【試合結果】10・29 WAVE新木場大会 桜花vs下野 長浜vs春日 大畠vs朱崇花 米山vs飯田 水波vsフェアリー 山下vs夏
- 2016-10-30
- 試合
- プロレスリングWAVE
『Happy Halloween WAVE vol.2』
日程:10月29日(土)
開始:18:00
会場:東京・新木場1stRING
観衆:167人
▼チャレンジWAVE 20分1本勝負
○浜田文子/山縣優
14分41秒 ライガーボム→エビ固め
●小林香萌/彩羽匠(Marvelous)
▼メンズWAVE 15分1本勝負
○佐藤恵一(フリー)
5分58秒 逆エビ固め
●後藤恵介
▼Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメント【NEXT】1回戦 10分1本勝負
○桜花由美(2001年8月19日)
8分47秒 ビッグブーツ→片エビ固め
●下野佐和子(2010年3月21日)
▼Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメント【NEXT】1回戦 10分1本勝負
△長浜浩江(2014年10月29日)
時間切れ引き分け
△春日萌花(2005年2月13日)
※公式ルールに従いキャリアの浅い長浜が2回戦進出
▼Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメント【NEXT】1回戦 10分1本勝負
○大畠美咲(2006年12月10日)
9分34秒 ソラリーナ
●朱崇花(2015年8月9日)
▼Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメント【NEXT】1回戦 10分1本勝負
○米山香織(1999年11月29日)
2分45秒 飯田のヨーロピアンクラッチを切り返してエビ固め
●飯田美花(2010年11月21日)
▼Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメント【NEXT】1回戦 10分1本勝負
○水波綾(2004年11月3日)
8分21秒 スピアー→片エビ固め
●フェアリー日本橋(2013年3月20日)
▼Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメント【NEXT】1回戦 10分1本勝負
○山下りな(2013年11月14日)
8分59秒 ラリアット→片エビ固め
●夏すみれ(2013年10月30日)
Regina次期挑戦者決定トーナメントが開幕!山下が彩羽に対戦直訴!デビュー3戦目の後藤恵介は佐藤恵一に敗北
NEXT入場式
今年で2回目となるRegina di WAVE次期挑戦者決定トーナメント【NEXT】が開幕。今回エントリーしたのはZABUNグループに所属する全12選手。このトーナメントに優勝した選手は、12・29後楽園大会でReginaに挑戦することが決定している。大会に先立ち入場式が行われ、出場選手がリングへ。ルールが以下のように発表された。
【公式ルール】
通常のプロレスルールで行われ、1回戦は10分1本勝負、2回戦は15分1本勝負、準決勝戦は20分1本勝負。決勝は時間無制限1本勝負でおこなわれる。引き分けの場合は1日でもキャリアが浅い選手が勝利となる。
【出場選手】
下野佐和子、桜花由美、長浜浩江、春日萌花、朱崇花、大畠美咲、米山香織、飯田美花、フェアリー日本橋、水波綾、山下りな、夏すみれ
※平日の試合参戦が難しい宮崎有妃、出場を辞退した浜田文子、年内退団を発表している小林香萌が不参加。
第1試合
10・10後楽園大会でユニット宣言をした浜田文子と山縣優のラスアベ。この日はオープニングマッチに登場し、小林香萌&彩羽匠の若手と対峙した。
試合は彩羽vs山縣、小林vs文子でスタート。小林のドロップキックをはたき落とした文子がトラースキック、ボディースラムで叩きつけていく。ここから小林が孤立する展開に。
