【試合詳細】9・21 WAVE新木場大会 水波綾&高瀬みゆきvs彩羽匠&響 【エリザベス選手権】井上京子vs桜花由美vs旧姓・広田さくら 宮崎有妃vs志田光
- 2019-9-22
- 試合
- プロレスリングWAVE
『Saturday Night Fever '19 Sept.』
日程:2019年9月21日(土)
開始:18:00
会場:東京・新木場1stRING
観衆:145人
▼エボリューションwave 15分1本勝負
○HIRO'e
10分9秒 ジャーマン・スープレックス・ホールド
●Maria(Marvelous)
▼チャレンジwave 15分1本勝負
○野崎渚
5分5秒 片足ドロップキック→片エビ固め
●梅咲遥(ディアナ)
▼プレミアムwave 30分1本勝負
○宮崎有妃
12分29秒 丸め込み→エビ固め
●志田光(魔界/AEW)
▼WWWD世界エリザベス選手権試合 60分1本勝負
【王者】○井上京子(ディアナ)
14分3秒 ナイアガラドライバー→エビ固め
【挑戦者】●旧姓・広田さくら
※もう1人は桜花由美。第2代王者が初防衛に成功
▼スクランブルwave 20分1本勝負
○水波綾/高瀬みゆき(Beginning)
17分9秒 ランニングスリー→片エビ固め
彩羽匠(Marvelous)/●響(Marvelous)
水波が放った掟破りのランニングスリーに彩羽が激怒!WWWD世界エリザベス選手権は京子が桜花、広田を制し貫禄防衛!暗中模索のHIRO’eが吼える!
第1試合
wave再始動後、生意気発言を連発しているHIRO’eと、ラス・フレッサ・デ・エゴイスタス(SEAdLINNNGで誕生したユニット)に加入し、気の強さを前面に出し始めたMariaがシングルマッチで激突。なお前回の対戦(6・30大阪、ヤングブロック公式戦)は、HIRO’eがMariaに勝利を収めている。
試合前、握手を求めていったのはMaria。HIRO’eが応じると、さっと手を引っ込め挑発的な態度。
もちろんHIRO’eも黙ってはいない。髪の毛をつかみ合ったあと、ボディーブローをお見舞い。すかさずロープに向かうが、Mariaが後ろ髪を引っ張り阻止。ボディースラムで叩き付ける。さらにドロップキックを連発していくMaria。キックアウトされると押さえ込みでカウント2。スリーパーで食らいついていく。
これをコーナーに叩き付けて脱出したHIRO’eが串刺しスピア。そこからロングビーチへ。耐えられると低空ドロップキック、ミサイルキックでカウント2。サクラ落としは、Mariaが切り返す。
もう一度、HIRO’eはスピアからサクラ落としへ。キックアウトされるとバックドロップホールドの体勢。
しかし、これはMariaが回避しスクールボーイ、首固めでカウント2。HIRO’eもヒロギョプサルで丸め込む。キックアウトしたMariaがドロップキック3連発をお見舞い。これを受けきったHIRO’eがジャーマンSHで3カウント。
HIRO'e「おいMaria! テメーよ、いまさら生意気キャラやってるけど、かぶってんだよ。マネしてんじゃねーよ!!」
Maria「HIRO’e先輩、4月くらいからその生意気キャラやってますけど、定着してますか? 定着してなくね?」
HIRO'e「うっせーんだよ!」
Maria「デブ!」
HIRO'e「クソガキが!」
子供のような言い争いに、ついにセコンドの水波、彩羽が止めに入る。水波はHIRO'eを、彩羽はMariaをそれぞれブン投げ黙らせると、ファンに一礼。そこに桜花社長も登場する。そして「やだやだ若いって。若いって、デブだの痩せてるだのって、私もう40じゃん? そんなの気にしてないから。そういうこと言わないの。この2人、生意気で性格悪いと思いません? この2人が組んだら面白いんじゃないですか?(2人が拒否するも)社長命令だ! お前らは組む!!」と強制的にタッグを発表した。
第2試合
SNS上で梅咲遥が「私が勝ったら野咲でお願いします」とツイートしたことで、俄然負けられなくなってしまった野崎渚。2人のシングルはディアナ6・16道場マッチ以来2度目となる。
ロックアップから野崎が押し込む。エルボー合戦となり、野崎がブレイジングチョップを連発。串刺しビッグブーツで飛び込むが、梅咲がかわす。
