ、秋山準。そして、今日は決勝じゃないんで、しっかり優勝しないとこの勝ちも意味なくなると思うんで。あと一つ……風は俺に吹いてる。秋山準……いや、秋山さん。ありがとうございました!」

秋山準
「勝ち逃げ、できなかったよ。勝ち逃げしてやろうと思ったけどな」

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