【試合詳細】4・14 WAVE新木場大会 桜花由美vs高瀬みゆき 岩田美香vs旧姓・広田さくら 水波綾vs志田光 橋本千紘vs宮崎有妃 桜花由美vs有田ひめか

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『HAPPY BIRTHDAY WAVE~SAKURASAKU4.0~』
日程:2019年4月14日(日)
開始:18:00
会場:東京・新木場1stRING
観衆:247人

▼レボリューションwave 15分1本勝負
○X=安納サオリ(Beginning)
7分58秒 ポテリング
●長浜浩江

▼Cool beauty wave 15分1本勝負
○門倉凛(Marvelous)
11分12秒 変形ファイナルカット→片エビ固め
●野崎渚

▼アブノーマルwave 15分1本勝負
○橋本千紘(仙女)
10分55秒 首固め
●宮崎有妃

▼Hot wave 15分1本勝負
△水波綾
時間切れ引き分け
△志田光

▼HAPPY BIRTHDAY wave【40】 30分1本勝負
○桜花由美
14分11秒 ビッグブーツ→片エビ固め
●有田ひめか(Beginning)

▼HAPPY BIRTHDAY wave【41】 30分1本勝負
○岩田美香(仙女)
11分44秒 三角蹴り→片エビ固め
●旧姓・広田さくら

▼特別試合 5分1本勝負
△桜花由美
時間切れ引き分け
△高瀬みゆき(Beginning)

桜花由美、旧姓・広田さくらのバースデー記念大会は全戦シングルマッチ!岩田が広田へ掟破りのボ・ラギノール!高瀬が桜花と一騎打ちを経てCATCH THE WAVE出場決定!

オープニング


 4・1新木場から再始動した新生WAVE。第2弾興行は、桜花由美、旧姓・広田さくらのバースデー記念大会としておこなわれ、すべての試合がシングルマッチに。まずはXを除く出場全選手がリングに勢揃い。
 全対戦カードが発表され、今大会の主役となる桜花、広田がそれぞれ挨拶をおこなった。

桜花「みなさんこんばんはー! 本日はご来場、誠にありがとうございます。私4月4日で40ちゃいになりました。ありがとうございます。不惑の年、迷いはない。このまま突っ走っていきたいと思っておりますので、ぜひ応援よろしくお願いします。今日、本当はそこにいる清水と対戦予定だったんですけど、ケガのため欠場となり有田ひめかが名乗りをあげてくれました。ジャンボ対決で大きい子に絶対勝ってやると思っています。広田さん、所属初の誕生日バースデーなので、メインで岩谷に吐血をしてください」
広田「本日、主役のメインイベンター、旧姓・広田さくらです。満を持してメインをやらせていただきます。みなさん、期待を胸に一番動揺してるのは、私です。岩谷、吐血させてみるぞー。全6試合、気合をいれて波ヲタのみなさま応援お願いしまーす」

第1試合


 再始動となった4・1新木場大会で生意気発言を連発し、周囲を驚かせた長浜。今大会でも第1試合に登場したが、対戦相手は前回に引き続きXとなった。対戦相手は誰なのか、と注目が集まるなか、現れたのはアクトレスガールズの安納サオリだった。
 クリーンな握手からロックアップで組み合う。そこからグラウンドの攻防へ。主導権を握った長浜が安納をコーナー下に押し込み顔面ウォッシュ。すぐさま串刺し攻撃を狙うが、かわした安納が延髄斬り。
 さらに安納はクロスフェースで捕獲する。これは長浜がロープへ。すかさず安納は串刺しラリアットを狙うが、かわした長浜がバックエルボー、ドロップキック、セカンドからのドロップキックでカウント2。コーナーに向かうも、安納が投げ落とす。
 今度は激しいエルボー合戦となる。そこから長浜が走ると安納がカウンターのビッグブーツ。そして安納が走る。すると長浜がスピアで迎撃しブレーンバスターを敢行。キックアウトされるとミサイル発射。サクラ落としにつなげる。返されると再始動後から使うようになったムーンサルトプレスを投下!
 しかし、安納が寸前で回避しブレーンバスター→ジャーマンSHにつなげる。キックアウトされるとドラゴンの体勢。堪えた長浜がヒロギョプサル。返されると、逆さ押さえ込みを狙うが、踏ん張った安納がポテリングで勝利を収めた。

