パンクラスのメインイベントで開催されるフェザー級王座戦は真の王者決定戦!

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 3月9日午後、都内新宿区のパンクラスにて、フェザー級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチの調印式があった。
 この試合は「PANCRASE 285」(3月12日、ディファ有明)のメインイベントとして組まれ、田村一聖(KRAZY BEE/第6代王者)にナザレノ・マレガリエ(Team Tavares/4位)が挑戦する。王者は黒のセーターで気負わないスタイル、挑戦者は春らしい空色のジャケットで出席し、廣瀬隆司コミッショナーの立ち会いのもと、出場誓約書にサインした。

 マレガリエは昨年6月よりパンクラスに参戦。いきなり高谷裕之を破り、さらに同年10月、ガイ・デルモにも勝利。わずか3戦目でタイトル挑戦のチャンスをつかんだ。マレガリエは、格闘技を始めた10年前からパンクラスを見ており、あのシルバーのベルトに憧れていたという。

 田村は2015年よりパンクラスに参戦。蓮實光、タクミを破り、昨年4月、フェザー級暫定キング・オブ・パンクラス タイトルマッチで牛久絢太郎に勝利し、暫定王者となった。その後、正王者だったアンディ・メインとの統一が組まれたが、お互いのケガにより流れ、メインがベルトを返上したことから第6代王者となった。

マレガリエ「アルゼンチンから、パンクラスのベルトを獲りに戻ってきました。アルゼンチンにベルトを持って帰ります」
田村「メインイベントなので、いい試合をして、フィニッシュして絶対に勝ちます」

――お互いの印象は?
マレガリエ「田村選手はすごく強いので、とても尊敬しています。しかし、自分も日本で2回勝っています。スタンドでもグラウンドでも優って、今までと同じ結果を残して勝ちます」
田村「自分の闘いに徹して、しっかり闘い抜くイメージがあります。タフでいい選手だと思います。絶対いい試合になると思いますけど、絶対に自分が勝ちます。マレガリエ選手の試合映像は何度も見ました。あとは自分の闘いをするだけです。自分も、自分の闘いに徹するつもりでやります」

——初防衛戦となるが。
田村「そういう意識は全くないですね。勝って獲ったベルトじゃないので、ベルトを獲りにいく、という気持ちで闘います」

——マレガリエ選手のパンクラスのベルトに対する印象は?
マレガリエ「このタイトルマッチは、今までのキャリアの中で最大の闘いです。今回、最高のモチベーションでトレーニングしてきました。MMAを始めた10年前から、パンクラスのベルトに憧れていたので、挑戦させていただけてすごく光栄です。パンクラス3戦目も勝って、ベルトをアルゼンチンに持って返りたいです」

——田村選手のフィニッシュのイメージは?
田村「スタンドでもグラウンドでも圧倒して、どちらでもチャンスがあればフィニッシュしたいです。KOでも1本でも」

——今、パンクラスのフェザー級には強い選手が集っている中での防衛戦です。
田村「そうですね。今、パンクラスにはいい選手がたくさんいて、良いイベントだと思います。その中のタイトルマッチで、メインイベント。いい試合にします」

——お2人にお聞きします。勝ったら、どんな王者になりたいですか?
マレガリエ「今、その質問に明確な返事はできません。なぜなら、とにかくこの試合に集中して、勝つことだけを考えているからです。この2ヵ月半、寝ても覚めてもこの試合のことばかり考え、練習してきました。ベルトを巻いたあとのことは、ベルトを巻いてから考えたいと思います」
田村 「『強い』ということ。それをこの試合で証明して、強い王者だと思われることが、理想像につながると思います」

 マレガリエは憧れを手にするため、田村は本物の強さを証明するために、この試合に挑む。果たして真の王者となるのはどちらか。

(写真・文/佐佐木 澪)

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