【試合結果】1・14 長州力プロデュース興行後楽園ホール大会 長州力&飯伏幸太&伊橋剛太vs藤波辰爾&TAKAみちのく&関本大介 丸藤正道&鷹木信悟vs田中将斗&マサ北宮 越中詩郎&AKIRA&斎藤彰俊vs潮崎豪&クワイエット・ストーム&神谷英慶

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『POWER HALL 2018』
日時:2018年1月14日(日)
開始:18:30
会場:東京・後楽園ホール
観衆:1687人(超満員札止め)
 
▼第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○中嶋勝彦(NOAH)
6分49秒 ヴァーティカル・スパイク
●奥田啓介(IGF)

▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
原田大輔(NOAH)/●タダスケ(NOAH)
9分34秒 シューティングスター・プレス
○アンドリュー・エベレッタ(インパクト・レスリング)/ジェイ・ブラッドリー(TNA)

▼第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
杉浦貴(NOAH)/小川良成(NOAH)/○LEONA(ドラディション)
11分58秒 逆さ押さえ込み
マイバッハ谷口(NOAH)/大原はじめ(NOAH)/●吉田充宏(GJP)

▼第4試合 30分1本勝負
越中詩郎(フリー)/AKIRA(魔界)/●斎藤彰俊(NOAH)
13分22秒 ショートレンジ豪腕ラリアット
○潮崎豪(NOAH)/クワイエット・ストーム(NOAH)/神谷英慶(大日本)

▼ダブルメインイベント 60分1本勝負
○丸藤正道(NOAH)/鷹木信悟(DRAGON GATE)
14分27秒 不知火→片エビ固め
田中将斗(ZERO1)/●マサ北宮(NOAH)

▼ダブルメインイベント 60分1本勝負
長州力(リキプロ)/○飯伏幸太(飯伏プロレス研究所)/伊橋剛太(DDT)
14分20秒 シットダウン式ラストライド→エビ固め
藤波辰爾(ドラディション)/●TAKAみちのく(K-DOJO)/関本大介(大日本)

長州力が飯伏との初タッグで快勝しど真ん中で勝ち名乗り!伊橋には「お前はもうプロレスやろうと思わないほうがいい!死んじゃうよお前!」とブチキレ!

第1試合


 先に登場したのは奥田。カメラマンを突き飛ばしながらの荒々しい入場。
 続いて赤コーナーからは中嶋が登場。リングサイドをゆっくりと周り、観客席の歓声に応えるという対照的な入場となった。
 試合前から奥田は中嶋に突っかかり、張り詰めた空気の中でゴング。
 ゴングと同時に奥田が突っ込んでなぎ倒し、そのまま中嶋を組み敷いてマウントパンチ。中嶋がリング外へと逃れると、奥田はリング上から「NOAHが何なんだよコラ!」と挑発。
 リングに戻った中嶋は奥田とエルボーの張り合い。これに打ち勝った中嶋は強烈なミドル、延髄斬りと畳み掛け、コーナーブートからミサイルキックでペースを握る。
 奥田もキックで対抗し、中嶋をコーナーに押し込んで踏みつけやエルボー。さらにサッカーボールキックを放つ。しかし中嶋も負けてはいない。意地の張り合いで互いにサッカーボールキックを交互に打ち合う。そのまま両者立ち上がり、正面からミドルキックの応酬。中嶋が打ち勝って投げようとするが、奥田はバックドロップで切り返す。攻めに転じようとする奥田だったが、中嶋のミドルキックがカウンター気味に入ると奥田はダウン。しかし奥田は「来いよコラ!」と叫んで立ち上がり、何度も中嶋のミドルキックを受け止める。中嶋はバックドロップからフォールも2。さらにPK。続いて掌底の連打。ふらついた奥田の側頭部にハイキック。ダメ押しのヴァーティカルスパイクと畳み掛けると、奥田も肩を上げられずカウント3。

