【試合結果】4・2 JWP後楽園ホール大会 【JWP認定無差別級】中森華子vs倉垣翼 【JWP認定タッグ&デイリースポーツ認定女子タッグ】ボリショイ&LeonvsKAZUKI&鋼 【JWP認定ジュニア&POP選手権】矢子vs安納

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『JWP 25th anniversary』
日程:2017年4月2日
会場:後楽園ホール
開始:12:00
観衆:1180人・満員

▼JWP認定ジュニア&POP選手権試合 30分1本勝負
【王者】○藤ヶ崎矢子
7分50秒 変形リバースゴリースペシャル
【挑戦者】●安納サオリ(Beginning)
※第31代JWP認定ジュニアならびに第21代POP王者が2度めの防衛に成功

▼JWP25周年記念OG×現役ミックスドバウト エキシビションマッチ 7分間
福岡晶(OG)/日向あずみ(OG)/宮崎有妃(フリー)
0-0
春山香代子(OG)/阿部幸江(OG)/米山香織(フリー)

▼JWP25周年記念スペシャルバトルロイヤル  時間無制限
【退場順】:福岡晶(OG)→さくらえみ(我闘雲舞)→万喜なつみ(Beginning)→木村花(ACE)→真琴(REINA)→日向あずみ(OG)→青野敬子(ディアナ)→阿部幸江(OG)→希月あおい(フリー)→ジャガー横田(ディアナ)→堀田祐美子(フリー)→KAORU(Marvelous)→DASHチサコ(センダイガールズ)→春山香代子(OG)→宮崎有妃(フリー)→コマンド・ひーショイ
○米山香織(フリー)
23分1秒 エビ固め
●ビジュアルハンター矢子

▼The same blood battle スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
●勝愛実
14分42秒 テキーラサンライズ
○尾崎魔弓(OZアカデミー)

▼JWP認定タッグ&デイリースポーツ認定女子タッグ選手権 30分1本勝負
【王者組】○コマンド・ボリショイ/Leon
12分40秒 マリコスパイク→片エビ固め
【挑戦者組/WANTED’14】●KAZUKI/ライディーン鋼
※第49代JWP認定タッグならびに第22代デイリースポーツ認定女子タッグ王者組が2度めの防衛に成功

▼JWP認定無差別級選手権試合 30分1本勝負
【王者】○中森華子
17分4秒 ハヤブサ直伝ファルコンアローを切り返す後方回転エビ固め
【挑戦者】●倉垣翼(フリー)
※第30代無差別級王者が3度目の防衛に成功

最後のJWP無差別級王者は中森華子!歴代のOGが集結しJWP女子プロレスが25周年の歴史に幕

オープニング

 旗揚げから今までの軌跡が映像で流されると選手入場式へ。
選手を代表してコマンド・ボリショイが「皆さんこんにちは!本日はJWP25周年記念大会にお越し下さり本当にありがとうございます。こうして山あり谷ありのJWPが、無事25周年を迎えられたのもこうして集まってくださる皆さんのおかげだと本当に思っています。今JWP私達所属選手7人ですが、辞めていった選手も皆JWPが大好きです。今日はそのOGの皆さんもたくさん集まってくれています。その中でJWPの名に恥じない最高の闘いを全選手魂込めて闘っていきたいと思います。最後まで応援よろしくお願いします。開会の挨拶はJWP認定無差別級チャンピオンの中森華子にお願いしたいと思います」とマイクを渡す。

 中森は「こんにちはー!改めまして本日はご来場まことにありがとうございますJWP25年の歴史の最後の試合を勤めさせていただきます。かならず防衛して、私が最後のチャンピオンになりたいと思います。それではJWPの選手皆、行くよ。ご唱和ください、アイラブJWP!」と超満員の観客と最後の掛け声を行った。

第1試合

 JWPとしての藤ヶ崎矢子ビジュアルハント最後の相手はBeginningの安納サオリ。POP王座は新団体が引き継ぐが、JWP認定ジュニアはJWPプロモートが所有するため本大会を持って返上される。

 ショルダータックルのぶつかり合いを矢子が制して走り込むが、サオリはカウンターのサイドバスターで叩きつけフォールも2。サオリはコーナーに振って串刺し攻撃。再度コーナーに振って走り込むと、矢子がコーナーで足を滑らせその背中にサオリがエルボー連打。サオリはコーナーに振ると、矢子はコーナーに駆け上りダイビングヒップアタックで迎撃。そのままキャメルクラッチで捕らえサオリの顔面を擦りメイクを落としにかかる。サオリはロープを掴みブレイク。

 矢子はボディスラムから腹にフットスタンプ。フォールも2。矢子は鎌固めもサオリはロープへ。矢子はフェイスバスターから片逆エビ固め。これもサオリは必死にロープへ這いブレイク。
 矢子はサオリの顔面を蹴りつけロープを貫いて踏みつける。

 矢子はボディに膝を連打しロープへ飛ぶが、サオリは追走ボディスプラッシュからフィッシャーマンスープレックス。だが矢子がすぐに立ち上がりフィッシャーマンで投げ返すとコーナーに登る。だがサオリが正面からエルボー連打。顔面を叩きそのままロコモーションノーザンライトスープレックスホールド。返した矢子にポテリングも矢子はお互い切り替えしあい矢子が2で返す。再度矢子は丸め込むが2。
 矢子は投げようとするが、耐えたサオリが胴絞めフロントネックロック。矢子はそのままスープレックスで叩きつけてフォールも2。

