【試合結果】11・5 WAVE新木場大会 桜花由美&春日萌花&宮崎有妃vs大畠美咲&水波綾&長浜浩江 浜田文子vs田中ミキ 山下りなvsトトロさつき 野崎渚vs高瀬みゆき

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『Sunday WAVE vol.34』
日程:2017年11月5日(日)
開始:12:30
会場:東京・新木場1stRING
観衆:185人

▼3WAVE 15分1本勝負
○朱崇花
6分22秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め
●門倉凛(Marvelous)
※もう1人は長崎まる子

▼メンズWAVE(15分1本勝負)
○近藤“ド根性”洋史(HEAT-UP)
7分46秒 垂直落下ブレーンバスター→片エビ固め
●後藤恵介

▼Regina di WAVE挑戦者決定トーナメント【NEXT】1回戦 10分1本勝負
○山下りな
9分30秒 ラリアット→片エビ固め
●トトロさつき(アイスリボン)

▼Regina di WAVE挑戦者決定トーナメント【NEXT】1回戦 10分1本勝負
○野崎渚(フリー)
6分35秒 ドルシル→レフェリーストップ TKO勝ち
●高瀬みゆき(Beginning)

▼田中ミキへの五番勝負(仮) 15分1本勝負
○浜田文子
9分46秒 トラースキック→片エビ固め
●田中ミキ(Marvelous)

▼スクランブルWAVE 20分1本勝負
桜花由美/春日萌花/○宮崎有妃(フリー)
18分4秒 外道クラッチ
大畠美咲/●水波綾/長浜浩江

宮崎&浜田&水波+αのハードコアマッチが決定!NEXTで山下vs野崎が決定!世界の浜田文子が田中ミキに「もうイヤー!」と悲鳴?!

入場セレモニー


 全選手を代表して、WAVE初の男子レスラー・後藤恵介が「こんにちは! 本日はWAVE新木場大会にご来場、誠にありがとうございます。仙台大会に続き2連戦目となります。全6試合、熱い試合をお送りしますので、応援よろしくお願いします」と挨拶。

第1試合


 11・4仙台大会でのNEXTトーナメント1回戦を勝ち進んだ朱崇花が3WAYマッチに登場。
 開始早々、まる子&門倉はその朱崇花を標的に。リレー式ドロップキック、キャメルクラッチ&逆エビ固めと共闘路線を敷き、朱崇花を苦しめる。
 1vs2の状況に朱崇花はブーメランアタックでお仕置き。まる子も朱崇花を対角線にハンマースルー!これを宙返りで回避した朱崇花は、まる子を場外に落としてプランチャ狙い。しかし、まる子もかわしてこれは未遂となる。
 今度は門倉も加わり、丸め込みの応酬。いずれもカウント2に終わると、門倉vsまる子でエルボーのラリー。戦況を見守っていた朱崇花だったが、2人めがけてミサイル発射。門倉だけに命中すると、すかさずまる子が門倉に猪突猛進。これはカウント2止まり。
 3選手が入り乱れるなか、朱崇花がまる子&門倉をまとめてフロントスープレックス。まる子が場外に転げ落ちると、朱崇花は門倉にチョークスラム。
 そしてムーンサルトでトドメを刺した。

第2試合


 HEAT-UPから近藤“ド根性”洋史が初参戦。WAVE初の男子レスラー後藤恵介と試合をおこなった。
 握手を求める近藤だったが、後藤が張り手で返してスタート。試合中、近藤は後藤に「気合が足らねーぞ!」とたびたび挑発。チョップのラリーから近藤はダブルチョップ。逆エビ固めでステップオーバー。さらに串刺しエルボー2連発からジャンピング・エルボーに繋げる。
 後藤も串刺しボディーアタックを放つと、ショルダータックルでお返し。そして、セントーン2連発から逆片エビ固めへ。耐えられると、バックフリップでカウント2。セカンドロープからのセントーンも投下する後藤。キックアウトされると、ダイビング・セントーンを放つが……
 寸前でかわした近藤が垂直落下ブレーンバスターで3カウント!