第2試合


 試合開始前に挑発するアンドリュー、ジェイにタダスケは「日本語喋れや」と感想を漏らす。
 アンドリューと原田のマッチアップでゴング。堅実なグラウンドで足を取り合い、原田が弓矢固めで捉えるが、アンドリューが即座に反転してフォール。カウントは1。
 手4つで組み合い、力比べ。その後、軽快なロープワークとルチャムーブ。原田が打撃を一発入れて怯ませるとタダスケに繋ぐ。
 タダスケとアンドリューのマッチアップ。タダスケはコーナーでアンドリューを踏みつけて消耗を狙う。その様子を見たジェイはコーナーから中指を立ててタダスケを挑発。そのジェイに見せつけるようにタダスケはアンドリューにスリーパー。
 アンドリューが捕まり続ける形で原田に繋ぐ。原田もタダスケに倣いジェイに見せつけるようなスリーパー。
 素早いタッチ回しで再びタダスケへ。タダスケは逆水平を連発し、タダスケが担ぎ上げたところへ原田がコーナートップからダイビングフットスタンプの合体技。そのまま原田が出てきて逆エビ固め。しかし逃れたアンドリューがその場飛びのムーンサルトで反撃するとジェイにタッチ。
 怒れるジェイはタダスケと原田をダブルラリアットでなぎ倒しブレーンバスター。さらに原田にコーナーでエルボーを連発して裏投げ。さらにリバーススプラッシュ。アンドリューに繋ぐ。
 アンドリューは原田にブレーンバスター。続けて狙うが、原田は腹部へのエルボーで怯ませ、タダスケにタッチ。
 タダスケはランニングニーからフォールも2。さらにジェイに中指を立てて挑発。続けてマンハッタンドロップからDDT。カウントは2。正面からエルボーを打ち合うも、ジェイがセカンド・シティ・スラム。アンドリューにタッチ。
 アンドリューが出てくると原田がタダスケに加勢。連携攻撃でアンドリューを怯ませるとタダスケがラリアット。さらにトレイン攻撃を狙うが、アンドリューがカウンターのブートでタダスケを怯ませると、二人まとめて浴びせ蹴り。ここでジェイがアシストして火の玉ボムで叩きつけてコーナー下にセットすると、アンドリューがシューティングスター・プレスを投下し、カウント3。
 意気揚々と退場するアンドリューに続き、ジェイは観客からビールをもらい満面の笑みで飲み干してから退場していった。

第3試合


 最初のマッチアップは小川と吉田。ロックアップから堅実な腕関節の取り合い、グラウンド戦を展開し、感触を確かめ合う。
 戦況が互角のままLEONAと大原のマッチアップへ。素早い低空タックルから組み付いた大原がLEONAを圧倒。そのままエルボーの連発を食らうLEONAだったが、ドロップキックで切り返し、ダブルアームスープレックスで一矢報いるが、大原は谷口にタッチ。
 谷口はLEONAを正面から張っていき怯んだところへ吉田にタッチ。吉田はLEONAにチンロックで痛めつけていく。LEONAがロープに逃れるが、再び大原にタッチし大原がLEONAに逆エビなどで攻めていくが、LEONAはランニングエルボーで倒して杉浦にタッチ。
杉浦はコーナーブートで怯ませて追撃を狙うが、待ち受けていた谷口はパワースラムで投げ捨ててコーナーに上がる。しかし杉浦は追いすがって雪崩式ブレーンバスター。その後、ブートとヘッドバッドの意地の張り合いでダブルダウン。
 小川と大原のマッチアップへ。大原は小川との接戦を風車式バックブリーカーで制すと、両者タッチ。
 LEONAと吉田のマッチアップへ。吉田はLEONAに雪崩式フランケン。フォールも2。吉田はミドルキックを放つが、蹴り足をキャッチしたLEONAが父親直伝のドラゴンスクリュー。さらに足4の字固めを極める。

 これを大原、谷口がカットに入ると全員入り乱れての大乱戦へ。リングに残ったLEONAと吉田はエルボーや張り手を打ち合うが、吉田の張り手をキャッチしたLEONAが電光石火の逆さ押さえ込み。これでカウント3。