 矢子は急角度の逆エビ固め。必死にロープへ這ったサオリを矢子はブリッジしての逆エビ固め。サオリはこれを耐えるが、矢子はコーナーに登りミサイルキック。さらにうつぶせのサオリにダイビングボディプレス。フォールも2。
 矢子は変形リバースゴリースペシャル。これでサオリがギブアップし矢子が防衛に成功した。

<試合後コメント>
藤ヶ崎矢子
「サオリは自分と技が若干似ている部分があって、自分と似たような技を持ってる選手と闘うって自分にとってもすごい勉強にもなったし、サオリも勉強になったんじゃないのかなとは思ってます。今まで闘ってきた後輩の中で1番楽しかったです!」

――JWPジュニアの最後の防衛戦となったが。
「2度しか防衛できなくて悔しい気持ちもすごくあるんですけども…自分の新たな旅立ちだと思って。POPをずっと守り続けたいと思ってます。最後に自分の名が残るってすごく光栄なことですし、自慢できるようなことをやり遂げたなとは思ってます。ビジュアルハンターも、もちろん続けます!」

安納サオリ
「ホントに一言に尽きますけど悔しいですね。矢子選手に負けたっていうのはもちろんなんですけれども、自分自身がギブアップっていう形を選んでしまったっていうことがホントに悔しくて…。まだまだだなってホントに思ったし、皆さんの応援もたくさんあって、メンバーとか家族とかいっぱいある中での今日だったんですけれども、その期待に応えられなかった自分にこれからもっと喝(かつ)を入れて…。次こそ絶対に獲ります!」

――王者・矢子について
「そうですね、やっぱり…重たいですね。体重とかじゃないんですよ。ベルトを持っているというプレッシャー、責任感…背負ってるものは絶対あると思うので。私はタイトルマッチというものは初めてだったんですけど、指名して頂いて嬉しいなって気持ちもありつつ似てる技とかも多かったんですけれども…(悔しがって)“もう~っ!!…”って感じですよ!」

第2試合

 一日限定で福岡晶、日向あずみ、春山香代子、阿部幸江のOG4人が復帰。
 先発は米山と日向。バックの取り合いから日向が足をすくって倒しグラウンドへ。米山がフォールも日向はブリッジし抜けるとストンピングから米山を起こす。だが米山はアームホイップで投げ飛ばし走り込むが、日向は足を伸ばしてガード。米山は直前で踏みとどまり両者タッチ。

 阿部が走り込むが、宮崎がプッシュアップ。だが着地した阿部がサミングから丸め込むが。切り替えした宮崎が恥ずかし固めを狙うも回転し抜けた阿部がドロップキックから飛びつきヒッププレス。これを春山が切り替えしてフォールも1で抜けた阿部。両者タッチ。

 手4つから春山が捻っていくも、カットした福岡がエルボー。エルボー合戦から春山がラリアットも、避けた福岡がガットショットからぐるぐるエルボー。さらにダイヤル固めでフォールも米山がカット。
 福岡は目を回し敵軍コーナーへ。春山はバックをとり投げようとするが、カットした福岡に春山はソバットからフェースクラッシャー。さらにギロチンドロップを投下しフォールも宮崎と日向がカット。
 春山はダイヤル固めも日向がカット。春山をコーナーに振りトレイン攻撃から福岡は宮崎にカット。

 宮崎は春山にはずかし固めを狙うが「やっぱり無理だ」と投げ捨てる。米山も投げ捨て、阿部が出て来るが「おめーもババアだから無理だよ」とビンタ。宮崎は春山にリップロック。日向が米山にロメロスペシャル、福岡が阿部に卍固め。これを離すと宮崎がロープに飛ぶが、春山は追走ラリアットを叩き込んでフォールも2。春山は米山にタッチ。

 米山はジャーマンスープレックホールドも福岡がカット。
 米山と春山は福岡に合体フェースバスターから、宮崎にも合体攻撃を狙うが、宮崎がコーナーに登った米山の正面に登るも米山は突き飛ばす。宮崎はデッドリードライブで米山を叩きつけると、日向がバックブリーカーから福岡がムーンサルトを投下。宮崎がムーンサルトを投下しフォールもここで時間切れ。

<試合後コメント>
春山香代子&阿部幸江&米山香織
――久々のリングでしたがいかがでしたか?
阿部「もう楽しかったですけどやっぱり、ちょっと大変でした(苦笑)」
春山「そうですね、やっぱりリングに上がるからには万全にしようと思ったんですけど、やっぱり現役には敵わないですね」
米山「コーナーからギロチンとかー!すごくないですかー!」
春山「したかったの」
阿部「春山さん大丈夫ですか?」
春山「明日はわからないけど今のところ大丈夫。皆さんに見せれて良かったです」
米山「なんか、現役なのにOGの方に結構すごいことされちゃうと、怖いなーって思ってたんですけど、ダブルアームダーンとかムーンサルトドーンとかなんか、すごいですね。ほんとドリームマッチですね。自分福岡さんとは練習生の時に一週間ぐらい道場で挨拶したかどうかだったので、リングの上で初めて当たれたので嬉しかったです」

――福岡さんの技はいかがでした?
米山「いやー、強くて!かっこいいですね。入場テーマ曲のアゥアゥアォーンとかキターってファンみたいになってました」
阿部「もう福岡さんすごかったですね。鍛え上げられてて」

――またやりたいですか?
阿部「もうほんとに無理です!はい、今日で終わりにしたい」
春山「自分もほんとにしんどかったですね。現役が頑張るんで。今現役の人たちをもっと見てもらいたいので、私もファンの人たちとともに応援したいと思います」

――今日でJWP解散ですが
春山「やっぱり自分が18年育った場所なので、悲しいんですけど悲しんでばかりじゃダメなので、前向きにやっぱりドンドン若手もベテランの選手も前を向いて突き進んでいけば絶対いい道は開かれると思うので応援したいと思います」
阿部「もう皆現役選手は今いる7人は前しか見ていないので、それを私達がサポートできることはしていくだけです」
春山&阿部&米山「アイラブJWP!