ローンバトルを強いられた小林だったが、山縣のブレーンバスターを回避すると、彩羽もアシストに入りようやく自コーナーへ。チェンジした彩羽は八面六臂の活躍。ラスアベを両腕にかかえてブレーンバスターを放つと、山縣には逆水平チョップをお見舞いする。
戦況が文子vs彩羽に移り、今度はエルボー合戦となる。キックのかわしあいから文子がDDT。彩羽もドロップキックでやり返し、フェイントを入れての串刺しキック。続く彩羽のジャーマンSHはカウント2。すかさずコーナーに登るも、山縣が足止め。チャンスを逃した彩羽だったが、ここで小林と交代する。
小林は文子にドロップキック、エルボー、セントーンで追撃。もう一度ロープに走ると、今度は文子がカウンターのトラースキック。これで流れがかわり、文子がムーンサルトプレスに繋げるが、小林がかわすと彩羽がスワントーンボムでアシスト。すかさず小林がマヒストラルで丸めるがカウント2。
ならばと小林はウラカンラナを狙うが、文子も踏ん張る。そこに山縣がスライディングキックで飛び込み、小林の顔面を捕らえると、その勢いで文子がライガーボム。これは返されるも、もう一度ライガーボムを決めてトドメを刺した。
第2試合
後藤のデビュー3戦目の相手は佐藤恵一。ロックアップ、エルボーのラリーから佐藤がヘッドロック、ショルダータックル。後藤もリープフロッグで佐藤をかわすとヒップトス、ボディースラムでカウント2。佐藤はドロップキック、背中へのボディープレス、逆片エビ固めで絞り上げる。
後藤もドロップキックでやり返していくも、かわした佐藤がトラースキック。ボディースラムを狙うが、これを首固めに切り返す後藤。スクールボーイもカウント2。腰攻めに徹する佐藤がバックブリーカー、さらにはカナディアン・バックブリーカーで攻めていき、最後は逆エビ固めでギブアップを奪った。
第3試合
Regina di WAVE次期挑戦者決定トーナメント【NEXT】がいよいよ開幕。1回戦第1試合は「もう一度返り咲いて10周年記念大会にReginaとして立っていたい」と意気込む桜花と、10・10後楽園でラスアベ入りを果たし、結果を残したい下野の対戦となった。
序盤から下野が飛ばしていく。ショルダータックル、雷電ドロップで仕掛けていき、なんでやねん!でカウント2。
桜花が串刺しビッグブーツでやり返すと、下野は串刺しラリアットで応戦。さらに下野はカナディアン・バックブリーカー、ロメロスペシャルで流れを作り、雷電ドロップで投下する。
桜花も極楽固めで攻勢に転じるもこれはニアロープ。すぐにビッグブーツで追い打ちをかけていき、ダイビング・サンマドロップ、クロスフェースへ。
続いてエルボーのラリーとなり、桜花のビッグブーツ、下野の追走式ラリアットが交互に決まる。桜花はロープに走るも、下野がカウンターのえびす落としで切り返す。キックアウトした桜花もネックハンギングボムでお返しする。
残り3分となり、下野が雷電ドロップを連発。桜花もカウンターのビッグブーツでカウント2。今度は下野がバックフリップ、桜花もバックドロップで応戦していき、カカト落としを敢行。
さらに桜花は投げっぱなしタイガースープレックス、ビッグブーツ! 桜花の必勝パターンだったが、下野もキックアウトしてみせる。ならばと桜花はダメ押しのビッグブーツで飛び込み2回戦進出を決めた。
<試合後コメント>
桜花由美
——下野戦を振り返って
「なんか下野、本当に最近調子がいいみたいで、やばかったっす、雷電。はきそうになりました。若干、いろんなものが出そうに」
——シードになりましたが
「ラッキー×2! でもシードでも(11・27後楽園は)準決勝、決勝とハードな試合になるので気をつけないといけないなと思います」
——注意している選手は?
「長浜以外(笑)。長浜はちょちょいのちょいと行けるのかなって。それ以外は米山さんとか水波とか大畠とか実力はあるので。行けたら大畠とも決勝で当たるので、この3人を注意しておいかないと。怖い部分もあるのでいま勢いに乗ってる水波なのか、テクニシャンの米山さんなのか」
——あと山下選手も?
