桜花&メラニーがSHIMMERタッグ王座に挑戦!中島は初のアメリカ遠征全戦無敗!

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『SHIMMER84』
日程:6月26日(現地時間)
会場:アメリカ・イリノイ州バーウインクラブ

▼タッグマッチ
桜花由美/○メラニークルーズ
ツームストンパイルドライバー→体固め
スカーレット・ボルドー/●ソロ・ダーリング

 身長168センチの桜花と182センチのメラニー。平均身長175センチという、驚異のスカイツリーズが本格的に始動。入場ではブーイングを一身に浴びるが、もちろん意にも介さない。

 まずはボルドー&ソロがタックルを決めるがびくともしない二人。「ワンモアトライ」というメラニー。二度目のタックルも全く微動だにせず。すると、ボルドーとソロは、タックルと見せかけて、足を踏みつけて攻撃。チャンスとばかりにキックを狙うボルドー&ソロだが、スカイツリーズが足をすくうとそのままマットに叩きつける。強い、本当に強い桜花&メラニー。

 メラニーはボルドーとソロ、交互に捕まえてワンハンドのゴリラスラム。桜花が続けてボルドーをロープ際に向けさせると背後からランニングして後頭部へのキック。そしてメラニーも呼び込み、ダブルでのラ・カチョーラ。桜花はテレビカメラに向けてVサインを飛ばす。
 そしてボルドーの髪をねじってからのヘアーホイップ。コーナーに置いてあったムチを取り出すと、ロープに飛ばしてのムチ攻撃。1発では飽き足らず、背中へ乱打。さらにボルドー&ソロの強さの秘密であるドリンクボトルを桜花&メラニーが手にすると、二人に向かって顔面へ霧吹き。

 これに怒ったボルドーがメラニーにナックルを連打するが、すぐに桜花が顔面キックで割って入り、流れを引き戻す。そしてソロに桜花の顔面キックからメラニーがツームストンパイルドライバーという強烈すぎる攻撃を決めて、豪快に3カウントを奪った。
 強すぎるスカイツリーズが全米マットに強烈なインパクトを残した。

▼シングルマッチ
○中島安里紗
原爆固め
●リア・オーライリー

2016-06-28SHIMMER_中島
 昨晩は不本意なタイトル戦となった中島だが、仕切りなおしの一戦。JWP無差別級王者としての参戦はファンの反響を呼び、
この日は入場時にいきなりの「ナカジマ」コールで迎え入れられ、アメリカでも人気が浸透している。いつものようにJWPベルトを腰に巻き、日の丸を両手に掲げ、リング内を一周する。試合前、リアから握手を求められるが、これはだまし討ちでボディへ蹴りを見舞われる。

 しかし中島もすぐに腕を取り、投げを決める。そしてアームホイップから低空キックとスムーズな流れ。足をすくったリアはネックロック。そしてラリアットからブレーンバスター。さらにはサイドバスターと大技ラッシュ。続けて、ヒップドロップを背中に当てて、一点攻撃を続ける。苦しむ中島だが、ナックル合戦で追い込み、コーナーに追い込んでから激しく連打。このリアクションには全米のファンも大歓声。

 コーナーに振られても、ミサイルキックで返す。リアもサイドバックブリーカーで反撃。再びピンチになった中島に「ナカジマ」コールが起きる。両者トップロープでの攻防へ。中島が打ち勝つと、落下したリアの背中めがけて、ダイビングフットスタンプ。驚きの声が客席を充満。さらにリアのキック攻撃をキャッチすると、スタンディングのヒールホールド。そして投げっぱなしジャーマンからランニングニー。リアもローリング式のネックブリーカーから低空キックで返すも、すぐさまバックを取り、ジャーマン1発で切り返して3カウントを奪い、貫禄の勝利となった。

 中島は「初日はいつも通りの中島安里紗、二日目はそれにプラスアルファ何か新しいこと、そして今日は戦いの中にもなにか楽しもうという気持ちで、試合していたんですけどそれができて、プロレスって場所は関係ないんだなって改めて感じることができました」と成果に手ごたえ。
 日々の試合でつねに変化と進化を見せつける中島。残り1試合ではどんな中島安里紗を全米のファンに見せるか、最後まで注目は続く。

