【試合結果】9・28 WAVE大阪大会 大畠美咲&水波綾vs山下りな&世志琥 野崎渚&中森華子vs宮崎有妃&旧姓・広田さくら 朱崇花&米山香織vs長浜浩江&高瀬みゆき 桜花由美&桃野美桜vsフェアリー日本橋&有田ひめか
- 2018-10-1
- 試合
- プロレスリングWAVE
『大阪ラプソディー vol.43』
日時:2018年9月28日(金)
開始:18:30
会場:大阪・港区民センター
観衆:128人
▼OSAKA・スクランブルWAVE 20分1本勝負
[BOSS to MAMMY]桜花由美/○桃野美桜(Marvelous)
14分9秒 桜花のネックハンギング・ボム→ジャックナイフ式エビ固め
●フェアリー日本橋(フリー)/有田ひめか(Beginning)
▼DUAL SHOCK WAVE 2018トーナメント1回戦 20分1本勝負
[ゴキゲンレジーナ]朱崇花/○米山香織(YMZ)
11分36秒 エビ固め)
[エスペランサ]●長浜浩江/高瀬みゆき(Beginning)
※朱崇花が長浜のバックを取っている米山ごとトップロープ越しの前方回転エビ固めを決め、その勢いで米山が丸め込んで。ゴキゲンレジーナが準決勝進出
▼DUAL SHOCK WAVE 2018トーナメント1回戦 20分1本勝負
[残酷ビーチ]△野崎渚(フリー)/中森華子(PURE-J)
時間切れ引き分け
宮崎有妃(フリー)/旧姓・広田さくら(フリー)
▼再試合 2フォールカウント 時間無制限1本勝負
[残酷ビーチ]○野崎渚(フリー)/中森華子(PURE-J)
4分5秒 ビッグブーツ→片エビ固め
●宮崎有妃(フリー)/旧姓・広田さくら(フリー)
※残酷ビーチが準決勝進出
▼DUAL SHOCK WAVE 2018トーナメント1回戦 20分1本勝負
[Avid Rival]○大畠美咲/水波綾
18分34秒 スカイブルースープレックスホールド
●山下りな(OSAKA女子)/世志琥(SEAdLINNNG)
※アビリバが準決勝進出
今年のDUAL SHOCK WAVEは大阪で開幕!大畠&水波が山下&世志琥を撃破し初優勝を宣言!野崎&中森の“残酷ビーチ”、朱崇花&米山の“ゴキゲンレジーナ”も二回戦進出!
オープニング
出場全選手がそろってリング上に上がっての入場式。指名を受けたのは朱崇花。
朱崇花の「皆さん、こんばんは。本日は、WAVE大阪大会、ご来場ありがとうございます。私はレジーナになって初の大阪大会ということで、今日はチャンピオンとして、そしてゴキゲンなパートナー、米山さんと一緒に、勝ちを狙っていきたいと思います。全4試合、応援のほど、よろしくお願いします」の挨拶で9月度の大阪大会は幕を開けた。
第1試合
タッグトーナメントにはエントリーされていないものの、いきなり王者チームとの対戦が組まれたフェアリー日本橋&有田ひめか。ここで勝利すればベルトに挑戦の道が開けるとあって、フェアリーは王者チームに対してベルトを巻くポーズで挑発。そして先発を買って出た。王者チームは桃野美桜が先発。
自己紹介しようとしたものの、桃野の攻撃を浴びたフェアリー。「お待ちになって」とタイムをあっけようとするが、桃野は一切耳を貸さず、矢継ぎ早にドロップキックを連発で仕掛けて、反撃にチャンスを与えない。さらに桜花由美を呼び込み、連係、合体技でフェアリーを攻め込んでいく。
代わった桜花も、フェアリーをコーナーに追い込んでビッグブーツを何発も突き刺し、完全にペースを握る。フェアリーはステッキを取り出して魔法をかけようとするが、桃野はまったく付き合わず。そのステッキでの直接攻撃で、なんとか有田にタッチした。
有田はショルダータックル、ジャンピング・ニーアタックで反撃。桃野にエルボーの打ち合いに持ち込まれ、桜花のDDTを浴びた有田だが、桜花へのラリアットを決めたところでフェアリーにタッチ。ステッキを手にリングインしたフェアリーだが、それを桜花のビッグブーツで蹴り飛ばされてしまう。それでも桜花のボディーアタックを桃野に誤爆させ、ライトセイバーを振り回して反撃。さらに魔法で桜花を3度宙に舞わせ、有田のボディープレスにつなぐ。