梅咲は野崎の足を思い切り踏みつけるとドロップキック。押さえ込みで追い込んで行く。いずれもキックアウトした野崎は正面ドロップキック、串刺しビッグブーツ、おしゃれキック、ビッグブーツと怒濤の反撃。
これをしのいだ梅咲も丸め込み技や、低空ドロップキック、セカンドからのドロップキックを決める。
ならばと野崎はドルミルで終わらせようとするが、切り返した梅咲がラ・マヒストラル! ヒヤリとした野崎だったが、ビッグブーツでカウント2。フェースクラッシャーからのダブルニーアタックも返されると、片足ドロップキックを突き刺しジ・エンド。
第3試合
10月末から拠点をアメリカに移す志田光。宮崎有妃とのシングルは渡米前、最後となる。握手と同時に宮崎は恥ずかし固めの体勢。警戒していた志田が後頭部へのスリーカウント、正面からのスリーカウントでカウント2。すぐさまフランケンシュタイナーからのヒザ蹴りを放つ。さらにサードロープにもたれかかる宮崎に場外助走からのニーアタックをお見舞い。
ならばと宮崎はビッグヒップを狙い。これも回避した志田がヒップアタックでお返し。自慢のお尻をファンにアピールすると、ファンサービスのフォトタイムとなる。すぐさま宮崎がビッグヒップでやり返し、半ば強引にフォトセッション。
試合が再開され、宮崎がスリーパー。髪の毛のつかみ合いとなると、宮崎が志田の太ももに噛みつき脱出。串刺しラリアットから「カメラの準備をしろ!」と叫ぶ。それでも恥ずかし固めをなんとか回避する志田。
すると宮崎が「みんながどれだけ期待して……。お前はよくてもみんながよくないよ。1回やるべきだよ」と静かに説得。観念しかけた志田だったが、竹刀で抵抗。だが竹刀を奪った宮崎がようやく恥ずかし固めを成功させる。
そして、エプロンでのギロチンドロップ。場外助走からの片足キックを狙うが、かわす志田。すぐさま雪崩式ブレーンバスターにつなげ、もう一度コーナーに登るが、宮崎が足止めしてリップロック。突き落とした志田がミサイルキックでカウント2。
宮崎のムーンサルトをかわした志田が至近距離からのスリーカウント。宮崎がリップロックからの首固めを決めれば、志田は目突きからの首固め。いずれもカウント2。目突きからの首固めにこだわる志田。何度もトライしたが、いずれもカウント2止まり。ファルコンアローも返されると、魂のスリーカウントの体勢。だが、これを受け止めた宮崎が、目突きでグリグリ。志田の視界を奪ったあと、ロープの反動を使った丸め込みで3カウントを奪ってみせた。
宮崎「大丈夫か? (目)あるか? ちゃんと見えてるか? おい志田、あとどれくらいだ。お前の時間」
志田「あと1カ月ないです」
宮崎「オーケー。わかったじゃあ10月5日、お前の唯一のお友達つれてこいよ」
志田「乱丸さんですか?」
宮崎「違うよ! 朱里だと思ってた。お前の唯一の友達、広田とタッグ組んでやろうじゃない。ベルトかけてもいいんだよ」
志田「自分すぐアメリカ行っちゃうんで、ベルトとか大丈夫です。取ると面倒なんで」
宮崎「……わかったよ。うーん、そうか……。面倒くさいんだよな。じゃあベルトなしで。10月5日、乱丸連れてきたら2VS1だからな。志田と朱里VS奇跡。ケッテー!」
志田「絶対、目突きのスモールで取りますから!」
第4試合
ジャガー横田を破り、第2代WWWD世界エリザベス王者となった井上京子にwaveから桜花由美(40歳)、旧姓・広田さくら(41歳)が挑戦。
京子と桜花は広田を完全に無視して試合開始。なんとか2人の視界に入ろうとする広田は、あの手この手でアピールする。それでも相手にしてもらえない広田は、京子と桜花が組み合った際、京子の後頭部を叩いて挑発。一度は広田に視線を移した京子だったが、桜花に「コッチだ!」と言われると再び手四つの力比べ。
アームホイップで桜花を投げた京子が串刺し式のケツ圧攻撃。さらにロメロスペシャルを決めるも、ここで広田が京子をカバー。カウント2。広田は「アイム・ヒアー!」と叫んで、京子をロープ渡りへ。場外に京子を落とすと、桜花が羽交い締め。広田がトペで飛ぼうとするも、これは失敗。