長浜「おーーーーーーい! テメー、安納よ、あのな、勝ったんだったらとりあえず帰れ。いいから帰れ。だいたいな、お前はな、私より人気も凄いし、そしてなポートレート売れるしな! プロレスもそこそこできるし(上から目線で話し続ける長浜に対してセコンドの桜花&広田がざわつく)うるせーな、オメーら! 文句あるヤツは直接言いに来い。とりあえずお前もなんかムカつくんだよ。あとな、ちょっと聞いたんだけど、世志琥さんと試合決まったんでしょ? 私に勝ったからイケるんじゃない? まあ頑張りなよ。頑張れ、あばよ!」

第2試合


 タッグ戦線での対戦が多かった野崎渚と門倉凛の初のシングル対決。開始早々、観客は野崎コールを送る。
手四つの力比べから野崎がヘッドロックで捕獲。門倉も取り返していく。これを野崎がロープに振って脱出し、ビッグブーツをお見舞い。そして、コーナーに押し込みブレイジングチョップを連発。ハーフハッチでカウント2。さらにキャメルクラッチへ。
 門倉がロープに逃れ、ネックブリーカードロップ、ドロップキック2連発で攻勢に出る。カウント2。お返しのキャメルクラッチで捕獲する。野崎はスクラッチで脱出。卍固めへ。
 耐えた門倉がキャノンボール。ダブルリスト・アームサルトを狙うが、野崎が耐えて串刺しビッグブーツ。そしてドルミルの体勢。これは門倉も警戒しておりセーフ。ならばと野崎はおしゃれキック。ビッグブーツでカウント2。
 続いて門倉のエルボー、野崎のビッグブーツが交互に炸裂。門倉がDDTから回転エビ固め。これはニアロープ。すぐさま低空ドロップキックで追撃する。
 野崎もカウンター攻撃で流れを変えると、ドルミル狙い。門倉がバタつくと大外刈りへ。改めてドルミルで捕獲する。ニアロープに助けられた門倉だったが、すぐさま野崎がミサイル発射。至近距離からのダブル・ニーアタック。そしてザキゴエの体勢。
 読みかわした門倉がダブルリスト・アームサルトでカウント2。残り5分から門倉がミサイル発射。キックアウトされると、エルボー弾! これをかいくぐった野崎がドルミルへ。すぐさま片足ドロップキックで追撃。ここからドルミルⅡの体勢に入る野崎だったが、ドラゴンスリーパーに切り返した門倉がバックエルボーを落として逆転勝利を収めた。