福岡晶&日向あずみ&宮崎有妃
福岡「とりあえず無事に終わってホッとしてます。皆怪我なく」
日向「同じ気持ちです。怪我なく楽しんでできたのでホッとしてます」
宮崎「私はリングで入場待ってたので、一人で感動して泣いてたんですけど、ほんとに日向と福岡さんと組めてほんと嬉しいです。ありがとうございました」

――試合はどうでした?
日向「もう緊張したんですけど、まあ、対角線には春山米山阿部ちゃんがいて、私のところには福岡さんと宮崎がいたんで、そういう点ではすごく安心してできたんで皆で楽しくできてほんとに一生の思い出できてよかったと思います」

――皆さんの期待は高かったと思うんですが
福岡「そうなんですかね~?わかんないですけどリングに上った時はさっきあずみも言ったように、仲間がいるんでもう自分も大船に乗ってやれたっていうのがあったので、すごい私心のなかでも皆がいるっていう仲間意識と、仲間がいるってすごいのびのびできる範囲でできたと思うのですごい助かりました」

――また上がってみたいですか?
福岡「いやでも、それはない、ないっていうか、今日のこのリングに上がったっていうのは私にとって非日常な世界に入り込んだ感じなので、これがまたもう一度そういうふうにするとかそういう気持ちはないですけど、今日のこの気持ちは今は忘れたくないっていう興奮感があります」

――今日でJWPが最後になりましたが
宮崎「そうですね、自分が最初デビューした所がなくなるのはまあとてもさみしいですけど、また新しくPURE-Jという団体皆頑張っていって欲しいなと思います。応援してます」
日向「やっぱり自分も旗揚げ当初からこの団体にずっとお世話になってて、最後っていうのは寂しいんですけど、また新しい気持ちで選手の皆が頑張っていくと思うので、そういう明るさもボリショイ初め他の選手から感じ取れたので、これからは応援していきたいです」
福岡「JWPというのは私の青春そのものなので、それがなくなるというのは寂しいというのはあるんですけど、今の子達がまた新しい歴史を作っていってくれると思うんで、多少なりとお手伝いしていければいいなと思います」

第3試合

 第2試合の6選手がリングに残りそのままバトルロイヤルへ。
 7人目として入場したのはさくらえみ。
 福岡がウラカンラナを宮崎に叩き込み、後頭部に日向がランニングニー。福岡がコーナーに登るも、さくらえみが突き飛ばし福岡が落下。これで福岡は失格。

 さくらを両側から絞め上げJWP勢がポーズを決める。四方へポーズを決めていると、8人目として希月あおいが入場。
あおい「JWPさん25周年おめでとうございまーーーす!えみさん一緒に歌いましょう!それではおねがいします」とさくらとあおいが『ガンバレ!』を歌い始める。
 歌っていると青野が入場し、さくらを背後から襲撃すると首投げからサッカーボールキック連発。それでも歌い続けるさくらは場外に逃げる。あおいが動揺する中青野から逃げてあおいも場外へ。

 真琴が入場すると、青野がトーキックから首投げで倒すと、宮崎が恥ずかし固めを狙うが抜け出た真琴がトーキックからコーナーに叩きつけ三田英津子にアピールしながらブレイジングチョップ連発。
 ここで木村花が入場。

 宮崎が早速花にはずかし固めを狙うが、抜け出た花がトーキックからロープに振ってドロップキックで倒す。
 花と日向が宮崎にストンピングを叩き込んでいると万喜なつみが入場。

 宮崎がなつみに早速恥ずかし固めを狙うと無事成功。あおいも後ろでポーズを決める。ここでDASHチサコが入場。

 チサコはあおいに殴りかかりエルボー合戦。あおいをロープに貼り付けて背中にドロップキック。チサコは首投げからフェイスロックも、数珠つなぎフェイスロックへ。
 KAORUが机の破片を持って入場すると、次々選手の頭を殴りつけ、なつみの顔面に机の角を下にして落下させるとなつみは急いで転がって逃げる。
 KAORUは花をロープにくくり顔面を踏みつけるが春山がこれをカット。

 堀田祐美子が入場すると全員で蹴りかかり、堀田と青野が宮崎をロープに振ってダブルのミドルキック。なつみが宮崎にダイビングクロスボディからフォールも2。
 ジャガー横田が入場すると堀田がロープをあけて連携を強調。

 全員ジャガーから逃げる中、さくらがジャガーの顔面を張りロープに振ろうとするが、耐えたジャガーにトーキックから走り込むもジャガーはカニばさみで倒し、そこへ入ってきたコマンド・ひーショイが619。
 さくらがひーショイにロメロスペシャルも、そこを米山が間に入ってさくらをフォールしさくらを失格させる。