桃野がコーナーから、ランニング式でボディーアタックをフェアリーに決め、有田がアルゼンチンバックブリーカーでフェアリーを担ぎ上げ、そのままスピンして桜花、桃野に激突させていく。フェアリーは桃野にフェースクラッシャーを見舞うも、丸め込みの応酬からフットスタンプを浴びてしまう。その後、BOSS to MAMMYはファンタスティックフリップを決め、桜
花がネックハンギング・ボム。すかさず桃野がジャックナイフで押さえ込みカウント3を奪った。
勝ったBOSS to MAMMYには、勝利者賞としてプロテインが贈呈された。
第2試合
今年は大阪大会限定で開催されることになった「DUAL SHOCK WAVE タッグトーナメント」。1回戦初戦前にルールが発表された。
・1回戦、準決勝は20分1本勝負で、決勝戦は時間無制限1本勝負。
・1回戦、準決勝で引き分けとなった場合は、直後に2フォールカウントルール、時間無制限1本勝負で再試合が行われる。
・優勝チームは10・22後楽園で王者チーム(桜花由美&桃野美桜)への挑戦権が与えられる。
1回戦初戦で組まれたのはエスペランサvsゴキゲンレジーナ。試合開始ゴングが鳴らされる前にエスペランサが先制攻撃を仕掛け、米山香織をコーナーに追い込んで交互にドロップキックを連発で突き刺していく。しかし、ノータッチで朱崇花が飛び込んで来て攻撃を断ち切られてしまう。それでも高瀬みゆきがダイヤル固めで米山を回転させたが、逆水平とモンゴリアンチョップの打ち合いに持ち込まれ、長浜との2人がかりの攻撃も同士打ちに持ち込まれてチャンスを逃す。
代わった朱崇花は、高瀬のミサイルキック、フライング・拉致アット、長浜のミサイルキック3連発、北斗原爆固めを浴びたものの、トラースキック1発で形勢逆転、投げ捨てジャーマン、ミサイルキックを決めた。
ムーンサルトプレスはかわされて自爆した朱崇花だったが、アサイムーンサルトで長浜&高瀬2人まとめて圧殺して米山にタッチ。米山が長浜にセントーンを決めたところで、高瀬がカミカゼからギロチンドロップでアシストして長浜の北斗原爆につなぐ。朱崇花のトラースキックは米山に誤爆。直後にバックドロップを決めた長浜は、スピアからそのまま丸め込むもカウント3は奪えず。ならばとバックドロップを狙ったところで、背後に滑り下りた米内山はそのまま長浜のバックを取ってロープに押し込む。ここでエプロンにいた朱崇花がトップロープ越しに回転エビ。バックに回っていた米山ごと丸め込み、その勢いで米山は後方回転、長浜を押し潰す形でフォールの体勢に。ここでカウント3が数えられ、ゴキゲンレジーナが準決勝進出を決めた。
第3試合
宮崎有妃と野崎渚が先発。試合開始のゴングが鳴ると、宮崎がリング下へ。そして「来い!」と挑発する。中森華子がその挑発に乗ろうとするが、そこは野崎が「あれは罠だから」と制止する。それでもリング下での勝負を挑発する宮崎と旧姓・広田さくらだが、残酷ビーチはその挑発の乗らず。場外カウントが数えられ、カウントアウト直前でリングに滑り込み、リングアウト負けだけは阻止した。
リングに戻ると、野崎に恥ずかし固めをかけた宮崎だったが、「もう、お前のは見飽きたんだよ」と自ら技をほどく。これに怒った野崎は、宮崎をコーナーに追い詰めてブレイジングチョップの連発。代わった中森もサッカーボールキックで痛めつける。
タッチを受けた広田は、中森にロメロスペシャルを狙うも持ち上がらず。やっぱりダメだったかという観客の空気に反発して再挑戦。宮崎のアシストを受けたものの、やはり吊り上げることはできなかった。野崎のビッグブーツを浴びながらも、リストをつかんでロープ渡りからリストロックホイップを決めた広田はタカダジュンジを放ったが、足でブロックされて不発に終わる。ならばと野崎にタカダジュンジをやるように指示。仕方なく披露した野崎だが、ヘッドバットは自爆に終わった。