第3試合


 4・1新木場に引き続き、センダイガールズプロレスリングの橋本千紘がWAVEに参戦。前回、奇跡(宮崎&旧姓・広田さくら)の洗礼を受け、試合には勝ったものの被害者となってしまった橋本。今回のシングル対決を制するのは、WAVEが誇る“アブノーマルなテクニシャン”宮崎か、それとも女子プロレス界の王道を突き進む橋本か!? WAVEならではの試合となることは間違いなしだ。
 開始早々、手四つの力比べからリップロックを狙う宮崎。橋本がのけ反ると、恥ずかし固めに切り替える。
 これが意外なほどあっさり決まると、宮崎は「お前、もっとゴネろよ! 笑ってるだけで誰も写真撮ってくれなかったぞ」と、橋本に厳重注意。かわりにセコンドの岩田を狙おうとするが、橋本が止めに入る。
 改めて宮崎は恥ずかし固めへ。今度は自慢の脚力で堪える橋本。すると宮崎は「お前、凄い力だな…さすが女子プロレス界の宝。(橋本がちょっと喜んだ表情を浮かべると)調子こくな!」とビッグヒップをお見舞い。
 受けきった橋本が卍固め。ロープにしがみつく宮崎。引きはがした橋本がショルダータックル。どちらも倒れない。エルボー合戦、ラリアット合戦となり、これは宮崎に軍配。だが、橋本もすぐにラリアットでやり返す。
 ならばと宮崎はDDT。橋本の上に仰向けとなった宮崎は「幽体離脱!」で観客を笑わせると、橋本を連れてバックステージへと消えていく。
 しばらくして橋本が宮崎を連れて花道から登場。その背後には顔面を緑色に染めた広田が……。どうやら宮崎のグリーンミストは広田に誤爆してしまったようだ。
 コーナーに昇る橋本。追いかける宮崎がリップロックを狙う。橋本がのけ反ると、宮崎は「ぎゅん!」ポーズで隙を作って雪崩式ブレーンバスター。そしてムーンサルトを狙うが、これは自滅。
 逆にスピアを放った橋本がダイビング・サマーソルトドロップでカウント2。一方、宮崎はGUSTからコーナーに向かう。これを橋本がパワーボムに切り返す。
 ここで宮崎はリップロック狙い。突っぱねる橋本。ならばと宮崎は外道クラッチへ。キックアウトされると、走る宮崎。かいくぐった橋本がオブライト! そのままホールドしなかった橋本は、掟破りのリップロップ→首固めで勝利! 宮崎のアブノーマルな世界をクリアした橋本。何かが通じ合ったのか、最後は2人で「ぎゅん!」ポーズで締めくくった。
 

第4試合


 4・1新木場で高橋奈七永を撃破した水波綾。今回の相手は……今年のCATCH THE WAVEへの参戦が決まり、アメリカの新団体AEWに所属することが発表された志田光だ。ちなみに志田は昼のOZ興行にも参戦しており、これが2試合目となる。
 いつものように水波は試合前から気合が入りまくっている。Tommyレフェリーにも気合を注入しゴング。だが、開始と同時に仕掛けたのは志田。ジャンピングニーからフランケンシュタイナーを決める。さらに突進するも、今度は水波がパワースラムで切り返し、逆水平チョップでコーナーに押し込んでいく。
 志田もやり返したが、水波が上書きするかのような逆水平チョップ。ここから串刺しエルボーにつなげた水波は「今夜も波ヲタのみんな行くぜ!」と叫ぶと、パントマイムからの串刺しラリアット。そしてキャメルクラッチで捕獲する。志田がロープへ。
 さらに水波はギロチンドロップを投下。フロントネックロックで捕獲する。耐えた志田が低空ドロップキック。水波がサードロープにもたれかかると、ランニングニーで追い打ちをかける。勢い余ってエプロンに転がり落ちる水波。さらに延髄斬りを放った志田は雪崩式ブレーンバスターの体勢。
 水波が回避し、2人がエプロン上となる。志田がインプラントを放って場外戦へ。これで主導権を握った志田がリング内でもブレーンバスター。チンロックで捕獲。水波がロープに逃れたところで10分経過。
 志田は串刺しニーでカウント2。手つなぎ式のジャンピングニーをお見舞いする。残り3分となり、エルボー合戦。志田はその場ジャンピングニー、さらにもう一発を狙うが、水波がラリアットで迎撃。
 攻守が入れ替わり、水波が正調ラリアットからコーナーに昇る。追いついた志田が雪崩式ブレーンバスターに切り返し、後頭部へのニー、スリーカウントを放つ。ならばと魂のスリーカウントを狙うが、水波も回避。
 すかさず水波がドラゴンの体勢。これを踏ん張った志田が目突きからの首固め。カウント2。残り30秒で、水波がドラゴンSHを敢行。キックアウトされるとラリアット! だが、これもカウント2止まり。すぐさまホットリミットを放ったが、ここで時間切れを迎えた。

水波「志田よ、AEW行くんだって? 志田、コングラチュレーション。いずれ“世界の志田”になるである人と、このままドローで終わるわけにはいかねーんだ! 絶対、次、決着つけたいんだよ。次の大阪。4月28日!」
志田「あの…、そんなに急がなくても。あと半年、日本にいるんで。またダブルヘッダーになっちゃうんで」
水波「いまやらなくて、いつやるんだよ! いまやらなきゃダメなの。いいか志田、4月28日だ。もう1回シングルやるからな。いま決めたぞ、よろしく頼む! 決着つけるぞ」