 最後に矢子が入場すると「おい、自分のことカワイイと思ってるやつ全員並べ!」というと全員が矢子の前に並ぶ。
矢子「やっぱり自分のこと可愛いと思ってるやつ全員ロープから落ちろ!」というも、これには引っかからず全員で矢子にストンピング。
 なつみが矢子をロープに振るが、矢子はロープを掴んで耐え走り込んで来たなつみをショルダースルーで場外に出し、花、真琴と落としていく。
 日向がローキックも、矢子がロープに振って「自分のこと可愛いと思ってるやつ行け!」と日向にトレイン攻撃をさせると、最後に串刺しバックエルボーからバックを取るも、日向がバックを取り直し、そこへ輝優優がリングに入り次々エルボー。日向あずみをエルボーでフォールし日向は失格。

 米山に青野が延髄斬りから春山にハイキックも、避けた春山がソバットから米山がロールスローで丸め込み全員でフォール。青野は失格。

 コーナーに居るジャガーが次々走り込んできた選手にかかと落としから、阿部に走り込むとコブラツイスト。これを春山がミドルキックでカットし、春山と米山でダブルのショルダータックルから阿部がウラカンラナ。だがジャガーが切り返し全員でフォール。阿部は失格。

 あおいはジャガーにストンピングから「ババア!」とコール。これにジャガーがブチ切れエルボー。ロープに飛ぶがあおいは追走エルボーからフィッシャーマンスープレックスホールドも2。
 堀田とジャガーがあおいの首にチェーンを巻き、そのままダブルのブレーンバスター。
 ジャガーがダイビング浴びせ蹴りを叩き込んで堀田とともにフォール。あおいは失格。

 堀田&ジャガー&KAORU&チサコのヒール軍がトレイン攻撃からKAORUが次々机の破片で殴りつけていく。
 リングにイスをセットしそこに横一列に座らせると、ジャガーと堀田がチェーンを両側から持ちチェーンでラリアット。ジャガーがコーナーに登り堀田が宮崎を振ろうとするが、逆に堀田が振られジャガーに追突。この勢いでジャガーは落下し失格。堀田はコーナーに座ると、今度はKAORUが走らされ机の破片を堀田に誤爆させる。この勢いで堀田も落下し失格。

 チサコが走らされるとKAORUの机が誤爆。だがKAORUは全員の頭を殴ると、チサコとともに米山にダブルのビッグブーツから走り込むが、米山が避けてチサコがKAORUに前方回転エビ固め。これでKAORUは失格。

 チサコと宮崎がエルボー合戦からチサコがウラカンラナも2。チサコはコーナーに登ると春山が裏拳で叩き落とし失格させる。
 宮崎に四方からエルボーを叩き込むと春山がボディスラムでセットしダイビングギロチンドロップ。フォールも宮崎が切り返し春山が失格。米山とひーショイと矢子がひっくり返し宮崎も失格。

 矢子と米山が連携しようとするが、ひーショイがクロスボディ。これをキャッチし場外に投げようとするが、場外からひーショイを選手たちが押さえリングに戻す。ひーショイはコーナーに登るが、これを米山が突き飛ばし失格。

 矢子を米山が丸め込むが2。米山のラリアットを避けた矢子が丸め込もうとするが米山が切り返し3カウント。
 バトルロイヤルを制したのは米山香織となった。

<試合後コメント>
米山香織
――おめでとうございます
「ありがとうございます!」

――記念すべき大会で優勝しました
「JWPっていうのは私の生まれ育った実家のようなものなので、その25周年記念大会、最後の大会こうやってバトルロイヤルで優勝することが出来てものすごく嬉しいです。色々迷惑をかけたりあったんですけど、もう今はJWPに感謝の気持ちしかありません。ありがとうございました」

――寂しい気持ちは
「もちろんあるんですけど、まあ、終わりは始まりっていうので、皆新たなスタートをきるので頑張って欲しいと思います」

第4試合

 開幕尾崎が殴りかかりポリスとともに場外乱闘から凶器攻撃。しばらく勝が凶器で痛めつけられる展開が続くが、勝がやっと串刺しラリアットからバックブリーカーで叩きつけて逆エビ固めで捕らえる。ロープを掴んだ尾崎の背中にランニングニーからフォールも2。
 勝はバックを取るが、エルボーで逃れた尾崎を再度担ぐも尾崎はヘッドロックで潰す。勝は強引にバックドロップで叩きつけフォールも2。

 勝に尾崎はバックエルボー。エルボーの打ち合いから勝がエルボー連打。尾崎が走り込むも、勝はソバットからバックブリーカーでコーナー下にセットしリバーススプラッシュ。これを尾崎が剣山で迎撃し、ポリスが場外に引きずり出しイス攻撃。

 リングに戻り、尾崎がラウンディングボディプレスからフォールも2。尾崎はバックを取るも、逃れた勝がエルボーと裏拳を避けて走り込むが、尾崎は腕を掴んで倒しアームバー。勝はロープへ足を伸ばしブレイク。

 尾崎が勝をコーナーに振るとポリスがチェーンナックル。尾崎の裏拳と交互に叩き込んでフォールも2。
 勝はバックフリップで叩きつけてロープに飛ぶと尾崎の顔面にケンカキック2連発から低空度ドロップキック。
 勝はスライディングラリアットを叩き込んでフォールも2。
 尾崎はラリアットも勝が雁之助クラッチで切り返しヒールホールド。これはポリスがカット。
 ポリスは勝の髪を掴んで振り回すと、ロープに振るが勝がラリアットを避ける。だが改めてポリスはラリアットを叩き込んで倒すと、尾崎が裏拳からフォールもセコンドから飛び出したラビット美兎がカット。