第3試合


 レジーナ・大畠美咲の希望により、今年のNEXTは団体を問わず、大畠よりも下の世代によるトーナメントに決定。各試合10分1本勝負で行われ、ドローの場合は時間無制限の2カウントフォールマッチで勝敗を決定する。
 前レジーナであり、今大会大本命の山下りなの1回戦は、アイスリボンのトトロさつき。今年デビューしたばかりの選手だが、161センチ、74キロという立派な体格は新人離れした逸材。アイスリボン6・25大さん橋大会で対戦しているが、その時は山下が勝利している。
 ヘッドロック、ショルダータックル、ボディースラムを巡る攻防で主導権を狙った山下。サソリ固めは苦戦するも見事にステップオーバーしてみせる。なんとかブレイクしたトトロはショルダータックルでやり返すと、セントーンを投下。残り時間5分から逆エビ固めへ。エスケープした山下はスリーパーで捕獲。
 しかし、トトロはコーナーポストに叩き付けて脱出。ならばと山下は張り付けラリアット、後頭部へのランニングニーで追撃。そしてスプラッシュマウンテンを予告するも、トトロが水車落としで切り返し、カミカゼからのフォーリング・トトロを投下させる。 これをキックアウトした山下は引き込み式ラリアットへ。
 すぐに走るも、トトロがカウンターのボディーアタック。山下もラリアットでやり返し、ダメ押しのラリアットで1回戦を突破した。

<試合後コメント>
山下りな
「1回戦がヘビーだなっと。でも新人だし、大きい選手にありがちな気が弱い部分、そこをガンガン。ちょっと怖い顔してエルボー一発入れてやれば勝ちだなと思っていたんですけど。前にはじめてシングルしたトトロさつきではなかったです。ちょっと怖い顔して、イジメるくらいじゃ……。変わらないものはないな、と。よくも悪くも、今日はいい意味で。いやー、危うい部分が多かったです、私が。ちょっと気が緩んでいるのかと。下の子とやっている時こそ学ばされることが多いな、と。つまり何が言いたいかって、トトロともっと試合したいですね。『トトロ、また試合しよう』っていうことを伝えておいてください」

――トーナメントの大本命だが。
「自分も私が一番、本命だと思っています」

――その中で誰と闘いたい?
「そうですね。っていうか、自分がもう優勝することしか考えてないから、誰がトーナメント参加してるとか、ぶっちゃけ把握してないですね。まあ誰でも良いですよ。あえて言うなら大畠推薦枠で、若手じゃないけど、入ってきた野崎渚さん。昔してたといえ、パッと出に早々、負けるつもりはないですし。水波さんにちょっとスリーパーで勝ったくらいでこのトーナメント、優勝できると思って欲しくないですね。自分がその可能性、潰します。もし勝ち上がってきたらですけどね。まあ対戦したい相手は野崎渚さんですね」

第4試合


 トーナメント開催前、水波綾、朱崇花らをドルシル(胴締め式スリーパー)で仕留めた野崎渚。キャリア的には大畠美咲と同じ2006年デビューだが、欠場期間が長かったため今回、大畠の特別推薦枠でのエントリーとなった。
 今年8月に復帰した野崎にとって、“復帰後の野崎渚”がどういう立ち位置なのかを明確にする、またとない機会だ。
 試合は野崎ペース。チョップ、逆片エビ固めで絞り上げる。高瀬もドロップキックで流れを変えるとダイヤル固めへ。高瀬のチョップ、野崎のビッグブーツの打ち合いから、高瀬がボディースラム。
 しかし野崎が串刺ビッグブーツで攻勢。もう一発、狙う野崎だったが、かわした高瀬が丸め込みへ。ヘッドバット、ジャンピング・エルボーと追い打ちをかける高瀬。カミカゼも返されると、ダイビング・ギロチンドロップへ。この瞬間を待っていたかのような野崎は、寸前でかわすとドルシルで捕獲。
 高瀬が落ちて、レフェリーが試合を止めた。

<試合後コメント>
野崎渚
「凄く根性があるって聞いてた選手で、ちょっとどんな感じなんだろうって思ったんですけど、いいチョップは持ってるなっていう印象ですが、もっともっと来て欲しかったなって思います。でも、無事に1回戦終わってよかったです」

――次は山下選手との試合。
「そうですね。山下、勝ったんですよね? 山下と、試合……。昨日、仙台でちょっと絡んだかな。けど、ぜんぜん当たったことないに等しいので楽しみですね」

――山下選手のインタビューのなかで野崎選手と一番闘いたいという発言あったが。
「おおお。アタシもです。トーナメントの中のメンバーで、一番誰と試合したいかと思った時に私は山下だったので、お互い、1回戦勝てば絶対当たる組み合わせだったので、ここは絶対勝たないといけないと思ったので、お互い勝ってよかったです。15日、凄く楽しみです」