▼シングルマッチ
○水波“アニキ”綾
ダイビングギロチンドロップ→体固め
●コートニー・ラッシュ

2016-06-28SHIMMER_水波コートニー
 横縞模様の入ったサングラスにUSAのペンダントを胸に掲げて入場してきた水波。過去の試合ではマスク姿であったが、これとは違った形での登場となった。観客は「USA」コールで迎え入れる。そしてこの日は「アニキ・リョー・ミズナミ」と紹介された。ついにリングネームにも“アニキ”が施される。

 観客席からは「アニキ」コールが沸き起こる。この両者は、4年前水波のSHIMMER初遠征の際に対戦経験がある。現在のコートニーは顔面をペイントで施した怪奇派の存在だ。
 まずは、水波の握手に対してナックルで返すコートニー。水波は胸を突いてやり返す。コートニーが噛みつきにいくと、あわててアニキはレフェリーのシャツで顔を吹く。

 「行くでー!!」とインチキ関西弁でアピールの水波(愛知県名古屋市出身)はタックルを連発。これに対してコートニーはジャンピングエルボーからスピアーで反撃。さらに背後から後頭部へのかみつき。チョークと続き、水波は反則に苦しむ。それでも、コートニーの叫びに対しては、水波も「ウワオー」と叫び返す。叫び声は互角。続いて、ナックル合戦から水波がランニングエルボー。そして唇「ちゅっ」からのランニングエルボーは失敗に終わるもパワースラムにとらえる。続けてランニングギロチンを連発。あまりのすばやさに観客からは驚嘆の声が起きる。フォールに行くも、レフェリーのカウント2には「ウワーシュ!」と抗議する水波。
 ここでラリアットを狙うが空を切ると、逆にスピアーを食らう。これにはすぐにスピアー返し。するとコートニーもスピアー。またも水波がスピアー返し。ものすごいスピアー対決となり、ついには両者ダウン。

 両者が立ち上がると再びナックル合戦。水波は「ウヲワーシュ!」と叫んで気合を入れてナックルで打ち勝つが、コーナーぶら下がりの首四の字を食らう。水波はラリアットで流れを変えると、コーナーから自ら突進してのラリアット。しかしダイビングギロチンを狙うが、これはトップロープ上で阻まれる。水波はラリアットでなぎ倒すと、コートニーが落下。最後はダイビングギロチンを落とし、豪快に勝利をモノにした。

 水波は「オイ!コートニーは自分の知ってるコートニーとは違ったぞ、知らなかったぞオイ! フーッ!コートニーがなぜコートニーなのか、この4年間の間にコートニーの間に何が起こったのか、そして何でこんなコートニーなったのか、知りたいぞ。
教えてくれ! 以上、ヲワーッシュ!」と叫んで試合を総括した。
 4年ぶりのアメリカマットとなった水波はこれがSHIMMER最後の試合。全米を熱さの渦に巻き込み、「アニキ」人気を確立した。

『SHIMMER85』
日程:6月26日
会場:アメリカ・イリノイ州バーウインクラブ

▼シングルマッチ
○中島安里紗
原爆固め
●シャザ・マッケンジー

2016-06-28SHIMMER_中島マッケンジー
 いよいよ中島にとってこれが最終戦。他の3試合と同じように、JWPのベルトを腰に巻き、日の丸を肩に背負っての入場スタイル。最後の相手はシャザ・マッケンジーだ。

 まずはロックアップでスタート。たわら返しから腕を取り、アームホイップから、再び腕を取る。基本に忠実な試合運びを繰り広げる。手四つから、力比べ。そして、ヒザ蹴り合戦からナックル合戦へ。エンジンがかかってくると、日本語で「よっしゃいくぞー!」のアピール。エプロンに出たマッケンジーは中島をロープにからめ、蹴りを連打するが10発めに足をキャッチ。マッケンジーはこれを切り替えしてのDDT。