 ポリスが美兎にチェーン攻撃からコーナーに押し込むと、尾崎が勝に走り込むが勝は裏拳で迎撃しフォールも2。
 ポリスが椅子を持って走り込むも、これが尾崎に誤爆し勝はビンタで迎撃。尾崎に走り込んでラリアットからフォールも2。尾崎は走り込んできた勝に裏拳からフォールも2。
 尾崎はテキーラ・サンライズで叩きつけこれで3カウント。

<試合後コメント>
尾崎魔弓
「Jの中ではさ、いいんじゃないまだ、全然。なんかすごい昔に、何年前だろう?どっかの他団体で組んだことあるけど、なんかあん時ド新人だったけど、負けん気の強さはいいんじゃない?やっぱりJWPでは珍しいタイプだと思うよ。感情を表に出せるっていうのはね。Jの選手って感情を表に出さない子多いから、それと比べると勝は感情露わに負けん気強いの表に出すから、面白いなと思った。ムカつくけどね」

――尾崎さん自体は
「今日いいと思うんだよね、個人的にはね。もうちょっといじめたかったなあいつ。いじめがいある。まあJの選手の中ではこれから良くなるんじゃないの?あのまま行けばね。途中で落ち着いたらダメだと思うけど」

――今日でJWPが最後となります
「うん、ぶっちゃけ本音で言えばそんななんだろう?辞めてから長いし、その間ボリショイが頑張ってJWPをやってたから、なんか寂しいとかそういうのはないなと思ったけど、なんかこの雰囲気見たらなんかちょっと寂しいなって気持ちはすこしあるかな。だけどJWPの旗揚げメンバーだからって言ってJWPの先輩気取る気もないし、今までやってきたのはボリショイと他の選手だから、まあそれはすごく、ボリショイは憎いけど尊敬する値にある。やっぱり自分も団体をやってると苦労わかるから、それをね?元あったJWPを潰しちゃいけないって気持ちはものすごくプレッシャーはあったと思う。だからほんとにお疲れ様。だけどなくなるわけじゃないから、名前が変わるだけだからさ、別になんにもね?自分たちがあれっていう気持ちは絶対持たなくていい。胸を張って今までJWP頑張ってきたんだから、胸を張って新しい名前に変えて頑張ればいいよ」

勝愛実&ラビット美兎
勝「あー!悔しいです、ホントに!」

――尾崎選手との初対戦を終えて如何でしたか
勝「ホントなんかムカつくんですけど、まあ、JWPの旗揚げメンバーとしていらっしゃって、そんな方と対戦できたのはすごく光栄だとは思うんですけども、なんか好き勝手にすごくJWPのリングで向こうの攻撃をさせてしまったというのはすごい悔しいですし、なんか自分の中で煮え切らない部分はあります。セコンドもすっごいイライラするし、なんなんですかかね、言葉に出来ないくらい、思い返したらウワーーッってなってしまうくらい、ホントに……悔しいですね。JWP女子プロレス最後の興行で。絶対勝てたと思います。悔しいです」

――相手の攻撃に対してラビット美兎さんがカットに入るという場面がありましたが
美兎「はい!愛美に「私のセコンドに付いて欲しい」って頼まれてて、「じゃあボリショイさんに聞いてOK貰ったら付かせてもらうよ」って言って、今日セコンドに付くことが出来て、相変わらず尾崎はやりたい放題やってる人だなと思って、久しぶりに現役時代の気持ちが蘇りましたね」
勝「びっくりしたー。まさかカットに来ると思わなくて(笑)」
美兎「なんかいてもたってもいられなくなっちゃって(笑)」
勝「ありがとう!……でもホント悔しいですね、なんなんだアイツ」
美兎「倍に返すしか無いね」
勝「そうだね」

――しかし、尾崎選手は先程勝選手に「JWPの中では感情がハッキリしている」とかなり評価をされていました。
勝「リング上は自分の気持ちを表す場所だって思ってます。リング上で何も出せない人は、自分の気持ちを出せないのと一緒なんで。私はもうリングに上がるときは、感情の赴くままに戦っているので、そこをどうこう言われても嬉しいって気持ちも全くないし、また向こうが自分の対角線に立つのであれば、そのときはフォールしてやります」

第5試合

 JWP認定タッグはこの日をもってJWPプロモートに返上され、今後新団体にはデイリースポーツ認定タッグのみが存在する形になる。

 鋼がラリアットで急襲し試合開始。KAZUKIとのダブル攻撃を狙うが、ボリショイが避けてLeonが二人まとめてスピアーで場外に叩き出す。そこへボリショイが振り返り式クロスボディを発射し、Leonもコーナーから場外ダイビングボディプレス。

 リングに戻ると、ボリショイが串刺し攻撃からLeonをカニばさみで発射し串刺しスピアー。
 KAZUKIが走り込んできたボリショイにバックブリーカーからセコンドロープに寝かせ、一番下にLeonを寝かせると二人まとめて断崖式ダブルニードロップ。KAZUKIは鋼にタッチ。