宮崎と2人がかりでのフェースクラッシャーを決めた広田は、コーナーで倒立して野崎を呼び込むも、そのまま無防備な顔面にビッグブーツを浴びてしまう。それでもそのままやられっ放しになることなく反撃に転じ、野崎に619を決めたところで宮崎にタッチした。
野崎のビッグブーツをかわした宮崎は、腰を落とした野崎に対して、自ら腕立て伏せの状態でヘッドシザースに捕らえ、そのまま脚力で野崎の顔面を自らの臀部に引き寄せる攻撃を披露、肉体的よりも羞恥的なダメージを与えていく。気を取り直した野崎は、ハーフハッチを決めたところで中森にタッチ。
中森のミサイルキックを浴びた宮崎だったが、キックをかわして先ほど野崎に決めた相手の顔面を足で挟み込んで、自らの臀部に引き寄せる攻撃を中森にも味合わせた。さらにコーナーポストめがけての投げ捨てジャーマンを決め、中森のディスティニーハンマーをかわしてバックに回り、自分へ押し込んでいく。ここで広田に攻撃を促すが、広田がトップロープ越しに放ったエルボーが同士打ちに。肝心なところでチームワークが乱れてしまう。それでも中森にえびす落としを決め、広田にタッチ。
広田は裏拳を決め、宮崎との連係で中森を追い込んでいくも、アリーナ後方のステージ上にまでもつれ込む乱闘を繰り広げる。その間に毒霧を口に仕込んだが、リングに戻ってからも噴射するチャンスが訪れない。苦しくなってバケツに吐き出してしまう。
広田がミサイルキックを決めれば、中森は正面からの延髄斬り。2発目の延髄斬りをかわした広田は、カンチョー攻撃からテキーラサンライズ。中森のハイキック、フィッシャーマンズバスター浴びながらも、宮崎が必死にカットに飛び込んで来てカウント3を許さない広田。猛攻に耐え抜いて時間切れ引き分けに持ち込んだ。
しかし、ルールにより、すぐさま延長戦に突入。いきなり中森のハイキックを浴びた広田だが、カウント1で必死に返す。ふらふらどーんで逆転フォールを狙ったが、カウント1で返さてしまう。タッチを受けた宮崎は、ラリアットで野崎、中森をなぎ倒し、リング下に誘い込むと広田にトペを放つよう指示。ふらふらの状態ながらもトペを放った広田だったが、ロープに体を引っかけてしまって不発。リング内に戻り、両腕でのラリアットを決めた宮崎は、またもや2人をリング下に連れ出して広田にトペを放つよう指示。広田は2発目を見事に決めた。
リングに戻って、シーソーホイップで広田をプレスしようとした宮崎だったが、野崎は両足で広田を蹴り返す。広田は背中から宮崎が立てたヒザに落ちてバックブリーカーの状態に。外道クラッチを狙ってきた宮崎をドルミルに捕らえた野崎だったが、必死にロぷブレイクに持ち込んだ宮崎。野崎と中森を同士打ちさせると、広田が野崎に、宮崎が中森にそれぞれカンチョー攻撃を決める。しかし、広田のカンチョー攻撃が宮崎に誤爆したところへ野崎がビッグブーツを叩き込み、カウント3。残酷ビーチが延長戦の末、1回戦を突破した。
第4試合
1回戦最後の試合は、OZアカデミーとSEAdLINNNGのタッグ2冠王と、12年目に突入したWAVEにおいて歴代のタッグの代表チームが激突。世志琥が大畠美咲に中指を突き立てれば、大畠はヤンキー座りをしたうえで中指を突き立てて対抗。その両者の先発で試合開始のゴングが打ち鳴らされた。
アビリバが連係で先手を取ったかに思えたが、合体技を自爆させたのを機に世志琥と山下りなが場外戦を仕掛けてペースを引き寄せる。リングに戻ると、大畠に集中攻撃。世志琥が振り子式背骨折り、山下が串刺しラリアット、背中へのランニング・ニー、ジャイアントスイング、ボディースラム、サソリ固めと攻め立てる。大畠はティヘラを返して、ようやく水波綾にタッチ。