インフォメーションコーナー


二上美紀子社長が受付嬢、野中美智子リングアナがお休みのため、今大会のインフォメーションは飯田美花&後藤恵介が担当。
 観衆を185人と発表したあと、11・26後楽園大会の一部決定カードして、後藤vsダイスケをアナウンスした。ダイスケは12月2日に引退が決まっており、これが最後のシングルマッチとなる(後藤とは過去にエキシビション、1・8新宿大会で対戦。次が3度目の対戦)。

第5試合


 WAVE初登場から逸材ぶりを発揮しているMarvelousの田中ミキ。
 二上美紀子社長の目に留まり、田中ミキ五番勝負ならぬ、“田中ミキへの五番勝負”が今大会からスタートする。初戦の相手は世界の浜田文子だ! 
 早速、ミキが「お願いしまーす!」と握手を求めると、文子は苦笑しながら応じて「こういうことね……」と、つぶやく。そして、ロックアップで組み合うと、ミキは「互角だな」と、かなりの上から目線。
 調子が狂った様子の文子だったが、あっさりミキのバックを取る。ミキも取り返そうとするが、なかなか取れない。するとミキは「なんで? 取り返したい」とレフェリーと文子にお願い。何度かチャレンジしたあと、ようやくバックを取ると観客から拍手が起こるも、「なんか違う」と自らリリース。
 今度は手四つの力比べを挑むミキ。力負けしたミキの両手を文子が踏みつける。ガッツリ踏まれてしまったミキだったが、「もう一度!」と自ら両手を踏まれにいく。怪訝な顔をする文子だったが、踏みつけようとすると、見事にミキが回避してみせる。さらに文子のフロントキックをかわしたミキは、突然「ボールが見える!」と主張。高く放り投げるジェスチャーをしてみせるが、文子は無視。そして、いつものようにロープ渡りを狙ったが……。
 ミキは「実はここにもボールが」と文子の手を払って、ロープ渡りに付き合わず。逆にロープ渡りを敢行すると、セーバーチョップ、Xチョップを連発していく。 なかなかペースを握れない文子だったが、ブレーンバスターでやり返すと「終わります。今日はありがとうございました!」とムーンサルトの体勢。ミキがコロコロと転がって回避すると、文子は仕方なくコーナーから降りるも、すぐさまミキが丸め込みを連発。あわやのシーンを連発していく。
 追い込まれた文子だったが、カウンターの浴びせ蹴りで流れを変えると、ライガーボムの体勢。しかし、これは危険だと思ったセコンド全員でバッテンポーズ。諦めた文子はトラースキックで3カウント。
 勝利した文子だったが、去り際、二上社長に「もうイヤー!」と言い残して退場。
 世界の文子に「もうイヤ」と言わせたことで、五番勝負的には田中ミキの勝利とコールされた。

第6試合


 メインイベントは、大畠美咲&水波綾&長浜浩江vs桜花由美&春日萌花&宮崎有妃の一戦。ここ最近は、野崎渚とばかり組んでいる宮崎が、OVER SUNとしてタッグを組んでいた桜花と久しぶりに同じコーナーに立つ。
 先発は長浜vs春日。春日がフットスタンプを放って、宮崎と交代。
 早速、宮崎は長浜に恥ずかし固めを狙うも、一度は突き返す。どうやら宮崎の狙いは大畠のようだが、長浜がエルボーで向かっていき、結局、恥ずかし固めで捕獲されてしまう。慌てて助けに入ったAvid Rival(水波綾&大畠美咲)が宮崎にお仕置き。場外に落とすと、大畠がプランチャ・スイシーダ! 
 しかし、これは水波に誤爆。場外でヒートアップした宮崎は、会場隅にあるラダーを持ち出し、大暴れ。そのまま水波を連れて帰ると、OVER SUNで集中攻撃。
 桜花vs水波の場面。桜花がカウンターのビッグブーツ。串刺し式に繋げる。さらに宮崎がハンマー式ボディープレスで春日→桜花を投下。場外で流血してしまった水波。
 なんとか春日にフロントスープレックスでやり返すと、ようやく大畠と交代となる。
 大畠はブーメランアタックでOVER SUNにお返しすると、春日には低空ボディーアタック→ダイビング・ボディーアタックを投下。 一方、春日もコルバタ、ダブルリストアームサルトでお返し。続く桜花がビッグブーツからのバックドロップでカウント2を奪う。大畠もスイングDDTでやり返し、長浜と交代。
 長浜は低空ドロップキックを放って行き、ブレーンバスターでカウント2。セカンドロープからのドロップキック、ミサイル弾を投下させる。OVER SUNの合体DDTも耐えた長浜は、張り付けドロップキック、焼豚、サクラ落としに繋げる。
 宮崎もハリケーンドライバーで流れを変えると、ライガーボムからのムーンサルトプレスを投下。絶体絶命の長浜だったが、水波が助けに入り、アビリバで交互にエルボー&ラリアットを放って行く。さらに水波が裏投げでカウント2。
 しかし、宮崎も水波をコーナーに叩き付けるジャーマン。すかさずコーナーに登るも大畠が足止め。攻勢に転じたアビリバは連係ダイビング・ボディープレスから、水波のダイビング・ギロチンドロップでカウント2。
 宮崎もタイガーSHで形勢逆転。水波の上にラダーをセットし、ダイビング・フットスタンプを投下させる。水波も投げっぱなしドラゴンからカバーにいくが、首固めに切り返す宮崎。
 キックアウトされると外道クラッチで水波から3カウント!