そのまま京子と桜花が激しく場外戦。京子が制してリングに戻るも、広田がボ・ラギノールを狙い。かわした京子が高速ブレーンバスター2連発。エルボードロップは広田がかわして、高田純次。京子がガードすると、広田はいつものように高田純次を無茶ぶりする。拒否した京子がダンシングツリーの体勢。
これを桜花がフェースクラッシャーで阻止して、京子にバックドロップ。京子を排除した桜花が広田に変形DDT、カカト落としでカウント2。ネックハンギングボムを狙うが、広田がウラカンラナに切り返す。カットに入った京子が桜花をブレーンバスターで広田に投下。桜花にも広田を投下したが、桜花が寸前でかわしていく。コーナーに登る京子にバックドロップを放った桜花。このチャンスに広田もコーナーへ。これも桜花がバックドロップで投げ落とす。
今度は桜花自らがコーナーに登る。京子が追いかけ雪崩式ブレーンバスター。そしてナイアガラドライバーの体勢。これを堪えた桜花がネックハンギングボム。両者ダメージのためカバーにいけず。ダウンカウントが数えられると、なぜか広田も悶絶。
もちろんノーダメージの広田が一番に仕掛けて桜花にシャイニング・ウィザードからへなーらサンセット。京子にもへなーらを狙うが、これは押しつぶされてカウント2。だが広田もしぶとく京子にときめきメモリアル、ボ・ラギノールを連発。そこから走る広田だったが、京子がふらふらドーンでカウント2。
ここで桜花&広田がようやく共闘。クローズラインを狙うが、京子が両腕ラリアットで桜花を排除すると、速攻のナイアガラドライバーで広田を仕留めた。
◎試合後のマイク
広田「京子さん×2、おめでとうございます。前に言いましたよね。何度でも子供が成人するまでそのベルトに挑戦しつづけます。また『あかゆ』に挑戦状を叩き付けにいくので必ずアナタに高田純次をやらせる。終わりなき闘いのはじまりだーーー!」
第5試合
10・5新木場でのRegina di WAVE戦を控えた彩羽匠と水波綾がタッグマッチで前哨戦をおこなった。
試合前から互いを意識している彩羽と水波だったが、試合は高瀬と響でゴングとなる。押し込んだ高瀬が逆水平チョップでご挨拶。バックを取る響がヘッドロックで絞りあげ、ショルダータックルをお見舞い。すぐに高瀬もドロップキックでやり返し、水波につなぐ。
ここから響が捕まる展開に。水波&高瀬のダブルのキャメルクラッチでも決まるなか、なんとか耐えた響が高瀬にショルダータックルを放ってようやく交代。
反撃モードの彩羽がキックのコンビで高瀬に報復。水波にもバックエルボーをお見舞いする。彩羽のボディープレスはカウント2。串刺しバックエルボーからサッカーボールキックを連発していく。
響もボディースラムで前半戦のお返し。高瀬もやり返そうとするが、持ち上がらず。ならばと首固めでカウント2。回転エビ固めも返されると逆片エビ固めへ。響がロープに逃れると、高瀬が低空ドロップキックで追い打ちをかける。ブーメラン式ドロップキックから串刺し攻撃を狙うが、響がスピアでコーナーに叩き付けていく。
10分経過。彩羽がキックで追撃。高瀬もスリングブレイドでやり返し、逆水平チョップとエルボー弾をお見舞いする。さらに串刺し攻撃を狙うが、彩羽がトラースキックで迎撃。劣勢の高瀬を見かねた水波がアシストに入る。
これで流れが変わり、水波が張り付けラリアット。彩羽も追走してボディーアタックを放つ。彩羽のキックのコンビ、水波のラリアットが交互に決まる。彩羽はトラースキックから走るも、水波がフロントスープレックス。さらに裏投げ、ラリアットでカウント2。走る水波に今度は彩羽がニールキック。そして響とタッチ。
響はミサイル2連発、串刺しスピアでカウント2。スピアを放つが、受け止める水波。彩羽がカットに入り、響がヘッドバット。すぐにロープに走るが、ここで高瀬がラリアットで妨害する。
攻守が入れ替わり、水波が肩固め。これは彩羽がカット。彩羽のハイキックから響がコーナーへ。彩羽がランニングスリーでアシストしようとするが、回避する水波。続く響のスピアはカウント2。もう一発を狙うも、今度は水波がラリアット。アシストに入った彩羽がハイキックを放つも、これは響に誤爆。すかさず高瀬が彩羽にミサイル発射、水波がホットリミットで排除する。響の孤立に成功すると、改めてラリアットを放った水波が掟破りのランニングスリーで3カウント!