第5試合


 4月4日に40歳の誕生日を迎えた桜花由美の記念マッチ。当初は清水ひかりを指名していた桜花だったが、清水のケガにより白紙に。そんななか、名乗りをあげたのが同じアクトレスガールズの有田ひめかだった。桜花VS有田のシングルは2018年6・7新木場以来、2度目。成長著しい有田はどこまで桜花を追い込むことができるのか!?
 ゴングと同時にファンは「ひめか」コール。桜花がスネると、大音量の「桜花」コールが沸き起こる。ロックアップは有田が押し込む。悔しそうな表情を浮かべる桜花。再びロックアップとなり、今度は桜花が押し込んでいく。力比べから、有田が「桜花さん、お誕生日おめでとう!」と串刺しニーをお見舞い。そして張り付けチョップを年の数だけお見舞いする。
 続く有田のボディースラムはカウント2。桜花をコーナーに振ろうとしたが、形勢を入れ替えた桜花が串刺しビッグブーツでお返し。足4の字固めで捕獲する。
 ブレイクした有田がショルダータックルで突進。倒れない桜花だったが、何度も放って行った有田がバンプを取らせることに成功。ランニングニーで追い打ちをかける。
 エルボー合戦を挟んで、走る有田。桜花が後ろ髪を掴んで阻止。桜花がロープに向かうと、今度は有田が追走してショルダータックル。一進一退。桜花がビッグブーツでやり返すも、さらに有田がショルダータックル! カウント2。すぐさまアルゼンチン・バックブリーカーで捕獲した有田。耐えられると逆片エビ固めへ。
 桜花がロープに逃れて10分経過。有田は後頭部へのランニングニーで追撃すると、ジャンピングニーを狙うが、かわした桜花が走る。これを有田がジャンピングニーで迎撃。カウント2。
 桜花もクロスアーム式バックブリーカーで流れを変えると、ダイビング・サンマドロップを投下。クロスフェースで捕獲する。
 なんとかブレイクした有田がバックフリップ。そしてヒザ蹴りを連発していく。ロープに走るも、桜花が追走してビッグブーツ。ここで桜花はタイガースープレックス狙い。堪えられると、DDTへ。そしてカカト落とし。走る桜花に、有田がカウンターのラリアット。
 気がつけば有田は鼻血。だが、桜花が容赦ないランニング・カーブストンプを決める。返されると、渾身のビッグブーツでトドメを刺した。

桜花「有田ー!(セコンドの高瀬に向かって)高瀬、どけ! 自分の足で立て。レスラーだったら立てるだろ。アンタやっぱりいいわ。さすがWAVEレギュラーでカラダ大きくて素晴らしい選手です。今日、鼻血たらしながら対戦してくれてありがとうございます。みなさん有田はいかがでしたか? お客さんがこんなに拍手してくれてるってことはアンタをキャッチに出さないと波ヲタのみんなに怒られますよね。有田ひめか、CATCH THE WAVE2019に出場してください。お願いします」

 有田が握り返す。そこに現れたのは高瀬みゆきだった。

高瀬「桜花さん! 私は!? WAVEといえば、高瀬みゆきでしょ! ですよね! キャッチに出る私が見たい?(観客が後押しすると)ホラ! どうなんですか、桜花さん! 私もキャッチに出してください」
桜花「エントリーしてないし……」
高瀬「そもそも×2、私、長浜さんの相手のXが自分だと思ってたんですよ! なのに、よりによってなんで安納サオリなんですか! 安納サオリ! こっちは準備万端なんですよ!!(とジャージを脱ぎ始めると、下にはコスチュームが……)」
桜花「じゃあそのうち!」
高瀬「いますぐ私とシングル。そこでキャッチに出れるか判断してください(脱ぎはじめる高瀬)」
桜花「脱ぐな! 仮にも女の子でしょ。とりあえず履いておけ。ここで脱ぐのは禁止。いま有田と心の通ったプロレスして、私の化粧もはげてる。だから今は無理!」
高瀬「いまやらないで、いつやるんですか!」
桜花「わかった、じゃあ化粧直しして、もうちょっと若い感じで出てくるから、広田さんには悪いけど、メインのあとでどうですか」
高瀬「メインのあといいですよ!」
桜花「だけど条件がある。私は昼間に2試合、いま3試合目。もう1試合やったら4試合目になる。5分間だけ。それでいいですか」
高瀬「いいでしょう!」
桜花「広田さんはあんなにメインを緊張して……(苦笑)。だけど、仕方ない。メインのあと私と高瀬、5分間です」