水波「チクショー! クッソ。こんな姿にされて! やられたまんまで終わるわけねーよな!! 宮崎さん、もう1回、試合させてください。11月のホールで、やられたぶん、やり返してやりますよ」
宮崎「いいよ。大畠美咲とやったハードコアね。いや、でもタッグマッチにしよう。一人、どうしても誘いたい人がいる。それは、世界の浜田文子!(売店にいた文子はバッテンマークを出す)今日の試合で一皮抜けたと思うから」

 そう言われた文子はしぶしぶリングに上がり、「頑張ります」とコメント。

宮崎「タッグだから、もう1人は探しておきます。激しくなるような選手を探しておきます」

 水波はうなずき握手。

宮崎「えー、やっぱり何かハードコアの物を見ちゃうと、血が騒いでしまうようです、私。11月26日、後楽園ホール、ハードコア、タッグマッチ。組み合わせとかはまだそんなの……今日誘おうと思っただけなので、何も決めてません。もう1人も、決めてません。でも、めぼしい人はいます」
そして最後は宮崎の「これが、WAVEだーーー!」で大会を締めくくった。

<試合後コメント>
宮崎有妃
「大畠美咲と神戸でハードコアやってから、私はまだまだやりたい気持ちあった。まあ野崎とのタッグも大事だし、ちょっと一瞬、後回しになったと思うんですけど、いまNEXTもやってるし、野崎が優勝すると信じて、後楽園ホールは私も野崎と一緒じゃないカードにしようと思ってた。今日、浜田文子は、絶対に誘おうと思ったんですけど、今日、水波とね、アイツも熱いから、血が出ても弱くならない目が、アイツともやりたいなと思って、誘ってみました。まだ一人、あとちょっと時間あるんで、いろいろ考えて、めぼしい人はいるんですけど」

――浜田文子と組むわけではない?
「いや、まだそこまでも、当たってもみたいし、組んでもみたいじゃないですか、文子とは。タッグではあんまり組んだことないので、もちろん組みたいし。文子とだったら私の見ているハードコアの世界観とか見てるものよりもっと広いものを見てるので、もっとそれをどんどん大きくさせていきたいと思ってるんですけど、いやでも当たっても楽しいなと思ってます。まだ決めてないです」

水波綾
――荒れた展開の試合になりました。
「ちょっと突然すぎて、自分自身もよくわかってないんですけど、自分は女子プロの世界に入った時に一番最初に教えてもらったものがあって、“やられたらやりかえす”っていうものを最初、教わったんで。普通の勝った、負けた、スリー取られたより、もっと飾りというか、プレゼントを付けて(もらって)、挙げ句の果てに自分が負けるというね。何とも屈辱的な感じ。いつもとはちょっと悔しさも違うかなっていう。そういう気持ちが強いですけど、普通に対戦を要求したつもりがハードコアでって言われたので、もう何でもいいです。普通の試合でもハードコアでも。もう1回やってキッチリ落とし前つけないといけないなって思っています」

――ハードコアの経験は?
「よそで1回やったくらいで、素人に近い感じです」

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