 鋼は串刺しボディスプラッシュをボリショイに叩き込み、ショルダータックルで倒すもすぐにボリショイは起き上がる。
 鋼はコーナーに振って走り込むが、ボリショイは腕を巻き込みぶら下がり腕ひしぎ。だが鋼は力づくで持ち上げて担ぐも、ボリショイは卍固めへ。LeonもKAZUKIに卍固め。これを離すと鋼にダブル攻撃を狙うが、鋼はダブルラリアットでなぎ倒しボリショイをリフトアップ。ボリショイは暴れて着地するとバックを取り、股をくぐって正面に出ると掌底アッパー。フォールも2。ボリショイはLeonにタッチ。

 Leonは串刺しスピアーから鋼を飛び越えて、ライアットも避けると駆け上がり式ブルドッキングヘッドロック。さらにミサイルキックを叩き込んでフォールも2。

 エルボー合戦から鋼がロープに飛ぶも、ボリショイがエプロンから蹴りつける。ダブル攻撃を狙うが鋼は二人まとめてバックドロップで叩きつけると、Leonをラリアットでなぎ倒しフォールも2。
 鋼はカナディアンバックブリーカーからフェイスバスター。フォールもボリショイがカット。

 鋼はレインメーカーも避けたLeonが後ろ回し蹴り。これをキャッチした鋼がバックドロップで叩きつけ、さらにボディスプラッシュでふっ飛ばし串刺しラリアットからショートレンジラリアット連発。鋼はKAZUKIにタッチ。

 KAZUKIは串刺しダブルニーからカッター。ランニングダブルニーを発射も避けたLeonと丸め込み合戦。Leonが低空ドロップキックを顔面に叩き込みコーナーに登るが、正面に登ったKAUZKIを飛び越え尻にエルボーから投げようとする。これは鋼がカットしLeonを肩車するが、Leonは着地し鋼にジャーマン。ボリショイがKAUZKIに雪崩式アームホイップからLeonがマッドスプラッシュ。フォールも2。Leonはボリショイにタッチ。

 ボリショイはボディに膝を叩き込んでランニングラリアットも、避けたKAZUKIがコードブレイカー。だがボリショイは掌底からロープに飛ぶもKAUZKIは追走ニー。ボリショイも追走掌底から鋼をカニバサミでKAZUKIに叩きつける。
 ボリショイは走り込むが、鋼がパワースラムで叩きつけてKAZUKIがランニングダブルニー。フォールも2。

 ボリショイにトレイン攻撃から鋼がバックブリーカーで捕らえその顔面にKAZUKIがランニングニー。KAZUKIはリバーススプラッシュ式ダブルニーから鋼がダイビングボディプレス。そこへKAZUKIがランニングニーを叩き込んでフォールも2。
 KAZUKIのバックを取ったボリショイはLeonがスピアーも、これはKAUZKIが避けてボリショイに誤爆。KAZUKIはデス・バイ・ロデリックからフォールも2。
 ボリショイは左右のビンタからロープに飛ぶが、鋼が追走ラリアット。Leonが鋼にスピアー。KAZUKIにLeonがボリショイを振り回して延髄斬りからボリショイが619。さらにボリショイ式脇固めも鋼がカット。

 鋼は担ぐもボリショイは着地。ラリアットでKAZUKIに返させるとフォールも2。

 ボリショイとLeonはそれぞれハイキックを叩き込んで、鋼にダブルのブレーンバスター。KAZUKIにボリショイがランニング掌底アッパーからフォールも2。
 ボリショイはスタンディングシャイニングウィザードでフォールも鋼がカット。
 ボリショイはマリコスパイクでフォールし3カウント。
 
 最後に、トロフィーを持とうとしたLeonが落としてトロフィーを破壊しリングを後にした。

<試合後コメント>
Leon
――防衛戦を終えて如何ですか
「ホントもうこの試合がJWPとして最後の大会で、JWPのタッグ王者として何が何でも守らなきゃいけないと思ってて、WANTEDもいつも以上の気迫で覚悟を感じたんですけど、自分達の、ボリショイさんとのチームが最強だと思うし、これからの新しい団体でも、PURE-Jでやっていくためにも、負けられなかったので、防衛できて良かったです」

――JWPとしては最後の試合になりましたが、お気持ちは如何ですか
「そうですね……今までの王者の思いが沢山詰まったベルトなんで、最後に自分たちのナを刻むことが出来て感慨深いです」

――デイリーのベルトは引き続き防衛という形になりますか
「そうです。デイリーはそのまま残るので、またボリショイさんともっともっとチームワークを駆使して最強のタッグチームになります」

KAZUKI&ライディーン鋼
――タッグのベルト挑戦を終えて如何でしたか
KAZUKI「残念としか言いようがないし、やっぱり最後に第50代という切りの良いチャンピオンになって私達が締めたかったんですけど、自分の力不足でした」
鋼「私はこれに署名までして挑戦させていただいて、ベルトが獲れなくて……もうJWP最後で、なんかもう……悔しい……ってことです」

――KAZUKI選手はこのベルトにもいろいろと思い入れがあるかと思うのですが
KAZUKI「阿部(幸江)さんも……私も阿部さんもよそから入ってきた選手で、でもその二人が組んで、初めてJWPの名前がついたベルトを獲ったのがタッグのベルトだったので、当時強敵だった輝優優&植松寿絵を破って獲ったベルトだったので、思い入れがあって、阿部さんが引退した後もこうして鋼を引っ張って私が頑張って獲りたかったんですけど、叶わなかったですね」