第6試合


 41歳の誕生日を迎え、メインイベントを任された旧姓・広田さくら。だが、花道に登場した広田の顔は、すでにグリーンに染められていた。しかも、メインでなくなることが、試合直前に決まり、やさぐれている様子。
 リングに入るなり広田は「なんなんすか、このあと試合あるって。桜花さんのためのつなぎじゃん」と不満を露わにしたが、「じゃあセミファイナル頑張るぞ-!」と気合を入れ直してゴング。
 試合は手四つの力比べでスタート。額を付き合わしたため、岩田の額にもグリーンミストが……。お互いにゆずらずブリッジの攻防。すると広田は「おい岩田! 仙女VSWAVEの対抗戦でもあるからな!」とエルボー合戦を挑む。そこからフェースクラッシャーにつなげてLOVEポーズ。そしてリバース・インディアンデスロックからの鎌固めを狙うが、これは失敗。
 ならばと広田は岩田をロープに張り付けると、「誕生日、41歳になりました。41発ぶちかますぞ!」と高速ボ・ラギノール。さすがに岩田が嫌って反撃にかかる。コーナーに駆け登る岩田に、広田が下から張り手。パワーボムの体勢に入る。バランスを取りながらヨタヨタと歩く広田。そのまま反対コーナーまで行き着いてしまった。
 チャンスとばかりに岩田がダイビング攻撃を狙うが、広田も寸前でかわす。ここで広田は高田純次狙い。岩田が迎撃すると、岩田が高田純次を敢行。これをかわした広田が「セミファイナルだぞ!」と注意して、岩田を場外へ。するとファンは手拍子でトペを要求する。
 広田のトペは失敗に終わるも、そのまま広田は岩田をバックステージへと連れ込んでいく。戻ってくると、広田のグリーンミストはセコンドの野崎に誤爆していた……。
 リングに戻った広田はロープに走るが、ここで豪快にすっころぶ。そしてセコンドの橋本にやられたかのように「これが仙女のやり方かーーー! 真剣なシングルマッチなのに、こっち(仙女)が先に手を出してきたー!」とレフェリーに猛抗議する。橋本は全否定するが、押し切った広田が宮崎を呼び入れ、岩田に恥ずかし固めを決める。
 岩田に精神的ダメージを与えた広田はシャイニング・ウィザードで追い打ち。そしてへなーらサンセットの体勢。踏ん張った岩田がダブルリスト・アームサルトでカウント2。畳みかけたい岩田だったが、ここで広田がボ・ラギノール。
 岩田もキックで応戦する。寸前でかわした広田がときめきメモリアルからへなーらサンセットの体勢。だが岩田が押しつぶすように広田の上に倒れてカウント2。すぐに走る岩田。広田がふらふらドーンで迎撃。キックアウトした岩田が掟破りのボ・ラギノール。すると広田が吐血!? すかさず岩田が三角蹴りにつなげて3カウントを奪った。

特別試合


 メインのあとに急きょくまれた桜花VS高瀬。元気いっぱいの高瀬は「お願いしまーす!」と握手を求める。桜花が握手に応じると、高瀬はヘッドバット。いきなりのツイスターでカウント2を奪うと、カミカゼからのギロチンドロップにつなげる。
 そして、「年の数だけまわすぞ!」とダイヤル固め。18回まわったところで桜花がギブアップ。
 反撃にかかる桜花。あっという間に残り3分を迎え、高瀬の逆水平チョップ、桜花のエルボーが交互に炸裂。桜花がビッグブーツからのカカト落としでカウント2。高瀬のスリング・ブレイドが決まり、残り1分。焦る高瀬はブレーンバスターの体勢。踏ん張る桜花をぶっこ抜き式で決めた高瀬だったが、ここでドローのゴングが鳴らされた。
 