第4試合


 平成維震軍が集結するこの試合。越中のテーマがかかると後楽園ホールは割れんばかりの越中コールで溢れる。
平成維震軍の入場が済んだ瞬間にNOAH軍の奇襲で試合開始。そのまま場外乱闘へ。越中がエプロンサイドからNOAH軍を三人まとめてジャンピングヒップアタック。リングに潮崎を戻した越中はヒップアタックを連発。しかし潮崎は越中の尻に逆水平。これに怒った越中はコーナーでのヒップアタックを狙うが、素早くコーナートップに駆け上がった潮崎がフライングショルダー。
互いに斎藤、ストームにタッチ。二人は正面からタックルでぶつかり合う。そして斎藤がヒザを入れればストームも蹴りを入れる。互角のまま両者タッチ。
 AKIRAと神谷のマッチアップ。両者タックルで何度もぶつかり合い、神谷がAKIRAの道着をはだけさせ張り手。そのまま自軍コーナーに連れ帰り、さらに道着をはだけさせて剥き出しの胸に張り手を入れる。
 ストームとAKIRAのマッチアップ。ストームはAKIRAにチョップやボディスラム、エルボードロップと畳み掛けるもカウントは2。
素早いタッチワークで再び神谷に繋ぐ。神谷はAKIRAに串刺しのショルダータックルから逆エビ固め。越中がカットに行こうとするが、潮崎とストームにリング外へ落とされてしまう。AKIRAは「こなクソー!」と叫びながらも自力でロープへ。
 続いてストームとAKIRAのマッチアップ。ストームはコーナースプラッシュを連発してボディスラム。さらにハーフダウンのAKIRAにフライングクロスボディ。カウントは2。AKIRAはブートからフライングヨーロピアンエルボー。越中へ繋ぐ。
 越中は相手三人を次々にヒップアタックでなぎ倒すと、神谷にジャンピングヒップアタック、続けて河津掛け落とし。トドメを狙うが、神谷がブレーンバスターで一矢報いて両者タッチ。
 潮崎と斎藤のマッチアップへ。両者正面からタックルやエルボーで突っ張り、互角の様相を呈するが、ここで越中が潮崎の視界外のコーナーからダイビングヒップアタックでアシスト。これを好機と見た平成維震軍は、越中がヒップアタック、斎藤がデス・クローク、AKIRAがムササビプレスと連続攻撃。

 しかし潮崎はギリギリで肩を上げる。斎藤はトドメを狙って担ぎ上げるが、潮崎はヘッドシザースホイップで切り返す。するとリング内は選手で入り乱れ。仲間のアシストを受けた潮崎は斎藤に垂直落下ブレーンバスター。しかしこれはAKIRAがカットに間に合う。
 リング上は潮崎と斎藤。正面からエルボーを打ち合うが、斎藤がニールキックでこれを制するとデス・クロークを狙うが、これを外した潮崎が豪腕ラリアットからブレーンバスター。さらに最後は豪腕ラリアットでカウント3。

セミファイナル


 鷹木とマサのマッチアップで試合開始。両者雄叫びを上げながらタックル合戦、続いてマサはエルボー、鷹木はチョップで打撃の打ち合い。これはパワーで勝るマサがボディスラムで叩きつけ、田中にタッチ。鷹木も丸藤に繋ぐ。
 丸藤が過去に「初めて試合中なのに『負けた」と思った相手」と語る田中将人とのマッチアップ。田中がチョップで丸藤を挑発すると、丸藤も逆水平で応じる。丸藤が走り込んでチョップを狙うと、田中はカウンターのラリアット。ここでマサも入ってきて二人でダブルショルダータックル、そして田中のエルボードロップ。
 そのままマサにタッチし、丸藤とマサのマッチアップ。マサが丸藤の足を殺しにかかり、足首を極める。丸藤がロープに逃れると、そのまま再び田中へ。
 田中は丸藤の足にエルボードロップ、ギロチンドロップと畳み掛け、さらに丸藤の足にストンピング。丸藤は起死回生のドロップキックを狙うが、読み切っていた田中にかわされてしまい自爆。さらに足にダメージを負う。田中は丸藤をロープにくくりつけ弾丸エルボー。しかし二発目を狙ったところで丸藤のドロップキックがカウンターで炸裂。鷹木にタッチ。
鷹木は二人まとめてタックルでなぎ倒し、DDTで二人を突き刺すと、コーナーに串刺しのラリアット。「もういっちょ!」と狙っていくが、同じ技を田中がお返し。ラリアットの打ち合いとなるが、これは鷹木が制する。鷹木が追撃を狙うが、田中は素早く組み付いてDDT。マサに託す。
 マサは鷹木に串刺しのバックエルボー。さらにハーフダウンの鷹木に連続でエルボーを打ち込んでいく。正面からの打ち合いとなるが、鷹木が延髄ラリアットからショルダータックルでなぎ倒すと丸藤にタッチ。
 丸藤とマサのマッチアップ。互いにチョップを撃ち合うが、丸藤がマサをコーナーにくくりつけての逆水平でイニシアチブを取ると、さらにジャンピングバックエルボーで追撃。
 しかしここで田中が加勢に入り2対1になると丸藤は劣勢に。田中が丸藤をコーナーに上げて雪崩式ブレーンバスターを狙うと、救出に来た鷹木をマサが蹴散らし、そのまま裏摩周。さらにマサは丸藤に監獄固め。これは鷹木がカットし、デスバレーボム。しかし田中がこれをカットして鷹木にダイヤモンドダスト。しかし鷹木も負けじとスライディングラリアットを見舞う。

