【試合結果】3・8 JWP浅草花やしき大会 【JWP無差別級】中森華子vs米山香織 倉垣翼vsKAZUKI コマンドボリショイ&Leonvs勝愛実&中野たむ
『FLY high in the 25th anniversary』
日時:3月8日(水)
開始:19:00
会場:東京・浅草花やしき座
観衆:125人(満員)
▼ビジュアルハンター矢子の仁義なき戦い 20分1本勝負
○藤ヶ崎矢子
10分45秒 旋回式ダイビング・ボディープレス→片エビ固め
●万喜なつみ(Beginning)
▼20分1本勝負
○希月あおい(フリー)
10分15秒 横入り式エビ固め
●ライディーン鋼
▼20分1本勝負
コマンドボリショイ/○Leon
13分28秒 マッド・スプラッシュ→片エビ固め
勝愛実/●中野たむ(Beginning)
▼30分1本勝負
○倉垣翼(フリー)
10分5秒 ハヤブサ直伝ファルコンアロー→エビ固め
●KAZUKI
▼JWP認定無差別級選手権試合 30分1本勝負
○中森華子
18分49秒 鎮魂歌ドライバー→片エビ固め
●米山香織(フリー)
※第30代王者が2度目の防衛に成功
中森が米山相手にJWP無差別級を防衛し、最後の相手に倉垣翼を指名!次回大会ではJWPの選手全員とシングルマッチを行い「全員倒す」と宣言!
第1試合
JWPとして最後の浅草大会。オープニングマッチでは藤ヶ崎矢子がアクトレスガールズ・万喜なつみを相手にコーナーからの2連弾で危なげなくハントに成功。
第2試合
続いての第2試合では希月あおいとの異色シングル対決に臨んだライディーン鋼が丸め込みで3カウントを献上してしまう。
第3試合
タッグ2冠王者・コマンドボリショイ&Leonの相手は2度目のタッグ結成となる勝愛実&中野たむ。ダブルのスタナーなど連係攻撃を増やして攻め込んでいく勝&たむだが、カウンターのスピアーからマッド・スプラッシュでLeonの完勝に終わった。
試合後はKAZUKI&ライディーン鋼が4・2後楽園でのタッグ王座挑戦をアピール。
「ハッキリ言ってWANTED、今まで結果残せてませんけど…。OGとか出て行った選手やフリーじゃなく、今JWPで頑張ってる選手がこのリングの真ん中に立ってなきゃいけないんじゃないんですか!?」と話すKAZUKIに、Leonは「わかったよ!」と快諾。しかし待ったをかけたボリショイは「気持ちはよくわかってる。でもLeon、優しすぎるよ!どれだけのお客さんがそれを見たいと思ってるの?お客さんに伝わってんの?もっともっと自分の思いを広めなよ!」と、3日間で300人の署名を集めることを条件として課す。
ボリショイは「私は間違っても“あなたたちとやりたくない”って言ってるわけじゃない。やりたい気持ちは重々…だからこそ変わってほしい。余計なプライドは捨てて“ベルトに挑戦したい”っていう素直な気持ちだけで動いてみろよ」と通告し、休憩時間からさっそく会場内で署名を集め始めることになった。
インフォメーションコーナー
休憩時間のインフォメーションコーナーはボリショイと矢子が担当。矢子が「ビギニングのツートップの片割れの万喜なつみを倒したので、次は後楽園で安納サオリとやらせてください」とアピールすると、割って入った高瀬みゆきが「どこに目つけてんねん! アクトレスガールズは万喜なつみと安納サオリだけですか? ここにもメッチャ可愛い選手いるんですけど」とポーズを決めて対戦を要求。矢子は「アンタ、前すっぴん見たけど、全然顔ちがうよ」とケチをつけるが3・20板橋での対戦を受諾した。また、ボリショイは「矢子にハントしてほしい選手がいるの」と3・26両国大会での里村明衣子戦を告げると、「里村選手は絶対自分のこと可愛いと思ってる。だっていつも目パチっとして、記者会見とかあると必ず赤いドレス着てる。アメリカでホテル一緒だったんだけど、可愛いと思ってる」と理由を説明する。会場からの大きな「矢子!」コールを受けた矢子は「わかりました! 里村さんをハントします!」と引き受けた。
第4試合
セミファイナルはKAZUKIが同期の倉垣翼と久々のシングル対決。豪快なラリアットからファルコンアローにつないで倉垣の快勝に終わった。
第5試合
メインイベントは中森華子の持つJWP無差別級王座に元JWPであり、かつてこのベルトを保持していた米山香織が挑戦。赤い新コスチュームで登場した米山は序盤から気迫のファイトで試合を優位に進めるが、ここで負けられない中森はキックの乱打から鎮魂歌(レクイエム)ドライバーで3カウントを奪取した。
2度目の防衛に成功した中森は、「米山香織の思いが強いのは試合を通してすごい感じました。そういう選手から勝った中森華子はこれからもっともっと強くなるべきだし、でもJWPの無差別級のチャンピオンを名乗れるのも、もう1ヶ月切りました。過去にこのベルトを巻いてて強くて強くて…私がまだ勝ったことのない相手です。今日この会場にいます」と倉垣翼を4・2後楽園での対戦相手に指名。握手すると見せかけてカウンターのラリアットを叩き込んだ倉垣は、「やりましょう。ベルト巻くのはこの倉垣翼だ!」と言い放つ。中森は次回の板橋大会について「今いるJWPの選手全員とシングルします。全員倒します。強い中森華子を見せて、4月2日の後楽園大会の舞台に立ちたいと思います」と強く意気込みを語った。
<試合後コメント>
中森華子
――米山からの勝利について
「米山香織のベルトへの思いは痛いほど伝わってきたし、でもJWPを去った人間だし、私は私でやってきたっていうのが今日の結果だと思います」
――倉垣を指名した理由は?