 再びナックル合戦から今度はドロップキック合戦。マッケンジーのフォールをクルリと潜り抜けると、ドロップキックにランニングニー。ミサイルキックと攻勢に出る。マッケンジーもエルボーからフィッシャーマンで反撃に出るが、ナックルを切り返すとジャーマン一発で勝負を決めた。

 JWP王者として貫禄の勝利。あえて、海外を意識せずに日本のスタイルを最後まで貫き通した中島。これに全米のファンは「プリーズ・カムバック!」のコールで称え、スタンディングオベーションで送り出した。最高の評価を受けた中島は4戦を消化
し3勝1分けの好成績で初のSHIMMER参戦を終了した。

 中島は「最後なので、思い残すようにないようと思ってましたけど、楽しく出来ました。でも、初めての遠征で心残りなかったかといえばといえばそうではないので、心残りがあったといえば、次につながるものだと思うので、日本に帰ってこのベルトを防衛していきたいと思います。まだまだ戦いは続きます」と遠征を総括。JWP王者を大いにアピールした、実りのある3日間であった。

▼SHIMMERタッグ選手権
イーヴィー/○ハイディ・ラブレス
ダイビングボディプレス→片エビ固め
桜花由美/●メラニー・クルーズ
※王者組が初防衛に成功

2016-06-28SHIMMER_桜花イーヴィー
 この遠征中に猛威を振るうスカイツリーズにタイトル挑戦のチャンスが舞い込んだ。入場時、ブーイングを浴びながらも全く気にせずリングイン。そして一方のイーヴィー&ハイディ組は前回の『SHIMMER84』で新チャンピオンとなったばかり。まずは紹介を受ける新王者組の背後からムチで攻撃をする桜花。メラニーも追随する。

 イーヴィー&ハイディをコーナーに追い詰めると、桜花が突進し、メラニーも続く。さらに桜花&メラニーでダブルのレッグ・スプレッド。桜花は珍しい足4の字固め。完全に王者組は機能せず。桜花はコーナーに控えるイーヴィーにも蹴りを見舞う。そして顔面踏み付けを両サイドから決める。余裕の桜花は片足一本をハイディに乗せてフォールの体勢に。
 続いてメラニーのスリーパーには桜花もハイディの体を踏みつけ援護。そして再び桜花が出ると、ハイディの右足をリズミカルに踏みつけていく。悲鳴を上げるハイディ。さらにキャメルクラッチへ移行。その後もメラニーが痛めつけ続ける。続いて桜花が木戸修つるんを嬉々とした表情で敢行。ここでムチを持ち出すと、正面から背中からメッタ打ち。「ハイディ」コールには「うるさい!」と客席を指差す桜花。

 10分経過。いまだ、イーヴィーの出番はなし。ずっと耐え続けてきたハイディだが、メラニーにもう一方の左ヒザをヒットさせると、ようやくタッチに成功。すかさずメラニーも桜花につなぐ。桜花がムチを振るがこれをすかしたイーヴィーがラリアットからローリングエルボー。桜花もネックハンギングボムでやり返す。
 ここで再びハイディが登場。ダメージの残るハイディに桜花&メラニーがダブルのブレンバスター。イーヴィーを捉えると、パワーリフトで持ち上げハイディに投げつける。
 桜花はイーヴィーに垂直落下ブレーンバスターからカカト落とし。しかし続いてのビッグブーツがメラニーに誤爆。このスキにイーヴィー、ハイディが連続して、桜花にキック、パンチを浴びせる。思わぬ公益に桜花は場外転落。

 ここでイーヴィーがパンチを決めると、メラニーがダウン。イービー、ハイディが連続してトップロープからのボディプレスを炸裂させると、メラニーは返せず、逆転の3カウント。あと一歩まで追い込んだが、王座奪取ならず…。

 恐るべし強さを見せつけた桜花&メラニーはまさかの敗北に呆然。桜花は「あと一歩で日本にベルトを持ち帰れるところだったのに…。でも、メラニーとのタッグはすごく楽しかったのでこのまま組み続けていつか日本にベルトを持ち帰ります」と公約した。

(記事・写真提供 LADYS RING)

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