日向あずみ直伝のつり天井固めの使い手勝愛実がセクハラ事件に激怒!
滋賀県警長浜署の男性巡査長が、職場の懇親会でスカートをはいた女性署員にロメロ・スペシャル(吊り天井固め)を仕かけたという一件が、セクハラにあたるのではないかとして波紋を呼んでいる。女子プロレス界にも数人の使い手がいるが、その中の1人がJWP女子プロレスの勝愛実だ。
直系の先輩に当たる日向あずみに指導を受けており、29日に行なわれた両国KFCホール大会でも豊田真奈美&つくしの師弟タッグ相手に得意技のロメロ・スペシャルを繰り出している。勝は大会終了後に今回の事件について口を開いた。
――技を使うようになったきっかけは
「私はもともと日向あずみさん(JWPのOG)にすごく憧れを抱いていて、ファン時代に日向さんがロメロ・スペシャルを使っててすごくカッコイイなっていうのを思って…自分がJWPに入門してデビューして2~3年の時に(コマンド)ボリショイさんとのシングルで初めて出したんですよ。ずっと大切にしていきたいと思った技でした」
――今回の事件について
「こういった悪いことでプロレスが広まるのは本当にプロレスをしている身としては悲しいですし怒りを感じます。警察官とはいえ素人同士でやってほしくないなと思いますし、そもそも男性が女性にやるのはおかしいですよ。セクハラって言われてますけど、警官ですよね!? 考えられないですよ。プロレス技でケガをするのとは、また別の視点で取り上げられるじゃないですか。プロレスへの見方が変わってきちゃうと思うし、マイナスなメージでとらえられちゃうと思うんですよ。いいことって頑張っててもなかなか伝わりにくいっていうのがあって、悪いところばっかりピックアップされがちですけど、世間にプロレスのイメージがどんどん悪くなってしまうっていうのが今回のニュースでもすごく感じているので…選手のみんなは体張って頑張っているのに、悔しいなって思いますね」
――プロレスの魅力とは?
「体と体がぶつかり合う音ってなかなか聞く機会はないし、タックルでもエルボー1つでも気持ちと気持ちでぶつかる闘いがあります。プロレスって素晴らしいものだと思うし、人を感動させられるもの。ドラマもたくさんあるし、今回のような事件で偏見を持ってほしくないです。限られた人にしかできないと思ってるので、やっぱり生で見てほしいですね。プロレスを知らない人たちにも、たくさんの人に伝えていきたい。このマイナスなニュースを、私たちの闘いでもっとプラスに変えていけたらと思いますね」