 試合権を持った二人は、マサがエルボー、丸藤がチョップで打撃合戦。鷹木が救出に来るも、マサは即座に組み付いてバックドロップ一閃。丸藤には串刺しのラリアットを見舞った後にバックドロップを狙うが、着地した丸藤がトラースキック。怯みながらもラリアットを狙うマサの腕に丸藤がトラースキック。さらにもう一発トラースキックを放つと、ジャンピングニー。グロッキー状態のマサをそのまま不知火で叩きつけ、カウント3。

<試合後コメント>

丸藤正道&鷹木信悟
鷹木「最後は北宮選手の……バックドロップ?ジャーマン?なんか食らって負けちまったと思ったけど、流石!天才!天才は天才を呼ぶ!今日だけは俺も天才と名乗らせてもらうぞ!あんな最強のバックドロップ食らって勝っちまった!さっき言ったけど、丸藤さん、前に横浜でちょこっと当たったけど、今日はタッグ。やっぱり俺は闘うほうが楽しいなぁ!」
丸藤「俺達が組んでしまったら、ちょっと相手がかわいそうだ。次は俺達がやりますか!」

メインイベント


 長州&飯伏の初タッグ、そして藤波&飯伏の初遭遇となるこの試合。
 長州力の入場がコールされ、後楽園ホールのど真ん中に大音量のパワーホールが鳴り響くと、観客は割れんばかりの長州コール。
 最初のマッチアップは藤波と長州の二人でゴング。ロックアップやヘッドロックなどの堅実な攻防から関本に繋ぐと、関本は長州に強烈な逆水平を連発。これに怯んだ長州をコーナーにシュートする関本だったが、串刺しのラリアットを狙ったところへ飯伏がスワンダイブ式のミサイルキックで援護。飯伏が作ったチャンスを活かし、長州は関本にリキラリアット。

 伊橋と関本のマッチアップ。伊橋は関本にパワー勝負を仕掛けるが、あっさりかわされてしまい、やろうとしていたことをそのままやられる逆襲を受ける。関本はTAKAにタッチ。伊橋をストンピングやジャーべで痛めつけると、再び関本へ。
 関本が伊橋をボディスラムで投げきると場内からは大きな歓声。さらに関本は伊橋をアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げる。これは飯伏がカットするも、伊橋に活を入れるストンピングをしてから下がっていく。

 再びTAKAと伊橋のマッチアップへ。TAKAはコーナーに控える長州を挑発してから伊橋にサソリ固めを狙うが、伊橋の足が太すぎて技の形に入れず断念。不満気な表情を浮かべたTAKAは再び関本にタッチ。
 関本と伊橋は正面からチョップを撃ち合うが、伊橋は徐々にバテていく。尚も食い下がる伊橋に場内からは歓声が起こる。伊橋はその声に応えてフライングクロスボディ。長州に繋ぐ。
 長州と関本のマッチアップ。長州は「立てコラ!」とストンピングを連発してからサソリ固めを狙うが、決まりきらない内にTAKAがカットに入る。
 長州は自軍コーナーに関本を連れ帰ると、伊橋が何度も往復ロープワークをしてからのフライングクロスボディで追撃を狙う。しかしスキが大きすぎて藤波へのタッチを許してしまう。藤波は伊橋と飯伏に立て続けにドラゴンスクリュー。両者にタッチ。