――PURE-JでもこのWANTEDとしてタッグを組んでいくのですか
KAZUKI「PURE-Jでも(タッグベルトが)新設されるのであれば、挑戦したいと思います。もちろん、WANTEDはそれ以外のメンバーも募集しておりますので、お待ちしております!鋼だけじゃないからね。あんたうかうかしてられないからね。私のパートナーは」
鋼「えー!クビになるんですか?!」
KAZUKI「クビとかじゃなく、もし他にWANTEDでやりたいって人が出てきたらね、そこは吟味したいと思います」
二人「ありがとうございました!ウ~!WANTED!!」

第6試合

 B.B.クィーンズのボーカルとして知られる坪倉唯子さんが来場し国歌斉唱。

 倉垣がロープに押し込むがクリーンブレイク。華子はローキック連打からロープに振るが倉垣はバックエルボーで倒しエルボードロップ。華子は避けてサッカーボールキック連発。
 華子はロープに倉垣をくくるとエプロンにおりてミドルキック連打。さらに背中にランニングミドルを叩き込む。

 華子はコーナーで顔面を踏み潰すと逆コーナに振ろうとするが、振り返した倉垣がショートレンジラリアットから串刺しラリアット。
 カナディアンバックブリーカーから投げ捨てストンピング。ロープ際で腹の上に乗っていく。

 倉垣は担ごうとするが、着地した華子がバックを取る。だが倉垣はぶっこ抜いて正面に投げ捨てると走り込むが、華子はロープをたゆませ場外に落下させるとエプロンを走り込んでのサッカーボールキック。そのまま場外乱闘へ。倉垣が客席に叩き込みイス攻撃。

 リングに戻ると、華子がビッグブーツ連発からケンカキック。フォールも2。
 華子は投げようとするが逆に倉垣がブレーンバスター。だがすかさず華子はシャイニングウィザードからフォールも2。
 華子はプルマブランカ。これを離すとダイビングシャイニングウイザードからフォールも2。

 華子はサッカーボールキックを腕に連発し、投げようとするが倉垣はラリアットで叩き伏せサッカーボールキック。
 倉垣はミドルキックを避けるも華子はソバットから走り込むが倉垣もソバット。ビッグブーツの打ち合いから、コーナーに登った華子に倉垣が雪崩式バックドロップ。倉垣はムーンサルトを投下しフォールも2。

 倉垣はラリアットで倒すが「まだだ起きろ」と立つまで待つ。倉垣は再度ラリアットで倒すがフォールせず。再々度ラリアットからフォールも2。
 倉垣はコーナーに登るが、華子が正面からエルボー。正面に登るがショートレンジラリアットで叩き落とすも、華子は雄叫びを上げ正面に登ると雪崩式フィッシャーマンバスター。
 華子はコーナーに登りダイビングギロチンドロップを投下しフォールも2。華子は鎮魂歌ドライバーからフォールも2。
 再度鎮魂歌ドライバーを狙うが、耐えた倉垣がラリアットを巻き込んでバックドロップ。両者ダウン。

 膝立ちで華子がエルボー連打。倉垣はベイダーハンマーからショートレンジラリアットで倒しフォールも2。
 コーナーに登った倉垣の正面に華子が登り、雪崩式ブレーンバスターを狙うが倉垣が強引に正面に投げ捨てルナ・ウイング。これを華子が避けて自爆。

 華子が走り込むも倉垣はラリアットでなぎ倒しメタル・ウィング。これでフォールも2。
 倉垣は投げようとするが華子は首固め。返した倉垣はショートレンジラリアットも華子はそのまま丸め込むが2。返されると再度丸め込むが2。華子はバズソーキックも両者ダウン。
 倉垣のラリアットを避けた華子がヘッドバッドからハイキック。ロープに飛ぶが倉垣が追走ラリアットからラリアットを叩き込んでフォールも2。

 華子はラリアットをガードしスタンディングシャイニングウィザード。更にハイキック3連発から鎮魂歌ドライバー。フォールも2。
 華子はハイキックからロープに飛ぶが、倉垣がラリアットでなぎ倒しフォールも2。倉垣はハヤブサ直伝ファルコンアローからフォールも華子が切り替えして3カウント。

エンディング

 ヤマモこと山本雅俊リングアナが「25年間JWPをご愛顧いただきまことにありがとうございました」とリングに上がり、JWPの選手を呼び込む。

 コマンド・ボリショイ、日向あずみ、輝優優、カルロス天野、宮崎有妃、倉垣翼、春山香代子、アキュート冴、渡辺えりか、池田麻奈美、米山香織、木村響子、青野敬子、ムーン瑞月、瑛凛、阿部幸江、ラビット美兎、中島安里紗、テッシー・スゴー、矢樹広弓、さぶろう、能智房代、斎藤澄子、福岡晶、キューティー鈴木、尾崎魔弓、プラム麻里子、ダイナマイト関西、藤ヶ崎矢子、ライディーン鋼、勝愛実、KAZUKI、Leon、中森華子

 が登場し、ヤマモが「あなたの心にJWP」と語りボリショイへバトンタッチ。
 JWPを代表してボリショイが「皆さん本当に25年間JWPを応援してくださってありがとうございました。そして集まってくれたOGの皆さんありがとうございます。私たちはこれからも続いていきます。プロレスもまだまだ続けていきます。これからも熱い応援よろしくお願いします。ほんとに本当にありがとうございました」

 記念撮影の後、JWP所属選手は車座になり、リング中央のロゴに向かって礼。返上するベルトをリングに起き、最後にボリショイがJWPジャージを置いて深々と一例。
 全選手がリングを後にし、JWPは25周年の歴史に幕を下ろした。