桜花「高瀬……、アンタやっぱりいいわ。今年のキャッチ出たい?」
高瀬「出たいです!」
桜花「はあ…、高瀬みゆき出場、決定! よかった」
高瀬「ありがとーございまーす。みなさんのおかげで決定しましたー! やっぱりね、5分じゃぜんぜん足りないんですよ。キャッチで闘いたいです、桜花さんと! あと長浜さん! 私はずっとずっと待ってました。長浜さんが帰ってくるのを。なんか、キャラが凄い変わってるのは…、Twitterと今日セコンドで見て思いましたけど、でも新生WAVEでもきっとエスペランサ、活躍できると思うんです。一緒にやっていきましょう!」
長浜「長浜浩江は平成で終わります。HIRO’eになって、過去のエスペランサはもういりません。エスペランサはもうやらない! あと今日なんで、アナタがメインで私が第1なのかもよくわからない。ところで桜花さん、私ね、小耳に挟んだんですけど、事務所で。今年のCATCH THE WAVE、テクニカルブロックとパワーブロックとビジュアルブロックがあるって聞いたんですけど、私、どこにも該当しないんですよ。でも、ヤングブロックもあると聞いたんですよ。私、キャリア5年なのでヤングブロック出れます。ヤングブロックなら私、出れるんで、ヤングに出してください。ヤングに出せ!」
門倉「ちょっと待って×4。自分もヤングに出る権利ありますよね?  ありますよね! だって、キャッチ初出場のときに実績残しています。3位っていう実績、残してます! 出る権利ありますよね? だって、長浜さんよりキャリアないですし、ねえ! 権利ありますよね!? 長浜さんとヤングの枠、決める試合させてください。自分、28日大阪あけてます。長浜さんとそこでシングルやらせてください!!」
桜花「ヤングはフレッシュなヤツが決まってるから、あと1人しか入れないの。じゃあそこで28日勝ったほうがヤング、どうですか。いいですか? いいよね、勝ったほうがヤング枠ね。じゃあそれで」
長浜「いやー私、前から思ってたんですけど、他団体の若手のほうがWAVE所属の私より待遇よくないですか? すっごい疑問なんですよ! 長浜浩江を育ててみろよ。もっと育ててみろよ!」

 水波が現れ、無言で裏投げ。

水波「はい。じゃあ桜花さん話の続きをお願いします」
桜花「ア、アニキ……、ありがとう。ごめん。今日言っておかないといけないことがあるので、先に発表させていただきたいと思います。もう発表してあるCATCH THE WAVE決定選手、WAVEの全6選手。あっ、違うな、長浜は出るかわかりませんが(苦笑)、桜花、水波、広田、野崎、宮崎は決定しています。あと志田、彩羽匠、岩田美香も決定しております。で、高瀬みゆき、有田ひめか。今日決定しました。そしてヤング枠、こちら長浜がうるさいこと言ってたけど、MarvelousのMaria選手、アイスリボンの星いぶき選手。そして、女子プロ界で一番浅いキャリアの選手、ディアナの梅咲遥選手。こちらの3選手が決定しております。なので、あとの1枠を門倉と長浜で争ってください。で、ブロックは長浜に先に言われてしまいましたが、ビジュアルブロック、テクニカルブロック、パワーブロック。ヤングは独立リーグ。ヤング優勝者にはレジーナにまっさきに挑戦する権利を与えます。こちらが今年のCATCH THE WAVEの詳細となります。よろしくお願いします。じゃあ主役に…(と広田を見る)」
広田「主役扱いして! メインで喜ばせないで、気合入ってたのにぃ!」
桜花「だから所属第一発目の誕生日WAVEということは! アレですよ。ミュージックスタート!!」

 すると、花道から恒例のケーキが運ばれてくるが、なぜか4つある。

桜花「WAVEは1月から3月まで休止していました。その間の誕生日、宮崎有妃! 水波綾! お前らもだぞっ!」

 4選手がリングに揃い、まずはロウソクの火を吹き消す。そして、かわいい声だからという理由で選ばれた有田の「お誕生日おめでとうございまーす!」の発声とともに、恒例の顔面ケーキ!