 TAKAと伊橋のマッチアップとなるが、TAKAは伊橋をおちょくるように攻め立てていく。伊橋はなんとかコーナーからムーンサルトプレスを投下するが、TAKAにかわされて自爆。しかしどうにか飯伏に繋いで試合を託す。
 飯伏とTAKAのマッチアップ。飯伏はTAKAに打撃のコンビネーションからのハイキック。TAKAは場外へエスケープ。救出に来た関本とのラリアット合戦を飯伏が制し、場外へと出すと場外へラ・ケブラーダで飛んでいく。

 TAKAをリングに戻すと、正面からカミゴェを叩き込み、ダメ押しのシットダウン式ラストライドで叩きつけてカウント3。

 試合後、勝ち名乗りを上げた長州は足早に控室へと戻っていった。

<試合後コメント>

長州力&飯伏幸太&伊橋剛太
――飯伏選手との初タッグでしたが、いかがでしたか
長州「スムースには行ってたんですけどね。やっぱり今の若い人たちとやると自分自身の動きが悪いこともあるけど、やっぱり間を掴めないというか。それは仕方ない。リングの中で自分のパフォーマンスを見せるということをね。だけど、お前はダメだな!(伊橋を指差しながら)見てたけどお前はやっぱり最後に出ちゃいけない。お前のせいじゃないんだろうけど、それはお前に言ったほうがいいと思う。頑張ろうとしてるのはアレだけど、アレだよ。そういうところですね。あとはやっぱり最後は飯伏が最後に出てもらうってのが良かったね」
飯伏「ありがとうございます!」
長州「そんな『ありがとうございます』なんて言う必要はない。当然だと思ってね。これから大変な期待を背負っていくんだろうし」

――長州選手、このリングでファンに見せたかったものは見せられましたか?
長州「いやぁ、そんな大げさなことは言いませんよ。でもみんなよく頑張ってやってくれたと思いますよ。ホントにみんなメインと全く変わらないようないい試合をやってくれてるし。言い訳じゃないんだけど、ダメなものはダメで客は笑って野次るし。昔から客の反応がね、なんでもかんでも面白おかしく笑ってる、ずーっと笑ってるってのはダメってのもあるし。それをまあ、飯伏さんが気を遣って合わせたのかも分からんけど」
飯伏「いや、とんでもないです……」
長州「もっとね、場面場面を。だったら彼がメインに来たのは間違いない。許せるものと許せないものがあるし。セミとか良いものにはやっぱり客の反応があるし。まあ、そうじゃないと選手も気付かないと思いますよ。あーだこーだ言うつもりは全く無いですけど。そういうことです。(伊橋に向けて)あと、お前はダメだ!もうプロレスやろうと思わないほうがいい!遊びじゃないから。死んじゃうよお前!」
(長州は声を荒げながら退席)

――飯伏選手、長州選手と組んでみていかがでしたか
飯伏「やっぱりこう、今のプロレスと時代が違うという部分もあるし、色々勉強になりました。それは長州さんもそうだし、対戦相手の藤波さんもそうです。色々勉強になりました。そこから自分の中では色々収穫できたなと思います。非常に良かったと僕は思います。組むことが出来て良かったです。今回こうやってメインイベントに出ることも非常に嬉しかったですね」

――長州選手は「プロのレスラーとしてのプロレスを見せて欲しい」と言っていましたが、それは見せられたと思いますか?
飯伏「何を以て『プロ』と言うのか、長州さんの定義はわからないですけど、自分の中では僕らの仕事は出来たんじゃないかなと思います」

――長州選手が伊橋選手に厳しい言葉をかけていましたが
飯伏「まあでも、客の反応だったり、長州さんの言うことは真実じゃないかなと。それはウソをつくことでもないし。嘘をついても意味が無いので。これがホント全て。見たこと、話したことが全てだと思います。そのまま受け取ってもらえればいいんじゃないかなと」
伊橋「やっぱり言われると悔しいですよね。悔しいんで、もっともっと頑張ってどこかで『あんときはこう言ったけど』って見直してもらえるように頑張ります。頑張るしか無いです。今はこれです」
飯伏「頑張るしか無いよ」

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