<試合後コメント>
中森華子
――最後の防衛戦を振り返って
「最後のチャンピオンになるためにホントに勝たなければならない試合だったので…なんとか勝つことができて、お客さんの声もすごい聞こえたし、それがなければ勝てなかったと思うし。JWPの最後のチャンピオンになって、JWPではやり切りました」

――プレッシャーもあったと思うが
「“ない”と言ったらウソになるけど、でもそういうのは考えないように。強い気持ちでタイトルマッチに挑みました」

――改めて倉垣について
「やっぱり最強の選手だと思うし、試合中も何度もくじけそうになってしまったけど、…でも、そういう強い選手に、倉垣翼に私は勝ったから。8月からPURE-Jも始まるし、この勝ちをムダにしないようこれからもっと前を向いて、上を目指して、やっていくしかないと思ってます」

――最後の無差別王者として名を残したが
「そのつもりで今日は闘ったんですけれども、JWPの歴史は今日で終わって最後に名を残したけれども、新しい団体でもっともっと新しく築いていかないと意味がないと思っているので。これからの中森華子に期待してもらいたいと思ってます」

――中森華子にとってJWPはどういうものだった?
「やっぱりかけがえのないものだし、大切なものです。でも、それをなくさずに守って、また新しくしていくのが今のメンバーだと思うので。PURE-Jをこの世で1番の団体にしたいと思ってます」

倉垣翼
「クソ~ッ!! あそこでファルコン(アロー)で“勝った!最後のベルト、オラが!”ってカッコよくいこうと思ったのになんだよ! 悔しいけど25周年の最後の相手に選ばれて“嬉しい”だとちょっと軽い…本当に光栄でした。JWPがホントに好きだったので今でも卒業生として誇りを持って闘い続けるのは、JWPっていう名前がなくなっても変わらず“自分はJWPっていう団体にいたんだぞ!”っていうのをいろんな人にアピールしていきたいと思います。なんか今日は悔しいけど! 最後はファルコンアローでって思ったけど…もうお客さんとかハヤブサさんとかも、みんなの力が華ちゃんを手助けしたんじゃないかなって思うような感じでした。悔しかったです!」

コマンド・ボリショイ
――この興行を終えられて、今のお気持ちをお聞かせ下さい
「まだ夢みたいな、信じられない気持ちです。自分はずっとJWPが続くものだと思って、まだ実感はないです。ただ出来ることをやってきた結果が今日なので。ホントにこうやってOGがたくさん集まってくれて、25周年っていう感慨深い思いはあるんですけど、夢を見ているみたいです……」

――沢山のお客さんが集まりましたが、ファンの方に対しては
「悔しいです。自分はずっとJWPを続けたかったし、そのために生きることをやってきたけども、やっぱり、新しいもっと大きな夢を見るためには旅立たなきゃいけないこともあるのかなと。色々決断していかなきゃいけないこともある中で、25周年で一区切りという結果を選んだことを今日集まってくれたお客さんもみんなが後悔しないように今日の旅立ちを誇れるようにまたこれから頑張っていきます」

――今まで25年間続けてこられた一番の原動力はなんでしたか
「25年続けようと思ってやってきたわけじゃないので、その日その日を、一興行一興行を一生懸命やっていたらたまたま25年経っていたというのが正直なところで、いつでも応援してくれてるファンの方たちに、JWPの試合を見せたい、今頑張っている選手の戦いを見せたいという思いだけです」

――最後にベルトとともにJWPのジャージをリングの上に置いたときのお気持ちは
「悔しいけど、やっぱりそこで自分はしっかり決別しないと前に進めないと。もう私は前に進みますという意思表示。そしてこれまでの感謝を……。このJWPは終わっても、これまでずっとやってきたスピリッツは消えることはないので、JWPを継承していく新団体としてこれからは頑張っていきます」

――25年で一番の思い出はなんでしたか
「一番の思い出は、やっぱり旗揚げ戦ですね。24年前の日記を探してみてみたんですけど、「明日は旗揚げ戦だ!」って書いてあって。それで、旗揚げ戦が終わった次の日の日記には、「新しい時代が来たー!!」って書いてあったので、やっぱり25年前のまだ幼稚な私でさえもそういった感覚を持っていたんだなと。今でも新鮮な雰囲気というのはずっと残っています」

――新団体体制に移行して、JWPとスタイルなどの違いはありますか
「基本的にはメンバーが同じなので、大きく変わるというのは今予想はつかないですけど、8月11日の旗揚げに向けて、ピュアドリームプレゼンツ、ドリーム女子プロレスという形で、色んな夢に挑戦してみる、JWPではちょっと団体としてはできなかった実験的な興行をいくつかやってみて、その中から新団体をどういうスタイルでやっていくか模索していきたいと思っています。ファンの人の投票で試合順が決まるとか、選手は開場時にはコスチュームを着て、お客さんが今何を求めているのか、対戦カードを並べて団体側が提示した試合順ではなくて、お客さんが今日は何を見に足を運んだのか、そういったこととかもやってみたいなと思ってるし……。今までJWPという看板を背負っているからこそ挑戦しにくかったこととか、色んなことをやってみたいですね。その中で8月11日にどんなスタイルになっているか決まっていると思います」

――最後に、ファンの方にメッセージをお願いします
「JWP女子プロレス、25年間本当にありがとうございました。私達選手はまた新たに大きな夢を見るために前進していきます。これからも私達について来てください。本当に25年間ありがとうございました!」

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