水波「あの本当に、ありがとうございました。今年はないと思ってたので、本当に嬉しいです。新生WAVEはじまったばかりなので、自分がWAVEの強さといえば水波っていう存在をもっともっとアピールしていきたいと思いますし、今年のCATCH THE WAVEは自分が優勝したいと思いますんで、頑張ってこれからもWAVE引っ張っていきたいと思います。ありがとうございます」
宮崎「私も今年はないと思っていたので凄くビックリしています。ありがとうございます。新生WAVEになってこれからWAVEもっともっと大きくしていきたいと思います。応援よろしくお願いします!」
桜花「人生80年と言われているなか、私、もう人生の半分きました。でも私はWAVEをひっぱっていく社長として、そしてプロレスラーとして、女子プロレス界のトップに立ちたいと思いますので、波ヲタのみなさん付いてこいよ!」
広田「忘れられた時もあった…桜花さんと同じ月だから…。今年のポスター見ました? 私、メチャクチャ小さかった! そんな格差ってある? 来年の誕生日のポスターは同等かそれの上を行くくらい私も頑張るぞー。ありがとうございます。それでは私が最後にマイクを取ったということで、これからエンディング行きたいと思いまーす。3カ月の休止をものともしない勢いですが、今日の観衆! 241でーす! ありがとうございま……。247でーす(と訂正)。ありがとー。一人ひとりの波ヲタのみなさんのおかげです! みなさん、新しくはじまった最後の催し行きますよ。波ヲタのみんな、今日の波は最高だったか! この波に乗り遅れるなよ! 次の波も乗りに来いよ! いくぞーーー、ビッグウエーブ!」

 会場にウエーブの波ができあがり、最後は広田が締めるかと思いきや、長浜が「これがWAVEだ!」で締めくくった。

<試合後コメント>
長浜浩江
——改名について。
「改名はリブートのタイミングで変えればよかったじゃんって人もいるんですけど、まあいまちょうど元号も変わる。世の中がそんなことで賑わっているなか一番ちょうどいいなと思ったので、平成が終わるとともに長浜浩江.。長浜浩江という名前そのものをリングの上で捨てることでもっと変化できると思ったので。改名しようと思ったので、それが令和になる。5月1日からHIRO’e(ひろえ)。エイチ・アイ・アール・オー・アポストロフィ・小さいイーですから。みなさん覚えてください。それに変えます。で、もっと変化をし続けたいと思います」

——言動といい、性格といい、いろいろ変わってしまったが。
「たぶん変わったと思う人が多いと思うんですけど、いままでのほうが何枚か皮っていうんですか? 自分のなかで作ってる自分があって、それを剥いで、素の自分でいまいるっていう感じですね。変わったというより素になった…という感じです」

——これが本来の姿?
「そうですね」

——今日の試合は?
「そうですね、Xっていうもどかしさ。対戦相手を知らないというドキドキさ加減が、凄く……。いままでにないというか。対戦相手を聞いても教えてもらえないので、そういうところが社長に対して『おい!』って思ったんですけど、でも出て来て安納サオリ。人気もあるし、いまはベルトも持って。私が勝てるところって何かなって思ったんですけど、さっきリング上で言えなかったんですけど、私勝てるところあるんですよ。一つだけ。胸の大きさ! それだけはね、安納サオリに勝ってるなと思うので、今後も頑張ってもらえたらいいかなって思っています」