水波は世志琥にスピアを決め、山下をコーナーに詰めてマシンガンチョップそしてエルボーの打ち合いから逆水平、ラリアットを決めるが、山下もニーリフト、ブレーンバスターを返し、世志琥のセントーンにつなぐ。世志琥はグラウンドに持ち込んでのスリーパーで水波を締め上げるもロープに逃げられる。スタンドに戻ると、水波と世志琥はラリアットの打ち合い。互いにノーガードでラリアットを受けるも、最後は水波が裏投げを決めて大畠にタッチ。
大畠は世志琥にスタナーを決めるが、世志琥は馬力を生かしたタックル、スライディング式のフロントキックで反撃。山下の串刺しラリアットを挟んでセントーンを投下し、変わった山下もラリアットで追い打ち。大畠が山下に投げ捨てジャーマンを決めれば、水波は世志琥にラリアット。ここで水波が山下をアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げる。そのまま前方に投げ捨てたと同時に、大畠がコーナー最上段からボディープレス。さらにブルーダリア、水波のラリアットのアシストを受けてのジャーマン。山下も世志琥のミサイルキックのアシストから水波をバックドロップで投げ落とす。
乱戦のなか、ラリアットからスプラッシュマウンテンを狙った山下だったが、大畠は背後に滑り下りながらエビに丸め込む。しかしカウント2。大畠は山下の蹴り、ラリアットを浴びながらも、投げ捨てジャーマン、フィッシャーマンズバスター、バックハンドブローを決め、世志琥のラリアットを同士打ちさせる。すかさずブルーダリア、ブルースカイスープレックスにつないで激闘を制した。
エンディング
この結果、準決勝(10月14日、大阪・港区民センター=昼)のカードは、NEW TRADITIONvsゴキゲンレジーナ、アビリバvs残酷ビーチに。あらためて2試合がアナウンスされると、大畠がマイクを手にする。
大畠「皆さん、本日は最後までご観戦いただき、ありがとうございました。今日から始まったタッグトーナメント、私は水波と2015年から組んでて3回目になるんですけども、まだ優勝したことがありません。なので、今年こそ、そして今年しかもう優勝するチャンスはないと思ってます。まずは初戦、(対戦相手だった)2人はタッグ2冠ですけども、今日勝ったのはウチらなので、自信つけさせてくれてありがとうございます。次(の対戦相手)は、残酷ビーチ。野崎、中森ということで、今日といっしょで、この闘いも負けられません。優勝するためには、1試合も落とせない厳しい闘いになると思いますけど、絶対にアビリバが優勝するので、次回もぜひ、見に来てください。ということで、締めたいと思うんですが、最近、ウチのレジーナが、ちょっとなんか自分で、オリジナルの締めを考えて……」
ここで控室からスマホを装着した自撮り棒を手にリングに向かってくる。それを見た大畠は、「人のこと、さんざん言ってたけど、それもイマイチだからね」といったところで世志琥がマイクを奪い取り、「ちょっと言わしてください。今日はWAVE大阪大会で試合しましたけど、お前らさ、タッグでベルト巻いても、このトーナメント(優勝は)まだなんでしょ。だったらこのトーナメント、お前らが優勝して、WAVEのタッグのベルト獲って、またウチらとやろうぜ」とタッグ王者対決としての対戦を要求した。
これに水波が、「おい世志琥、お前、相当ウチらのこと大好きみたいだな。ウチらはこのトーナメントに懸けてんだよ。初戦勝った。もう優勝しか見えてねえからな。まずはお前ら、ウチらが優勝する姿、見とけよ。あとのことは知らねえ」と返した。
そして再びマイクを手にした大畠は、「ウチの水波さん、一つのことしか考えられないから。そういうのは(優勝した)あとで言ってください」と世志琥に返答。そして自ら音頭を取って、「これがWAVEだ!」の大合唱で、タッグトーナメント1回戦の幕は閉じられた。