「あっ、山下もいた。忘れてた。山下、いましたね。山下も勢いあるんで。山下も……。でも私の中では大畠、水波、米山かな。その3人だと思います」
第4試合
ゴングと同時に長浜がドロップキック! 丸め込みを連発していき貪欲に勝利を狙っていく。いきなりピンチを迎えた春日だったがクロスボディーで流れをかえると、キャメルクラッチへ。さらに背中へのフットスタンプを連発していき、ボディースラム。逆エビ固めで絞り上げる。
劣勢を凌いだ長浜はドロップキックで攻勢に転じると、エルボーのラリー。残り3分となり、長浜がドロップキック! 春日もドロップキックでやり返し、ダイビング・ボディーアタックを投下。これをかわした長浜が焼豚を2連発。サクラ落としでカウント2。
残り1分となり、春日がランニング・エルボー。ダイビング・フットスタンプをかわした長浜がスクールボーイ、首固めで丸め込むが最後まで決め手をかいたまま時間切れを迎えた。NEXT公式ルールにのっとり、キャリアの浅い長浜が2回戦進出を決めた。
<試合後コメント>
長浜浩江
——1回戦を振り返って
「めっちゃきつかったです。丸め込みの短期決戦を狙ったんですけど、春日さんにはギリギリで返されりとかハッピーで組んでたぶん、自分の技とかもわかられていたので、そういうところで他に自分が決め技を作れていなかったので、決着を付けられなかった要因かな。でもまあドローでキャリアが若い方がいくっていうことで、2回戦にいくことになったのでそれはちょっとうれしいです」
——次は一番キャリアの長い米山選手だが
「はい、ドローになれば自分がいくっていうのもあるんですけど、ドローは狙わないでしっかりと米山さんに勝てるように。1周年のときに米山さんとシングルしたいって言ってやらせてもらって、いまもう2年になって、今年は米山さんとの試合をしてないので、トーナメントで当たれるので、その1年間の自分の成長をぶつけて、かつトーナメントの上に行けるように、WAVEの生え抜きで残っているのは自分くらいなので、生え抜きが上にもっともっといけるようしたいので、2回戦も何が何でもどんな手を使っても勝ちたいと思います」
第5試合
2014年1月のRegina挑戦以来、シングル戦線から遠ざかっている大畠。そんな大畠にとってはこのトーナメントは大きなチャンスでもある。一方の朱崇花もラスアベ入りを果たし、ベルトに意欲を燃やしている状況。
ゴングが鳴る前に大畠が奇襲。逆さ押さえ込み、首固めで速攻決着を狙う。朱崇花もブーメランアタックで流れを変えようとしたが、これを阻止する大畠。
朱崇花は得意の空中殺法でリズムに乗ると、低空顔面ドロップキックを放ってアンクルホールドへ。ブレイクされるとボディースラムでバンバン叩きつけていく。そして逆エビ固めへ。
劣勢の大畠だったが、スイングDDTでやり返すと背中へのエルボー。だが、朱崇花もブファドーラ、ミサイル弾でやり返すと、ムーンサルトを投下。これをかわした大畠が低空串刺しボディーアタックでお返し。ダイビング・ボディーアタックを放ったが、ガッチリ受け止めた朱崇花。
ならばと大畠は旋回式ダイビング・ボディープレスでカウント2。朱崇花もサイドスープレックスでやり返すとチョークスラムを狙うが、大畠が腕十字、腕固めで逆転。逃げられると、ジャーマン3連発で追い打ちをかける。残り1分から朱崇花がロープに走るが、大畠がカウンターのバックブロー。朱崇花もトラースキックを放って行くが、大畠がバックブローからのソラリーナでクルリ! 先輩の意地を見せて勝ち進んだ。
<試合後コメント>
大畠美咲
——1回戦を振り返って
「意外と手こずったなという感じです」
――かなりギリギリの決着だったが
「そうですね。1分ないなかだったので、まあ焦りましたね。焦ったけどやっぱり身体能力とパワーでは朱崇花にはかなわないのはわかっていたので、どう頭を使うかというところだった。それはやっぱり経験でカバーできました」
——次はシードだが
「ラッキーですね。私、トーナメント系って一番試合しなきゃいけない枠を選んでしまうプロレス人生だったので、こんなラッキーなことはないですね。このまま運と実力もいま兼ね備わっているときだなと思うので、このまま優勝したいと思います」
——水波にも勝ってもらって決勝でやりますか?
「そうですね。決勝でアビリバで当たったら、最高のことです。でも私が勝つ」
第6試合
本来はZABUNグループの選手しか出られないNEXTだが、文子の出場権を譲り受けたフリーの米山が初エントリー。山縣への再挑戦を目論む。その米山が飯田の入場を襲って試合がスタート。ミサイル弾で奇襲を仕掛けていく。
飯田もエルボースマッシュでやり返すと無道へ。ブレイクされると低空ドロップキックを放ったが、かわした米山がランニング・ニー、ジャーマンへ。