「ベルトを巻いてきたチャンピオンクラスの人とやりたいってずっと思っていて…。倉垣さんもJWPを去った人間かもしれないけど、この1番のベルトを巻いてきた選手だし、そういう選手から私が勝つことで今のJWPを見せることができると思うので。まだ1度も勝ったことがないっていうのと、私がJWPに入団したのも倉垣翼の存在がけっこう大きかったので。最後に防衛する相手は倉垣翼しかいないと思って指名しました」
――JWPの最後の試合となるが
「チャンピオンになってまだ3ヶ月経ってないぐらいなんですけど、ホントは“このベルトと共に成長したい”とかそういう気持ちだったんですけど…今の状況がそうさせてるかわからないですけど、私こそが今のJWPを背負ってる。私が中心なので最後を締めたいと思います」
――3・20板橋でJWPの全員と闘うことについて。
「8月には新団体を立ち上げるし、今のメンバーでやっていくのは変わりないけど『JWP』の選手でやるのは今しかないし。今の選手だからやりたいっていうのがあって。今の中森華子だったら(全員を)倒せると思うし、倒してからこそ4月2日に強い中森華子を見せれると思うので。全員ぶっつぶしたいと思います」
米山香織
「JWPで引退撤回して退団して、もうJWPのベルトに関わることはないと思ってたんですけど…やっぱりJWPがなくなるって聞いて、ベルトがなくなるって聞いて、やっぱり世界で1番思い入れのあるベルトだし、もう1度巻きたいって思ったんですけど…。巻いたら語りたい夢や実現したい夢がたくさんあったんですけど、やっぱり勝ち続けないと欲しいものは手に入らないんだなって」
――気持ちのこもった試合だったが
「やっぱりもう期限が決まってるし、このベルトを巻いたら今日からもう防衛戦の相手を探したり会場を押さえたり、参戦する団体で防衛戦ができないか交渉していこうと思ってたし…。今日は気合いを入れて新しいコスチュームで“色はどうしようか?”と思った時に、所属じゃないけどチャンピオンになったらJWPの名前を背負って闘うわけだし、JWPのロゴの色にコスチュームだけはしてみようと思って」
――中森と闘ってみて
「中森華子じゃなくてJWPのベルトが欲しくて挑戦したんですけど、やっぱり私の欲しいベルトを守ってるチャンピオンは強かったです」
倉垣翼
――中森からの対戦要求について。
「やっぱりJWPが4月2日で最後で、あのベルトも最後になると思うので。JWPの最強のベルトに挑戦して、“華ちゃんが今JWPで1番なのかな?”っていう印象がまだあるので…。みんなのトップに立った感が自分は感じられないので、自分も無差別のベルトは2回巻いてきて退団してさらに強くなってるので。“最強はこういうもんだよ”っていうのを証明します」
――今日の中森vs米山戦を見て。
「お互いの思いがぶつかり合って“前の華ちゃんではないな”っていうのは感じたんですけど、まだ米山のほうが勢いよく感じたので」
――4月2日でJWPの名での活動が最後になることについて。
「正直寂しいですけど、中にいる選手が決めたことなので。最後のメインに立つことになったので、もう最高の試合をするだけです」