——次回大阪大会で波女出場をかけて。
「そうですね、小耳に挟んだ、ブロック情報が、『あれ? ちょっと待てよ、私は?』って。これは言うべきか迷ったんですけど、自己主張していこうかなと思ったのが、このリブート後なので言わせてもらったんですけど。ヤングブロックがあるということでまだ5年なので出る権利もあると思うので、門倉凛からヤングブロックの権利を自分のものとして手に入れて、ヤングブロックを全勝優勝でCATCH THE WAVEかけあがっていきたいと思います」

——高瀬とのタッグは解消?
「そうですね。これも改名と一緒ですけど、平成でこれから令和になる変化。変化が必要だってことで。いままでのWAVEで作っていたタッグチームなのでエスペランサは。それもいままでのものだから捨てようと思って、だからこそですね。お互いにすごく変化したときにまたエスペランサっていう名前じゃないもので組むのはアリなのかなって思いますが。いまではないなと思います」

——試合終了後、なぜ自分がメインじゃないかと言っていたが、その自信はどこから?
「自信というか、おかしくないですか? 下が盛りあげていったほうが絶対、どこの世界も盛り上がるじゃないですか。上ばかりいてもずっと同じ風景なわけですよ。下がどんどん風景を変えていかなきゃいけない。なのに、いままで通り第1試合は若手の試合から。だから『納得いかねぇ!』と思って。次の、試合順。またどうなるかわからないですけど、そういうところもみなさん気にして見てってもらったらいいかなと思います」

桜花由美
——今回のバースデーWAVEはどうだったか。
「ほかの試合も盛り上がってて、よかったなと思うんですけど、今日、私、昼間に1試合普通に試合して、尾崎さんのセコンドで2試合して、夜も高瀬の要望で2試合して、40歳にして1日4試合もするっていうハードな大会で疲れました!」

——立場も変わり、大台にも乗り、いろんな状況が変わった?
「本当に、不惑と呼ばれているので、40歳って。不惑にふさわしいスタートなのかなと思いました」

——気持ち的には社長になってどう?
「なんか社長になっていろいろ大変なんだなって。いままでやってたことにプラスが凄く多くて、やること多くて。社長って大変なんだなって思いました。GAMIさん、大変だったんだなっていうのがとても身に染みました」

——CATCH THE WAVEの今年のメンバーは?
「今回のメンバーは、また変わろうかなと思ったけど、変わらない人もいるし、高瀬とか、有田とか出たい出たいと言ってくれたので、それは出てもらおうかなって。で、新しいヤングのメンバーとか。そこに長浜が入りたい、ってね。まあいいんですけど、長浜はヤングなんですけど、まだキャリア的にはヤングですけど、浩江が最近、乗ってるので。浩江の言うこともちょっと聞いてあげようかなと思っています」

——長浜選手の変わり様を社長としてどう見ている?
「コレ絶対、昔から心の中にあったもんですよね。それが休止中に出たのかなっていう。ちょっとビックリですけど、お客さんは指示してるので、それでそれで……。長浜の変わり様が新生WAVEのまた新しいカラーになっていくのかなと思いました」

——1年ぶりの有田戦は?
「なんか迫力が増してました。カラダの芯もしっかりしてきたし、結構あのカラダを本当に使えるようになったら大化けする選手だと思います」

——アイドル出身の先駆けでもあるが、有田戦のあとメインのあとにもう1試合あったが。2人はどうだった?
「本当にあの2人は胸を張ってプロレスラーだって言っていいと思います。私は本当に『アイドル崩れが!』って言われているのがイヤで。自分がそうだったから。でも、それを自分たちで克服できるっていうか、自分たちで認めてもらうために一生懸命プロレスやってて、それを認めるっていうのは、ファンの人が認めるものなので、プロレスラーも認めるけど、ファンの人に認めてもらって一人前のレスラーになれると思うので。あの2人はいいと思います」

———11年前の旗揚げ2戦目は苦戦したが。
「よかったー! 11年前は55人でした。へへへ」

——今日は大入りだったが。
「ちょっとホッとしました。2戦目って大事だったので、いろんなところで興行戦争だったわけで。それでもウチを選んで来てくれた波ヲタのみなさんを信じて、波ヲタのみなさんと新しいWAVEを作っていきたいなと思っています」

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