さらに米山はダイビング・千豚♪を狙うが、かわした飯田がもう一度無道へ。耐えきった米山はレッグロールクラッチの体勢に。これを切り返した飯田がヨーロピアンを狙うも、さらに切り返した米山が強引に押さえ込み3カウント! 大喜びで勝ち進んだ。
<試合後コメント>
米山香織
——1回戦を振り返って。
「トーナメントがね、10分引き分けになってしまったらキャリアが長いほうが負けになってしまうので私、不利だったんですよ。全出場選手のなかで一番キャリアが長くて……だから今日は引き分けにさせまいと奇襲をしかけて、奇襲攻撃が作戦1、作戦2がセントーンで潰す、作戦3が関節技かヨーロピアンを切り返して勝つという。1と2がちょっとうまくいかなかなかったので、でも(作戦が)3個もあったので、それ利用して勝てたので良かったです」
——次は長浜戦だが
「長浜さんとは1年ぶりくらいなのかな、シングル。たぶん3回目になると思うんですよ。彼女が焼豚(チャーシュー)と呼ばれているのはなんでなんでしょうね? 私もねセントーンを千の豚、♪で、千豚♪で使っているんです。これは負けられない対決かなと思いますね、いろんな意味で。あとね、朱崇花とお佐和どんが負けちゃったから、私がラスアベ代表としてラスアベを背負って、ユウちゃんのベルトにたどり着けるよう頑張りまーす」
第7試合
9・25名古屋大会で惜しくもReginaを逃した水波。すぐにでも再挑戦をしたい水波にとって、このNEXTは絶好のチャンス。対するフェアリーにとってもReginaに挑戦できるまたとない機会である。「お願いします」とシリアスモードのフェアリーだったが、実は引き分け狙い。そんなフェアリーの作戦を阻む水波がショルダータックルを連発。フェアリーはステッキを手にするも「今日は……魔法は使わないわ。正々堂々と勝負よ」と思いとどまり小刻みエルボー。
しかし水波の強烈な一発に吹っ飛ばされてしまう。水波の串刺しラリアット、紅の豚はカウント2。イチジクで回していき、大外刈りへ。そして対角線に距離を取るも、フェアリーは場外に逃げようとする。だが、水波につかまり、ショルダーバスター、ギロチンドロップが決まっていく。
フェアリーもステッキで反撃。魔法は使わなくてもステッキは使っていくようだ。これで流れを変えたフェアリーはそのまま場外へ。客席を逃げまくるフェアリー。先にリングに戻ったフェアリーは、追ってくる水波の頭にバケツをかぶせてステッキで強打していく。
危ないところまで追い込まれた水波だったが、カウント19でリングに戻るとスピアーで反撃。粘るフェアリーをカウンター攻撃で黙らせトドメのスピアーで2回戦進出を決めた。
<試合後コメント>
水波綾
——トーナメント1回戦、フェアリー戦は?
「勝つのは当たり前だと思うし、お客さんも順当だと思った勝ちなんですけど、結構ギリギリまでいって水波危ないんじゃないかと思った節があったかと思いますが、あえてフェアリーのところに立って闘ってみました。自分的には。だから自分の中ではぜんぜん危なくなかったし、でもまあ場外カウント狙ったりとか、考えて来てたからそこは危なかったなと思いますけど、まあ今日はね1回戦で順当に勝ったので、問題は次ですね。山下ですね。過去、何回か山下とシングルやってるんですけど、実はですね1回しか勝ったことがないんです、自分。山下に。あとは引き分けたり負けたり、シングルだと凄く分が悪いので。タッグでも直接負けたりしてるので、しかも他団体にも出ているし、山下も山下で凄く勢いがあるから、ここを制した人が自分は優勝するんじゃないかぐらい、次の試合がターニングポイントだと思っております」
第8試合
1回戦最終試合は、2013年デビューの夏vs山下の一戦に。ゴングと同時に山下が一直線! これをかいくぐった夏が首固め。キックアウトされるともう一度狙ったが、今度は山下が担いで脱出していく。
ヘッドロック、フロントネックロックで絡み突いた山下は、張り付けラリアットでカウント2。エルボーの打ち合いから山下がボディースラム、サソリ固めでステップオーバー。なんとか夏がブレイクするも、山下は後頭部へのニー、チンクラッシャーで追い打ちをかける。そして夏を踏みつけ「来いよ!」と挑発する。
夏も小刻みエルボーでやり返すと、ケンカキックでようやく攻勢に。ブロンコバスター、ダイビング・クロスボディーでカウント2。そしてドラゴンスリーパー、リバースDDTを放つ。
残り3分から夏がブロックバスターホールド。すかさずフロントキックで飛び込むも、山下が攻守を入れ換えスライディングラリアット。これをキックアウトした夏はダブルアームの体勢に。なんとか未遂に終わらせた山下がトラースキック→ラリアット→バックドロップで畳みかけるがいずれもカウント2。ならばと山下はスライディングラリアットで飛び込み3カウント! 同期対決を制したのだった。
エンディング