エンディング
彩羽「おい、水波! オメー、人の大事な技で勝ってうれしいのかよ、オラ! なんとか答えてみろよ。あったまきた! 10月5日、同じ技でお前をマットの上に沈めてやるから。お前覚悟しとけよ、お前うちの大事な技使ったんだからよ。お前覚悟しとけよ!」
水波は無言で彩羽の前でガッツポーズ。退場する彩羽と入れ替わるようにHIRO'eがマイク。
HIRO'e「響、10月12日の『ヤングオー!オー!』で、私はヤングを卒業します。そこで響、お前とシングルをする。借りのあるお前に勝ってヤングを卒業する。それは決定だ。そしてあとほかのヤングにも声をかけているので、みなさん詳細はもう少々お待ちください。たぶんヤング甲子園かな……水波さん、あとは締めをお願いします」
水波「待ちきれないね、10月5日! みなさん、もちろん10月5日、新木場ファーストリング来てくれますよねー!? どっちがつえーのか、ぜひみなさんのその目で確認しに来てくださいよ。ということで、このまま締めます。ありがとうございました、今日セコンド。上がっていただいて(とwave選手に声をかける)。さあ、今日もコール&レスポンスをします。ビッグWAVEはやらないので、コール&レスポンスやったらこれがwaveだで終わりたいと思います。いきますよー。今日の波は最高だったかー! この波にまた乗りに来いよー!(ここで広田が合流)これがーーーっ、waveだーーー!」
<試合後コメント>
水波綾
——前哨戦を終えて。
「今日はね、すごく自分のいままでの闘い方というものを1回捨ててみた闘いでした。なぜそうしたかって、決してバカにしてるとか、最後私が出したランニングスリーなんて、偽物ですよ。だって私は教えてもらってないから。でも、あーでもして彩羽を揺るがしていかないと勝てないと思ったんでしょ、自分は。自分は自分で真剣に考えたときにいつもの自分ならまっすぐ、自分を貫き通すのが自分なんですが、今日はそういう闘い方をしないと勝てないなと思ったんでね。人の技って言われたけど、次タイトルマッチですから。ここで仕掛けていかないとって思って、今日の試合はやりましたね」
——本番はどんな闘いに?
「あんなに気性の荒い彩羽、自分ははじめて見たので、それは一個成功だったと思ってます。ああしたことが。少なからず『何!?』っていう感情がね。試合を終わって突っかかってくることなんてあんまりない。私が知ってる限りないですから、一つ成功だったので、これでまた次も仕掛けていければ、私、勝てると思ってますんで。あとは自分を信じて、自分の闘いの信念を貫いて闘うだけです」
——実際のタイトルマッチもランニングスリーを使う?
「次のタイトルですか? 内緒です。ソレを教えたら面白くない。今日だってやらないと思ったから彩羽はああなったわけですから。これでまたやるかもって頭にあるかもしれないですけど、実際どう闘うかは内緒ですね」
<試合後コメント>
彩羽匠
「水波、ふざけんじゃねーよ! お前の考えたことってそんなもんかよ。自分にプライドないのかよ、人の技でよ。しかもデビューしたばかりの自分の後輩をとって。それがお前のやり方かよ。おい、そんなレスラーとは思わなかったけど、10月5日、本当のランニングスリーみせてやりますよ。覚えておけよ」