全試合終了後、NEXTトーナメント2回戦抽選会へ。
1回戦を勝ち進んだ、桜花、長浜、大畠、水波、米山、山下がリングへ。チェーンを引き合った結果、11・17新木場でおこなわれる2回戦は長浜vs米山、水波vs山下に決定。桜花、大畠はシードとなり11・27後楽園大会での準決勝に進むこととなった。
山下「勝ちました! 夏と最近組んでいるんですけど、最近の夏と直接当たって、本当によかったです。この勝ちを無駄にしません。決勝までよろしくお願いします。彩羽匠! 今日見ててやっぱりお前とは闘いたい! 社長!! 彩羽匠と試合がしたいです。試合がしたいです!! 社長!!」
二上社長「落ち着け。いまトーナメント中やから、ね! わかってるか? お前、去年もこんなことやってたぞ。『ヤング・オー!オー!』でやりましょう。12月15日の『ヤング・オー!オー!』の最終戦でやりましょう」
山下「はい!」
二上社長「いいですか。このままいくとシングルはもうちょっと大きな場所でやりましょうよ。なのでタッグマッチでやりましょう。山下は夏と組んでください。彩羽さんは相手を探します。いいですか」
山下が握手を求めると、彩羽も握り返した。そこに水波が現れる。
水波「おい彩羽匠! 自分、前から彩羽匠にメチャメチャ興味がある。今度、11月22日、広田さんの結婚記念日! いい夫婦の日に、長与千種さんの団体Marvelous新木場大会、自分、行くから! 長与さん、自分行きますから!! 自分はメチャメチャ興味あるからね! Marvelous行くからよろしくね」
すると試合を見に来ていた長与千種もリングへ。水波と顔を付き合わせ……。
長与「フーフーするなよ、テメー」
二上社長「こんなフーフーするヤツでもいいですか?」
長与「いい夫婦の日って、フーフーするって」
二上社長「すみません……」
長与「彼女(水波(は、GAEA時代の最後の付き人だったんですよ」
二上社長「煮るなり焼くなり好きにしてください」
長与「このコスチュームじゃなく、クラッシュ2000のコスチュームにアイロンを当てて……(水波が止めに入る)。それ以上言うなじゃない! 焦がしたことがあるんですよ。50万したコスチュームです。三角にアイロンの形がきれーについてました。匠! いい夫婦の日、シングルマッチでやっちゃってください! いいですか、社長」
二上社長「50万円の借りを返してもらってください」
長与「そして……(山下のほうを向く)」
山下「はい! 山下です」
長与「知ってるよ! 山下ですって言わなくても知ってるよ(苦笑)。鹿児島県出身・山下りな。指名してくれてありがとう。12月15日、『ヤング・オー!オー!』大好きだったのになんでファイナルにするんですか」
二上社長「すみません。あんまりもうかりませんでした」
長与「そうですか、わかります。ファイナル、いかせます。どうぞよろしくお願いします。社長、夏さんと矢子さんの、夏の矢子物語、矢子の夏物語……、ヤング・オー!オー!が終わってももう少し見て見たいと思います。どうか続けてくださいよろしくお願いします」
山下「すみません、本当にいろんな人が勝手なことをいろいろ言ってですね」
二上社長「お前が一番勝手やろ!」
山下「本当とんでもない団体ですね。まるでリングが社長のようです」
二上社長「……専務、今日、私はじめてマイクで長与さんに負けました。すみません」
このあと10月27日に18歳となった朱崇花と、11月4日に21歳となる長浜浩江の誕生日を祝い、朱崇花は「いろんなジャンルのプロレスができるようなレスラーになりたいです」と抱負を語り、長浜は「21歳の目標は家にあるラーメンを食べましょう。以上です」と答えた。そして最後は長浜&朱崇花が「これがWAVEだ!」で大会を締めた。
<試合後コメント>
山下りな
――夏戦はどうだった?
「やるたびに上から言うわけじゃないですけど、楽しいというか。今日の自分と夏の試合がメインにふさわしいのかというと、正直自信がないですね。やっぱり私がやってきた3年間、上の選手とやってくることが凄く多くてですね、私、もうすぐ3年目を迎えるんですけど、これからは同期や後輩を引っ張れる存在になりたいなっていうのは今回のトーナメントで一皮むければ……。メインイベンターとして相応しい試合ができるように。そうですね……」
——2回戦は水波選手に決まったが
「何回もやっていますね。こないだのタッグトーナメントで私と関西さんが組んで、水波さんと橋本千紘選手が組んでタッグ決勝で、私が水波さんからスリーを取ったんですけど、それはタッグの力と言いますか。関西さんの助けがあっての勝ちだと思うので。今回の水波さんとのシングルで私の実力で勝てると……。関西さんと組み始めてからちゃんと力を付けたというのも結果に残したいので、一人の力でちゃんと勝ち上がって優勝します」